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Oracle® Fusion Middleware Oracle Service Bus管理者ガイド
11g リリース1(11.1.1.4.0)
B61436-02
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20 プロキシ・サービス: 作成と管理

プロキシ・サービスとは、WebLogic Server上にローカルに実装されるサービスのOracle Service Bus定義です。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のプロキシ・サービスとビジネス・サービスの構成に関する項を参照してください。

20.1 プロキシ・サービスの作成と構成

この項では、プロキシ・サービスの作成方法と構成方法について説明します。

JCAサービスの場合、20.1.1項「JCAバインド・リソースからのプロキシ・サービスの生成」の説明のとおり、JCAバインドからプロキシ・サービスを生成できます。

  1. セッションをまだ作成していない場合は、「作成」をクリックして新しいセッションを作成するか、「編集」をクリックして既存のセッションを入力します。3.1項「チェンジ・センターの使用」を参照してください。

  2. 「プロジェクト・エクスプローラ」を選択して、プロキシ・サービスを追加するプロジェクトまたはフォルダを選択します。

  3. プロジェクト/フォルダ・ビュー・ページで、「リソースの作成」リストから「プロキシ・サービス」を選択します。

  4. 全般的な構成」ページで、サービスの名前を入力し、作成するサービスの種類を選択します。

    名前付けのガイダンスについては、2.3項「リソースの名前付けに関する制限事項」を参照してください。

  5. 「次へ」をクリックします。以降に表示されるページは、最初のページで選択した内容によって異なります。以降に表示される各ページで適切な情報を入力し、概要ページが表示されたら、「保存」をクリックして現在のセッションでサービスを保存します。

    各ページの入力方法の詳細は、次のページを参照してください。

  6. セッションを終了して構成をランタイムにデプロイするには、「チェンジ・センター」「アクティブ化」をクリックします。

  7. プロキシ・サービスの作成が終了したら、次の手順は、そのメッセージ・フローの構成です。メッセージ・フローによって、プロキシ・サービスの実装が決定されます。詳細は、21.1項「メッセージ・フローの表示と編集」を参照してください。

20.1.1 JCAバインド・リソースからのプロキシ・サービスの生成

Oracle Service Busでは、インバウンドJCAバインド・リソースからJCAプロキシ・サービスを生成できます。JCAバインド・リソースの詳細は、第13章「JCAバインド」を参照してください。

JCAバインドからJCAプロキシ・サービスを生成するには:

  1. まだ作成モードまたは編集モードではない場合、Oracle Service Busコンソールのチェンジ・センターで、「作成」または「編集」をクリックします。

  2. リソース・ブラウザ「JCAバインド」をクリックします。

  3. サービスの生成元のJCAバインドを特定し、「アクション」アイコンをクリックします。

  4. ウィンドウが表示されたら、WSDLと生成するサービスの名前を確認し、これらの新しいリソースの場所を選択して「生成」をクリックします。

    Oracle Service Busによって、サービスとこれに対応するWSDL.が生成されます。

  5. 必要に応じて、生成されたサービスの構成の詳細(「エンドポイントURI」など)を変更します。

20.2 プロキシ・サービスの作成/編集 - ページ・リファレンス

プロキシ・サービスを作成するには、プロジェクト/フォルダ・ビュー・ページの「リソースの作成」リストで「プロキシ・サービス」を選択します。このオプションを選択すると、プロキシ・サービスを構成および追加する一連のページの最初のページが表示されます。表示されるページは、それまでに選択したオプションによって異なります。ページは次のとおりです。

20.2.1 「全般的な構成」ページ

「プロキシ・サービスの作成/プロキシ・サービスの編集 - 全般的な構成」ページは、プロキシ・サービスの作成および編集(20.1項「プロキシ・サービスの作成と構成」および20.5項「プロキシ・サービス構成の編集」を参照)に関する一連のページの1つです。

このページを使用して、プロキシ・サービスの全般的な構成設定を変更します。

このページは、プロキシ・サービスを作成する際に、サービスを構成するための一連のページで最初に表示されるページです。その後に表示されるページは、このページでの選択によって異なります。

表20-1に、ページの使用方法を示します。

表20-1 「プロキシ・サービスの作成/プロキシ・サービスの編集 - 全般的な構成」ページ

オプション 説明

サービス名

プロキシ・サービスのユニークな名前を入力します。

名前付けのガイダンスについては、2.3項「リソースの名前付けに関する制限事項」を参照してください。

説明

説明を入力します。

サービス・タイプ

作成するプロキシ・サービスの種類を選択します。

  • WSDL Webサービス - WSDLに基づくプロキシ・サービスを作成する場合、このオプションを選択します。パスで修飾されたWSDL名(myProject/myFolder/myWSDLなど)を入力します。または、「参照」をクリックし、「WSDL定義の選択」ページでWSDLを選択します。

    (ポートまたはバインド) - (WSDLで定義されている)ポートの名前を入力して、実際のトランスポート・アドレスを記述するか、または(WSDLで定義されている)バインドの名前を入力して、トランスポート・アドレスにマップします。「参照」を使用してWSDLを選択した場合は、「WSDL定義の選択」ページに定義されたポートおよびバインドが一覧表示されます。

    注意: 操作に「SOAP本体タイプ」を使用する場合は、WSDLに同じ入力メッセージで2つの操作がないことを確認してください。「SOAP本体タイプ」操作は、入力メッセージを調べて一意に識別することはできません。

  • トランスポート型付きのサービス - JEJBプロキシ・サービスを作成する場合、このオプションを選択します。

  • メッセージ・サービス - あるデータ・タイプのメッセージを受信し、別のデータ・タイプのメッセージでレスポンスできるサービスを作成する場合は、このオプションを選択します。このようなメッセージ交換は、リクエスト/レスポンスまたは一方向にすることができます。

    (HTTP GETをサポートしているサービス・タイプは、「任意のXMLサービス」と「メッセージング・サービス」のみです。)

  • 任意のSOAPサービス - 明示的に定義された具体的なインタフェースを持たないSOAPサービスを作成する場合、このオプションを選択します。

    リストから「SOAP 1.1」または「SOAP 1.2」を選択し、使用するSOAPバージョンを指定します。

  • 任意のXMLサービス - 明示的に定義された具体的なインタフェースを持たないXMLサービスを作成する場合、このオプションを選択します。

    (HTTP GETをサポートしているサービス・タイプは、「任意のXMLサービス」と「メッセージング・サービス」のみです。)

  • ビジネス・サービス - 選択したビジネス・サービスにルーティングするルート・ノードを備えたプロキシ・サービスを作成する場合は、このオプションを選択します。トランスポート型付きのビジネス・サービスからプロキシ・サービスを作成することはできません。DSPトランスポート・ビジネス・サービスからプロキシ・サービスを作成した場合、プロキシ・サービスではDSPトランスポートを使用できないため、Oracle Service Busは、プロキシ・サービスのトランスポート・タイプをHTTPに切り替えます。プロキシ・サービスのトランスポート・タイプを、その他の使用可能なトランスポートに変更することができます。

    パス(プロジェクト/フォルダ)とビジネス・サービスの名前を入力するか、「参照」をクリックして、「ビジネス・サービスの選択」ページでビジネス・サービスを選択します。

サービス・タイプ(続き)

  • プロキシ・サービス - 既存のプロキシ・サービスのクローンを作成する場合は、このオプションを選択します。Oracle Service Busでは複数のサービスに同じURIを設定できないため、クローン・サービスのURIを変更する必要があります。

    注意: サービスが別のサービスから作成された場合、アラート・ルールは次のように保持されます。

  • プロキシ・サービスがビジネス・サービスから、またはビジネス・サービスがプロキシ・サービスから作成された場合、アラート・ルール(ある場合)は削除されます。

  • プロキシ・サービスが別のプロキシ・サービスから、またはビジネス・サービスが別のビジネス・サービスから作成された場合、アラート・ルール(ある場合)は保持されます。

サービス・キー・プロバイダ

必要に応じて、サービス・キー・プロバイダのパス(プロジェクト/フォルダ)と名前を入力するか、「参照」をクリックして、「サービス・キー・プロバイダの選択」ページから選択します。

サービス・キー・プロバイダは、以下のような特定の場合にのみ必要となります。

  • 双方向のアウトバウンドTLS/SSLで、クライアント証明書認証を必要とするHTTPSサービスに対してプロキシ・サービスからメッセージをルーティングする場合。

  • 一部のWebサービス・セキュリティのシナリオ(プロキシ・サービスでメッセージの暗号化を必要とする場合など)。

Webサービス・セキュリティ対応のプロキシ・サービスを追加するには、WS-Policyが付加されたWSDL (ポートまたはバインディング)からプロキシ・サービスを作成する必要があります。

詳細は、第18章「サービス・キー・プロバイダ」を参照してください。サービス・キー・プロバイダの作成方法については、18.2項「サービス・キー・プロバイダの追加」を参照してください。

レジストリにパブリッシュ

このオプションは、デフォルトのUDDIレジストリが存在する場合にのみ表示されます。

プロキシ・サービスを、デフォルトのレジストリに自動的にパブリッシュする場合は、このオプションを選択します。詳細は、30.8項「自動パブリッシュの使用」を参照してください。


終了後

「次へ」をクリックして、次のページでこのサービスの構成を続けるか、「最後」をクリックして「プロキシ・サービスの作成/プロキシ・サービスの編集 - サマリー」ページでこの構成を確認し、保存します。

20.2.2 「メッセージ・タイプの構成」ページ

「プロキシ・サービスの作成/プロキシ・サービスの編集 - メッセージ・タイプの構成」ページは、プロキシ・サービスの作成および編集(20.1項「プロキシ・サービスの作成と構成」および20.5項「プロキシ・サービス構成の編集」を参照)に関する一連のページの1つです。

このページを使用して、種類が「メッセージング・サービス」であるプロキシ・サービスのメッセージの種類を構成します。

メッセージング・サービス用のバインディング定義は、交換されるメッセージのcontent-typeの構成で構成されます。レスポンスのcontent-typeは、リクエストのコンテンツ・タイプと同じである必要はありません。そのため、レスポンスは個別に構成されます(たとえば、サービスでMFLメッセージを受信し、XMLの受信確認を返すことができます)。


注意:

タイプが「メッセージング・サービス」の電子メール、ファイル、FTP、またはSFTPトランスポート・プロキシ・サービスがサポートするのは、一方向のメッセージングのみであり、レスポンス・メッセージのタイプ「なし」である必要があります。「なし」以外のオプションを選択すると、「トランスポート構成」ページで電子メール、ファイル、FTP、またはSFTPなどのプロトコルが使用できなくなります。

表20-2に、「プロキシ・サービスの作成/プロキシ・サービスの編集 - メッセージ・タイプの構成」ページの使用方法を示します。

表20-2 「プロキシ・サービスの作成/プロキシ・サービスの編集 - メッセージ・タイプの構成」ページ

オプション 説明

リクエスト・メッセージ・タイプ

リクエスト・メッセージのメッセージの種類を次の中から選択します。

  • なし - リクエスト・メッセージがない場合は、このオプションを選択します。

  • 「バイナリ」 - メッセージのコンテンツタイプが不明か、重要でない場合は、このオプションを選択します。

  • 「テキスト」 - メッセージをテキストのみに制限する場合は、このオプションを選択します。

  • MFL - メッセージがMFL定義に準拠したバイナリ・ドキュメントの場合は、このオプションを選択します。MFLファイル名(そのパスで修飾されている)を入力するか、または「参照」をクリックして、ファイルを選択します。

    構成できるMFLファイルは1つに限られます。

    注意: 複数のMFLファイルをサポートするには、コンテンツをバイナリまたはテキストとして定義し、メッセージ・フローのMFLアクションを使用してXMLに変換します。

  • XML - メッセージがXMLドキュメントの場合は、このオプションを選択します。XMLファイル名(そのパスで修飾されている)を入力するか、または「参照」をクリックして、ファイルを選択します。

    必要に応じて、交換されるXMLドキュメントのXMLスキーマ型を(「要素またはタイプ」フィールドで)宣言して、一部の型情報を指定します。

  • Java - Javaオブジェクトがリクエストで送信されている場合は、このオプションを選択します。Javaオブジェクト・メッセージではJMSトランスポートが使用されます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のメッセージでのJavaオブジェクトの送受信に関する説明を参照してください。

レスポンス・メッセージ・タイプ

レスポンス・メッセージのメッセージ・タイプを次の中から選択します。

  • なし - レスポンス・メッセージがない場合は、このオプションを選択します。

  • 「バイナリ」 - メッセージのコンテンツタイプが不明か、重要でない場合は、このオプションを選択します。

  • 「テキスト」 - メッセージをテキストのみに制限する場合は、このオプションを選択します。

  • MFL - メッセージがMFL定義に準拠したバイナリ・ドキュメントの場合は、このオプションを選択します。MFLファイル名(そのパスで修飾されている)を入力するか、または「参照」をクリックして、ファイルを選択します。

    構成できるMFLファイルは1つに限られます。

    注意: 複数のMFLファイルをサポートするには、コンテンツをバイナリまたはテキストとして定義し、メッセージ・フローのMFLアクションを使用してXMLに変換します。

  • XML - メッセージがXMLドキュメントの場合は、このオプションを選択します。XMLファイル名(そのパスで修飾されている)を入力するか、または「参照」をクリックして、ファイルを選択します。

    必要に応じて、交換されるXMLドキュメントのXMLスキーマ型を(「要素またはタイプ」フィールドで)宣言して、一部の型情報を指定します。

  • Java - Javaオブジェクトがレスポンスで受信されている場合は、このオプションを選択します。Javaオブジェクト・メッセージではJMSトランスポートが使用されます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のメッセージでのJavaオブジェクトの送受信に関する説明を参照してください。


終了後

「次へ」をクリックして、次のページでこのサービスの構成を続けるか、「最後」をクリックして「プロキシ・サービスの作成/プロキシ・サービスの編集 - サマリー」ページでこの構成を確認し、保存します。

20.2.3 「トランスポート構成」ページ

「プロキシ・サービスの作成/プロキシ・サービスの編集 - トランスポート構成」ページは、プロキシ・サービスの作成および編集(20.1項「プロキシ・サービスの作成と構成」および20.5項「プロキシ・サービス構成の編集」を参照)に関する一連のページの1つです。

