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Oracle® Fusion Middleware Oracle Access Manager管理者ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B62265-01
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15 Oracle Access Managerを使用したOAMメトリックのモニタリング

Oracle Access Managerは、Oracle Dynamic Monitoring Service(DMS)を使用し、OAMサーバーとエージェントの両方についてアプリケーション固有のパフォーマンス情報を測定します。この章の内容は次のとおりです。


注意:

この章では、Oracle Access Managerを使用してパフォーマンス・メトリックをモニターする方法を説明します。ただし、Oracle Access Managerのパフォーマンス・メトリックのモニタリングは、以下に示すようにOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用して行なうこともできます。
  • 「アイデンティティ管理」でOracle Access Managerを選択し、ホームページを表示します。

  • ホームページ上ではOracle Access Managerをモニターすることができます。

  • Oracle Access Managerのメニューから「パフォーマンス」を選択して、パフォーマンス・メトリックを表示します。


OAMによるモニタリングとメトリックの概要

メトリック収集は、コンポーネントが特定のイベントについてメモリに情報を収集するためのメカニズムです。これらのイベントに基づいて、特定の領域内で経過した時間をモニターしたり、特定の発生事象や状態変化を追跡したりすることができます。これらのメトリックはメモリ内にのみ保存されますが、たとえばEM、dmsSpy、dmsDumpなど、これらを取り出して表示するためのメカニズムもいくつかあります。

管理者は、「アクション」メニューの「システム構成」タブにある「モニター」コマンドを使用して、Oracle Access Manager 11gのパフォーマンスをモニターすることができます。

OAMプロキシ・メトリックについて

OAMプロキシは、Oracle Access Manager 10gのアクセス・サーバーと同じスループット、あるいは匹敵するスループットを実現します。スループットとは、1秒間に処理されるリクエスト数を言います。待機時間とは、特定のリクエストを処理するために必要な時間を言います。WebGateとOAMサーバーの間にプロキシを導入することによる待機時間の増加は20%未満です。

OAMプロキシのパフォーマンスは、Jave EEコンテナ管理コンソールを通じてその構成を変更することによってチューニングすることができます。Java EEコンテナ管理者とOAM管理者は、ともにパフォーマンスのチューニングを行なうことができます。

表15-1 OAMプロキシ・メトリック

メトリック 説明

handshakes.active

ハンドシェイクを行なうアクティブ・スレッドの数

handshakes.avg

初期ハンドシェイクの実行に要した平均時間

handshakes.completed

初期ハンドシェイクが実行された回数

handshakes.maxTime

初期ハンドシェイクの実行に要した最大時間

handshakes.minTime

初期ハンドシェイクの実行に要した最小時間

handshakes.time

初期ハンドシェイクの実行に要した合計時間

failedHandshakes.count

失敗したハンドシェイク数

peerCompatibilityFailures.count

ピア互換性チェック失敗の発生回数

openSecurityMode.count

オープン・セキュリティ・モード・ハンドシェイクの発生回数

simpleSecurityMode.count

シンプル・セキュリティ・モード・ハンドシェイクの発生回数

SSLSecurityMode.count

SSLセキュリティ・モード・ハンドシェイクの発生回数

negotiateSecurityMode.active

セキュリティ・モード・ネゴシエーションを実行中のアクティブ・スレッド数


エージェントとサーバーのモニタリング

エージェントまたはサーバー・インスタンスのモニター方法

  1. 「システム構成」タブのナビゲーション・ツリーで、モニターするインスタンスを確認して選択します。

    • OAMエージェント名

    • OSSOエージェント名

    • OAMサーバー名

  2. 以下のステップに示すように、「アクション」メニューの「モニター」クリックして、表示されるページ上のメトリックを確認します。

  3. OAMサーバー: 表示されたインスタンス・ページ上に結果が表示されます。

    • サーバー・プロセス概要

    • セッション操作

    • サーバー操作

    • OAMエージェント

  4. OAMエージェント:

    • 接続性

    • 操作の概要

    • 操作の詳細

    • 情報

  5. OSSOエージェント: 表示されたインスタンス・ページ上に結果が表示されます。

    • プロセスの概要

    • 操作の詳細

パフォーマンス・メトリックの確認

この項では、さまざまなコンポーネントのメトリックの確認方法と、チューニングが必要かどうかの判断方法を説明します。内容は次のとおりです。

OAMエージェント・メトリックの確認

図15-1 OAM 10gのエージェント・モニタリング・ページ

図15-1の説明は前後の文章を参照してください。

図15-2 デタッチされたOAM 10gエージェント接続の表

図15-2の説明は前後の文章を参照してください。

図15-3 デタッチされたOAM 10gエージェント操作概要の表

図15-3の説明は前後の文章を参照してください。

図15-4 デタッチされたOAM 10gエージェント操作概要の表

図15-4の説明は前後の文章を参照してください。

図15-5 デタッチされたOAM 10gエージェント情報の表

図15-5の説明は前後の文章を参照してください。

OSSOエージェント・メトリックの確認

図15-6 OSSO 10gのエージェント・モニタリング・ページと「操作の詳細」

図15-6の説明は前後の文章を参照してください。

図15-7 デタッチされたOSSO 10gエージェント・モニタリング・プロセスの概要表

図15-7の説明は前後の文章を参照してください。

図15-8 デタッチされたOSSO 10gエージェント情報表

図15-8の説明は前後の文章を参照してください。

パフォーマンス・チューニング・パラメータ

この項の内容は次のとおりです。

OAMプロキシ・サーバーのチューニング・パラメータ

OAMプロキシのチューニング・パラメータを表15-2に示します。

表15-2 OAMプロキシのチューニング・パラメータ

目的 パラメータ タイプ 説明

スロットル

MaxGlobalBufferSize

注意: プロキシ・サーバーは、リソースを使用できないことによってクラッシュが発生するのを避けるために、指定時間あたりのリクエスト数が一定値を超えないように制限(スロットル)することができます。

このような場合は、クライアントが一時的にそのリクエストを他のサーバーに回す必要があることを示すステータス・コードが返されます。

整数


すべての接続に対するメッセージ・キューの最大メモリ(KB)。この値を超えると、OAMプロキシは接続に関するリクエストをそれ以上受け付けなくなります。0または0未満の数が指定されると、このパラメータは使われません。

サービス拒否攻撃

ConnectionValidationInterval

整数

120

サービス拒否攻撃に関して定期的に接続の検証を行なう際の時間間隔(秒)


BacklogQueue

整数

50

バックログ・キューの最大長さ


MaxNAPHandShakeTime

整数

100

クライアント同士がNAPシェイクハンドを完了させるまでに使用できる最大時間(ミリ秒)。ある接続を介したNAPシェイクハンドがこの時間内に完了しなかった場合、その接続は悪意あるものとしてマークされます。