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Oracle® Complex Event Processing開発者ガイド
11g リリース1 (11.1.1.4.0) for Eclipse
B61654-02
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J Oracle CEP IDE for Eclipseチュートリアル

この付録は、簡単なOracle CEPアプリケーションの作成、デプロイメントおよびデバッグに関する基本的な情報を提供する簡単なチュートリアルです。

本チュートリアルは、次のステップからなっています。

J.1 はじめに

このチュートリアルは、ローカル・コンピュータにOracle CEPサーバーおよびOracle CEP IDE for Eclipseがインストールされていることを前提とします。詳細は、http://www.oracle.com/technologies/soa/complex-event-processing.htmlを参照してください。

はじめに、JavaまたはJava EE Perspectiveに切り替えることをお薦めします。CEPアプリケーションの開発にOracle CEP IDE for Eclipseを使用する場合、JavaとJava EE Perspectiveの両方が役立ちます。Oracle CEPアプリケーションはJava EEのアプリケーションではありませんが、両方に共通するビューがあり、便利です。

パースペクティブを変更するには、「ウィンドウ」>パースペクティブを開くメニューを選択するか、パースペクティブのショートカット・メニューを利用します。図J-1を参照してください。

図J-1 パースペクティブのショートカット・メニュー

図J-1の説明が続きます
「図J-1 パースペクティブのショートカット・メニュー」の説明

Java Perspectiveを使用している場合、「ウィンドウ」>「ビューの表示」>「サーバー」を選択して、「サーバー」ビューを開きます。

Oracle CEP IDE for Eclipseが図J-2のようになっていることを確認します。

図J-2 Oracle CEP IDE for Eclipse

図J-2の説明が続きます
「図J-2 Oracle CEP IDE for Eclipse」の説明

J.2 ステップ1: Oracle CEP定義の作成

最初に、ローカル・マシンにOracle CEPサーバーをインストールしている場所をOracle CEP IDE for Eclipseに示します。5.2.1項「ローカルOracle CEPサーバーおよびサーバー・ランタイムの作成方法」の次のステップに従います。

このチュートリアルについては、ウィザードの2番目の画面で「ワークスペースのデフォルトを使用」の「自動パブリッシュ」オプションを選択し、サーバーへの自動パブリッシュを有効にします。図J-3を参照してください。

図J-3 自動パブリッシュ用にOracle CEPサーバーを構成

図J-3の説明が続きます
「図J-3 自動パブリッシュ用にOracle CEPサーバーを構成」の説明

構成完了後に、サーバーのビューが図J-4のようになっていることを確認します。

図J-4 Oracle CEP IDE for Eclipseのサーバー・ビュー

図J-4の説明が続きます
「図J-4 Oracle CEP IDE for Eclipseのサーバー・ビュー」の説明

J.3 ステップ2: Oracle CEPアプリケーションの作成

次に、Oracle CEPアプリケーションを作成します。ステップの説明は、5.2.1項「ローカルOracle CEPサーバーおよびサーバー・ランタイムの作成方法」を参照してください。

このチュートリアルでは、「ファイル」>「新規」>「その他」と選択し、「Oracle CEP」オプションを展開して、「Oracle CEPアプリケーション・プロジェクト」を選択します。

「新規Oracle CEPアプリケーション・プロジェクト」ダイアログで、「プロジェクト名」にHelloを入力し、「ターゲット・ランタイム」でOracle CEP v10.3.0(付録J「ステップ1: Oracle CEP定義の作成」で作成済)を選択します。図J-9を参照してください。

図J-5 「新規Oracle CEPアプリケーション・プロジェクト」ダイアログ

図J-5の説明が続きます
「図J-5 「新規Oracle CEPアプリケーション・プロジェクト」ダイアログ」の説明

「次へ」をクリックします。「バンドル・プロパティ」はデフォルトのままにし、「次へ」をクリックします。図J-6のような「テンプレート」のダイアログが表示されます。

図J-6 「テンプレート」ダイアログ

図J-6の説明が続きます
「図J-6 「テンプレート」ダイアログ」の説明

このページでは、プロジェクトに配置するアプリケーションの初期ファイルを選択することができます。次のテンプレートの中の1つを使用してOracle CEPアプリケーションを作成を選択し、「Hello World」テンプレートを選択します。

「終了」をクリックします。

「プロジェクト・エクスプローラ」に図J-7に示すファイルが表示されていることを確認します。

図J-7 「プロジェクト・エクスプローラ」

図J-7の説明が続きます
「図J-7 「プロジェクト・エクスプローラ」」の説明

J.4 ステップ3: Oracle CEPサーバーの起動およびプロジェクトのデプロイ

プロジェクトが作成され、サンプル・コンテンツもあり、サーバーを起動し、プロジェクトをデプロイします。

図J-8に示すように、サーバー・ビューの「デバッグ」ボタンをクリックしてサーバーを起動します。デバッグのアイコンは「ビュー」上にバグのような表示になっています。

図J-8 Oracle CEPサーバーの起動

図J-8の説明が続きます
「図J-8 Oracle CEPサーバーの起動」の説明

コンソール・ビューで、Oracle CEPサーバーのログ・メッセージがスクロール表示され、最後に、次に示すように、サーバーが起動されたことを示すメッセージが表示されます。

<Jan 22, 2009 4:59:41 PM EST> <Notice> <Server> <BEA-2046000> <Server STARTED> 

次に、プロジェクトをサーバーにデプロイします。「サーバー」ビューで、該当するサーバーを右クリックし、プロジェクトの追加/削除を選択します。図J-9に示すようなプロジェクトの追加と削除ダイアログが表示されます。