このページを使用して、プロキシ・サービスの転送プロトコルを選択し、その他の全般的なトランスポート構成設定を設定します。表20-3に、ページの使用方法を示します。


注意:

インバウンド・トランスポートレベルのセキュリティは、クライアント・アプリケーションとOracle Service Busプロキシ・サービスに適用されます。アウトバウンド・トランスポートレベルのセキュリティは、Oracle Service Busのプロキシ・サービスとビジネス・サービスの間の接続に適用されます。トランスポートレベルのセキュリティの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のトランスポートレベルのセキュリティの構成に関する項を参照してください。

表20-3 「プロキシ・サービスの作成/編集 - トランスポート構成」ページ

オプション 説明

プロトコル

リストから転送プロトコルを選択します。使用できるプロトコルは、作成しているサービスの種類によって異なります。

  • WSDL Webサービス: http、jca、jms、ローカル、sb、ws

  • トランスポート型付き: jejb

  • メッセージ・サービス: 電子メール、ファイル、ftp、http、jms、ローカル、mq(使用可能な場合)、sftp、tuxedo

  • 任意のSOAPサービス: http、jms、ローカル、sb

  • 任意のXMLサービス: dsp、電子メール、ファイル、ftp、http、jms、ローカル、mq(使用可能な場合)、sb、sftp、tuxedo

エンドポイントURI

前述の「プロトコル」フィールドで選択した転送プロトコルに基づいた形式で、エンドポイントURIを入力します。形式は次のとおりです。

  • 電子メール - mailfrom:mail-server-hostname:mail-server-port

  • ファイル - file:///drivename:/somename

  • ftp - ftp://hostname:port/directory

  • http - someName

    HTTPトランスポートではHTTPエンドポイントとHTTPSエンドポイントの両方がサポートされます。

  • jca - jca://<resource_adapter_jndi>

  • jejb – URL形式はejb_jndi_nameです。JEJBプロキシ・サービスに構成されているURIは、JEJBトランスポートによってクライアントJARのリモート/ビジネス・インタフェースから生成されるステートレス・セッションBeanを検索するためのグローバルJNDI名になります。

    注意: EJB 3.0の場合、ejb_jndi_nameは、生成されたBeanの@javax.ejb.StatelessアノテーションのmappedName属性です。生成されたEJBサービスのルックアップJNDI名には、#interface_classという接尾辞が付加されます。これがビジネス・インタフェースの完全修飾名です。

    次のようにJEJBプロキシ・サービスにアクセスできます。

    EJB 2.1: protocol://host:port/ejb_jndi_name

    EJB 3.0: protocol://host:port/ejb_jndi_name#interface_class

    注意: EJBがIBM WebSphereで実行されている場合、ejb_jndi_nameは次の形式である必要があります。

    cell/nodes/node_name/servers/server_name/ejb_jndi_name

    または

    cell/clusters/cluster_name/ejb_jndi_name

    http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r1/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.nd.iseries.doc/info/iseriesnd/ae/rnam_example_prop3.htmlにあるIBM WebSphereのドキュメントに記載されているとおりです。

  • jms - jms://host:port/factoryJndiName/destJndiName

    JMS宛先として複数のサーバーを指定するには、次のURI形式を使用します。

    jms://host1:port,host2:port/QueueConnectionFactory/DestName

    ローカル・マシンで行われるルックアップの場合、ホストとポートをURIから省略することもできます。例:

    jms:///connection_factory/jndi_destination

    プロキシ・サービスを作成するとき、エンドポイントのサーバーが使用可能でない場合でも、JMSエンドポイントのURIを構成できます。ただし、JMSの場合は、セッションをアクティブ化する時点でエンドポイントが使用可能である必要があります。詳細は、3.2項「セッションのアクティブ化」を参照してください。

    クラスタ: JMS URIのホスト名は、WebLogic Serverに構成されているクラスタ・サーバーのホスト名と正確に一致する必要があります。

  • ローカル

    このトランスポートではエンドポイントURIは必要ありません。

エンドポイントURI(続き)

  • mq - mq://<local-queue-name>?conn=<mq-connection-resource-ref>

    local-queue-nameは、プロキシ・サービスがメッセージを読み取るMQキューの名前です。

    mq-connection-resource-refは、MQ接続リソースの名前とパス(プロジェクト/フォルダ)です。たとえば、default/my_MQconnection

    注意: エンドポイントURIはスペースを含むことができないので、名前にスペースがあるMQ接続リソースまたはプロジェクト/フォルダを作成しないでください。

    Oracle Service BusでMQトランスポートを使用できるようにするには、第9章「MQ接続」を参照してください。

  • sb - service_name

    service_nameは、プロキシ・サービスの一意の識別子です。デフォルトでは、この名前がプロキシ・サービス名になります。

    service_nameには、URIで許可されている文字(RFC2396(http://www.ietf.org/rfc/rfc2396.txt)を参照)のみを含める必要があります。ただし、フォワード・スラッシュ(/)またはコロン(:)を含めることはできません。

  • sftp - sftp://hostname:port/directory

  • tuxedo - exportname

    URI exportnameはリモートTuxedoドメインがTuxedoサービスとして識別するWTCエクスポートに一致します。

    複数のURIが指定されている場合、エンドポイントにはユニークなリソース名を付ける必要があります。リモート名が指定されていない場合は、その値がリソース名の値になります。リモート名が入力されていない、またはリモート名およびリソース名が同じである場合は、1つのURIのみを使用できます。この場合、リソース名とリモート名は同じ値です。これにより、既に定義されたWTCインポートを使用しているユーザーは、WTCロード・バランシングおよびフェイルオーバーを使用できるようになります。

    注意: 同一のURIを2つ構成すると、そのサービス名がすでに存在していることを通知するエラーが表示されます。

  • ws - /contextPath

    contextPathは、HTTPトランスポートまたはWSトランスポートを使用するプロキシ・サービスで一意である必要があります。

すべてのヘッダーを取得

トランスポートからすべてのヘッダーを取得する場合は「はい」を選択します。

定義された一連のヘッダーを取得する場合は「いいえ」を選択します。「いいえ」を選択した場合は、「ヘッダー」フィールドに一連のヘッダーを入力してから、「追加」をクリックします。(この手順は、ローカル・トランスポートには該当しません。)

注意: セキュリティの脆弱性につながるため、Oracle Service Busは、リクエストのHTTP Authorizationヘッダーをパイプラインに渡しません。ユーザー名と暗号化されていないパスワードをログ・ファイルに書き込むログ・アクションが誤って作成される可能性があるからです。設計パターンでパイプラインにHTTP Authorizationヘッダーが必要な場合、次のようにします。

a. Oracle Service Busの起動コマンドで、システム・プロパティcom.bea.wli.sb.transports.http.GetHttpAuthorizationHeaderAllowedをtrueに設定します。

b. Oracle Service Busコンソールの「トランスポート構成」ページで「すべてのヘッダーを取得」を選択するか、ユーザー指定のヘッダーを選択して認可を指定します。

c. Oracle Service Busを再起動します。

Oracle Service Busによって、Authorizationヘッダーがパイプラインに渡されます。


終了後

「次へ」をクリックして、次のページでこのサービスの構成を続けるか、「最後」をクリックして「プロキシ・サービスの作成/プロキシ・サービスの編集 - サマリー」ページでこの構成を確認し、保存します。

20.2.5 「電子メール・トランスポート構成」ページ

「プロキシ・サービスの作成/プロキシ・サービスの編集 - 電子メール・トランスポート構成」ページは、プロキシ・サービスの作成および編集(20.1項「プロキシ・サービスの作成と構成」および20.5項「プロキシ・サービス構成の編集」を参照)に関する一連のページの1つです。

このページでは、電子メール・トランスポートプロトコルを使用するプロキシ・サービスのトランスポート設定を構成できます。表20-4に、ページの使用方法を示します。

表20-4 「プロキシ・サービスの作成/編集 - 電子メールトランスポート構成」ページ

オプション 説明

サービス・アカウント

サービス・アカウント名を入力するか、「参照」をクリックしてブラウザからサービス・アカウントを選択します。

管理対象サーバー

このフィールドは、クラスタ・ドメインでのみ使用できます。

ポーリング・サーバーとして機能させる管理対象サーバーを選択します。すべての管理対象サーバーがメッセージを処理できますが、メッセージをポーリングできるのは、1台のサーバーのみです。

ポーリング間隔

ポーリング間隔を秒単位で入力します。

電子メール・プロトコル

電子メール・アカウントのサーバーの種類としてPOP3またはIMAPを選択します。

読取り制限

ポーリング・スイープあたりの読込みメッセージの最大数を指定します。無制限にするには「0」と入力します。

参照渡し

このチェック・ボックスを選択すると、ファイルはアーカイブ・ディレクトリにステージングされ、ヘッダーに参照として渡されます。

デフォルトでは、新しいサービスを作成するときに、「参照渡し」オプションが選択されるため、アーカイブ・ディレクトリの場所を指定する必要があります。

添付ファイルを参照として渡す

このチェック・ボックスを選択すると、添付ファイルはアーカイブ・ディレクトリにステージングされ、ヘッダーに参照として渡されます。

デフォルトでは、「参照渡し」オプションが選択されている場合、「添付ファイルを参照渡し」オプションが暗黙的に適用されるため、アーカイブ・ディレクトリの場所を指定する必要があります。

読取り後のアクション

メッセージの読込み後の動作を選択します。

  • アーカイブ - メッセージはアーカイブされます。

  • 「削除」 - メッセージが削除されます。

  • 移動 - メッセージは移動されます。「移動」は、IMAPプロトコルでのみ使用可能です。

添付ファイル

添付ファイルの処理方法を選択します。

  • アーカイブ - 添付ファイルはアーカイブ・ディレクトリに保存されます。

  • 無視 - 添付ファイルは無視されます。

IMAP移動先フォルダ

「読取り後のアクション」フィールドが「移動」に設定されている場合、メッセージの移動先フォルダを入力します。

ダウンロード・ディレクトリ

電子メールをダウンロードするための一時的な場所を入力します。

アーカイブ・ディレクトリ

「読取り後のアクション」フィールドが「アーカイブ」に設定されている場合、アーカイブ場所へのパスを入力します。

「参照渡し」または「添付ファイルを参照渡し」オプションが選択されている場合、このフィールドは必須です。

エラー・ディレクトリ

問題が生じたときにメッセージと添付ファイルを書き込むファイル・システム・ディレクトリへのパスを入力します。

リクエストのエンコーディング

電子メール・トランスポートにおけるリクエストの文字セット・エンコーディングとして、デフォルトのISO-8859-1を受け入れるか、別の文字セット・エンコーディングを入力します。


終了後

「次へ」をクリックして、次のページでこのサービスの構成を続けるか、「最後」をクリックして「プロキシ・サービスの作成/プロキシ・サービスの編集 - サマリー」ページでこの構成を確認し、保存します。

20.2.6 「ファイル・トランスポート構成」ページ

「プロキシ・サービスの作成/プロキシ・サービスの編集 - ファイル・トランスポート構成」ページは、プロキシ・サービスの作成および編集(20.1項「プロキシ・サービスの作成と構成」および20.5項「プロキシ・サービス構成の編集」を参照)に関する一連のページの1つです。

このページでは、ファイル・トランスポートプロトコルを使用するプロキシ・サービスのトランスポート設定を構成できます。表20-5に、このページの使用方法を示します。

表20-5 「プロキシ・サービスの作成/編集 - ファイル・トランスポート構成」ページ

オプション 説明

ファイル・マスク

プロキシ・サービスがポーリングするファイルを指定します。URIがディレクトリの場合に*.*を指定すると、サービスはディレクトリ内のすべてのファイルをポーリングします。「ファイル・マスク」には、ワイルドカード文字の*および?のみ使用できます。正規表現はサポートされていません。

管理対象サーバー

このフィールドは、クラスタ・ドメインでのみ使用できます。

ポーリング・サーバーとして機能させる管理対象サーバーを選択します。すべての管理対象サーバーがメッセージを処理できますが、メッセージをポーリングできるのは、1台のサーバーのみです。

ポーリング間隔

ポーリング間隔を秒単位で入力します。デフォルト値は 60 です。

読取り制限

ポーリング・スイープ当たりの読取りメッセージの最大数を指定します。無制限にするには0と入力します。デフォルトは10です。

到着順にソート

イベントが受信順に配信されるように指定する場合は、このチェック・ボックスを選択します。

クラスタ環境で実行されるプロキシ・サービスに対してこのオプションを選択すると、メッセージは常に同じサーバーに送信されます。つまり、このオプションを選択した場合、サーバー全体のロード・バランシングは無視されます。

サブディレクトリのスキャン

すべてのディレクトリを再帰的にスキャンする場合は、このチェック・ボックスを選択します。

参照渡し

このチェック・ボックスを選択すると、ファイルはアーカイブ・ディレクトリにステージングされ、ヘッダーに参照として渡されます。

読取り後のアクション

メッセージの読込み後の動作を選択します。

  • アーカイブ - メッセージはアーカイブされます。

  • 「削除」 - メッセージが削除されます。

ステージ・ディレクトリ

ファイルの処理中に一時的にファイルをステージングする中間ディレクトリを入力します。

ステージ・ディレクトリは、ポーリング・ディレクトリ(file:///c:/dir1/dir2などのファイル・トランスポート・プロキシ・サービスのURLで識別されるディレクトリ)内に配置しないでください。

アーカイブ・ディレクトリ

「読取り後のアクション」オプションが「アーカイブ」に設定されている場合、アーカイブ場所へのパスを入力します。「アーカイブ・ディレクトリ」フィールドは、「参照渡し」フィールドを選択した場合の必須フィールドでもあります。

アーカイブ・ディレクトリは、ポーリング・ディレクトリ内に配置しないでください。

エラー・ディレクトリ

問題が生じたときにメッセージと添付ファイルをポストする場所を入力します。

エラー・ディレクトリは、ポーリング・ディレクトリ内に配置しないでください。

リクエストのエンコーディング

ファイル・トランスポートにおけるリクエストの文字セット・エンコーディングとして、デフォルトのUTF-8を受け入れるか、別の文字セット・エンコーディングを入力します。


終了後

「次へ」をクリックして、次のページでこのサービスの構成を続けるか、「最後」をクリックして「プロキシ・サービスの作成/プロキシ・サービスの編集 - サマリー」ページでこの構成を確認し、保存します。

