Oracle® Fusion Middleware Oracle Identity Managementクイック・インストレーション・ガイド 11g リリース1(11.1.1) B55907-03 |
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この章では、ほとんどのOracle Identity Managementのインストールと構成に共通のタスクについて説明します。内容は次のとおりです。
注意: この章に記述されている共通のインストール・タスクをすべて実行しても、Oracle Identity Managementソフトウェアはインストールまたは構成されません。Oracle Identity Managementソフトウェアのインストールおよび構成のすべての詳細は、次のリンクを参照してください。 |
この項の内容は次のとおりです。
このトピックでは、ほとんどのOracle Identity Managementのインストールと構成の開始に共通する手順について説明します。インストールは、インストーラを起動して開始し、「前提条件チェック」画面の手順を終了して完了します。
注意: インストーラを起動するには、UNIXオペレーティング・システムに非ルート・ユーザーとしてログインする必要があります。インストール・プログラムを起動するこのコマンドは、次のOracle Identity Managementインストーラに適用されます。
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Oracle Identity Managementのインストールを開始するには、次の手順を実行します。
次のいずれかのコマンドを実行してインストーラを起動します。
UNIX: ./runInstaller
Windows: DRIVE
:\setup.exe
インストーラが起動すると、「ようこそ」画面が表示されます。
「ようこそ」画面で「次へ」をクリックして、インストールまたはパッチ適用のプロセスを続行します。
Oracle Identity Management 11.1.1.2.0インストールの11.1.1.4.0へのパッチ適用の詳細は、「Oracle Identity Management 11.1.1.2.0の11.1.1.4.0へのパッチ適用」を参照してください。
UNIXシステムへのインストールで、Oracle Universal Installerを使用して初めてシステムにOracle製品をインストールする場合、インベントリ・ディレクトリの場所を指定するよう求められます。インベントリ・ディレクトリは、インストーラがサブディレクトリを設定し、このシステムにインストールされる各Oracle製品のインベントリ・データを保持する場所です。
表3-1の手順に従って、インベントリ・ディレクトリ情報を構成します。
表3-1 インベントリ・ディレクトリとグループの画面
画面 | 説明 |
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インベントリ・ディレクトリの指定 |
Oracleインベントリ・ディレクトリおよびこのディレクトリのグループ権限を指定します。このグループには、Oracleインベントリ・ディレクトリに対する書込み権限が必要です。 「OK」をクリックして続行します。 |
インベントリの場所の確認 |
reateCentralInventory.shスクリプトをルートとして実行します。 「OK」をクリックして続行します。 |
注意: 集中インベントリを使用しない場合は、oraInst.locファイルを作成し、インベントリのカスタム・ロケーションを追加して、次のコマンドを使用してrunInstallerを実行できます。
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このトピックでは、ほとんどのOracle Identity Managementのインストールと構成で特定する必要のあるディレクトリについて説明します。特定のインストーラ画面については記載していません。インストール時に、このトピックに記載されていない他のコンポーネントに固有のディレクトリを特定する必要があります。
この項で説明する共通ディレクトリの内容は、次のとおりです。
Oracleミドルウェア・ホーム・ディレクトリの場所を特定します。このフィールドで特定するOracleミドルウェア・ホームの下に、インストールするコンポーネントのOracleホーム・ディレクトリが作成されます。また、Oracleミドルウェア・ホームの下にOracle共通ホーム・ディレクトリが作成されます。Oracle共通ホームには、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlおよびOracle Java Required Files (JRF)に必要なバイナリ・ファイルとライブラリ・ファイルが含まれます。各Oracleミドルウェア・ホーム内には、1つのOracle共通ホームのみ作成できます。
