JAR (Java ARchive)ファイルとは、Javaクラスを含むzipファイルです。コンパイルされたJavaクラスと、プログラムを構成する関連メタデータの保存に使用します。JARはJavaコード要素用の呼出し可能なプログラム・ライブラリのように機能します(それぞれの要素に対して個別にバインディングを要求するのではなく、単一のコンパイル・リンクが複数要素へのアクセスを提供します)。JARの詳細は、http://java.sun.com/docs/books/tutorial/deployment/jar/
を参照してください。
Oracle Service BusのJARリソースは、以下に使用されます。
Javaコールアウトのアクション
EJBベースのビジネス・サービス
Tuxedoベースのプロキシ・サービスとビジネス・サービス
JARを検索するには:
以下のいずれかの操作を行います。
「プロジェクト・エクスプローラ」を選択して、「プロジェクト・ビュー」ページまたはプロジェクト/フォルダ・ビュー・ページを表示します。次に、プロジェクトおよびフォルダに移動して、JARを検索します。
「リソース・ブラウザ」→「JAR」を選択します。「JARのサマリー」ページに、表8-1に示す情報が表示されます。プロパティの詳しい説明については、8.3項「JARの編集」を参照してください。
リストの項目数を制限する、または特定のJARを検索するには、名前とパスでフィルタしてJARを検索します。「名前」フィールドと「パス」フィールドに、検索対象の名前とパスを入力し、「検索」をクリックします。
パスは、プロジェクト名と、JARが格納されているフォルダの名前です。
この検索では、ワイルドカード文字がサポートされています。たとえば、「名前」フィールドに「j*」と入力すると、「j」で始まるJARのリストが表示されます。
「すべて表示」をクリックすると、検索フィルタが削除され、JARがすべて表示されます。
表8-1 JARの詳細
プロパティ | 説明 |
---|---|
JAR名 |
JARに割り当てられた一意の名前。この名前は、「JARリソースの表示 - JAR構成」ページへのリンクです。8.3項「JARの編集」を参照してください。 |
パス |
このパスは、プロジェクト名と、JARが格納されているフォルダの名前です。このリソースを含むプロジェクトまたはフォルダにリンクされています。4.1.1項「プロジェクトとフォルダを使用したリソース名の修飾」を参照してください。 |
クラス数 |
JARに含まれるクラスの数。 |
サイズ |
JARのサイズ(バイト単位)。 |
オプション |
特定のJARを削除するには、「削除」アイコンをクリックします。8.5項「JARの削除」を参照してください。 |
JARを追加するには:
セッションをまだ作成していない場合は、「作成」をクリックして新しいセッションを作成するか、「編集」をクリックして既存のセッションを入力します。3.1項「チェンジ・センターの使用」を参照してください。
「プロジェクト・エクスプローラ」を選択して、JARを追加するプロジェクトまたはフォルダを選択します。プロジェクト/フォルダ・ビュー・ページが表示されます。
「リソースの作成」リストで、「ユーティリティ」の下にある「JAR」を選択して「新しいJARリソースの作成」ページを表示します。
「リソース名」フィールドにこのJARの一意の名前を入力します。このフィールドは必須です。
名前付けのガイダンスについては、2.3項「リソースの名前付けに関する制限事項」を参照してください。
「リソースの説明」フィールドにJARの説明を入力します。
「JARソース・ファイル」フィールドで、次のいずれかを実行します。
JARファイルの場所のパスを入力します。
「参照」をクリックして既存のJARを検索し、インポートします。
このフィールドは必須です。
「保存」をクリックします。JARリソースが現在のセッションで作成および保存されます。
JARが問題なくロードされると、JARのコンテンツが表示されます。JARの詳細の表示方法については、8.3項「JARの編集」を参照してください。
セッションを終了して構成をランタイムにデプロイするには、「チェンジ・センター」の「アクティブ化」をクリックします。
「JARリソースの表示 - 構成」ページを使用してJARファイルを更新します。Oracle Service BusではJARを編集できないため、JARファイルの更新では基本的にリソースに対して新しいバージョンのJARを指定する必要があります。
セッションをまだ作成していない場合は、「作成」をクリックして新しいセッションを作成するか、「編集」をクリックして既存のセッションを入力します。3.1項「チェンジ・センターの使用」を参照してください。
8.1項「JARの検索」の説明に従って、JARを検索します。
JAR名をクリックします。「JARリソースの表示 - JAR構成」ページに表8-2に示す情報が表示されます。
表8-2 JAR情報
プロパティ | 説明 |