図J-9 プロジェクトの追加と削除ダイアログ

図J-9の説明が続きます
「図J-9 プロジェクトの追加と削除ダイアログ」の説明

右ペインに表示される「使用可能なプロジェクト」のリストからHelloプロジェクトを選択し、「追加」をクリックして右側の構成済プロジェクトのリストにプロジェクトを追加します。

「終了」をクリックします。Oracle CEP IDE for Eclipseはプロジェクトをサーバーにデプロイします。

次のように、コンソール・ビューで、Oracle CEPサーバーはアプリケーションがデプロイされていることを示します(読みやすくするため改行しています)。

<Jan 23, 2009 9:24:13 AM EST> <Notice> <Spring> <BEA-2047000> 
    <The application context for "com.bea.wlevs.monitor" was deployed successfully> 
<Jan 23, 2009 9:24:17 AM EST> <Notice> <Spring> <BEA-2047000> 
    <The application context for "com.bea.wlevs.dataservices" was deployed successfully> 
<Jan 23, 2009 9:26:06 AM EST> <Notice> <Server> <BEA-2045000> 
    <The application bundle "Hello" was deployed successfully to 
        file:/C:/OracleCEP/user_projects/domains/ocep_domain/defaultserver/applications/Hello/Hello.jar 
        with version 1232720766696> 
<Jan 23, 2009 9:26:06 AM EST> <Notice> <Server> <BEA-2045000> 
    <The application bundle "Hello" was deployed successfully to 
        file [C:\OracleCEP\user_projects\domains\ocep_domain\defaultserver\applications\Hello\Hello.jar] 
        with version 1232720766696> 
<Jan 23, 2009 9:26:22 AM EST> <Notice> <Spring> <BEA-2047000> 
    <The application context for "Hello" was deployed successfully> 

これでアプリケーションがデプロイされ、起動しました。コンソール・ビューにアプリケーションからのメッセージが表示されていることを確認します。

Message: HelloWorld - the current time is:9:26:22 AM
Message: HelloWorld - the current time is:9:26:23 AM
Message: HelloWorld - the current time is:9:26:23 AM
...

J.5ステップ4: コードの変更および再デプロイ

次に、コードの一部を変更し、反復開発サイクルを実演するためにプロジェクトを再デプロイします。

EPN を開きます(6.1項「EPNエディタを開く」を参照)。

EPNエディタで、helloworldAdapterを右クリックし、「Javaのソースに移動」を選択します。図J-10を参照してください。

図J-10 Javaソースをアダプタ用に編集

図J-10の説明が続きます
「図J-10 Javaソースをアダプタ用に編集」の説明

図J-11に示すようなJavaエディタが開きます。

図J-11 helloworldAdapter用Javaエディタ

図J-11の説明が続きます
「図J-11 helloworldAdapter用Javaエディタ」の説明

Javaエディタを使用して、イベントが3秒ごとに起動するようにSLEEP_MILLISフィールドの値を3000に変更します。「File」>「Save」と選択します。

デフォルトでは、プロジェクトは自動的に再デプロイされるようになっているため、これ以上の処理は必要ありません。次に示すように、数秒後にOracle CEP IDE for Eclipseはプロジェクトを再デプロイし、コンソールでのHelloWorldメッセージの表示率が3秒ごとにまで下がります(読みやすくするため改行しています)。

Message: HelloWorld - the current time is:9:37:41 AM
Message: HelloWorld - the current time is:9:37:41 AM
Message: HelloWorld - the current time is:9:37:41 AM
<Jan 23, 2009 9:37:42 AM EST> <Notice> <Spring> <BEA-2047001> 
    <The application context "Hello" was undeployed successfully> 
<Jan 23, 2009 9:37:42 AM EST> <Notice> <Server> <BEA-2045000> 
    <The application bundle "Hello" was deployed successfully to 
        file:/C:/OracleCEP/user_projects/domains/ocep_domain/defaultserver/applications/Hello/Hello.jar 
        with version 1232721461898> 
<Jan 23, 2009 9:37:43 AM EST> <Notice> <Spring> <BEA-2047000> 
    <The application context for "Hello" was deployed successfully> 
Message: HelloWorld - the current time is:9:37:43 AM
Message: HelloWorld - the current time is:9:37:46 AM

「自動パブリッシュ」が無効になっている場合、プロジェクトを再パブリッシュするには、「サーバー」ビューで「サーバー」を右クリックし、「パブリッシュ」を選択します。図J-12を参照してください。

図J-12 プロジェクトの手動パブリッシュ

図J-12の説明が続きます
「図J-12 プロジェクトの手動パブリッシュ」の説明

J.6 ステップ5: デプロイ済アプリケーションのデバッグ

次に、アプリケーションは稼働しているため、コードの一部をデバッグします。

EPN を開きます(6.1項「EPNエディタを開く」を参照)。

EPNエディタで、HelloWorldBeanを右クリックし、「Javaのソースに移動」を選択します。図J-13を参照してください。

図J-13 HelloWorldBean用Javaエディタ

図J-13の説明が続きます
「図J-13 HelloWorldBean用Javaエディタ」の説明

行10の左余白(行番号の左)を右クリックし、ブレークポイントの切替えを選択します。

StreamSinkが次回メッセージを受信すると、ブレークポイントを設定した行10で止まり、デバッグ・ビューが表示されます。図J-14を参照してください。

図J-14 HelloWorldBeanのデバッガ表示

図J-14の説明が続きます
「図J-14 HelloWorldBeanのデバッガ表示」の説明

「変数」ビューで、event変数を展開し、その属性の値を確認できます。

J.7項 次のステップ

Oracle CEPサーバーのインストーラにあるOracle CEPのサンプルを確認します。

詳細は、『Oracle Complex Event Processingスタート・ガイド』のOracle CEPのサンプルに関する項を参照してください。