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Oracle® WebLogic Server SIP Container管理者ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B61429-02
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B SIPデータ層構成リファレンス

次の項では、SIPデータ層構成ファイル(datatier.xml)の完全なリファレンスを提供します。

B.1 datatier.xmlの概要

datatier.xml構成ファイルは、SIPアプリケーションの同時呼出し状態を管理するサーバーを識別し、これらのサーバーをSIPデータ層のパーティションに配置する方法を定義します。パーティションは、呼出し状態の同一部分を管理する1つ以上のSIPデータ層のサーバー・インスタンスを参照します。同一パーティション内の複数のサーバーは、呼出し状態の同一部分のコピーをすべて管理するため、レプリカとして参照されます。

datatier.xmlは、DOMAIN_DIR/config/customサブディレクトリに保存されます。ここで、DOMAIN_DIRは、Oracle WebLogic Server SIP Containerドメインのルート・ディレクトリです。

B.2 datatier.xmlの編集

管理コンソールまたはテキスト・エディタのいずれかを使用して、datatier.xmlを編集できます。SIPデータ層構成に対する変更は、サーバーに動的に適用できないので注意してください。SIPデータ層のメンバーシップの変更またはパーティションの再構成のためには、サーバーを再起動する必要があります。

B.3 XMLスキーマ

このスキーマ・ファイルは、wcp-sipserver.xsdライブラリ内にバンドルされ、WLSS_HOME/server/lib/wlssディレクトリにインストールされます。

B.4 datatier.xmlファイルの例

例B-1は、構成ウィザードを使用して作成されたテンプレートdatatier.xmlファイルを示します。

例B-1 デフォルトのdatatier.xmlファイル

<st:data-tier xmlns:st="http://www.bea.com/ns/wlcp/wlss/300">
 <st:partition>
   <st:name>partition-0</st:name>
   <st:server-name>replica1</st:server-name>
   <st:server-name>replica2</st:server-name>
 </st:partition>
</st:data-tier>

B.5 XML要素の説明

datatier.xmlには、SIPデータ層のパーティションでサーバーのメンバーシップを定義する1つ以上のpartition要素が含まれます。すべてのSIP層のクラスタは、1つ以上のpartitionを持つ必要があります。各パーティションには、表B-0で説明されているXML要素が含まれます。

表B-1 ネストされたパーティション要素

要素 説明
name

文字列の値はパーティション名を識別します。管理するために(0から始まる)パーティション数を名前のテキストに含めることをお薦めします。たとえば、 「partition-0」。

server-name

このパーティションで呼出し状態を管理するOracle WebLogic Server SIP Containerのインスタンス名を指定します。partition要素ごとに3つまでサーバーを定義できます。同一のパーティション内の複数のサーバーは、同一の呼出し状態データを保持し、レプリカとして参照されます。

管理するために(0から始まる)サーバー数およびパーティション数をサーバー名に含めることをお薦めします。たとえば、「replica-0-0」。