20.2.7 「FTPトランスポート構成」ページ

「プロキシ・サービスの作成/プロキシ・サービスの編集 - FTPトランスポート構成」ページは、プロキシ・サービスの作成および編集(20.1項「プロキシ・サービスの作成と構成」および20.5項「プロキシ・サービス構成の編集」を参照)に関する一連のページの1つです。

このページでは、FTP転送プロトコルを使用するプロキシ・サービスのトランスポート設定を構成できます。表20-6に、このページの使用方法を示します。

表20-6 「プロキシ・サービスの作成/編集 - FTPトランスポート構成」ページ

オプション 説明

ユーザー認証

FTPサーバーのユーザーが匿名の場合は、「匿名」を選択し、FTPサーバーが外部的に構成されたアカウントの場合は「外部ユーザー」を選択します。

ID(電子メールID)

このフィールドは、「ユーザー認証」オプションが「匿名」に設定されている場合にのみ使用できます。

匿名ユーザーのメールIDを入力します。

サービス・アカウント

このフィールドは、「ユーザー認証」オプションが「外部ユーザー」に設定されている場合にのみ有効です。

ユーザーのサービス・アカウントを入力します。このフィールドは、「ユーザー認証」オプションが「外部ユーザー」に設定されている場合、必須です。

参照渡し

このチェック・ボックスを選択すると、ファイルはアーカイブ・ディレクトリにステージングされ、ヘッダーに参照として渡されます。

リモート・ストリーミング

処理時にリモート・サーバーからFTPファイルを直接ストリーミングする場合は、このチェック・ボックスを選択します。このオプションを選択した場合、アーカイブ・ディレクトリはリモートのFTPサーバー・マシン上のリモート・ディレクトリになります。そのため、FTPユーザー・ディレクトリを基準にした相対パスでアーカイブ・ディレクトリを指定する必要があります。

ファイル・マスク

選択されるファイルの正規表現を入力します。デフォルト値は*.*です。

管理対象サーバー

このフィールドは、クラスタ・ドメインでのみ使用できます。

ポーリング・サーバーとして機能させる管理対象サーバーを選択します。すべての管理対象サーバーがメッセージを処理できますが、メッセージをポーリングできるのは、1台のサーバーのみです。

ポーリング間隔

ポーリング間隔を秒単位で入力します。デフォルト値は 60 です。

読取り制限

ポーリング・スイープ当たりの読取りメッセージの最大数を指定します。無制限にするには0と入力します。デフォルトは10です。

読取り後のアクション

メッセージが読み込まれた後の動作を選択します。

  • アーカイブ - メッセージはアーカイブされます。

  • 「削除」 - メッセージが削除されます。

転送モード

転送モードとして「ascii」または「バイナリ」を選択します。

アーカイブ・ディレクトリ

「読取り後のアクション」オプションが「アーカイブ」に設定されている場合、アーカイブ場所へのパスを入力します。このフィールドは、「参照渡し」オプションが選択されている場合、必須です。

注意: アーカイブ・ディレクトリ、ダウンロード・ディレクトリ、およびエラー・ディレクトリは絶対パスであり、自動的に作成されます。相対パスを指定すると、ファイルはWebLogic Serverを起動するJavaプロセスを基準にした相対的な位置に作成されます。

ダウンロード・ディレクトリ

ファイルの転送中にファイルがダウンロードされるローカル・マシンのディレクトリを入力します。

注意: アーカイブ・ディレクトリ、ダウンロード・ディレクトリ、およびエラー・ディレクトリは絶対パスであり、自動的に作成されます。相対パスを指定すると、ファイルはWebLogic Serverを起動するJavaプロセスを基準にした相対的な位置に作成されます。

エラー・ディレクトリ

問題が発生した場合にメッセージがポストされる場所を入力します。

注意: アーカイブ・ディレクトリ、ダウンロード・ディレクトリ、およびエラー・ディレクトリは絶対パスであり、自動的に作成されます。相対パスを指定すると、ファイルはWebLogic Serverを起動するJavaプロセスを基準にした相対的な位置に作成されます。

リクエストのエンコーディング

FTPトランスポートにおけるリクエストの文字セット・エンコーディングとして、デフォルトのUTF-8を受け入れます。

サブディレクトリのスキャン

すべてのディレクトリを再帰的にスキャンする場合は、このチェック・ボックスを選択します。

到着順にソート

イベントを受信順に配信する場合は、このチェック・ボックスを選択します。

タイムアウト

接続が切断されるまでのソケット・タイムアウト間隔を秒単位で入力します。0を入力すると、タイムアウトは発生しません。

再試行回数

FTP接続失敗時の再試行回数を指定します。


終了後

「次へ」をクリックして、次のページでこのサービスの構成を続けるか、「最後」をクリックして「プロキシ・サービスの作成/プロキシ・サービスの編集 - サマリー」ページでこの構成を確認し、保存します。

20.2.8 「HTTPトランスポート構成」ページ

HTTPトランスポートでは、 HTTP エンドポイントおよび HTTPS エンドポイントの両方がサポートされるようになりました。

「プロキシ・サービスの作成/プロキシ・サービスの編集 - HTTPトランスポート構成」ページは、プロキシ・サービスの作成および編集(20.1項「プロキシ・サービスの作成と構成」および20.5項「プロキシ・サービス構成の編集」を参照)に関する一連のページの1つです。

このページでは、HTTP転送プロトコルを使用するプロキシ・サービスのトランスポート設定を構成できます。表20-7に、ページの使用方法を示します。

表20-7 「プロキシ・サービスの作成/プロキシ・サービスの編集 - HTTPトランスポート構成」ページ

オプション 説明

HTTPSが必要

インバウンドHTTPSエンドポイントの場合は、このチェック・ボックスを選択します。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のトランスポートレベルのセキュリティの構成に関する項を参照してください。

認証

以下のいずれか1つを選択します。

  • なし - 認証を必要としないことを指定します。

  • 「基本」 - このサービスにアクセスするには、基本認証が必要であることを指定します。

    基本認証では、WebLogic Serverでユーザー名とパスワードを使用し、セキュリティ・レルム(Lightweight Directory Access Protocol (LDAP)ディレクトリ・サービスやWindows Active Directoryなど)で構成された認証プロバイダに対してクライアントの認証が行われます。クライアントは、HTTPリクエスト・ヘッダーでユーザー名とパスワードを送信する必要があります。

    HTTPでの基本認証は、パスワードがクリア・テキストで送信されるため推奨しません。HTTPSでは暗号化されたチャネルが提供されるため、パスワードはHTTPSで送信するのが安全です。

    警告:デフォルトでは、すべてのユーザー(認可ユーザーおよび匿名ユーザー)がプロキシ・サービスにアクセス可能です。プロキシ・サービスにアクセスできるユーザーを制限するには、トランスポートレベルの認可ポリシーを作成する必要があります。25.15項「トランスポートレベルのアクセス・ポリシーの編集」を参照してください。

  • クライアント証明書 - 暗号化通信および強力なクライアント認証(双方向SSL)を指定します。詳細については、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のトランスポートレベルのセキュリティの構成に関する項を参照してください。

  • カスタム認証 - 認証トークンがHTTPヘッダーに含まれていることを指定します。クライアントのIDは、ここでクライアントが指定したトークンを使用して設定されます。トークンをOracle Service BusユーザーにマップするIDアサーション・プロバイダを構成する必要があります。

    カスタム認証トークンには、構成されたWebLogic Server IDアサーション・プロバイダがサポートする任意のアクティブなトークン・タイプを指定できます。

ディスパッチ・ポリシー

このエンドポイントのディスパッチ・ポリシーを選択します。デフォルトのディスパッチ・ポリシーを使用するには、空白のままにします。

ディスパッチ・ポリシーでは、サービス・エンドポイントに使用するOracle WebLogic Serverワーク・マネージャのインスタンスを参照します。ワーク・マネージャの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverサーバー環境の構成』のワーク・マネージャを使用したスケジューリング済み作業の最適化に関する項を参照してください。

リクエストのエンコーディング

  • HTTPインバウンド・トランスポートの場合は以下のとおりです。

    クライアント・リクエストでContent-Typeヘッダーの文字セット・エンコーディング・パラメータが指定されていないときは、文字セット・エンコーディング・パラメータを入力します。値を入力しない場合は、このフィールドにデフォルトのISO-8859-1が設定されます。

  • HTTPアウトバウンド・トランスポートの場合は以下のとおりです。

    リクエスト・エンコーディングを構成していない場合、Oracle Service Busランタイムがビジネス・サービスにリクエストを行う際に最適なエンコーディングが決定されます。パス・スルー以外のシナリオでは、実行時のデフォルトの文字エンコーディングはUTF-8となります。ただし、パス・スルーのシナリオでは、ランタイムは受信したエンコーディングのパス・スルーをアウトバウンド・レスポンスで行います。

レスポンスのエンコーディング

HTTPトランスポートでのレスポンスの文字セット・エンコーディングとして、デフォルトのISO-8859-1を受け入れるか、または、別の文字セット・エンコーディングを入力します。

認証ヘッダー

Oracle Service Busがトークンを抽出するHTTPヘッダー(Authorization以外の任意)を入力します。このフィールドが使用可能になるのは、「カスタム認証」チェックボックスが選択されている場合のみです。

たとえば、client-xyz-tokenです。

認証トークン・タイプ

認証トークン・タイプを選択します。IDアサーション・プロバイダ用に構成されたアクティブなトークン・タイプのみが使用可能になります(カスタム・トークンの詳細は、IDアサーション・プロバイダの構成(http://download.oracle.com/docs/cd/E13159_01/osb/docs10gr3/security/message_level_cust_auth.html#wp1066076)を参照してください)。このフィールドが使用可能になるのは、「カスタム認証」チェック・ボックスが選択されている場合に限られます。


終了後

「次へ」をクリックして、次のページでこのサービスの構成を続けるか、「最後」をクリックして「プロキシ・サービスの作成/プロキシ・サービスの編集 - サマリー」ページでこの構成を確認し、保存します。

20.2.9 「JCAトランスポート構成」ページ

このページでは、JCA転送プロトコルを使用するトランスポート設定を構成できます。JCAトランスポートの使用の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のJCAトランスポートに関する項および20.1.1項「JCAバインド・リソースからのプロキシ・サービスの生成」を参照してください。

表20-8 「JCAトランスポート構成」ページ

オプション 説明

JCAファイル

「参照」をクリックしてJCAバインドを選択します。JCAバインドによって、使用されるアダプタの詳細、WSDLとTopLinkまたはEclipseLinkマッピング・ファイルへのバインド、サービスに必要なアクティブ化指定プロパティや相互指定プロパティなど、サービスの様々な側面が定義されます。

有効なJCAバインドを選択すると、これ以外のトランスポート構成のフィールドが使用可能になります。

JCAバインドの詳細は、第13章「JCAバインド」を参照してください。

アダプタ名

JCAサービスで使用するアダプタの名前を示す読取り専用の値。

アダプタ・タイプ

アダプタ・タイプを示す読取り専用の値。

ディスパッチ・ポリシー

このエンドポイントのディスパッチ・ポリシーに使用するWebLogic Serverワーク・マネージャのインスタンスを選択します。デフォルトのワーク・マネージャは、他にワーク・マネージャがない場合に使用されます。

ワーク・マネージャの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverサーバー環境の構成』のワーク・マネージャを使用したスケジューリング済作業の最適化に関する項を参照してください。

JNDIサービス・アカウント

JNDIサービス・アカウントはJNDIコンテキスト・セキュリティのためのアカウントで、EISアダプタ管理対象の接続ファクトリへのアクセスに使用します。「参照」をクリックし、サービス・アカウントを選択します。サービス・アカウントを指定しない場合は、匿名サブジェクトが使用されます。

JCAビジネス・サービスでは、静的またはパススルーなど、構成できるJNDIサービス・アカウントのタイプに制限はありませんが、ランタイムはユーザー名とパスワードにアクセスできる必要があります。JCAプロキシ・サービスは静的JNDIサービス・アカウントのみを使用できます。

JNDIサービス・アカウントの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』の「JCAトランスポート」、セキュリティに関する項を参照してください。

エンドポイント・プロパティ

このフィールドでは、サービスが使用するアダプタ・タイプの再試行回数など、エンドポイント・プロパティに値を割り当てることができます。

サポートされているJCAエンドポイント・プロパティのリストは、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のエンドポイント・プロパティに関する項を参照してください。

動的エンドポイント・プロパティ

このオプションを使用すると、リクエスト・パラメータをJCA準拠サービスに渡すことができます。たとえば、動的エンドポイント・プロパティを使用して、データベース問合せパラメータをデータベース用のOracle JCAアダプタに渡すことができます。

パラメータによる問合せの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareテクノロジ・アダプタ・ユーザーズ・ガイド』のOracle JCA Adapter for Databaseに関する項を参照してください。

指定する動的エンドポイント・プロパティごとに名前と値のペアを入力します。エンドポイント・プロパティ・キーが問合せパラメータ名と一致します。

常にJCAファイルからの構成を使用

このオプションを使用して、「アクティブ化指定プロパティ」(プロキシ・サービス)および「相互指定プロパティ」(ビジネス・サービス)を常にJCAファイルから使用するかどうかを決定します。

このオプションが選択されている場合(デフォルト)、JCAトランスポートはJCAファイルのアクティブ化/相互指定プロパティを使用してJCAフレームワークと対話します。

このオプションが選択されていない場合は、アクティブ化/相互指定プロパティをオーバーライドできます。

このオプションを使用した再デプロイメントの影響は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』の「JCAトランスポート」、エンドポイント・デプロイメントに関する項を参照してください。

操作名

選択したWSDL操作の読取り専用の名前を表示します。操作は、「アクティブ化/対話の仕様プロパティ」フィールドで示すように、独自のアクティブ化/対話の仕様プロパティを持つことができます。

アクティブ化指定プロパティ/相互指定プロパティ

「アクティブ化指定プロパティ」はプロキシ・サービス用のフィールド名で、「相互指定プロパティ」はビジネス・サービス用のフィールド名です。

このサービスがEISアプリケーションによって呼び出されたインバウンド・サービスである場合、このフィールドには、「操作名」フィールドで示すように、JCAインバウンド操作のアクティブ化仕様プロパティが表示されます。

