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Oracle® Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド
11g リリース1(11.1.1.4.0)
B61435-02
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12 フィールドの詳細ウィンドウ

メッセージ・フォーマットに含まれるフィールドを定義します。フィールドとは、アプリケーションにとって何らかの意味を持つバイト・シーケンスです(たとえば、フィールドEMPNAMEには、従業員名が入力されます)。フィールドは、メッセージ・フォーマット項目の子、グループの子、あるいはグループまたは別のフィールドの兄弟として作成できます。

表12-1 メッセージ・フォーマットのフィールド – フィールドの説明

フィールド 説明

名前

フィールドの名前。この名前はXML要素の命名規則に準拠する必要があります(詳細は10.6項「有効な名前」を参照)。

オプション

省略可能なフィールドの場合はこのオプションを選択します。省略可能とは、当該フィールドのデータが入力に存在する可能性があることを意味します。

あるファイルで「オプション」オプションを選択した場合は、「フィールド属性」ペインのタグ付きフィールド・オプションも設定できます。さらに、タグ付きフィールド・テキスト・ボックスに、グループ内の省略可能なフィールドごとに一意の値を入力します。複数のグループで同じタグ値を使用できますが、グループ内の省略可能なフィールドごとのタグ値は一意であることが必要です。

種類

リストから当該フィールドのデータ型を選択します。デフォルトはStringです。

注意: 選択したフィールドのデータ型によって、ダイアログに表示されるフィールド・データのオプションが決まります。

Format Builderでサポートされるデータ型のリストについては、第22章「Format Builderのサポート対象のデータ型」を参照してください。


表12-2 メッセージ・フォーマットのフィールド – フィールドの出現回数

フィールド 説明

出現回数

メッセージ・フォーマット内でこのフィールドが出現する回数を示すオプションを1つ選択します。

  • 1回 - フィールドが1回だけ出現することを示します。

  • 区切り記号まで繰返し - 指定された区切り記号が見つかるまでフィールドが繰返し出現することを示します。

  • フィールドの繰返し - 実行時の繰返しフィールドの値は、フィールドの繰返し回数を示します。

  • 繰返し回数 - 指定された回数だけフィールドが繰返し出現することを示します。

  • 「無制限」 - フィールドの出現回数に制限がないことを示します。

注意: 省略可能として定義されていない限り、フィールドは少なくとも1回出現します。


詳細ウィンドウの次のセクションにあるフィールドは、選択したフィールドのデータ型に応じて異なります。

表12-3 メッセージ・フォーマットのフィールド – フィールドのデータ・オプション

フィールド 説明

データ・ベース・タイプ

フィールドが日付または時刻のフィールドである場合、ベース・タイプ(Base Type)はデータを構成する文字の型(ASCII、EBCDIC、またはNumeric)を示します。

年号カットオフ

データ・フィールドに年号が2桁で入力されている場合、年号カットオフにより、2桁で表された年号を4桁の年号に変換できます。年号を表す2桁の数値が年号カットオフ値と等しいかそれを上回る場合は、年号の値に「19」という接頭辞が付加されます。それ以外の場合は「20」という接頭辞が付加されます。

コード・ページ

文字列フィールド・データの文字エンコーディング。

リテラル・フィールドに表示される値。


表12-4 メッセージ・フォーマットのフィールド – フィールドの属性

フィールド 説明

タグ付きフィールド

タグ付きフィールドの場合はこのオプションを選択します。タグ付きでは、データの先頭にリテラルが付加されています。これにより、そのデータが存在することを示します。例:SUP:ACME INCの場合、SUP:がタグであり、ACME INCがフィールド・データです。

タグ付きフィールド・オプションを選択した場合は、チェック・ボックスの右にあるテキスト・ボックスにタグを入力します。

フィールドのデフォルト値

フィールドにデフォルト値がある場合はこのオプションを選択します。次に、チェック・ボックスの右にあるテキスト・ボックスにデフォルト値を入力します。


表12-5 メッセージ・フォーマットのフィールド – 終了

フィールド 説明

長さ

可変長のデータ型に固定長を割り当てることができます。これにより、区切り記号を使用してフィールドの終了点を指定する必要がなくなります。

  • 「長さ」 - 長さフィールドが可変長の場合、長さフィールドのバイト数を入力します。

  • 先頭または末尾のデータの削除 - データの先頭または末尾から指定されたデータを削除します。

  • 文字列の長さ(文字数) - デフォルトでは、文字列の長さはバイト単位です。文字列がマルチ・バイト・エンコーディングされていて、長さをバイト単位ではなく文字数単位で計算する場合は、このチェック・ボックスを選択します。

  • 埋込み - データが指定の長さよりも短い場合、適切な長さになるまでデータに埋め込む値を入力します。フィールドの後ろに埋込みを追加する場合は、末尾オプションを選択します。フィールドの前に埋込みを追加する場合は、先頭オプションを選択します。

