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Oracle Fusion Middleware Oracle B2Bユーザーズ・ガイド
11g リリース1(11.1.1.4.0)
B61381-02
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16 B2Bシステム・パラメータの構成

構成設定は、Oracle B2Bインタフェースの「構成」タブで設定できます。「構成」タブの設定によって、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlコンソールで構成されたプロパティ設定が上書きされます。Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlコンソールで設定するプロパティの詳細は、付録B「Fusion Middleware ControlでのB2B構成プロパティの設定」を参照してください。

項目は次のとおりです。

16.1 構成パラメータの設定

表16-1に、Oracle B2Bインタフェースで可能な構成設定を示します。

図16-1 Oracle B2Bインタフェースの構成パラメータ

図16-1の説明は次にあります。
「図16-1 Oracle B2Bインタフェースの構成パラメータ」の説明

表16-1に、構成パラメータを示します。

表16-1 構成設定

フィールド 説明

確認

-

B2Bによって処理される機能確認

機能確認の処理方法を指定するには、次のプロパティをtrueまたはfalseに設定します。

「true」に設定すると、B2Bでは、インバウンドEDIの機能確認(FA)メッセージとHL7メッセージが自動生成されます。このオプションが「true」の場合は、インバウンドFAメッセージが消費されます。

このオプションを「false」に設定すると、B2BではFAドキュメントが自動生成されません。このため、バックエンド・アプリケーション(ミドルウェア)でFAを生成し、アウトバウンド・メッセージとしてB2Bに提供する必要があります。このオプションを「false」に設定すると、インバウンドFAドキュメントはバックエンド・アプリケーションに戻されます。

ドキュメントにFAが不要な場合(アグリーメント・レベル設定で指定)、このオプションは無視されます。このプロパティのデフォルト値は「true」です。

アグリーメントでFAが必要とマーク付けされている場合、メッセージはMSG_WAIT_FAの状態になります。バックエンド・アプリケーションはFAを生成する必要があり、パートナに返すアウトバウンド・メッセージとしてFAをB2Bに送信します。

詳細は、第B.1項「Fusion Middleware Controlで設定するプロパティ」を参照してください。

「B2Bによって処理される機能確認」を「false」に設定した場合は、インバウンドFAがバックエンド・アプリケーションに送信されるように「インバウンド機能確認の通知」も「false」に設定する必要があります。「B2Bによって処理される機能確認」を「false」に設定し、「インバウンド機能確認の通知」を「true」に設定した場合、受信する997(FAドキュメント)では通知のみが生成され、997ドキュメント自体はバックエンド・アプリケーションに送信されません

バックエンド・アプリケーションからのFAの生成時に、次の制限が適用されます。

  • FAは、エンキュー・プロパティに設定したReferToMsgID値に基づいて、元のメッセージと相関付けられます。管理番号に基づいて相関付けられる場合もあります。

  • FAに、受信したメッセージにエラーがあったことが示されている場合でも、相関メッセージの状態は、エラーを示すように更新されません。相関メッセージはMSG_COMPLETEに更新されます。

これらの制限は、FAがB2Bによって生成される場合(つまり、このプロパティがtrueに設定されている場合)は適用されません。

機能確認の内部プロパティ

EDIトランザクションの機能確認XMLの内部プロパティ構造を生成します。ドキュメント・タイプ997(X12用)またはCONTRL(EDIFACT用)が存在している必要があります。

デフォルト値は「false」です。これは、機能確認では元のメッセージ内部プロパティが使用されることを意味します。

「true」の場合、B2Bで自動生成されたFAメッセージには、元のメッセージの交換/グループ・エンベロープ情報が含まれます。生成したFAの交換およびグループIDを送信者と受信者の間で入れ替えるには、次のプロパティをtrueに設定します。

テスト使用インジケータ・パラメータもマップされます。つまり、テスト・メッセージとして設定されたインバウンド・メッセージでは、フラグがテスト・メッセージに設定されたFAが生成されます。このプロパティをtrue(デフォルト)に設定すると、ISAセグメント要素(1〜4)はマップされません。