「常にJCAファイルからの構成を使用」を選択解除すると、アクティブ化/相互指定プロパティをオーバーライドできます。

注意: Oracle Adapter Suiteアダプタの場合、アクティブ化/相互指定プロパティが読取り専用として表示されます。Oracle Adapter Suiteアダプタには独自の構成が保存されています。これは、Oracle Adapter Suite管理ツールで変更する必要があります。

接続プロパティ(レガシー)

非管理対象モード接続プロパティ(このリリースでは非推奨)を使用するレガシーJCAサービスの場合、http://download.oracle.com/docs/cd/E13159_01/osb/docs10gr3/jcatransport/transport.html#wp1105451の接続構成オプションを参照してください。


エンドポイントおよびアクティブ化/相互指定プロパティの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareテクノロジ・アダプタ・ユーザーズ・ガイド』を参照してください。

20.2.10 「JEJBトランスポート構成」ページ

このページでは、JEJB転送プロトコルを使用するトランスポート設定を構成できます。JEJBトランスポートの使用の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のJEJBトランスポートに関する項を参照してください。

表20-9 「JEJBトランスポート構成」ページ

オプション 説明

ディスパッチ・ポリシー

このエンドポイントのディスパッチ・ポリシーに使用するWebLogic Serverワーク・マネージャのインスタンスを選択します。デフォルトのワーク・マネージャは、他にワーク・マネージャがない場合に使用されます。

ワーク・マネージャの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverサーバー環境の構成』のワーク・マネージャを使用したスケジューリング済作業の最適化に関する項を参照してください。

EJB仕様バージョン

リモートEJBインタフェースのEJBバージョンを選択します。

値でXMLBeansを渡す

トランスポートによってPOJO引数(XMLObject)のインラインXML表現を生成する場合は、このオプションを選択します。この引数のパラメータは、XQuery式でアクセスおよび操作できます。

注意: 値で渡されたXMLObjectの場合、型情報はインラインでは利用できません。このオプションを使用する場合、プロキシ・サービス・パイプラインのJavaコールアウトで型付きのXMLObjectを引数として渡すことはできません。

参照でPOJOを渡す場合は、このオプションを選択しないでください。こうすることでパフォーマンスも向上します。

トランザクション属性

トランザクションを処理するために次のいずれかのオプションを選択します。

Supports – トランスポートは着信トランザクションを受け入れます。サービス品質は、操作がトランザクションで呼び出される場合は「必ず1回」、操作がトランザクション外部から呼び出される場合は「ベストエフォート」です。

Required – トランスポートは着信トランザクションを受け入れます。発信トランザクションが存在しない場合、トランスポートが発信トランザクションを開始します。サービス品質は「必ず1回」です。

RequiresNew – トランスポートは常に新しいトランザクションを開始し、進行中のトランザクションを中断します。サービス品質は「必ず1回」です。

Mandatory – トランスポートは既存のトランザクションのメソッドを呼び出します。サービス品質は「必ず1回」です。

NotSupported – トランスポートは既存のトランザクションを中断し、呼出し時に再開します。サービス品質は「ベストエフォート」です。

Never – トランスポートはトランザクションのメソッドを呼び出しません。サービス品質は「ベストエフォート」です。

クライアントJar

「参照」をクリックし、表示されるリストからEJBクライアントJARリソースを選択します。クライアントJARには、リモートEJBのリモートまたはビジネス・インタフェースが含まれます。クライアントJARは汎用アーカイブ・リソースとして登録されます。

ホーム・インタフェース

EJB 2.1専用 – クライアントJARによって設定されるオプションから必須のEJBHomeインタフェースを選択します。

リモート・インタフェース

EJB 2.1のみ – このフィールドは、ホーム・インタフェースの構成に応じて、自動的に情報が表示されます。

ビジネス・インタフェース

EJB 3.0のみ – クライアントJARから、起動するビジネス・インタフェースを選択します。

対象ネームスペース

このフィールドにはJARからのピックアップされた情報が表示されます。

メソッド

必須のメソッドを選択します。「+」をクリックしてメソッドを展開すると、デフォルトのパラメータ値を編集できます。

任意のメソッドのデフォルトの操作名を変更できます。デフォルトでは、操作名はメソッド名です。EJBに同じ名前のメソッドが含まれている場合(オーバーロード)、一意になるように操作名を変更する必要があります。WSDLでは一意の操作名が必要です。


終了後

「次へ」をクリックして、次のページでこのサービスの構成を続けるか、「最後」をクリックして「プロキシ・サービスの作成/プロキシ・サービスの編集 - サマリー」ページでこの構成を確認し、保存します。

20.2.11 「JMSトランスポート構成」ページ

「プロキシ・サービスの作成/プロキシ・サービスの編集 - JMSトランスポート構成」ページは、プロキシ・サービスの作成および編集(20.1項「プロキシ・サービスの作成と構成」および20.5項「プロキシ・サービス構成の編集」を参照)に関する一連のページの1つです。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のJMSトランスポートに関する項を参照してください。

このページでは、JMS転送プロトコルを使用するプロキシ・サービスのトランスポート設定を構成できます。表20-10に、ページの使用方法を示します。

表20-10 プロキシ・サービスの作成/編集 - JMSトランスポートの構成ページ

オプション 説明

宛先タイプ

以下のいずれか1つを選択します。

  • キュー(ポイント・ツー・ポイント宛先タイプの場合)

  • トピック(パブリッシュ/サブスクライブ宛先の場合)

レスポンスが必要

このオプションは、「宛先タイプ」「キュー」が選択されている場合にのみ使用できます。

アウトバウンド・メッセージの送信後にレスポンスを受け取ることを指定する場合は、このオプションを選択します。

レスポンス・パターン

このオプションは、 「レスポンスが必要」 チェックボックスが選択されている場合のみ使用できます。

以下のいずれか1つを選択します。

  • Oracle WebLogic Serverで実行するJAX-RPCサービスの「JMSMessageID」を選択します。

  • その他のすべてのサービスの場合は、「JMSCorrelationID」を選択します。このオプションを選択した場合、「レスポンスURI」にも入力する必要があります。

レスポンス・メッセージ・タイプ

このオプションは、「レスポンスが必要」チェック・ボックスが選択されている場合のみ使用できます。

以下のいずれか1つを選択します。

  • 「バイト」(未解釈バイトのストリームの場合)

  • 「テキスト」(テキスト・メッセージの場合)

このオプションは、レスポンスの「メッセージ・タイプ」に「Java」を選択した場合は無効になっています。

クライアントJar

このオプションは、リクエスト・タイプがJavaのメッセージ・サービスで使用できます。Javaオブジェクトを含むメッセージのデキューに使用するクライアントJARを選択します。クライアントJARを選択すると、クライアントJARはクラスパスに置かれます。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のメッセージでのJavaオブジェクトの送受信に関する説明を参照してください。

ディスパッチ・ポリシー

このエンドポイントのディスパッチ・ポリシーに使用するOracle WebLogic Serverワーク・マネージャのインスタンスを選択します。デフォルトのワーク・マネージャは、他にワーク・マネージャがない場合に使用されます。

たとえば、ビジネス・サービスがJMS転送プロトコルに対応している場合、ビジネス・サービスのエンドポイントは、そのディスパッチ・ポリシーに関連付けることのできるMDB (メッセージドリブンBean)のJARファイルになります。

ワーク・マネージャの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverサーバー環境の構成』のワーク・マネージャを使用したスケジューリング済作業の最適化に関する項を参照してください。

リクエストのエンコーディング

リクエストのエンコード用の文字セットを入力します。デフォルトは、UTF-8です。

レスポンスのエンコーディング

このオプションは、 「レスポンスが必要」 チェックボックスが選択されている場合のみ使用できます。

レスポンスのエンコード用の文字セットを入力します。デフォルトは、UTF-8です。

クライアント・レスポンス・タイムアウト

このオプションは、 「レスポンスが必要」 チェックボックスが選択されている場合のみ使用できます。

接続を切断するまでのサーバー・レスポンスの待機時間を秒単位で入力します。このフィールドの値は、クライアントが同一ドメインの別のプロキシ・サービスである場合にのみ適用されます。

レスポンスURI

このオプションは、「レスポンス相関パターン」で「JMSCorrelationID」が選択されている場合にのみ使用できます。

レスポンスURIは次の形式で入力します。

jms://host:port/connection_factory/jndi_destination

複数のサーバーを対象とする場合は、以下の形式を使用します。

jms://host1:port,host2:port/connection_factory/jndi_destination

レスポンスURIのホストとポートを省略することもできます。例:

jms:///connection_factory/jndi_destination

ホストとポートを省略すると、ローカル・サーバーで接続ファクトリや宛先ルックアップが発生します。これは、リクエストURIが外部接続ファクトリや宛先を指し、レスポンスをローカル・サーバーに送信する場合などに便利です。

レスポンス接続ファクトリ

このオプションは、「レスポンス相関パターン」で「JMSMessageID」が選択されている場合にのみ使用できます。

レスポンス接続ファクトリURIを入力します。

接続ファクトリが指定されていない場合、リクエストの接続ファクトリがレスポンスに使用されます。

JMSサービス・アカウント

JMSサーバーによって管理されているJMSリソースに使用するサービス・アカウントを選択します。サービス・アカウントは、リクエストとレスポンスの両方に使用される、ユーザーIDとパスワードの別名リソースです。同じサービス・アカウントが、JMSとJNDIの両方に使用されます。

詳細は、第17章「サービス・アカウント」を参照してください。

SSLを使用

リクエストがTLS/SSL接続を通して行われる場合にのみ、このオプションを選択します。

TLS/SSL (Secure Sockets Layer)では、ネットワークで接続される2つのアプリケーションが互いのIDを認証し、アプリケーション間で交換されるデータを暗号化できるようにすることによって、安全な接続が可能になります。認証を使用すると、サーバー(および必要に応じてクライアント)はネットワーク接続の相手側アプリケーションのIDを検証できます。また、宛先のJNDIエントリに対してアクセス制御が設定されていることにより、管理者から個々のJMS宛先(キューまたはトピック)へのアクセスが制限されている場合、JNDIツリー内でのルックアップ時に、サービスで認証を行う必要があります。

メッセージ・セレクタ

メッセージ・セレクタ式を入力します。

式に一致するプロパティを持つメッセージのみが処理されます。

恒久サブスクリプション

このオプションは、「宛先タイプ」「トピック」が選択されている場合にのみ使用できます。

サブスクリプションが恒久である場合はこのチェック・ボックスを選択し、サブスクリプションが恒久でない場合は、このチェック・ボックスをブランクのままにします。

再試行回数

メッセージがエラー宛先に移されるまでに許可される配信の再試行回数を入力します。このフィールドは、Oracle WebLogic Server JMS宛先にのみ適用されます。

再試行間隔

ロールバックまたは復元されたメッセージが再配信されるまでの時間をミリ秒単位で入力します。このフィールドは、Oracle WebLogic Server JMS宛先にのみ適用されます。

エラー宛先

再配信制限に達したメッセージのターゲット宛先の名前を入力します。このフィールドは、Oracle WebLogic Server JMS宛先にのみ適用されます。

有効期限ポリシー

有効期限の経過したメッセージが宛先で検出されたときに使用する有効期限ポリシーを選択します。このフィールドは、Oracle WebLogic Server JMS宛先にのみ適用されます。

XAが必要

接続ファクトリがXAである場合は、このチェック・ボックスを選択します。

この値は、リモート接続ファクトリを使用できない場合に考慮されます。接続ファクトリが使用可能であり、この値がtrueである場合は、接続ファクトリがトランザクションとして定義されていることを確認してください。

トピック・メッセージ配信

このオプションは、「宛先タイプ」「トピック」を選択した場合に使用できます。

「トピック・メッセージ配信」では、インバウンドJMSメッセージを処理したり高可用性とフェイルオーバーを提供したりする様々なオプションが提供されます。

メッセージドリブンBeanによって受信JMSメッセージを処理する方法を決定するために次のいずれかのプロパティを選択します。

  • アプリケーションごとに1コピー(デフォルト) – JMSプロキシ・サービスがクラスタにデプロイされている場合、このオプションによって、インバウンドJMSメッセージがクラスタ内の1つの使用可能なサーバーでのみ処理され、高可用性とスケーラビリティが提供されます。

  • サーバーごとに1コピー – トピックに公開されたインバウンドJMSメッセージをクラスタのメンバーごとにプロキシ・サービスで受信する場合にこのオプションを選択します。

  • 互換性 – クラスタ内の特定の管理対象サーバーまたはすべての管理対象サーバーでインバウンドJMSメッセージを処理する場合は、このオプションを選択します。このプロパティを選択した場合は、「対象」サーバーを選択します。

注意: : バージョン10.3.4より前のOracle WebLogic Server上でデプロイされたトピック宛先の場合、有効なオプションは「互換性」のみです。

「トピック・メッセージ配信」で選択した「1コピー」オプションは、JMS接続ファクトリに設定された「サブスクリプション共有ポリシー」「クライアントIDポリシー」をオーバーライドします。

対象

このオプションは、「トピック・メッセージ配信」オプションに「互換性」を選択した場合に、Oracle Service Busクラスタでのみ使用できます。受信JMSメッセージを処理する対象サーバーを選択します。「トピック・メッセージ配信」に「1コピー」オプションのいずれかを選択した場合は、このフィールドにクラスタの名前が表示されます。

対象を設定しない場合は、クラスタ内の管理対象サーバーごとのJMSプロキシ・サービス・インスタンス(トピックからのメッセージの読取り)によってメッセージのコピーが取得されます。

JNDIタイムアウト

JNDIツリーでの宛先または接続ファクトリの検索時に使用されるJNDI接続タイムアウト(秒)。


終了後

「次へ」をクリックして、次のページでこのサービスの構成を続けるか、「最後」をクリックして「プロキシ・サービスの作成/プロキシ・サービスの編集 - サマリー」ページでこの構成を確認し、保存します。

20.2.12 「MQトランスポート構成」ページ

「プロキシ・サービスの作成/プロキシ・サービスの編集 - MQトランスポート構成」ページは、プロキシ・サービスの作成および編集(20.1項「プロキシ・サービスの作成と構成」および20.5項「プロキシ・サービス構成の編集」を参照)に関する一連のページの1つです。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のMQトランスポートに関する項を参照してください。