Oracleミドルウェア・ホーム・ディレクトリは、通常MW_HOMEと呼ばれます。
注意: 既存のOracle WebLogic Server管理ドメインにOracle Identity Managementコンポーネントをインストールするには、ドメイン内の各Oracleミドルウェア・ホーム・ディレクトリのディレクトリ・パスとディレクトリ名が同じである必要があります。 |
コンポーネントのOracleホーム・ディレクトリの名前を入力します。インストーラは、このフィールドに入力する名前を使用して、「Oracle Middlewareホームの場所」フィールドに入力する場所の下にOracleホーム・ディレクトリを作成します。バイナリやライブラリなどの、コンポーネントのホストに必要なファイルがOracleホーム・ディレクトリにインストールされます。
Oracleホーム・ディレクトリは、通常ORACLE_HOMEと呼ばれます。
注意: 既存のOracle WebLogic Server管理ドメインにOracle Identity Managementコンポーネントをインストールするには、ドメイン内の各Oracleホーム・ディレクトリのディレクトリ・パスとディレクトリ名が同じである必要があります。 |
Oracle WebLogic Serverホーム・ディレクトリのパスを入力します。このディレクトリには、Oracle WebLogic Serverのホストに必要なファイルが含まれます。通常WL_HOMEと呼ばれます。
注意: 既存のOracle WebLogic Server管理ドメインにOracle Identity Managementコンポーネントをインストールするには、ドメイン内の各Oracle WebLogic Serverホーム・ディレクトリのディレクトリ・パスとディレクトリ名が同じである必要があります。 |
Oracleインスタンス・ディレクトリを作成する場所のパスを入力します。インストーラは、このフィールドに入力する場所と、「Oracleインスタンス名」フィールドに入力する名前を使用してOracleインスタンス・ディレクトリを作成します。ファイルを含む既存ディレクトリのパスは入力しないでください。既存ディレクトリのパスを入力する場合、そのディレクトリは空である必要があります。
コンポーネントの構成ファイルがOracleインスタンス・ディレクトリにインストールされます。ランタイム・コンポーネントは、このディレクトリにのみ書き込みます。Oracleインスタンス・ディレクトリ用にシステムで任意の場所を特定できます。Oracleインスタンス・ディレクトリは、Oracleミドルウェア・ホーム・ディレクトリ内に存在する必要はありません。
Oracleインスタンス・ディレクトリの名前を入力します。インストーラは、このフィールドに入力する名前を使用して、「Oracleインスタンスの場所」フィールドに指定する場所にOracleインスタンス・ディレクトリを作成します。このディレクトリは通常ORACLE_INSTANCEと呼ばれます。
インスタンス名は、インスタンスを一意に識別するためにOracle Fusion Middlewareで使用されるため重要です。同じコンピュータに複数のOracle Fusion Middlewareインスタンス(Oracle Identity ManagementインスタンスやOracle WebLogic Serverインスタンスなど)をインストールする場合、これらのインスタンスに異なる名前を付ける必要があります。
Oracleインスタンス・ディレクトリに入力する名前には次の条件があります。
英数字とアンダースコア(_)のみ使用可
先頭は英字(aからzまたはAからZ)
4から30文字で構成
コンピュータのホスト名またはIPアドレスの使用は不可
注意: インストール後、Oracleインスタンス名は変更できません。 |
Oracle Identity Management 11g リリース1(11.1.1)コンポーネントを既存のOracle Identity Management 11g リリース1(11.1.1)コンポーネントに対してインストールする場合、既存コンポーネントのポートを特定する必要があります。たとえば、Oracle Directory Integration Platform 11g リリース1(11.1.1)を既存のOracle Internet Directory 11g リリース1(11.1.1)コンポーネントに対してインストールする場合、Oracle Directory Integration Platformのインストール時にポートを特定する必要があります。
ポートについての情報は、次の方法を使用して入手できます。
WebLogic Server管理コンソール。
管理コンソールにログインします。「環境」の下の「サーバー」をクリックして、管理サーバーと管理対象サーバーに使用されているポートを確認します。