インバウンド受信確認の通知

「true」に設定すると、B2Bでは、交換確認の受信時に確認通知をアプリケーションに送信します。

インバウンド機能確認の通知

「true」に設定すると、B2Bでは、機能確認の受信時に確認通知をアプリケーションに送信します。

「B2Bによって処理される機能確認」を「false」に設定した場合は、インバウンドFAがバックエンド・アプリケーションに送信されるように「インバウンド機能確認の通知」も「false」に設定する必要があります。「B2Bによって処理される機能確認」を「false」に設定し、「インバウンド機能確認の通知」を「true」に設定した場合、受信する997(FAドキュメント)では通知のみが生成され、997ドキュメント自体はバックエンド・アプリケーションに送信されません

その他

-

デフォルトの取引パートナ

取引パートナ・アグリーメントの識別に失敗した場合は、デフォルトでこの取引パートナが使用されます。HL7ドキュメントで使用されます。

相関の無視

取引パートナから確認を受信すると、その確認は送信者の実際のビジネス・メッセージに相関付けられます。相関に失敗すると、例外が生成されて確認処理が停止します。相関を無視して確認を処理するには、このプロパティを「true」に設定します。

追加のMIMEタイプ

ebXML交換のためにB2BがサポートしているデフォルトのMIMEタイプに加えて、添付(追加のMIMEタイプ)を指定する場合に使用します。デフォルトでB2Bがサポートしているのは、text/plain : image/jpeg: text/xml : application/xml : application/octet-stream : application/EDIFACT : application/EDI-X12 : application/jpg : application/gzip : application/x-gzip : application/pkcs7-signatureです。

ペイロードをログに記録

「true」の場合、B2Bではペイロードを(ログ・レベル設定に応じて)診断ログに記録します。エラー・メッセージは、デフォルトでログに記録されます。ペイロードのログ記録は、診断の目的では役立ちますが、セキュリティのためには望ましくない場合があります。デフォルト値は「false」です。

エラー発生時に再接続

「true」に設定すると、AQアダプタは、最初のエンキューに失敗したときにエンキュー操作を再試行します。このリリースでは、このパラメータを使用できません。

HTTPヘッダー・デリミタ

HTTPデリバリ・チャネルの構成で「追加トランスポート・ヘッダー」フィールドに指定した複数のHTTPヘッダーを区切るためのデリミタ。

メッセージへの返信をリクエストとして扱う

ebMSで、対話メッセージをリクエスト・メッセージとみなすことを指定する場合に使用します。

一般メッセージ・タイプ

このプロパティを有効にすると(「true」に設定)、B2Bでは、特定のメッセージ・タイプのアグリーメントを最初に検索し、次に一般メッセージ・タイプのアグリーメントを検索します。デフォルト値は「false」です。

その他(続き)

-

アウトバウンド・ディスパッチャ数

アウトバウンド・メッセージの処理に使用するディスパッチャの数。MLLPでのメッセージの順序付けで使用します。デフォルト値は「0」です。

インバウンド・ディスパッチャ数

インバウンド・メッセージの処理に使用するディスパッチャの数。MLLPでのメッセージの順序付けで使用します。デフォルト値は「0」です。

自動スタック・ハンドラ

MLLPでのスタックで使用します。「true」の場合、スタック・ハンドラはスタックされたメッセージを自動モードで処理します。デフォルト値は「false」です。

自動スタック・ハンドラ間隔

MLLPでのスタックで使用します。スタック・ハンドラがスタックされたメッセージを処理する時間間隔を、秒単位でカンマ区切りの値で入力します。デフォルト値は「1」です。

部分バッチ・コミット・サイズ

大量のトランザクション・セットを含むEDIメッセージをデバッチ処理する際に使用します。単一のコミットを使用すると障害時にエラーが発生しやすいため、かわりにこの機能を使用して部分バッチ・コミット・サイズを指定できます。たとえば、「部分バッチ・コミット・サイズ」を10に設定すると、10を超えるトランザクションを含むエンベロープの場合、B2Bでは10トランザクション・セットごとに別のコミットをコールします。