始める前に

MQ接続リソースを構成します。第9章「MQ接続」を参照してください。

MQトランスポートを構成するには

このページでは、ネイティブMQ転送プロトコルを使用するプロキシ・サービスのトランスポート設定を構成できます。表20-11に、ページの使用方法を示します。

表20-11 「プロキシ・サービスの作成/編集 - MQトランスポート構成」ページ

オプション 説明

ポーリング間隔

ポーリング間隔をミリ秒単位で入力します。デフォルト値は1000です。

レスポンスが必要

アウトバウンド・メッセージの送信後にレスポンスを受け取ることを指定する場合は、このオプションを選択します。

レスポンス相関パターン

このオプションは、「レスポンスが必要」チェック・ボックスが選択されている場合のみ使用できます。

レスポンス相関パターンがMessageIDまたはCorrelationIDのいずれに基づく必要があるかを指定します。

MQレスポンスURI

このオプションは、「レスポンスが必要」チェック・ボックスが選択されている場合のみ使用できます。

レスポンスがパブリッシュされる宛先です。レスポンスURIを、エンドポイントURIと同じ形式でmq://<local-queue-name>?conn=<mq-connection-resource-ref>のように入力します。

レスポンス・メッセージ・タイプ

このオプションは、「レスポンスが必要」チェック・ボックスが選択されている場合のみ使用できます。

以下のいずれか1つを選択します。

  • 「バイト」(未解釈バイトのストリームの場合)

  • 「テキスト」(テキスト・メッセージの場合)

クライアント・レスポンス・タイムアウト

このオプションは、「レスポンスが必要」チェック・ボックスが選択されている場合のみ使用できます。

接続を切断するまでのレスポンスの待機時間を秒単位で入力します。

ディスパッチ・ポリシー

このエンドポイントのディスパッチ・ポリシーを選択します。

ディスパッチ・ポリシーでは、サービス・エンドポイントに使用するOracle WebLogic Serverワーク・マネージャのインスタンスを参照します。ワーク・マネージャの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverサーバー環境の構成』のワーク・マネージャを使用したスケジューリング済み作業の最適化に関する項を参照してください。

バックアウトしきい値

「MQ配信失敗メッセージURI」フィールドに指定したキューにパイプラインがメッセージをリダイレクトする前に、メッセージを再試行する回数を示す値を入力します。

このフィールドに値が指定されていない場合は、再試行を実行しないで、メッセージを配信失敗キューにリダイレクトします。

MQ配信失敗メッセージURI

「バックアウトしきい値」フィールドに指定した再試行回数を行った後、リクエスト・メッセージがリダイレクトされる配信失敗メッセージ・キューのURIを入力します。

このフィールドに値を指定しない場合、「バックアウトしきい値」フィールドに指定した再試行回数を行った後、メッセージが破棄されます。配信失敗メッセージURIの形式はエンドポイントURI形式と同じです。

エンドポイントURI 'GET'オプション

以下のオプションでMQ GETメッセージ・オプションを入力します。

  • MQC.MQGMO_ACCEPT_TRUNCATED_MSG

  • MQC.MQGMO_ALL_MSGS_AVAILABLE

  • MQC.MQGMO_BROWSE_FIRST

  • MQC.MQGMO_BROWSE_NEXT

  • MQC.MQGMO_COMPLETE_MSG

  • MQC.MQGMO_CONVERT

  • MQC.MQGMO_FAIL_IF_QUIESCING

  • MQC.MQGMO_LOCK

  • MQC.MQGMO_LOGICAL_ORDER

  • MQC.MQGMO_MARK_BROWSE_CO_OP

  • MQC.MQGMO_MARK_SKIP_BACKOUT

  • MQC.MQGMO_NO_SYNCPOINT

  • MQC.MQGMO_NONE

  • MQC.MQGMO_NO_WAIT

  • MQC.MQGMO_SYNCPOINT

  • MQC.MQGMO_SYNCPOINT_IF_PERSISTENT

  • MQC.MQGMO_UNLOCK

  • MQC.MQGMO_UNMARK_BROWSE_CO_OP

  • MQC.MQGMO_UNMARK_BROWSE_HANDLE

  • MQC.MQGMO_UNMARKED_BROWSE_MSG

  • MQC.MQGMO_VERSION_1

  • MQC.MQGMO_VERSION_2

  • MQC.MQGMO_VERSION_3

  • MQC.MQGMO_WAIT

複数のオプションを区切るには、「|」または「+」を使用します。たとえば、次のように指定できます。

MQC.MQGMO_ACCEPT_TRUNCATED_MSG | MQC.MQGMO_LOCK

インバウンド・キューからのメッセージを読み込む場合、MQ GETメッセージ・オプションが適用されます。

RFH2ヘッダーのプロセス

メッセージ・ペイロードからWebSphere MQ RFH2ヘッダーを解析して、RFH2データを含むRFH2Headersトランスポート・ヘッダーを自動的に生成する場合はこのオプションを選択します。

このオプションを選択しない場合は、ペイロードはそのまま渡されます。

MQトランスポートでのRFH2ヘッダーの処理方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のRFH2ヘッダーに関する説明を参照してください。


終了後

「次へ」をクリックして、次のページでこのサービスの構成を続けるか、「最後」をクリックして「プロキシ・サービスの作成/プロキシ・サービスの編集 - サマリー」ページでこの構成を確認し、保存します。

20.2.13 「SBトランスポート構成」ページ

「プロキシ・サービスの作成/プロキシ・サービスの編集 - SBトランスポート構成」ページは、プロキシ・サービスの作成および編集(20.1項「プロキシ・サービスの作成と構成」および20.5項「プロキシ・サービス構成の編集」を参照)に関する一連のページの1つです。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のSBトランスポートに関する項を参照してください。

このページでは、SB(サービス・バス)転送プロトコルを使用するプロキシ・サービスのトランスポート設定を構成できます。表20-12 に、ページの使用方法を示します。

表20-12 プロキシ・サービスの作成/編集 - SBトランスポートの構成ページ

オプション 説明

ディスパッチ・ポリシー

このエンドポイントのディスパッチ・ポリシーを選択するか、または、デフォルトのディスパッチ・ポリシーを使用します。

ディスパッチ・ポリシーでは、リクエストを処理するためにサービス・エンドポイントに使用するOracle WebLogic Serverワーク・マネージャのインスタンスを参照します。ワーク・マネージャの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverサーバー環境の構成』のワーク・マネージャを使用したスケジューリング済み作業の最適化に関する項を参照してください。

SSLを使用

指定されている場合、リクエストをSSL接続を使用して送信する必要があります。

ただし、非セキュアな接続が禁止されるわけではありません。管理者は、サーバーのすべての非セキュアなプロトコル(T3またはHTTPなど)を閉じて、セキュアなクライアント接続を厳格に実施する必要があります。


終了後

「次へ」をクリックして、次のページでこのサービスの構成を続けるか、「最後」をクリックして「プロキシ・サービスの作成/プロキシ・サービスの編集 - サマリー」ページでこの構成を確認し、保存します。

20.2.14 「SFTPトランスポート構成」ページ

「プロキシ・サービスの作成/プロキシ・サービスの編集 - SFTPトランスポート構成」ページは、プロキシ・サービスの作成および編集(20.1項「プロキシ・サービスの作成と構成」および20.5項「プロキシ・サービス構成の編集」を参照)に関する一連のページの1つです。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のHTTPトランスポートとポーラー・トランスポートに関する項を参照してください。

このページでは、SFTP転送プロトコルを使用するプロキシ・サービスのトランスポート設定を構成できます。表20-13に、ページの使用方法を示します。

表20-13 プロキシ・サービスの作成/編集 - SFTPトランスポートの構成ページ

オプション 説明

ユーザー認証

以下のいずれか1つを選択します。

  • 「ユーザー名パスワード」認証 - 静的なサービス・アカウントがこの認証方式に関連付けられていて、クライアントは提供された資格証明を使用して認証されることを指定します。

  • 「ホスト・ベース」認証 - この認証方法を使用するには、ユーザー名とサービス・キー・プロバイダが必要とされることを指定します。既知のホストから接続するユーザーはホストの秘密鍵を使用して認証されます。

  • 「公開鍵」認証 - この認証方法を使用するために、ユーザー名とサービス・キー・プロバイダが必要とされることを指定します。すべてのユーザーがそれぞれの秘密鍵を持っています。

サービス・アカウント

ユーザーのサービス・アカウントを入力するか、「参照」をクリックしてブラウザからサービス・アカウントを選択します。

サービス・キー・プロバイダ

このオプションは、「ホスト・ベース」認証または「公開鍵」認証が選択されている場合にのみ使用できます。

「サービス・キー・プロバイダ」フィールドに、サービス・キー・プロバイダを入力します。「参照」をクリックし、サービス・キー・プロバイダをブラウザから選択できます。このフィールドは必須です。

ユーザー名

このオプションは、「ホスト・ベース」認証または「公開鍵」認証が選択されている場合にのみ使用できます。

ユーザー名を入力します。

参照渡し

このチェック・ボックスを選択すると、ファイルはアーカイブ・ディレクトリにステージングされ、ヘッダーに参照として渡されます。

リモート・ストリーミング

処理時にリモート・サーバーからSFTPファイルを直接ストリーミングする場合は、このチェック・ボックスを選択します。このオプションを選択した場合、アーカイブ・ディレクトリはリモートのSFTPサーバー・マシン上のリモート・ディレクトリになります。そのため、SFTPユーザー・ディレクトリを基準にした相対パスでアーカイブ・ディレクトリを指定する必要があります。

ファイル・マスク

選択されるファイルの正規表現を入力します。デフォルト値は*.*です。

管理対象サーバー

このフィールドは、クラスタ・ドメインでのみ使用できます。

ポーリング・サーバーとして機能させる管理対象サーバーを選択します。すべての管理対象サーバーがメッセージを処理できますが、メッセージをポーリングできるのは、1台のサーバーのみです。

ポーリング間隔

指定した場所からファイルをポーリングする間隔を秒単位で入力します。デフォルトは 60 です。

読取り制限

ポーリング・スイープ当たりの読取りメッセージの最大数を指定します。無制限にするには0と入力します。デフォルトは10です。

読取り後のアクション

メッセージが読み込まれた後の動作を選択します。

  • アーカイブ - メッセージはアーカイブされます。

  • 「削除」 - メッセージが削除されます。

アーカイブ・ディレクトリ

「読取り後のアクション」オプションが「アーカイブ」に設定されている場合、アーカイブ場所へのパスを入力します。このフィールドは、「参照渡し」オプションが選択されている場合、必須です。

注意: アーカイブ・ディレクトリ、ダウンロード・ディレクトリ、およびエラー・ディレクトリは絶対パスであり、自動的に作成されます。相対パスを指定すると、ファイルはWebLogic Serverを起動するJavaプロセスを基準にした相対的な位置に作成されます。

ダウンロード・ディレクトリ

ファイルの転送中にファイルがダウンロードされるローカル・マシンのディレクトリを入力します。

注意: アーカイブ・ディレクトリ、ダウンロード・ディレクトリ、およびエラー・ディレクトリは絶対パスであり、自動的に作成されます。相対パスを指定すると、ファイルはWebLogic Serverを起動するJavaプロセスを基準にした相対的な位置に作成されます。

エラー・ディレクトリ

問題が発生した場合にメッセージがポストされる場所を入力します。

注意: アーカイブ・ディレクトリ、ダウンロード・ディレクトリ、およびエラー・ディレクトリは絶対パスであり、自動的に作成されます。相対パスを指定すると、ファイルはWebLogic Serverを起動するJavaプロセスを基準にした相対的な位置に作成されます。

リクエストのエンコーディング

SFTPトランスポートでは、リクエストの文字セット・エンコーディングとしてデフォルトのUTF-8を受け入れます。

サブディレクトリのスキャン

すべてのディレクトリを再帰的にスキャンする場合は、このチェック・ボックスを選択します。

到着順にソート

イベントを受信順に配信する場合は、このチェック・ボックスを選択します。

タイムアウト

接続が切断されるまでのソケット・タイムアウト間隔を秒単位で入力します。「0」を入力すると、タイムアウトは発生しません。デフォルト値は60です。

再試行回数

SFTP接続失敗時の再試行回数を指定します。


終了後

「次へ」をクリックして、次のページでこのサービスの構成を続けるか、「最後」をクリックして「プロキシ・サービスの作成/プロキシ・サービスの編集 - サマリー」ページでこの構成を確認し、保存します。

20.2.15 「Tuxedoトランスポート構成」ページ

「プロキシ・サービスの作成/プロキシ・サービスの編集 - Tuxedoトランスポート構成」ページは、プロキシ・サービスの作成および編集(20.1項「プロキシ・サービスの作成と構成」および20.5項「プロキシ・サービス構成の編集」を参照)に関する一連のページの1つです。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のTuxedoトランスポートに関する項を参照してください。

このページでは、Tuxedo転送プロトコルを使用するプロキシ・サービスのトランスポート設定を構成できます。表20-14に、ページの使用方法を示します。

表20-14 プロキシ・サービスの作成/編集 - Tuxedoトランスポートの構成ページ

オプション 説明

フィールド表クラス

受信されるFML/FML32バッファを表すクラス名を入力します。これらは、フィールド名を要素名にマップするために、FML/FML32-to-XML変換ルーチンで使用されます。完全修飾クラス名をスペースで区切ってリストします。

Viewクラス

送受信されるVIEW/VIEW32バッファを表すクラス名を入力します。これらは、フィールド名を要素名にマップするためにVIEW-to-XMLまたはVIEW32-to-XML変換ルーチンで使用されます。完全修飾クラス名をスペースで区切ってリストします。

Tuxedoのバッファ・タイプX_C_TYPEX_COMMONは、VIEW/VIEW32バッファと同様に処理されます。

受信リクエストにVIEWが含まれる場合、該当するVIEWクラスをOracle Service BusのCLASSPATHに指定する必要があります。

クラスJar

このエンドポイント操作に必要なFML/FML32またはVIEW/VIEW32クラスを持つJARファイルを含むJARリソースを選択します。

ローカル・アクセス・ポイント

エクスポートに関連付けられたリストから、ローカル・アクセス・ポイントを選択します。リストには、WTCでl構成されたローカル・アクセス・ポイントが含まれます。関連するローカル・アクセス・ポイントがない場合、プロキシ・サービスは作成できません。

