メッセージ・フォーマットに含まれるフィールドを定義します。フィールドとは、アプリケーションにとって何らかの意味を持つバイト・シーケンスです(たとえば、フィールドEMPNAMEには、従業員名が入力されます)。フィールドは、メッセージ・フォーマット項目の子、グループの子、あるいはグループまたは別のフィールドの兄弟として作成できます。
表12-1 メッセージ・フォーマットのフィールド – フィールドの説明
| フィールド | 説明 | 
|---|---|
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 名前  | 
 フィールドの名前。この名前はXML要素の命名規則に準拠する必要があります(詳細は10.6項「有効な名前」を参照)。  | 
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 オプション  | 
 省略可能なフィールドの場合はこのオプションを選択します。省略可能とは、当該フィールドのデータが入力に存在する可能性があることを意味します。 あるファイルで「オプション」オプションを選択した場合は、「フィールド属性」ペインのタグ付きフィールド・オプションも設定できます。さらに、タグ付きフィールド・テキスト・ボックスに、グループ内の省略可能なフィールドごとに一意の値を入力します。複数のグループで同じタグ値を使用できますが、グループ内の省略可能なフィールドごとのタグ値は一意であることが必要です。  | 
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 種類  | 
 リストから当該フィールドのデータ型を選択します。デフォルトはStringです。 注意: 選択したフィールドのデータ型によって、ダイアログに表示されるフィールド・データのオプションが決まります。 Format Builderでサポートされるデータ型のリストについては、第22章「Format Builderのサポート対象のデータ型」を参照してください。  | 
表12-2 メッセージ・フォーマットのフィールド – フィールドの出現回数
| フィールド | 説明 | 
|---|---|
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 出現回数  | 
 メッセージ・フォーマット内でこのフィールドが出現する回数を示すオプションを1つ選択します。 
 注意: 省略可能として定義されていない限り、フィールドは少なくとも1回出現します。  | 
詳細ウィンドウの次のセクションにあるフィールドは、選択したフィールドのデータ型に応じて異なります。
表12-3 メッセージ・フォーマットのフィールド – フィールドのデータ・オプション
| フィールド | 説明 | 
|---|---|
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 データ・ベース・タイプ  | 
 フィールドが日付または時刻のフィールドである場合、ベース・タイプ(Base Type)はデータを構成する文字の型(ASCII、EBCDIC、またはNumeric)を示します。  | 
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 年号カットオフ  | 
 データ・フィールドに年号が2桁で入力されている場合、年号カットオフにより、2桁で表された年号を4桁の年号に変換できます。年号を表す2桁の数値が年号カットオフ値と等しいかそれを上回る場合は、年号の値に「19」という接頭辞が付加されます。それ以外の場合は「20」という接頭辞が付加されます。  | 
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 コード・ページ  | 
 文字列フィールド・データの文字エンコーディング。  | 
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 値  | 
 リテラル・フィールドに表示される値。  | 
表12-4 メッセージ・フォーマットのフィールド – フィールドの属性
| フィールド | 説明 | 
|---|---|
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 タグ付きフィールド  | 
 タグ付きフィールドの場合はこのオプションを選択します。タグ付きでは、データの先頭にリテラルが付加されています。これにより、そのデータが存在することを示します。例: タグ付きフィールド・オプションを選択した場合は、チェック・ボックスの右にあるテキスト・ボックスにタグを入力します。  | 
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 フィールドのデフォルト値  | 
 フィールドにデフォルト値がある場合はこのオプションを選択します。次に、チェック・ボックスの右にあるテキスト・ボックスにデフォルト値を入力します。  | 
表12-5 メッセージ・フォーマットのフィールド – 終了
| フィールド | 説明 | 
|---|---|
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 長さ  | 
 可変長のデータ型に固定長を割り当てることができます。これにより、区切り記号を使用してフィールドの終了点を指定する必要がなくなります。 
 両方の切捨てオプションを選択した場合は、まず先頭から切捨てオプションが実行され、続いて残りの文字数に対して末尾から切捨てオプションが適用されます。  | 
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 埋込み長  | 
 可変長のデータ型の終了点を埋め込み長で指定できます。埋め込み長はデータ・フィールドに先行して、データに含まれるバイト数を示します。 
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 デリミタ  | 
 可変長のデータ型の終了点を区切り記号で指定できます。区切り記号とは、フィールドの終わりをマークする文字。フィールド・データは区切り記号が見つかるまで続きます。 
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 区切り記号フィールド  | 
 可変長のデータ型の終了点を、区切り記号を含むフィールドで指定できます。区切り記号とは、フィールドの終わりをマークする文字。フィールド・データは区切り記号を含むフィールドが見つかるまで続きます。 
 区切り記号の詳細は、20.12項「文字区切り記号」を参照してください。  | 
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 小数の桁数  | 
 小数点の左側の桁数(0 - 16)を指定します。  | 
表12-6 メッセージ・フォーマットのフィールド – リテラル
| フィールド | 説明 | 
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 値  | 
 リテラル値を指定します。リテラル値は、単一の値として定義することも、リテラル・セパレータで分離された値のリストとして定義することもできます。「値 」が値のリストの場合、バイナリ・データのリテラル・フィールドのデータはリストにある値のうちのいずれかになります。  | 
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 リテラル・セパレータ  | 
 リテラル値の列挙をサポートします。MFL定義のリテラル型の「Field」で、「Field」に値の複数の選択肢が必要な場合、リテラル・セパレータを指定できます。 たとえば、EDIFACTおよびX12 EDI標準でサポートされるセグメント・ターミネータは、 MFLファイルには、以下の構造が必要です。 <FieldFormat name='ISA_Terminator' type='Literal' value='\r\n,\r,\n,~,|' literalSeparator=','/>  | 
表12-7 メッセージ・フォーマットのフィールド – フィールド更新ボタン
| フィールド | 説明 | 
|---|---|
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 適用  | 
 メッセージ・フォーマット・ファイルに変更を保存します。  | 
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 複製  | 
 現在表示されているフィールドのコピーを作成します。複製フィールドには複製元のフィールドと同じ値が含まれます。複製フィールドの名前は、複製元のフィールド名の先頭に「New」という単語が追加された名前になります。たとえば、「Field1」というフィールドを複製したフィールドの名前は「NewField1」になります。 名前に数値を含む項目を複製した場合、新しい項目の名前に含まれる数値は、連続する次の数値になります。たとえば、「NewField1」を複製したフィールドの名前は「NewField2」になります。  | 
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 リセット  | 
 詳細ウィンドウでの変更を破棄し、すべてのフィールドを最後に保存された値にリセットします。  | 
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 ヘルプ  | 
 この詳細ウィンドウのオンライン・ヘルプ情報を表示します。  | 
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 注意: 「適用」ボタンと「リセット」ボタンは、詳細パネルのコンポーネントを変更するまで使用できません。 |