| Oracle® Fusion Middleware Oracle Identity Managementインストレーション・ガイド 11g リリース1(11.1.1) B55911-03 |
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この項の内容は次のとおりです。
Oracle Identity ManagementのインストールのためのOracle WebLogic Serverのノード・マネージャ・ユーティリティの管理
Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用したデータベース・スキーマの作成
インストールを実行する前に、システム要件および動作保証のドキュメントを読み、インストール先の環境が、これからインストールするコンポーネントの最低のインストール要件を満たしていることを確認してください。これらのドキュメントはいずれもOracle Technology Network(OTN)から入手できます。
『Oracle Fusion Middleware System Requirements, Prerequisites, and Specifications』
このシステム要件のドキュメントには、ハードウェアおよびソフトウェア要件、最低ディスク領域およびメモリー要件、および必須のシステム・ライブラリ、パッケージまたはパッチなどの情報が記載されています。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-requirements-100147.html
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注意: システム要件のドキュメントでは、Oracle Universal Installerの起動要件も説明されています。 |
『Oracle Fusion Middleware Supported System Configurations』
この動作保証のドキュメントには、サポートされているインストール・タイプ、プラットフォーム、オペレーティング・システム、データベース、JDKおよびサードパーティ製品が記載されています。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
WindowsシステムにOracle Identity Managementをインストールする場合、第508条のアクセシビリティ用にJava Access Bridgeをインストールおよび構成するオプションを選択できます。これは、第508条のアクセシビリティ用の機能を必要とする場合のみです。
次のWebサイトからJava Access Bridgeをダウンロードします。
http://java.sun.com/javase/technologies/accessibility/accessbridge/
Java Access Bridgeをインストールします。
インストールの場所からjre\lib\extディレクトリにaccess-bridge.jarおよびaccess-1_4.jarをコピーします。
インストールの場所からjre\binディレクトリにWindowsAccessBridge.dll、JavaAccessBridge.dllおよびJAWTAccessBridge.dllをコピーします。
jre\libディレクトリへaccessibility.propertiesファイルをコピーします。
Oracle Directory Integration Platform(ODIP)およびOracle Identity Federation(OIF)は、WebLogicドメインを使用して構成されます。Oracle Internet Directory(OID)およびOracle Virtual Directory(OVD)は、WebLogicドメインを使用してもしなくても構成できます。WebLogicドメインを必要とするOracle Identity Management製品については、ノード・マネージャを構成する必要があります
Oracle WebLogic Serverのインストールを終えたら、Oracle Identity Managementのインストールを始める前に次の手順を実行する必要があります。
Oracle WebLogic Serverのノード・マネージャ・ユーティリティが停止していることを確認します。実行中であればプロセスを終了します。実行中のプロセスを特定して停止するには、次のコマンドを使用します。
UNIXの場合の例:
1)ps-ef | grep -i nodemanager
ノード・マネージャ・プロセスのプロセスIDが戻されます。
2)kill -9 <ノード・マネージャ・プロセスのプロセスID>
Windowsの場合:
Windowsのタスク・マネージャを使用して、実行中のノード・マネージャ・プロセスを特定して停止します。
WL_HOME/common/nodemanager/ディレクトリにnodemanager.propertiesファイルがあるかどうかを確認します。
nodemanager.propertiesファイルがない場合は、次の手順に従います。
UNIXの場合:
startNodeManager.sh(<WL_HOME>/server/binディレクトリにあります)を実行してノード・マネージャを起動します。
Windowsの場合:
startNodeManager.cmd(<WL_HOME>\server\binディレクトリにあります)を実行してノード・マネージャを起動します。
nodemanager.propertiesファイルがある場合、ファイルを開き、ListenPortパラメータが含まれていて、値が設定されていることを確認します。ListenPortパラメータが含まれていないか、設定されていない場合、次のようにnodemanager.propertiesファイルを編集して、NODE_MANAGER_LISTEN_PORTがノード・マネージャのリスニング対象となるポートを示すようにします(5556など)。
ListenPort=NODE_MANAGER_LISTEN_PORT
一部のOracle Identity Managementコンポーネントをインストールする前に、Oracle Databaseをインストールする必要があります。次のようなコンポーネントがあります。
Oracle Internet Directory
Oracle Identity Federation(RDBMSデータ・ストアを使用する場合)
サポートされているデータベースの最新情報は、次のWebサイトを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
関連するOracle Identity Managementコンポーネントをインストールするには、データベースが稼働している必要があります。データベースが、Oracle Identity Managementコンポーネントのインストール先と同じシステム上にある必要はありません。
データベースは、Oracle Fusion Middleware Oracle Repository Creation Utility(RCU)との互換性がある必要もあります。RCUを使用して、Oracle Identity Managementコンポーネントで必要なスキーマを作成します。RCU要件の詳細は、次のWebサイトのあるシステム要件に関するドキュメントを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-requirements-100147.html
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注意: 次のデータベース・パラメータが設定されていることを確認します。
新しいデータベースをインストールする場合、必ず、AL32UTF8キャラクタ・セット・エンコーディングが使用されるようにデータベースを構成してください。データベースでAL32UTF8キャラクタ・セットが使用されていない場合、RCUの実行時に次の警告が表示されます: 「接続中のデータベースにAL32UTF以外のキャラクタ・セットが含まれています。データベースのキャラクタ・セットにはAL32UTF8を使用することをお薦めします。」。この警告を無視して、RCUの使用を続行できます。 |
次のOracle Identity Managementのコンポーネントと構成をインストールする前に、データベースに対応するOracle Fusion Middlewareスキーマを作成してロードする必要があります。