ローカル・アクセス・ポイントがない場合、または新規ポイントを作成する場合は「新規」を選択します。対応するローカル・アクセス・ポイント名ローカル・ネットワーク・アドレスを隣のフィールドに入力します。エンドポイントの検証時に、各WTCサーバーのWTC構成にアクセス・ポイントが追加されます。WTCサーバーがない場合は、作成されます。

「新規」オプションを選択した後では、既存のアクセス・ポイント名を入力できます。この場合、既存の情報が新しいパラメータで更新されます。変更できるのは、ホスト名とポート番号に限られます。

リモート・アクセス・ポイント

このフィールドは、「ローカル・アクセス・ポイント」フィールドで「新規」を選択した場合のみ表示されます。

新しく作成したローカル・アクセス・ポイントと関連付けるリモート・アクセス・ポイントを、リストから選択します。存在しない場合、または新しく作成する場合は「新規」を選択します。対応するアクセス・ポイント名ネットワーク・アドレスを隣のフィールドに入力します。

「新規」オプションを選択した後では、既存のアクセス・ポイント名を入力できます。この場合、既存の情報が新しいパラメータで更新されます。変更できるのは、ホスト名とポート番号に限られます。

リモート・アクセス・ポイントは、インバウンド・リクエストのWTC接続の認証プリンシパルにもなります。(オプション)デフォルトのセキュリティ・レルムで同じアクセス・ポイントIDを持つユーザーを作成して、インバウンド呼出しを許可することができます。これを行うには、「ユーザーを作成しますか。」リストから「はい」を選択します。セキュリティ上の問題を回避するために、パスワードは一時変数を使用してランダムに作成されます。

応答バッファ・タイプ

このオプションは、「レスポンスが必要」オプションが選択されている場合にのみ使用できます。

リモートTuxedoクライアントが受信するバッファのタイプを選択します。

応答バッファ・サブタイプ

このオプションは、「レスポンスが必要」オプションが選択されていて、「レスポンス・バッファ・タイプ」の値が「VIEW」または「VIEW32」の場合にのみ使用できます。

応答バッファに関連付けるバッファのサブタイプを入力します。

レスポンスが必要

このサービスにレスポンスの送信が想定されている場合は、このチェックボックスを選択します。

デフォルトの状態では、このオプションが選択されています。

サービスのタイプが「メッセージ・サービス」で、レスポンス・メッセージのタイプが「なし」の場合は、このオプションの選択が解除され、使用できません。

リクエストのエンコーディング

Tuxedoトランスポートのリクエストのエンコーディングを設定する文字を指定します。

レスポンスのエンコーディング

Tuxedoトランスポートのレスポンスのエンコーディングを設定する文字を指定します。

変換スタイル

以下のいずれか1つを選択します。

  • 「なし」 - (デフォルト)フィールドの順序を無視します。

  • 順序付け - すべてのフィールドを正しい順序で表示します。

  • 順序付けとグループ別 - フィールドが論理的にレコード構造になっている場合、発生順に並べ替えられ、レコードごとにグループ化されます。


終了後

「次へ」をクリックして、次のページでこのサービスの構成を続けるか、「最後」をクリックして「プロキシ・サービスの作成/プロキシ・サービスの編集 - サマリー」ページでこの構成を確認し、保存します。

20.2.16 「WSトランスポート構成」ページ

「プロキシ・サービスの作成/プロキシ・サービスの編集 - WSトランスポート構成」ページは、プロキシ・サービスの作成および編集(20.1項「プロキシ・サービスの作成と構成」および20.5項「プロキシ・サービス構成の編集」を参照)に関する一連のページの1つです。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のWSトランスポートに関する項を参照してください。

このページでは、WS転送プロトコルを使用するプロキシ・サービスのトランスポート設定を構成できます。表20-15に、ページの使用方法を示します。

表20-15 プロキシ・サービスの作成/編集 - WSトランスポートの構成ページ

オプション 説明

ディスパッチ・ポリシー

このエンドポイントのディスパッチ・ポリシーを選択するか、または、デフォルトのディスパッチ・ポリシーを使用します。

ディスパッチ・ポリシーでは、サービス・エンドポイントに使用するOracle WebLogic Serverワーク・マネージャのインスタンスを参照します。ワーク・マネージャの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverサーバー環境の構成』のワーク・マネージャを使用したスケジューリング済み作業の最適化に関する項を参照してください。

再試行回数

パイプラインへのメッセージの配信の再試行回数を入力します。

プロキシ・サービスのリクエスト・パイプラインで処理されない例外が発生した場合、着信WSトランスポート・メッセージは、再試行回数で指定された回数まで、パイプラインに再配信されます。この値は、WSトランスポート・メッセージの信頼性の高い処理を実現するために重要です。

再試行の遅延

エラーの発生後に、パイプラインへのメッセージの配信を再試行するまでシステムが一時停止する秒数です。


終了後

「次へ」をクリックして、次のページでこのサービスの構成を続けるか、「最後」をクリックして「プロキシ・サービスの作成/プロキシ・サービスの編集 - サマリー」ページでこの構成を確認し、保存します。

20.2.17 「操作選択構成」ページ

「プロキシ・サービスの作成/プロキシ・サービスの編集 - 操作選択構成」ページは、プロキシ・サービスの作成および編集(20.1項「プロキシ・サービスの作成と構成」および20.5項「プロキシ・サービス構成の編集」を参照)に関する一連のページの1つです。このページは、作成するサービスに操作が含まれる場合にのみ表示されます。

このページを使用して、WS-Iを適用し(SOAP 1.1サービスの場合のみ)、このプロキシ・サービスによって呼び出される操作の決定に使用される選択アルゴリズムを選択できます。このオプションは、WSDLに基づいて定義されたSOAPサービスまたはXMLサービスでのみ使用できます。

WSDL仕様では、受信するSOAPメッセージのタイプに基づいて呼び出す操作を計算するデフォルトのアルゴリズムが定義されています。ただし、その他の手段に基づいて操作を選択しなければならない場合もあります(パフォーマンスや、署名および暗号化に問題があったり、デフォルトのアルゴリズムが使用できない場合など)。

Oracle Service Busには、アルゴリズムが追加で用意されています。これらはそれぞれ同じパターンに従っており、式の評価に基づいて値を取得し、その値を使用して静的なテーブルから対応する操作をルックアップします。

通常、Oracle Service Busは、インバウンド・メッセージのデータが不足し、処理を判断できない場合や、データが有効な処理に対応していない場合にも、柔軟に対処します。どちらの場合も、$operationは空になります。Oracle Service Busでは、このようなメッセージをすべて拒否するのではなく、コンテキスト内のoperation変数を初期化せずに、メッセージの処理を続行します。

ただし、プロキシ・サービスがWSDLベースで、以下の条件の1つ以上が当てはまる場合は、セキュリティ要件が適用されます。

  • WSDLにWS-Securityポリシーが存在し、プロキシがアクティブな仲介になっています。

  • プロキシにメッセージ・レベルのカスタム認証(カスタム・トークンまたはユーザー名/パスワード)が存在します。

これらの条件に該当する場合、操作選択アルゴリズムが有効な操作名を返すかどうかを確認する実行時チェックが行われます。操作選択アルゴリズムでnullまたはWSDLに存在しない操作が返された場合、メッセージは拒否され、エラーが発生します。

表20-16に、「プロキシ・サービスの作成/プロキシ・サービスの編集 - 操作選択構成」ページの使用方法を示します。

表20-16 プロキシ・サービスの作成/編集 - 操作選択の構成ページ

オプション 説明

WS-I準拠の適用

SOAP 1.1サービス専用です。

Web Services Interoperability Organizationで定義されたBasic Profileにサービスを準拠させるかどうかを指定する場合は、このチェックボックスを選択します。

サービスをWS-I準拠として指定すると、サービス間で送受信されるメッセージの確認が行われます。プロキシの場合、プロキシが受信したリクエスト・メッセージの確認が行われます。呼び出されるサービス(つまり、プロキシがサービス・コールアウト・アクションまたはルート・ノード経由で呼び出すサービス)の場合、それらのサービスから受信したレスポンス・メッセージの確認が行われます。呼び出されるサービスから受信したメッセージを確認するかどうかを決定するのは、呼び出されるサービス側のWS-I準拠プロパティであり、プロキシ側ではありません。呼び出されるサービスでWS-I準拠のテストを指定すると、メッセージ・フローによってレスポンス・エラーのfaultが生成されます。

選択アルゴリズム

以下のいずれか1つを選択し、必要に応じて追加の手順を実行します。

  • トランスポート・ヘッダー - ルックアップ値を含むトランスポート・ヘッダーを定義する場合は、このアルゴリズムを選択します。次に、以下を実行します。

    「ヘッダー名」フィールドに、起動される操作を選択するときにキーとして使用される値を抽出するトランスポート・ヘッダーを入力します。

    「操作のマッピング」フィールドで、「値」フィールドに各操作の値を指定します。この値が操作のキーとして使用されます。

  • SOAPActionヘッダー - このプロキシ・サービスに関連付けられたWSDLから自動的に操作のマッピングが行われるように指定する場合は、このアルゴリズムを選択します。

  • WS-Addressing - ルックアップ値がSOAPメッセージのSOAPヘッダー内のWS-Addressing Actionタグに入るように指定するには、このアルゴリズムを選択します。その後、「操作のマッピング」フィールドにある「値」フィールドに、各操作の値を指定します。この値が操作のキーとして使用されます。

  • SOAPヘッダー - SOAPヘッダーに対して評価されるXPath式を定義するには、このアルゴリズムを選択します。これにより、ルックアップ値を取得できるようになります。次に、以下を実行します。

    「XPath式」フィールドに、起動される操作を選択するときにキーとして使用される値を抽出するXPath式を指定します。

    「操作のマッピング」フィールドで、「値」フィールドに各操作の値を指定します。この値が操作のキーとして使用されます。

  • SOAP本体タイプ - WSDL仕様で定義されたデフォルトのアルゴリズムです。受信するSOAPメッセージのタイプに基づいて呼び出す操作が計算されます。

    プロキシ・サービスを構成するWebサービス・セキュリティのパススルー・シナリオで本体が暗号化されている場合は、このアルゴリズムを選択することはできません。パススルーの暗号化されたSOAPヘッダーについても同様です。

    同じ入力メッセージで2つの操作のあるWSDLの場合、入力メッセージを調べて操作をユニークに識別できないため、このアルゴリズムを操作に選択しないでください。

  • ペイロード・タイプ - WSDLポートまたはWSDLバインディングに基づいたXMLサービスでのみ使用できます。

ヘッダー名

このオプションは、「選択アルゴリズム」オプションが「トランスポート・ヘッダー」に設定されている場合にのみ使用できます。

呼び出される操作を選択するときにキーとして使用される値を抽出するトランスポート・ヘッダーを入力します。

XPath式

このオプションは、「選択アルゴリズム」オプションが「SOAPヘッダー」に設定されている場合にのみ使用できます。

呼び出される操作を選択するときにキーとして使用される値を抽出するXPath式を指定します。

操作のマッピング

このオプションは、「選択アルゴリズム」オプションが「トランスポート・ヘッダー」「WS-Addressing」または「SOAP本体タイプ」に設定されている場合にのみ使用できます。

「値」フィールドに各操作の値を指定します。この値が操作のキーとして使用されます。


終了後

「次へ」をクリックして、次のページでこのサービスの構成を続けるか、「最後」をクリックして「プロキシ・サービスの作成/プロキシ・サービスの編集 - サマリー」ページでこの構成を確認し、保存します。

20.2.18 「メッセージ処理」ページ

「プロキシ・サービスの作成/プロキシ・サービスの編集 - メッセージ処理」ページは、プロキシ・サービスの作成および編集(20.1項「プロキシ・サービスの作成と構成」および20.5項「プロキシ・サービス構成の編集」を参照)に関する一連のページの1つです。

このページを使用して、プロキシ・サービスがメッセージ・コンテンツをストリーミングする必要があるかどうか、サービスが受信したリクエスト・メッセージをデコードする方法と送信したレスポンス・メッセージをエンコードする方法、およびプロキシ・サービスがメモリー内の添付ファイルのコンテンツをバッファリングするかわりにMIME添付ファイルをストリーミングする必要があるかどうかを指定します。

このページを使用して、プロキシ・サービスがメッセージ・コンテンツをメモリーに格納するかわりにストリーミングできるようにすることができます。該当する場合に、プロキシ・サービスがMTOM/XOP形式でインバウンド・メッセージをデコードおよび解析し、MTOM/XOP形式を使用してレスポンスを送信できるようにすることもできます。SOAP Message Transmission Optimization Mechanism (MTOM)は、バイナリ・データをWebサービスとの間で送受信する方法です。MTOMでは、XML-binary Optimized Packaging (XOP)を使用してバイナリ・データを転送します。

このページを使用して、プロキシ・サービスでMIME添付ファイルのコンテンツをディスク・ファイルに格納し、添付ファイルのコンテンツをメモリーにバッファリングせずにストリーミング形式でデータを処理することもできます。これにより、プロキシ・サービスで、大きな添付ファイルを堅牢かつ効率的に処理できます。

表20-17に、「プロキシ・サービスの作成/プロキシ・サービスの編集 - メッセージ処理」ページの使用方法を示します。

表20-17 「プロキシ・サービスの作成/プロキシ・サービスの編集 - メッセージ処理」ページ

オプション 説明

トランザクションが必要

Oracle Service Busによって、トランザクションのコンテキストでプロキシ・サービス・メッセージ・フローが実行されるようにするには、このオプションを選択します。グローバル・トランザクションがすでに存在する場合、(このオプションを選択しない場合でも)トランスポート・プロバイダによってトランザクションがリクエスト内に伝播されます。グローバル・トランザクションがない場合、メッセージ・フロー・ランタイムでトランザクションが開始されます。メッセージ・フロー・ランタイムによってトランザクションが開始される場合、すべての処理と実行がトランザクション・コンテキストで行われるよう、サービス構成の検証や実行(セキュリティ・チェックやWS-I検証)より前、かつメッセージ・フローの実行前にトランザクション・コンテキストが開始されます。