注意: Oracle Internet Directoryについては、WebLogic Server管理コンソールを使用してポートに関する情報を入手することはできません。 |
$ORACLE_INSTANCE
/config/OPMN/opmn/ports.prop
注意: インストール後にコンポーネントのポート番号を変更する場合、ports.propファイルは更新されません。 |
$ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl
status -lコマンドを実行して、Oracle Process Manager and Notification Server (OPMN)により管理されているコンポーネントのポート番号を確認します。
このトピックでは、ほとんどのOracle Identity Managementのインストールと構成の完了に共通する手順について説明します。インストールは、「インストール・サマリー」画面の手順で開始し、「インストール 完了」画面で終了します。
「インストール・サマリー」画面が表示されたら、次の手順を実行してインストールを完了します。
「インストール・サマリー」画面でインストールと構成の情報を確認します。
「保存」をクリックして、インストールのレスポンス・ファイルを保存します。このファイルには、インストーラのプロンプトとフィールドに対するレスポンスが含まれます。このレスポンス・ファイルを使用して、サイレント・インストールを実行できます。
注意: インストールのレスポンス・ファイルは、デフォルトでは保存されません。保持するには「保存」をクリックしてください。 |
「インストール」をクリックします。「インストールの進行状況」画面が表示されます。
インストールの進行状況を監視します。インストール・ログ・ファイルの場所が参照用にリストされます。インストールの進行状況が100%に達すると、「構成の進行状況」画面が表示されます。
注意: UNIXシステムの場合、インストールの進行状況が100%に達すると、確認のダイアログ・ボックスが表示され、oracleRoot.shスクリプトに関する情報が示されます。別の端末でスクリプトを実行して、「構成の進行状況」画面に進みます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementインストレーション・ガイド』のUNIXプラットフォームでのoracleRoot.shスクリプトの実行に関する項を参照してください。 |
構成の進行状況を監視します。構成ログ・ファイルの場所が参照用にリストされます。構成の進行状況が100%に達すると、「インストール 完了」画面が表示されます。
デフォルトでは、管理の開始に役立つインストール・サマリー・ファイルがOUI_INVENTORY/logs/ディレクトリに保存されます。ファイル名の形式はinstallSummaryDATE.txtです。このファイルには、管理コンポーネントのインストール・ディレクトリの場所やURLなど、構成に関する情報が含まれます。
必要に応じて、「インストール完了」画面で「保存」ボタンをクリックして、ファイルに別の名前や場所を選択できます。
「終了」をクリックしてインストーラを終了します。
Oracle Identity Management 11g リリース1(11.1.1)のインストール後、Oracle Identity ManagementコンポーネントをホストするためにOracle WebLogic Serverで必要な最大ヒープ・サイズ(-Xmx
)の最小(最低)レベルを構成する場合は、この項の手順を実行します。
注意: この手順はオプションで、一般にテスト、開発またはデモ環境でのみ実行されます。この手順はOID、OVD、ODSM、ODIPおよびOIFのみを対象としています。 |
最大ヒープ・サイズの最小(最低)レベルは、次のとおりです。
Oracle WebLogic管理サーバー: 512MB
Oracle WebLogic管理対象サーバー: 256MB
Oracle WebLogic管理サーバーとOracle WebLogic管理対象サーバーのヒープ・サイズを構成するには、次の手順を実行します。
MW_HOME/user_projects/domains
/DOMAIN_NAME/bin/
ディレクトリでsetDomainEnv
スクリプト(.sh
または.bat
)を開きます。
EXTRA_JAVA_PROPERTIES
エントリの最後のオカレンスを検索します。
EXTRA_JAVA_PROPERTIES
の最後のオカレンスで、ヒープ・サイズ・パラメータの最後のオカレンスを検索します(-Xmx
、-Xms
など)。
注意: これらは、Oracle WebLogic管理サーバーのヒープ・サイズ・パラメータです。 |
必要に応じて、Oracle WebLogic管理サーバーのヒープ・サイズ・パラメータ(-Xms
および-Xmx
)を設定します。例: -Xms256m
および-Xmx512m
。
Oracle WebLogic管理対象サーバーのヒープ・サイズ・パラメータを設定するには、EXTRA_JAVA_PROPERTIES