  • 「切捨て」 - フィールドから指定した文字数を削除します。フィールドの頭の部分から指定した文字数を削除する場合は、先頭から切捨てオプションを選択します。フィールドの後の部分から指定した文字数を削除する場合は、末尾から切捨てオプションを選択します。

両方の切捨てオプションを選択した場合は、まず先頭から切捨てオプションが実行され、続いて残りの文字数に対して末尾から切捨てオプションが適用されます。

埋込み長

可変長のデータ型の終了点を埋め込み長で指定できます。埋め込み長はデータ・フィールドに先行して、データに含まれるバイト数を示します。

  • 「説明」 - ドロップ・ダウン・リストからデータ型を選択します。次に、選択したデータ型に応じて、「長さ」を選択してバイト数を入力するか、「デリミタ」を選択して区切り記号を入力します。

  • タグ/長さの順序 - タグ・フィールドと「長さ」フィールドの両方が存在する場合、その順序を指定します。デフォルトでは、タグが「長さ」に先行します。

  • 先頭または末尾のデータの削除 - データの先頭または末尾から指定されたデータを削除します。

  • 「切捨て」 - フィールドから指定した文字数を削除します。切捨ての詳細は、「長さ」フィールドを参照してください。。

デリミタ

可変長のデータ型の終了点を区切り記号で指定できます。区切り記号とは、フィールドの終わりをマークする文字。フィールド・データは区切り記号が見つかるまで続きます。

  • 「値」 - フィールド・データの終わりをマークする区切り記号を入力します。

  • 先頭または末尾のデータの削除 - データの先頭または末尾から指定されたデータを削除します。

  • 「切捨て」 - フィールドから指定した文字数を削除します。切捨ての詳細は、「長さ」フィールドを参照してください。。

区切り記号フィールド

可変長のデータ型の終了点を、区切り記号を含むフィールドで指定できます。区切り記号とは、フィールドの終わりをマークする文字。フィールド・データは区切り記号を含むフィールドが見つかるまで続きます。

  • 「フィールド」 - 区切り記号を含むフィールドを選択します。

  • 「デフォルト」 - 区切り記号を入力します。デフォルト値を指定する必要があります。このデフォルトは区切り記号フィールドがない場合に使用されます。

  • 先頭または末尾のデータの削除 - データの先頭または末尾から指定されたデータを削除します。

  • 「切捨て」 - フィールドから指定した文字数を削除します。切捨ての詳細は、「長さ」フィールドを参照してください。。

区切り記号の詳細は、20.12項「文字区切り記号」を参照してください。

小数の桁数

小数点の左側の桁数(0 - 16)を指定します。


表12-6 メッセージ・フォーマットのフィールド – リテラル

フィールド 説明

リテラル値を指定します。リテラル値は、単一の値として定義することも、リテラル・セパレータで分離された値のリストとして定義することもできます。「値 」が値のリストの場合、バイナリ・データのリテラル・フィールドのデータはリストにある値のうちのいずれかになります。

リテラル・セパレータ

リテラル値の列挙をサポートします。MFL定義のリテラル型の「Field」で、「Field」に値の複数の選択肢が必要な場合、リテラル・セパレータを指定できます。

たとえば、EDIFACTおよびX12 EDI標準でサポートされるセグメント・ターミネータは、\r\n\、\r、\n、`、および~です。ただし、Format Builderを使用することでその他のすべてのカスタム・ターミネータをサポートできます。また、リテラル値の既存のリストにカスタム・ターミネータを追加することも、リテラル・セパレータとしてカンマ(,)を使用して複数のカスタム値を分離することも可能です。

MFLファイルには、以下の構造が必要です。

<FieldFormat name='ISA_Terminator' type='Literal' value='\r\n,\r,\n,~,|' literalSeparator=','/>

表12-7 メッセージ・フォーマットのフィールド – フィールド更新ボタン

フィールド 説明

適用

メッセージ・フォーマット・ファイルに変更を保存します。

複製

現在表示されているフィールドのコピーを作成します。複製フィールドには複製元のフィールドと同じ値が含まれます。複製フィールドの名前は、複製元のフィールド名の先頭に「New」という単語が追加された名前になります。たとえば、「Field1」というフィールドを複製したフィールドの名前は「NewField1」になります。

名前に数値を含む項目を複製した場合、新しい項目の名前に含まれる数値は、連続する次の数値になります。たとえば、「NewField1」を複製したフィールドの名前は「NewField2」になります。

リセット

詳細ウィンドウでの変更を破棄し、すべてのフィールドを最後に保存された値にリセットします。

ヘルプ

この詳細ウィンドウのオンライン・ヘルプ情報を表示します。



注意:

「適用」ボタンと「リセット」ボタンは、詳細パネルのコンポーネントを変更するまで使用できません。