メッセージ・フロー・ランタイムがトランザクションを開始する場合、サービス品質は「必ず1回」です。ただし、サービス・コールアウトまたはパブリッシュ・アクションのアウトバウンド・サービス品質パラメータが「ベスト・エフォート」(デフォルト)に設定されている場合、Oracle Service Busでは、それらのアクションがトランザクション・コンテキスト外で実行され、それらのアクションのサービス品質は「必ず1回」に設定されます。

サービスでは、このオプションの設定に関係なく、メッセージ・パターン(同期、非同期、一方向)が保持されます。

トランザクションのタイムアウトに関しては、Oracle WebLogic Serverコンソールで構成されたグローバル・トランザクションのタイムアウト値が適用されます。

トランザクションでの例外

Oracle Service Busでは、失敗したトランザクションに対してシステム・エラー・ハンドラが起動されます。ユーザー構成のエラー・ハンドラでは、失敗したトランザクションの例外は捕捉できません。同期パターンの場合、トランザクションの例外はレスポンスを介して返されます。非同期パターンの場合、トランザクションはリクエスト内でコミットされるよう設計されており、例外はリクエスト・スレッドで返されます。

非同期パターンでは、リクエスト内のトランザクションのコミット後に発生したレスポンスのエラーは、トランザクションに影響を及ぼさないことに注意してください。

レスポンスに同じトランザクション

このオプションは、一方向の非同期メッセージ・パターンにのみ適用されます。

このオプションを選択すると、Oracle Service Busで、トランザクション・コンテキストがリクエスト・スレッドからレスポンス・スレッドに伝播されます。

このオプションを選択すると、メッセージ・パターンの最初の設定(非同期、一方向など)に関係なく、メッセージ・パターンは自動的に同期になります。

たとえば、一方向パターンなどのように、リクエスト内のビジネス・サービスでレスポンスの送信前にトランザクションのコミットが必要な場合などは、このオプションを使用しません。

トランザクションのタイムアウトに関しては、Oracle WebLogic Serverコンソールで構成されたグローバル・トランザクションのタイムアウト値が適用されます。

コンテンツのストリーミング

メッセージ・コンテンツをメモリーに格納せずにストリーミングする場合は、このオプションを選択します。

「有効」チェック・ボックスを選択し、次の項目を選択します。

  • 中間コンテンツをメモリー(メモリー・バッファ)またはディスク・ファイル(ディスク・バッファ)のいずれにバッファするか

  • 「圧縮」を有効にするかどうか

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus管理者ガイド』の「bodyコンテンツのストリーミング」を参照してください。

XOP/MTOMサポート

Oracle Service Busでは、次のトランスポートを使用したXOP/MTOMがサポートされます。

  • HTTP/S

  • ローカル

  • SB

「有効」チェック・ボックスを選択して、該当する場合にプロキシ・サービスがMTOM/XOP形式でインバウンド・メッセージをデコードおよび解析し、MTOM/XOP形式を使用してレスポンスを送信できるようにすることもできます。このオプションは、前のリリースの構成に基づくインポートされたプロキシ・サービスに対しては無効なことに注意してください。

「XOP/MTOMサポート」が有効になっている場合は、$headerおよび$bodyメッセージ・コンテキスト変数のバイナリ・データを処理する方法を次のオプションから選択します。

  • 参照によるバイナリ・データを含む: (デフォルト)インバウンド・リクエスト・メッセージで、$headerおよび$bodyメッセージ・コンテキスト変数の設定時にxop:Include要素をctx:binary-content要素で置換します。

  • 値によるバイナリ・データを含む: インバウンド・リクエスト・メッセージで、$headerおよび$bodyメッセージ・コンテキスト変数の設定時にxop:Include要素を対応するバイナリ・データのBase64エンコードされたテキスト・バージョンで置換します。

バイナリ・データに直接アクセスする必要がある場合、たとえばJavaコールアウトまたはMessage Format Language (MFL)転送にデータを渡す場合は、「値によるバイナリ・データを含む」を使用します。

「値によるバイナリ・データを含む」は次の場合に使用します。

  • MTOMとMTOM以外のサービスの間にブリッジを作成する場合。たとえば、MTOM対応でないサービスにルーティングされるリクエストを受信するMTOM対応のプロキシ・サービスについて考えます。このオプションを使用して、XML内のバイナリ・データをBase64エンコード形式で送信するために既存の標準に準拠できます。

  • バイナリ・データのかわりにbase64binary要素の使用を必要とするXMLスキーマに照らしてメッセージのコンテンツを検証する場合

「XOP/MTOMサポート」がプロキシ・サービスに対して有効になっている場合は、すべてのインバウンド・メッセージがMTOM形式である必要はありません。かわりに、この設定では、MTOM形式のメッセージが到着したときに、プロキシ・サービスでそれを適宜処理する必要があることを指定します。「XOP/MTOMサポート」が有効になっていないプロキシ・サービスがMTOM形式のメッセージを受信した場合、サービスはメッセージを拒否し、ランタイム・エラーを発行することにも注意してください。

添付ファイル

Oracle Service Busでは、次のトランスポートを使用したMIME添付ファイルのストリーミングがサポートされます。

  • HTTP/S

  • ローカル(添付ファイルのストリーミングが有効になっているHTTPプロキシを通じてチェーンしている場合)

「添付ファイルのディスクへのページング」チェック・ボックスを選択すると、プロキシ・サービスがMIME添付ファイルをストリーミングできます。HTTPプロキシ・サービスに対して有効になっている場合、オプションはプロキシ・サービス・インバウンド・リクエスト・メッセージに適用されます。

「XOP/MTOMサポート」を選択した場合、「添付ファイル」オプションは、「XOP/MTOMサポート」で「参照によるバイナリ・データを含む」オプションを選択した場合にのみ使用できます。添付ファイルを含むペイロードはRFC 822に準拠している必要があることにも注意してください。具体的には、インターネット・ヘッダーを含む行は、CRLF(復帰改行)で終了する必要があります。


終了後

「次へ」をクリックして「プロキシ・サービスの作成/プロキシ・サービスの編集 - サマリー」ページでこの構成を確認し、保存します。

20.2.19 「サマリー」ページ

「プロキシ・サービスの作成/プロキシ・サービスの編集 - サマリー」ページは、プロキシ・サービスの作成および編集(20.1項「プロキシ・サービスの作成と構成」および20.5項「プロキシ・サービス構成の編集」を参照)に関する一連のページの1つです。

このページを使用して、プロキシ・サービスの構成設定を保存する前に、表示または変更します。

設定を表示または変更するには、該当するカテゴリ(「全般的な構成」「トランスポート構成」など)の行で「編集」をクリックします。編集できるページは、プロキシ・サービスを作成したときに構成したページによって異なります。すべてのページを次のリストに示します。

20.3 プロキシ・サービスに関連付けられたWSDLのエクスポート

WSDLベースのプロキシ・サービスのWSDLをエクスポートできます。これにより、IDEなどの外部ツールでWSDLを表示または変更できます。WSDLは、JARファイルとしてエクスポートされます。

これは、システムの管理モジュールにあるリソースのエクスポート機能とは異なることに注意してください。リソースのエクスポート機能は、2つのドメイン間でリソースを移動およびステージングする場合に使用します。29.2項「リソースのエクスポート」を参照してください。

始める前に

WSDLをセッション中にエクスポートすることはできません。3.1項「チェンジ・センターの使用」を参照してください。

WSDLをエクスポートするには

  1. 以下のいずれかの操作を行います。

    • 「リソース・ブラウザ」「プロキシ・サービス」を選択し、「プロキシ・サービスのサマリー」ページを表示します。

    • 「プロジェクト・エクスプローラ」を選択して、WSDLとしてエクスポートするプロキシ・サービスを含むプロジェクトまたはフォルダを選択します。プロジェクト/フォルダ・ビュー・ページが表示されます。

  2. WSDLをエクスポートするプロキシ・サービスの行の「WSDLのエクスポート」アイコンをクリックします。ダイアログ・ボックスが表示され、エクスポートされたJARファイルを開くか、保存するよう求められます。

  3. ダイアログ・ボックスで、「開く」をクリックしてファイルを開くか、「保存」をクリックしてファイルを保存します。

20.4 プロキシ・サービスの検索

プロキシ・サービスを検索するには:

  1. 以下のいずれかの操作を行います。

    • 「プロジェクト・エクスプローラ」を選択して、「プロジェクト・ビュー」ページまたはプロジェクト/フォルダ・ビュー・ページを表示します。次に、プロジェクトおよびフォルダに移動して、プロキシ・サービスを検索します。

    • 「リソース・ブラウザ」「プロキシ・サービス」を選択します。「プロキシ・サービスのサマリー」ページに、表20-18に示す情報が表示されます。プロパティの詳しい説明については、20.5項「プロキシ・サービス構成の編集」を参照してください。

  2. リストの項目数を制限するために、名前またはパス、あるいはその両方でフィルタできます。「検索」にある「名前」フィールドと「パス」フィールドに、検索対象の名前またはパス、あるいはその両方を入力し、「検索」ボタンをクリックします。

    このパスは、プロジェクト名、およびプロキシ・サービスが格納されるフォルダの名前になります。

    ワイルド・カード文字の*および?を使用できます。検索では大文字小文字は区別されます。

    「すべて表示」をクリックすると、ドメイン内のすべてのプロキシ・サービスが表示されます。これにより、前回の検索で使用された検索パラメータがクリアされます。

表20-18 「プロキシ・サービスのサマリー」ページ

プロパティ 説明

名前

プロキシ・サービスの一意の名前。名前をクリックすると「プロキシ・サービスの表示 - 構成の詳細」ページが表示されます。

20.5項「プロキシ・サービス構成の編集」を参照してください。

パス

パスは、プロジェクト名、およびプロキシ・サービスが格納されるフォルダの名前です。たとえば、UDDI/Proxies/OSB_servicesです。

プロキシ・サービスのパスをクリックすると、そのサービスを含む 「プロジェクト・ビュー」ページまたは「フォルダ・ビュー」ページ が表示されます。

アクション

以下のいずれかを行います。

  • 「メッセージ・フローの編集」アイコンをクリックして、プロキシ・サービスのメッセージ・フローを編集します。21.1項「メッセージ・フローの表示と編集」を参照してください。

  • 「テスト・コンソールの起動」アイコンをクリックして、テスト・コンソールを起動します。テスト・コンソールは、サービスおよびトランスフォーメーションの設計の検証とテストに使用します。ビジネス・サービスの場合、テスト・コンソールは実行時(つまり、セッションをアクティブ化したとき)にのみ使用できます。トランスフォーメーションの場合、セッション内またはセッション外のどちらで作業しているかにかかわらず、テスト・コンソールを使用できます。33.1項「サービスのテスト」および33.2項「トランスフォーメーションのテスト」を参照してください。

  • WSDLベースのビジネス・サービスの場合、「WSDLのエクスポート」アイコンが表示されます。このアイコンをクリックして、WSDLをエクスポートします。これにより、WSDLを、IDEなどの外部ツールで表示または変更できるようになります。

    これは、システムの管理モジュールにあるリソースのエクスポート機能とは異なることに注意してください。リソースのエクスポート機能は、2つのドメイン間でリソースを移動およびステージングする場合に使用します。4.28項「WSDLのエクスポート」を参照してください。

オプション

「削除」アイコンをクリックするとサービスが削除されます。他のリソースがこのリソースを参照している場合、削除の警告アイコンが表示されます。確認のための警告は表示されますが、リソースを削除することはできます。この場合、削除されたリソースへの未解決の参照が原因で、競合が発生する可能性があります。詳細については、20.6項「プロキシ・サービスの削除」を参照してください。


20.5 プロキシ・サービス構成の編集

この項では、プロキシ・サービス構成の編集方法について説明します。

  1. セッションをまだ作成していない場合は、「作成」をクリックして新しいセッションを作成するか、「編集」をクリックして既存のセッションを入力します。3.1項「チェンジ・センターの使用」を参照してください。

  2. 20.4項「プロキシ・サービスの検索」の説明に従って、表示または編集するプロキシ・サービスを検索します。

  3. プロキシ・サービス名をクリックします。選択したプロキシ・サービスに関する構成情報が、 「プロキシ・サービスの表示 - 構成の詳細」ページ に表示されます。

  4. 設定を表示または編集するには、次のいずれかを行います。

    • 表示または変更するプロパティのカテゴリ名(「全般的な構成」「トランスポート構成」など)の横にある「編集」アイコンをクリックします。編集できるページは、プロキシ・サービスを作成したときに構成したページによって異なります。

      すべてのページのリストは、20.5.1項「「プロキシ・サービスの表示 - 構成の詳細」ページ」を参照してください。

    • ページの下部にある「編集」をクリックして「プロキシ・サービスの作成/プロキシ・サービスの編集 - 全般的な構成」ページを表示します。このページは、このプロキシ・サービスを構成するための一連のページの最初のページです。

  5. 20.1項「プロキシ・サービスの作成と構成」の説明に従って、表示または編集を続けます。

  6. 「プロキシ・サービスの作成/プロキシ・サービスの編集 - サマリー」ページで「保存」をクリックし、現在のセッションでの更新をコミットします。

  7. セッションを終了して構成をランタイムにデプロイするには、「チェンジ・センター」「アクティブ化」をクリックします。

20.5.1 「プロキシ・サービスの表示 - 構成の詳細」ページ

「プロキシ・サービスの表示 - 構成の詳細」ページには、プロキシ・サービスの構成の詳細が表示されます。表20-19に、このページに表示されるすべてのプロパティを示します。(表示されるプロパティは、プロキシ・サービスの詳細によって異なります。)

このページでリストしたカテゴリは、20.2項「プロキシ・サービスの作成/編集 - ページ・リファレンス」で説明されているように、プロキシ・サービス構成の作成および編集に使用したプロキシ・サービスの作成/プロキシ・サービスの編集の各ページに対応しています。

カテゴリ名の横にある「編集」リンクをクリックすると、関連する構成ページが表示されます。

表20-19 プロキシのサービスのビュー: 「コンフィグレーション詳細」ページ

プロパティ 説明

最終更新者

このプロキシ・サービスを作成したか、構成にインポートしたユーザー。

最終更新日

ユーザーがこのプロキシ・サービスを作成したか、構成にインポートした日時。このリソースの変更履歴を表示するには、日時のリンクをクリックします。4.23項「変更履歴の表示ページ」を参照してください。