エントリの最後のオカレンスのすぐ下に例3-1のテキストを入力し、次の手順を実行します。
必要に応じて、ヒープ・サイズ・パラメータ(-Xms
および-Xmx
)を設定します。例: -Xms256m -Xmx256m
。
wls_ods1
を、Oracle Directory Services ManagerをホストするOracle WebLogic管理対象サーバーの名前に置き換えます。
wls_oif1
を、Oracle Identity FederationをホストするOracle WebLogic管理対象サーバーの名前に置き換えます。
setDomainEnv
スクリプトを保存して終了します。
「スタックの起動」を参照して、Oracle WebLogic管理サーバーとOracle WebLogic管理対象サーバーを再起動します。
注意: UNIXシステムでは、ps -ef コマンドおよびgrep を、AdminServer またはOracle WebLogic管理対象サーバーの名前(ps -ef | grep AdminServer またはps -ef | grep wls_oif1 など)に対して実行すると、出力にヒープ・サイズ・パラメータの複数のオカレンスが含まれます(-Xmxおよび-Xms)。
出力内のヒープ・サイズ・パラメータの最後のオカレンスが有効で、前のオカレンスに優先されます。 |
ログ・ファイルは、UNIXシステムの場合はORACLE_INVENTORY_LOCATION/logs
ディレクトリに、Windowsシステムの場合はORACLE_INVENTORY_LOCATION\logs
ディレクトリに書き込まれます。
UNIXシステムでは、Oracleインベントリ・ディレクトリの場所がわからない場合、ORACLE_HOME/oraInst.loc
ファイルで検索できます。
Microsoft Windowsシステムでは、インベントリ・ディレクトリのデフォルトの場所はC:\Program Files\Oracle\Inventory\logs
です。
次のインストール・ログ・ファイルがログ・ディレクトリに書き込まれます。
installDATE-TIME_STAMP
.log
installDATE-TIME_STAMP
.out
installActionsDATE-TIME_STAMP
.log
installProfileDATE-TIME_STAMP
.log
oraInstallDATE-TIME_STAMP
.err
oraInstallDATE-TIME_STAMP
.log
opatchDATE-TIME_STAMP
.log
この項の内容は次のとおりです。
このトピックでは、ほとんどのOracle Identity Managementのインストールと構成の開始に共通する手順について説明します。インストールは、インストーラを起動して開始し、「前提条件チェック」画面の手順を終了して完了します。
注意: root ユーザーとしてのインストーラの開始はサポートされていません。 |
Oracle Identity Managementのインストールを開始するには、次の手順を実行します。
iamsuite.zip
ファイルのコンテンツを、ディレクトリに解凍します。デフォルトでは、このディレクトリはiamsuite
と名前が付けられています。
iamsuite
フォルダの下のDisk1
ディレクトリに移動します。
次のいずれかのコマンドを実行してインストーラを起動します。
UNIX: <runInstallerディレクトリへのフル・パス>/runInstaller -jreLoc <ミドルウェア・ホーム>/jrockit_160_05_R27.6.2-20/jre
Windows: <setup.exeディレクトリへのフル・パス>\ setup.exe -jreLoc <ミドルウェア・ホーム>\jrockit_160_05_R27.6.2-20\jre
注意: インストーラから、システムにインストールされているJDKへの絶対パスを入力するよう要求されます。Oracle WebLogic Serverをインストールすると、ミドルウェア・ホームの下にjrockit_160_05_R27.6.2-20 ディレクトリが作成されます。インストーラの起動時には、このJDKにあるJREフォルダの絶対パスを入力する必要があります。たとえば、Windowsでは、JREがD:\oracle\Middleware\jrockit_160_05_R27.6.2-20 にある場合、インストーラをコマンド・プロンプトから次のように起動します。
Oracle JRockit JDKの使用時にコマンド・ラインで
この警告メッセージは、インストールには影響しません。インストールを続行できます。 |
インストーラが起動すると、「ようこそ」画面が表示されます。このドキュメントで、実行するインストールに対応した手順を参照して続行します。