Oracle Internet Directory(インストール時にインストーラを使用して新しいスキーマを作成するのでなく、既存のスキーマを使用する場合)。
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注意: Oracle Internet Directoryをインストールする場合、既存のスキーマを使用するか、インストーラを使用して新しいスキーマを作成するかを選択できます。既存のスキーマを使用する場合、Oracle Internet Directoryをインストールする前にOracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用してスキーマを作成する必要があります。インストール時に新しいスキーマを作成する場合は、インストーラによって適切なスキーマが作成されるため、RCUを使用する必要はありません。Oracle Internet Directoryをインストールしようとしていて、データベースがFusion Middlewareの要件および前提条件ドキュメントのとおりに構成されていない場合、次の警告が表示されます: データベース初期化パラメータの推奨値は500です。続行するには「はい」を、同じ画面に戻って異なるデータベース詳細を指定するには「いいえ」を選択します。」。修正するには「いいえ」を選択して、Fusion Middlewareの要件および前提条件ドキュメントのリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)の要件に関する項(次のリンクでアクセス可能)で指定されている、必要な構成を適用します。
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フェデレーション・ストア、セッション・ストア、メッセージ・ストアまたはコンフィギュレーション・ストアでRDBMSを使用するOracle Identity Federation拡張構成。
RCUを使用してデータベースでOracle Fusion Middlewareスキーマを作成し、ロードします。RCUは、Oracle Fusion Middleware 11g リリース1(11.1.1)リリース・メディアおよびOracle Technology Network(OTN)のWebサイトで入手できます。次のURLでOTNのWebサイトにアクセスできます。
http://www.oracle.com/technetwork/index.html
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注意: RCUは、LinuxおよびWindowsプラットフォームでのみ利用可能です。サポートされているUNIXデータベース上でスキーマを作成するには、Linux RCUを使用します。サポートされているWindowsデータベース上でスキーマを作成するには、Windows RCUを使用します。 |
RCUを実行する場合、インストールするOracle Identity Managementコンポーネントに対して、次のスキーマのみを作成してロードします。RCUで利用できる他のいずれのスキーマも選択しないでください。
Oracle Internet Directoryの場合、「Identity Management - Oracle Internet Directory」スキーマのみを選択します。
Oracle Identity Federationの場合、「Identity Management - Oracle Identity Federation」スキーマのみを選択します。
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注意: スキーマを作成する場合、RCUに表示されるスキーマ・オーナーとパスワードを決して忘れないでください。Oracle Identity Federationの場合、PREFIX_OIFという形になります。RDBMSストアでOracle Identity Federationを構成するときに、この情報を入力する必要があります。 |
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次を参照してください。 詳細は、『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』を参照してください。 |
このトピックでは、Oracle Identity Management 11g リリース1(11.1.1.4.0)をインストールする前に実行しておくとよい、環境固有のオプションの作業について説明します。このトピックの内容は次のとおりです。
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注意: 環境変数LD_ASSUME_KERNELが設定されている場合は、設定を解除する必要があります。 |
シンボリック・リンクを使用してOracle Identity Managementをインストールする場合、インストールの前にシンボリック・リンクを作成する必要があります。たとえば、次のコマンドを実行することによって、インストールのためのシンボリック・リンクを作成することができます。
prompt> mkdir /home/basedir prompt> ln -s /home/basedir /home/linkdir
続いてインストーラを実行してOracle Identity Managementをインストールする場合、Oracleホームとして/home/linkdirを指定できます。
インストール後に、Oracleホームへのシンボリック・リンクを作成することはできません。また、Oracleホームを別の場所に移動し、元のOracleホームへのシンボリック・リンクを作成することもできません。
Oracle Identity ManagementコンポーネントをDHCPサーバー上にインストールする場合、インストーラが確実にホスト名を解決できる必要があります。そのために、UNIXシステムでは/etc/hostsファイルの編集、Windowsシステムではループバック・アダプタのインストールが必要になることがあります。一般的な例を次に示します。この例を変更して、利用する環境に適合させてください。
UNIXシステム:
/etc/hostsファイルを修正して次のエントリを含め、ホスト名をループバックIPアドレスに解決するようにホストを構成します。変数を、適切なホストとドメイン名に置き替えます。
127.0.0.1 hostname.domainname hostname 127.0.0.1 localhost.localdomain localhost
次のコマンドを実行し、ホスト名がループバックIPアドレスに解決されることを確認します。
ping hostname.domainname
Windowsシステム:
DHCPホストにループバック・アダプタをインストールし、ルーティングできないIPアドレスを割り当てます。
アダプタをインストールした後に、%SYSTEMROOT%\system32\drivers\etc\hostsファイルのlocalhost行の直後に、次の形式の行を追加します。ここでIP_addressはループバック・アダプタのローカルIPアドレスです。
IP_address hostname.domainname hostname
Oracle Identity Managementコンポーネントを、複数のホームを持つシステムにインストールすることができます。複数のホームを持つシステムは、通常、システム上に複数のネットワーク・カードを持つことによって到達できる複数のIPアドレスに関連付けられています。各IPアドレスはホスト名に関連付けられ、各ホスト名には別名を作成することができます。
インストーラは、/etc/hostsファイル(UNIXの場合)または%SYSTEMROOT%\system32\drivers\etc\hostsファイル(Windowsの場合)の最初のエントリから完全修飾ドメイン名を取得します。たとえば、ファイルが次のようである場合、インストーラはmyhost1.mycompany.comを取得して構成に使用します。
127.0.0.1 localhost.localdomain localhost 10.222.333.444 myhost1.mycompany.com myhost1 20.222.333.444 devhost2.mycompany.com devhost2
システム・コンポーネントの特定のネットワーク構成の詳細は、「関連ドキュメント」にあげられた、個々のコンポーネントのドキュメントを参照してください。