参照

このプロキシ・サービスが参照するオブジェクトの数。該当する参照がある場合は、数字のリンクをクリックするとオブジェクトのリストが表示されます。

参照元

このプロキシ・サービスを参照するオブジェクトの数。該当する参照がある場合は、数字のリンクをクリックするとオブジェクトのリストが表示されます。

説明

このプロキシ・サービスの説明(説明が存在する場合)。

全般的な構成

20.2.1項「「全般的な構成」ページ」で構成されたプロパティを示します。

メッセージ・タイプの構成

20.2.2項「「メッセージ・タイプの構成」ページ」で構成されたプロパティを示します。

トランスポート構成

20.2.3項「「トランスポート構成」ページ」で構成されたプロパティを示します。

電子メール・トランスポート構成

20.2.5項「「電子メール・トランスポート構成」ページ」で構成されたプロパティを示します。

ファイル・トランスポート構成

20.2.6項「「ファイル・トランスポート構成」ページ」で構成されたプロパティを示します。

FTPトランスポート構成

20.2.7項「「FTPトランスポート構成」ページ」で構成されたプロパティを示します。

HTTPトランスポート構成

20.2.8項「「HTTPトランスポート構成」ページ」で構成されたプロパティを示します。

JCAトランスポート構成

20.2.9項「「JCAトランスポート構成」ページ」で構成されたプロパティを示します。

JMSトランスポート構成

20.2.11項「「JMSトランスポート構成」ページ」で構成されたプロパティを示します。

MQトランスポート構成

20.2.12項「「MQトランスポート構成」ページ」で構成されたプロパティを示します。

SBトランスポート構成

20.2.13項「「SBトランスポート構成」ページ」で構成されたプロパティを示します。

SFTPトランスポート構成

20.2.14項「「SFTPトランスポート構成」ページ」で構成されたプロパティを示します。

Tuxedoトランスポート構成

20.2.15項「「Tuxedoトランスポート構成」ページ」で構成されたプロパティを示します。

WSトランスポート構成

20.2.16項「「WSトランスポート構成」ページ」で構成されたプロパティを示します。

メッセージ・レベル・セキュリティ構成

20.5.3項「プロキシ・サービス・セキュリティ・ページ」で構成されたプロパティを示します。

操作選択構成

20.2.17項「「操作選択構成」ページ」で構成されたプロパティを示します。

メッセージ処理構成

20.2.18項「「メッセージ処理」ページ」で構成されたプロパティを示します。


20.5.2 プロキシ・サービス・ポリシー・ページ

「プロキシ・サービスの表示 - ポリシー」ページは、プロキシ・サービスの編集(20.1項「プロキシ・サービスの作成と構成」および20.5項「プロキシ・サービス構成の編集」を参照)に関する一連のページの1つです。

このページでは、WSDLベースまたは任意のSOAPのプロキシ・サービスのポリシー設定を構成できます。表20-20に、ページの使用方法を示します。

WSDLベースのサービスでは、サービスにバインドされているWLS 9.2ポリシーは、有効なWSDL内に置かれます(インライン化)。抽象ポリシーは、インライン化される前に前処理されます。OWSMは参照によってバインドされ、有効なWSDL内にインライン化されません。

表20-20 「プロキシ・サービス - ポリシー」ページ

オプション 編集するには

サービス・ポリシー構成

「サービス・ポリシー構成」フィールドのオプションは次のとおりです。

  • OWSMポリシー・ストアから – ポリシーは、Oracle Enterprise Managerで管理される中央のOWSMポリシー・ストアに定義されています。これらのポリシーは、WS-Security 1.0/ 1.1、SAML 1.1/2.0、KerberosToken Profileおよびその他の業界標準をサポートしています。

    必要に応じてフィルタ処理を使用して、必要なポリシーを探します。プロキシ・サービスの場合、サービス・ポリシーのみが表示されます。

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のOracle Web Services ManagerによるOracle Service Busの保護に関する項を参照してください。

  • WSDLから – このオプションは、サービス・ポリシーがサービスの基となっているWSDLに関連付けられている場合に選択します。これらのポリシーは、WS-Security 1.0、SAML 1.1およびその他の業界標準をサポートしています。

    このオプションを使用すると、WSDLからのリクエスト・ポリシーおよびレスポンス・ポリシーを表示(読取り専用)できます。

  • 「事前定義ポリシーまたはWS-Policyリソースから」では、サービス・レベル・ポリシー、オペレーション・レベル・ポリシー(リクエストおよびレスポンスの両方のメッセージに適用するポリシー)、リクエスト・ポリシー、およびレスポンス・ポリシーを追加します。

    ポリシーは、Oracle WebLogic Serverに事前定義されているか、またはWS-PolicyリソースでOracle Service Busにユーザー定義されています。これらのポリシーは、WS-Security 1.0、SAML 1.1およびその他の業界標準をサポートしています。

    このオプションを使用すると、サービス、操作、リクエストおよびレスポンス・レベルでポリシーを追加できます。

注意: ポリシー・バインディング・モデルは相互排他的です。サービスでは1種類のポリシーのみを使用する必要があります。サービスに直接ポリシーをバインドすると、すべてのWSDLベースのポリシーは無視されます。


終了後

「更新」をクリックしてこの構成を保存するか、「リセット」をクリックして変更を元に戻します。

20.5.3 プロキシ・サービス・セキュリティ・ページ

「プロキシ・サービスの表示 - セキュリティ」ページは、プロキシ・サービスの編集(20.1項「プロキシ・サービスの作成と構成」および20.5項「プロキシ・サービス構成の編集」を参照)に関する一連のページの1つです。

このページを使用して、プロキシ・サービスのセキュリティ・レベルを構成します。

このページで使用できるフィールドは、プロキシ・サービスでのポリシーの使用法によって異なります。たとえば、プロキシ・サービスでOWSMポリシー(推奨)を使用する場合、「ポリシーのオーバーライド」が「セキュリティ」ページに表示されます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のOracle Web Services ManagerによるOracle Service Busの保護に関する項を参照してください。

WLS9.2ポリシーの場合、カスタム・ユーザー名/パスワードとカスタム・トークンの構成は、ほぼ同じです。どちらの場合も、Oracle Service Busで必要な情報を検索できるようにするためのXPath式を指定します。これらのXPath式のルートは次のとおりです。

  • サービスのバインディングがAnySOAPまたはWSDL-SOAPの場合、soap-env:Envelope/soap-env:Headerを使用します。

  • サービスのバインディングがSOAPベースでない場合、soap-env:Bodyを使用します。

すべてのXPath式は有効なXPath形式である必要があります。使用するネームスペースをXPath式で宣言するには、次のようなXPathの"declare namespace"構文を使用します。

declare namespace
ns='http://webservices.mycompany.com/MyExampleService';)

表20-21に、「プロキシ・サービスの表示 - セキュリティ構成」ページについて示します。

表20-21 プロキシのサービス - セキュリティの構成ページのビュー

オプション 編集するには

サービス・キー・プロバイダ

必要に応じて、サービス・キー・プロバイダのパス(プロジェクト/フォルダ)と名前を入力するか、「参照」をクリックして、「サービス・キー・プロバイダの選択」ページから選択します。

詳細は、第18章「サービス・キー・プロバイダ」を参照してください。サービス・キー・プロバイダの作成方法については、18.2項「サービス・キー・プロバイダの追加」を参照してください。

ポリシーのオーバーライド

OWSMポリシーでは、許可されているオーバーライドを必要なだけ指定します。

詳細は、表20-20および『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のOracle Web Services ManagerによるOracle Service Busの保護に関する項を参照してください。

WS-Securityヘッダーの処理

クライアントのリクエストにWS-Securityセキュリティ・ヘッダーが含まれている場合、このヘッダーを処理するかどうかを指定します。

  • 「はい」を選択すると、アクティブな仲介のシナリオで、クライアントは、WS-Securityをリクエスト・メッセージやレスポンス・メッセージに適用します。プロキシ・サービスが、セキュリティ・ヘッダーを処理してWS-Securityポリシーを適用します。

    このオプションは、セキュリティ・ポリシーを持つWSDLにプロキシ・サービスが基づいている場合、または、「サービス・ポリシー構成」ページでポリシーをサービスに添付する場合に、自動的に「はい」に設定されます。

  • 「いいえ」を選択すると、WS-Securityパススルーのシナリオで、クライアントは、WS-Securityをリクエスト・メッセージやレスポンス・メッセージに適用します。プロキシ・サービスは、セキュリティ・ヘッダーを処理しません。そのかわりに、セキュアなリクエスト・メッセージをそのままビジネス・サービスに渡します。

トランスポート・アクセス制御

すべてのプロキシ・サービスに対して、トランスポート・レベルのポリシーを作成することができます。トランスポート・レベルのポリシーでは、クライアントがプロキシ・サービスとの接続を確立しようとしたときにセキュリティ・チェックが適用されます。トランスポート・レベルのポリシーのリストに入っているユーザーからのリクエストだけが続行を許可されます。

メッセージ・アクセス制御

メッセージ・レベルのアクセス制御ポリシーでは、メッセージ・レベル・セキュリティを持つプロキシ・サービスをクライアントが呼び出そうとしたときに、セキュリティ・チェックが適用されます。次のような場合はメッセージ・レベルのアクセス制御ポリシーを作成できます。

  • プロキシ・サービスがアクティブなWeb Serviceセキュリティ仲介者である場合(WS-Securityヘッダーを処理する)。

  • プロキシ・サービスが、このページでカスタム認証を設定したプロキシ・サービスの場合。

メッセージ・レベルのポリシーのリストに入っているユーザーだけが、その操作を呼び出せます。

認証タイプ

以下のいずれか1つを選択します。

  • プロキシ・サービスでカスタム認証を使用しない場合、「なし」を選択します。

  • 「カスタム・ユーザー名とパスワード」

    このオプションを選択する場合、「ユーザー名XPath」フィールドおよび「ユーザー・パスワードXPath」フィールドにも値を入力する必要があります。

  • カスタム・トークン

    このオプションを選択する場合、「トークン・タイプ」を選択し、「トークンXPath」フィールドにも値を入力する必要があります。

ユーザー名XPath

このオプションは、「カスタム認証設定」オプションが「カスタム・ユーザー名とパスワード」に設定されている場合にのみ使用できます。使用できる場合、このオプションは必須です。

XPath式としてユーザー名を入力します。

XPath式は、必要に応じて、メッセージ・ヘッダーまたはペイロードに対して評価されます。これにより、Oracle Service Busがカスタム認証用のユーザー名を取得できます。

ユーザー・パスワードXPath

このオプションは、「カスタム認証設定」オプションが「カスタム・ユーザー名とパスワード」に設定されている場合にのみ使用できます。使用できる場合、このオプションは必須です。

XPath式としてパスワードを入力します。

XPath式は、必要に応じて、メッセージ・ヘッダーまたはペイロードに対して評価されます。これにより、Oracle Service Busがカスタム認証用のパスワード値を取得できます。

トークン・タイプ

このオプションは、「カスタム認証設定」オプションが「カスタム・トークン」に設定されている場合にのみ使用できます。使用できる場合、このオプションは必須です。

リストからトークン・タイプを選択します。WebLogic Server IDアサーション・プロバイダに対して構成されているアクティブなトークン・タイプのみ使用できます。『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のカスタム・トークンに対するIDアサーション・プロバイダの構成に関する項を参照してください。

トークンXPath

このオプションは、「カスタム認証設定」オプションが「カスタム・トークン」に設定されている場合にのみ使用できます。使用できる場合、このオプションは必須です。

XPath式を入力して、カスタム・トークンへのパスを指定します。Oracle Service Busは、必要に応じて、メッセージ・ヘッダーまたはペイロードに対して「トークンXPath」式を評価して、カスタム認証用のトークンを取得します。

コンテキスト・プロパティ

(オプション) 1つまたは複数のコンテキスト・プロパティを指定して、認証(「カスタム・ユーザー名とパスワード」)またはIDアサーション(「カスタム・トークン」)セキュリティ・プロバイダに追加コンテキスト情報を渡します。

コンテキスト・プロパティは、WebLogic Security Frameworkに追加情報を渡して、セキュリティ・プロバイダがコンテキスト情報を取得できるようにする手段(ContextHandlerインタフェース)を提供します。使用可能な値については、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のセキュリティ・プロバイダに渡されたコンテキスト・プロパティに関する項を参照してください。

「プロパティ名」にリテラル文字列を入力し、「値セレクタ」に有効なXPath式を入力します。(XPath式にリテラル文字列を使用することも可能です。)

XPath式は、カスタム・トークンまたはカスタム・ユーザー名/パスワードで使用されているのと同じメッセージ部に対して評価されます。つまり、「値セレクタ」XPath式は、SOAPベースのプロキシ・サービスの場合はヘッダーに関して評価され、非SOAPベースのプロキシ・サービスの場合はペイロードに関して評価されます。

XPath式は、実行時に評価され、プロパティの値を生成します。ContextHandlerは名前と値のリストであるため、セキュリティ・プロバイダが検索対象の名前を認識している必要があります。そのため、セキュリティ・プロバイダがこれらのユーザー定義プロパティのいずれかの値を要求した場合にのみXPath式は評価されます。

「プロパティの追加」をクリックして、このコンテキスト・プロパティを追加します。複数のコンテキスト・プロパティを追加することができます。


終了後

「更新」をクリックしてこの構成を保存するか、「リセット」をクリックして変更を元に戻します。

20.6 プロキシ・サービスの削除

プロキシ・サービスを削除すると、Oracle Service Busがコントロールするリポジトリから、および適切な認証プロバイダから参照された全てのACLのプロキシが削除されます。

  1. セッションをまだ作成していない場合は、「作成」をクリックして新しいセッションを作成するか、「編集」をクリックして既存のセッションを入力します。3.1項「チェンジ・センターの使用」を参照してください。

  2. 「リソース・ブラウザ」「プロキシ・サービス」を選択し、「プロキシ・サービスのサマリー」ページを表示します。

  3. 削除するプロキシ・サービスの行の「削除」アイコンをクリックします。プロキシ・サービスは現在のセッションで削除されます。他のリソースがこのリソースを参照している場合、削除の警告アイコンが表示されます。確認のための警告は表示されますが、リソースを削除することはできます。この場合、削除されたリソースへの未解決の参照が原因で、競合が発生する可能性があります。

  4. セッションを終了して構成をランタイムにデプロイするには、「チェンジ・センター」「アクティブ化」をクリックします。