新規または既存のWebLogic管理ドメインでのOracle Identity Management製品の構成に使用するOracle Fusion Middleware構成ウィザードを起動するには、<IDM_Home>/common/bin/config.sh
スクリプト(UNIXの場合)を実行します。Windowsでは、<IDM_Home>\common\bin\config.bat
スクリプトを実行します。Oracle Fusion Middleware構成ウィザードが表示されます。
注意: config.cmd またはconfig.sh コマンドを実行すると、次のエラー・メッセージが表示されることがあります。
このエラー・メッセージは、デフォルトのキャッシュ・ディレクトリが有効でないことを示しています。コマンド・ラインに |
表3-2に、Oracle WebLogic Server、Oracle Identity Management、Oracle SOA Suite、Oracle Web TierおよびOracle HTTP Server 11g WebGate for Oracle Access Managerの各インストーラに含まれる実行可能ファイルをリストします。
表3-2 実行可能ファイル
ファイル名 | 説明 |
---|---|
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Oracle Identity Manager、Oracle Access Manager、Oracle Adaptive Access Manager、Oracle Authorization Policy ManagerおよびOracle Identity Navigator用Oracle Identity Management 11g リリース1(11.1.1)インストーラ |
32ビットLinuxシステムには |
Oracle WebLogic Server 10.3.3インストーラ |
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Oracle SOA Suite 11g(11.1.1.2.0)インストーラ |
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Oracle SOA Suite 11g(11.1.1.3.0)パッチ・セット・インストーラ |
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Oracle Web Tier 11g(11.1.1.2.0)インストーラ |
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Oracle HTTP Server 11g WebGate for Oracle Access Managerインストーラ |
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Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utility |
このトピックでは、ほとんどのOracle Identity Managementのインストールと構成で特定する必要のあるディレクトリについて説明します。特定のインストーラ画面については記載していません。インストール時に、この項に記載されていない他のコンポーネントに固有のディレクトリを特定する必要があります。
この項で説明する共通ディレクトリの内容は、次のとおりです。
Oracleミドルウェア・ホーム・ディレクトリの場所を特定します。このフィールドで特定するOracleミドルウェア・ホームの下に、インストールするコンポーネントのOracleホーム・ディレクトリが作成されます。Oracleミドルウェア・ホーム・ディレクトリは、通常MW_HOMEと呼ばれます。
コンポーネントのOracleホーム・ディレクトリの名前を入力します。インストーラは、このフィールドに入力する名前を使用して、「Oracle Middlewareホームの場所」フィールドに入力する場所の下にOracleホーム・ディレクトリを作成します。
バイナリやライブラリなどの、コンポーネントのホストに必要なファイルがOracleホーム・ディレクトリにインストールされます。Oracleホーム・ディレクトリは、通常ORACLE_HOMEと呼ばれます。
注意: Oracle Homeなど、ディレクトリ名にスペースは使用しないでください。ディレクトリ名でのスペースの使用は、サポートされていません。 |
このディレクトリは、「Oracle Middlewareホームの場所」フィールドに入力する場所の下に作成されます。
コンポーネントのホストに必要なOracle Java Required Files (JRF)が、Oracle共通ディレクトリにインストールされます。各Oracleミドルウェア・ホーム内には、1つのOracle共通ホームのみ作成できます。Oracle共通ディレクトリは、通常oracle_commonと呼ばれます。