例外キュー

例外キューとして使用する、ホスト取引パートナのJMS内部デリバリ・チャネルを選択します。このパラメータのデフォルト値はnullです。これは、「JMSキューをデフォルトとして使用」を「true」に設定した場合は、例外がJMSキュー(B2B_IN_QUEUE)に送信され、「JMSキューをデフォルトとして使用」を「false」に設定した場合は、AQキュー(IP_IN_QUEUE)に送信されることを意味します。

AQキューをカスタム例外キューとして使用することはサポートされていません。

BAMの有効化

B2BによるOracle BAMへのランタイム情報の送信を有効にします。詳細は、第23章「Oracle BAMでのインスタンス・メッセージ・データの監視」を参照してください。

BAMポーリング間隔

Oracle BAMのポーリング間隔です(分単位)。詳細は、第23章「Oracle BAMでのインスタンス・メッセージ・データの監視」を参照してください。

パージ不可

パージ不可のパラメータの値は、メタデータ・リポジトリのパージが起動した後も保持されます。

JMSキューをデフォルトとして使用

このオプションを「true」に設定すると、B2Bでは、アウトバウンド・メッセージに対してJMSキューB2B_OUT_QUEUEのポーリングを開始し、すべてのインバウンド・メッセージをB2B_IN_QUEUEに配信します。IP_OUT_QUEUEのポーリングは停止します。

このオプションを「false」(デフォルト)に設定すると、B2Bでは、アウトバウンド・メッセージに対してAQキューIP_OUT_QUEUEのポーリングを開始し、すべてのインバウンド・メッセージをIP_IN_QUEUEに配信します。B2B_OUT_QUEUEのポーリングは停止します。Oracle以外のデータベースを使用している場合はAQキューを使用できないため、このオプションの設定内容に関係なくJMSキューが使用されます。

「例外キュー」からキューを選択すると、構成したキューに例外メッセージが送信されます。デフォルトのキューは、「JMSキューをデフォルトとして使用」の設定に応じて、他のメッセージに対して引き続き有効です。

メタデータ・リポジトリのパージを実行する前に「JMSキューをデフォルトとして使用」の値を「true」に設定した場合は、パージの実行後も、値は「true」のままで、デフォルト値の「false」に戻りません。

コールアウト・ディレクトリ

デフォルトのコールアウトを使用しない場合は、コールアウトJARファイルを置くディレクトリを指定します。コールアウト・ディレクトリのパスは、/または\で終了できません。

デフォルトのファイルの場所は/MyCalloutDirです。この場所はメタデータ・リポジトリのパージ後も保持されます。

SMTPホスト

否定MDNをAS1交換の取引パートナに送信するために、企業内のSMTPサーバーのホスト名を指定します。

Webサービス・ポリシー

Webサービスを保護するためのセキュリティ・ポリシーを指定します。セキュリティ・ポリシーのURIのみ、または完全な<policy>タグを入力します。次に例を示します。

oracle/wss_username_token_service_policy

このフィールドの使用方法の詳細は、第20.5項「Oracle B2B Webサービスの保護」を参照してください。

パフォーマンス

-

大きなペイロード・サイズ

大きなペイロード・サイズをバイト単位で指定します。デフォルト値は2,000,000(2MG)です。

大きなペイロード・ディレクトリ

デフォルトのディレクトリは/tmpです。Windowsベースのシステムの場合は、このディレクトリを適切なディレクトリ(C:\tempなど)に変更してください。

UI

-

ペイロードの表示

「レポート」タブからアクセスできるレポート内で、ペイロードを表示可能にします。「true」に設定すると、デフォルトの検索パラメータを使用してデータベースが自動的に検索され、その結果が表示されます。

自動検索の有効化

「レポート」タブからアクセスできるレポート内で、自動検索を可能にします。デフォルト値は「true」です。「false」に設定すると、「検索」ボタンがクリックされるまで、空白の結果表がレポート・ページに表示されます。

ペイロード表示サイズ

デフォルト値は1,048,576KBです。このパラメータ(バイト単位)は、ペイロードのサイズがインタフェースに構成された値より小さい場合のみペイロードを表示するために使用します。


構成パラメータを設定する手順は、次のとおりです。

  1. 「管理」リンクをクリックします。

  2. 「構成」タブをクリックします。

  3. 表16-1の説明に従って構成パラメータの値を入力します。

  4. 「保存」をクリックします。