---|---|
最終更新者 |
このJARを構成にインポートしたユーザー。 |
最終更新日 |
ユーザーがこのJARを構成にインポートした日時。このリソースの変更履歴を表示するには、日時のリンクをクリックします。4.23項「変更履歴の表示ページ」を参照してください。 |
参照 |
このJARが参照するオブジェクトの数。該当する参照がある場合は、数字のリンクをクリックするとJARのリストが表示されます。4.22項「リソースへの参照の表示」を参照してください。 |
参照元 |
このJARを参照するオブジェクトの数。該当する参照がある場合は、数字のリンクをクリックするとオブジェクトのリストが表示されます。4.22項「リソースへの参照の表示」を参照してください。 |
説明 |
このJARの説明(説明が存在する場合)。 |
デフォルトではJARの構成が表示されます。これには表8-3に示す情報が含まれています。
フィールドを変更するには、「更新」をクリックします。
編集できるのは「説明」フィールドのみです。Oracle Service Busでは、JARを実際には編集できません。JARを更新するには、新しく使用するJARを選択する必要があります。詳細については、8.2項「JARの追加」を参照してください。
「保存」をクリックして、現在のセッションで更新をコミットします。
セッションを終了して構成をランタイムにデプロイするには、「チェンジ・センター」の「アクティブ化」をクリックします。
注意: EJBビジネス・サービスで使用するJARを変更した(JARリソースが新しいバージョンのJARを参照するように指定した)場合は、EJBの再デプロイが必要です。その後、このJARを使用する任意のEJBサービスを編集し、JARリソースを再選択して、保存およびアクティブ化を行う必要があります。新しいJARを使用するEJBビジネス・サービスの再パッケージが実行されます。ただし、Javaコールアウト・アクションおよびTuxedoベースのサービスは、自動で新しいJARをピックアップします。 |
Oracle Service Busでは、別のJAR内の他のクラスに依存するクラスをJARリソースに格納できます。JAR依存関係の編集ページを使用して参照されているJARリソースを追加または削除します。
セッションをまだ作成していない場合は、「作成」をクリックして新しいセッションを作成するか、「編集」をクリックして既存のセッションを入力します。3.1項「チェンジ・センターの使用」を参照してください。
8.1項「JARの検索」の説明に従って、JARを検索します。
JAR名をクリックします。
「JARリソースの表示 - JAR構成」ページの「依存関係」タブにある数値インジケータには、このJARリソース用に構成された、参照されているJARの数が表示されます。参照されているJARがない場合は、ゼロが表示されます。
「依存関係」タブを選択して、参照されているJARを表示するか、追加します。
JARの依存関係ページには、表8-4に示す情報が含まれています。
表8-4 JARの依存関係情報
プロパティ | 説明 |
---|---|
名前 |
参照されているJARの名前。この名前は、「JARリソースの表示 - JAR構成」ページへのリンクです。8.3項「JARの編集」を参照してください。 |
パス |
パスは、プロジェクト名と、JARが格納されているフォルダの名前です。 |
参照されているJARを追加または削除するには「編集」をクリックします。
JAR依存関係の編集ページには、表8-5に示す情報が含まれています。
「JARの追加」をクリックします。
JARブラウザで、参照されているJARリソースを特定または選択し、「発行」をクリックします。
たとえば、JAR Aを編集してJAR BとCを追加した場合、JAR AはJAR BとCを参照(依存)します。
「オプション」列で矢印を使用して参照されているJARの階層を並べ替えるか、「削除」アイコンを使用して削除します。
「保存」をクリックして、現在のセッションで更新をコミットします。
セッションを終了して構成をランタイムにデプロイするには、「チェンジ・センター」の「アクティブ化」をクリックします。
JARを削除するには:
セッションをまだ作成していない場合は、「作成」をクリックして新しいセッションを作成するか、「編集」をクリックして既存のセッションを入力します。3.1項「チェンジ・センターの使用」を参照してください。
「リソース・ブラウザ」→「JAR」を選択します。
削除するJARの「オプション」フィールドの「削除」アイコンをクリックします。JARは現在のセッションで削除されます。他のリソースがこのリソースを参照している場合、削除の警告アイコンが表示されます。確認のための警告は表示されますが、リソースを削除することはできます。この場合、削除されたリソースへの未解決の参照が原因で、競合が発生する可能性があります。
セッションを終了して構成をランタイムにデプロイするには、「チェンジ・センター」の「アクティブ化」をクリックします。