WebLogicドメインには、ドメイン内のすべてのリソースを一元的に構成および管理する、管理サーバーという特別なWebLogic Serverインスタンスが含まれます。通常、ドメインは、管理対象サーバーという追加のWebLogic Serverインスタンスを含めるように構成します。Webアプリケーション、EJB、WebサービスなどのJavaコンポーネントおよびその他のリソースを管理対象サーバーにデプロイし、管理サーバーは構成および管理目的にのみ使用します。
ドメイン内の管理対象サーバーは、クラスタにグループ化できます。
ドメインのディレクトリ構造は、WebLogic Serverホームのディレクトリ構造とは別個です。任意の場所に配置でき、ミドルウェア・ホーム・ディレクトリ内に配置する必要はありません。ドメインはOracleインスタンスのピアです。
Oracle Fusion Middleware構成ウィザードは、ミドルウェア・ホーム(MW_HOME)の下のuser_projectsというディレクトリにドメインを作成します。
Oracle WebLogic Serverホーム・ディレクトリのパスを入力します。このディレクトリには、Oracle WebLogic Serverのホストに必要なファイルが含まれます。通常WL_HOMEと呼ばれます。
Oracle Identity Management 11g リリース1(11.1.1)コンポーネントを既存のOracle Identity Management 11g リリース1(11.1.1)コンポーネントに対してインストールする場合、既存コンポーネントのポートを特定する必要があります。たとえば、Oracle Identity Manager 11g リリース1(11.1.1)を既存のOracle Internet Directory 11g リリース1(11.1.1)コンポーネントに対してインストールする場合、Oracle Identity Managerのインストール時にポートを特定する必要があります。
このトピックでは、ほとんどのOracle Identity Managementのインストールと構成の完了に共通する手順について説明します。インストールは、「インストール・サマリー」画面の手順で開始し、「インストール 完了」画面で終了します。
「インストール・サマリー」画面が表示されたら、次の手順を実行してインストールを完了します。
「インストール・サマリー」画面でインストールと構成の情報を確認します。
「保存」をクリックして、インストールのレスポンス・ファイルを保存します。このファイルには、インストーラのプロンプトとフィールドに対するレスポンスが含まれます。このレスポンス・ファイルを使用して、サイレント・インストールを実行できます。『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementインストレーション・ガイド』のサイレント・インストールの実行に関する項を参照してください。
注意: インストールのレスポンス・ファイルは、デフォルトでは保存されません。保持するには「保存」をクリックしてください。 |
「インストール」をクリックします。「インストールの進行状況」画面が表示されます。
インストールの進行状況を監視します。インストール・ログ・ファイルの場所が参照用にリストされます。インストールの進行状況が100%に達したら、「OK」をクリックします。「インストール完了」画面が表示されます。
「保存」をクリックして、インストールのサマリー・ファイルを保存します。このファイルには、構成および管理の開始に役立つ、インストール・ディレクトリの場所など構成に関する情報が含まれます。
注意: インストールのサマリー・ファイルは、デフォルトでは保存されません。保持するには「保存」をクリックしてください。 |
「終了」をクリックしてインストーラを終了します。
ログ・ファイルは、UNIXシステムの場合はORACLE_INVENTORY_LOCATION/logsディレクトリに、Windowsシステムの場合はORACLE_INVENTORY_LOCATION\logsディレクトリに書き込まれます。
UNIXシステムでは、Oracleインベントリ・ディレクトリの場所がわからない場合、ORACLE_HOME/oraInst.loc
ファイルで検索できます。
Microsoft Windowsシステムでは、インベントリ・ディレクトリのデフォルトの場所はC:\Program Files\Oracle\Inventory\logs
です。
次のインストール・ログ・ファイルがログ・ディレクトリに書き込まれます。
installDATE-TIME_STAMP
.log
installDATE-TIME_STAMP
.out
installActionsDATE-TIME_STAMP
.log
installProfileDATE-TIME_STAMP
.log
oraInstallDATE-TIME_STAMP
.err
oraInstallDATE-TIME_STAMP
.log