構成設定は、Oracle B2Bインタフェースの「構成」タブで設定できます。「構成」タブの設定によって、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlコンソールで構成されたプロパティ設定が上書きされます。Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlコンソールで設定するプロパティの詳細は、付録B「Fusion Middleware ControlでのB2B構成プロパティの設定」を参照してください。
項目は次のとおりです。
表16-1に、Oracle B2Bインタフェースで可能な構成設定を示します。
表16-1に、構成パラメータを示します。
表16-1 構成設定
| フィールド | 説明 |
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確認 |
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B2Bによって処理される機能確認 |
機能確認の処理方法を指定するには、次のプロパティをtrueまたはfalseに設定します。 「true」に設定すると、B2Bでは、インバウンドEDIの機能確認(FA)メッセージとHL7メッセージが自動生成されます。このオプションが「true」の場合は、インバウンドFAメッセージが消費されます。 このオプションを「false」に設定すると、B2BではFAドキュメントが自動生成されません。このため、バックエンド・アプリケーション(ミドルウェア)でFAを生成し、アウトバウンド・メッセージとしてB2Bに提供する必要があります。このオプションを「false」に設定すると、インバウンドFAドキュメントはバックエンド・アプリケーションに戻されます。 ドキュメントにFAが不要な場合(アグリーメント・レベル設定で指定)、このオプションは無視されます。このプロパティのデフォルト値は「true」です。 アグリーメントでFAが必要とマーク付けされている場合、メッセージはMSG_WAIT_FAの状態になります。バックエンド・アプリケーションはFAを生成する必要があり、パートナに返すアウトバウンド・メッセージとしてFAをB2Bに送信します。 詳細は、第B.1項「Fusion Middleware Controlで設定するプロパティ」を参照してください。 「B2Bによって処理される機能確認」を「false」に設定した場合は、インバウンドFAがバックエンド・アプリケーションに送信されるように「インバウンド機能確認の通知」も「false」に設定する必要があります。「B2Bによって処理される機能確認」を「false」に設定し、「インバウンド機能確認の通知」を「true」に設定した場合、受信する997(FAドキュメント)では通知のみが生成され、997ドキュメント自体はバックエンド・アプリケーションに送信されません。 バックエンド・アプリケーションからのFAの生成時に、次の制限が適用されます。
これらの制限は、FAがB2Bによって生成される場合(つまり、このプロパティが |
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機能確認の内部プロパティ |
EDIトランザクションの機能確認XMLの内部プロパティ構造を生成します。ドキュメント・タイプ997(X12用)またはCONTRL(EDIFACT用)が存在している必要があります。 デフォルト値は「false」です。これは、機能確認では元のメッセージ内部プロパティが使用されることを意味します。 「true」の場合、B2Bで自動生成されたFAメッセージには、元のメッセージの交換/グループ・エンベロープ情報が含まれます。生成したFAの交換およびグループIDを送信者と受信者の間で入れ替えるには、次のプロパティを テスト使用インジケータ・パラメータもマップされます。つまり、テスト・メッセージとして設定されたインバウンド・メッセージでは、フラグがテスト・メッセージに設定されたFAが生成されます。このプロパティを |
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インバウンド受信確認の通知 |
「true」に設定すると、B2Bでは、交換確認の受信時に確認通知をアプリケーションに送信します。 |
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インバウンド機能確認の通知 |
「true」に設定すると、B2Bでは、機能確認の受信時に確認通知をアプリケーションに送信します。 「B2Bによって処理される機能確認」を「false」に設定した場合は、インバウンドFAがバックエンド・アプリケーションに送信されるように「インバウンド機能確認の通知」も「false」に設定する必要があります。「B2Bによって処理される機能確認」を「false」に設定し、「インバウンド機能確認の通知」を「true」に設定した場合、受信する997(FAドキュメント)では通知のみが生成され、997ドキュメント自体はバックエンド・アプリケーションに送信されません。 |
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その他 |
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デフォルトの取引パートナ |
取引パートナ・アグリーメントの識別に失敗した場合は、デフォルトでこの取引パートナが使用されます。HL7ドキュメントで使用されます。 |
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相関の無視 |
取引パートナから確認を受信すると、その確認は送信者の実際のビジネス・メッセージに相関付けられます。相関に失敗すると、例外が生成されて確認処理が停止します。相関を無視して確認を処理するには、このプロパティを「true」に設定します。 |
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追加のMIMEタイプ |
ebXML交換のためにB2BがサポートしているデフォルトのMIMEタイプに加えて、添付(追加のMIMEタイプ)を指定する場合に使用します。デフォルトでB2Bがサポートしているのは、 |
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ペイロードをログに記録 |
「true」の場合、B2Bではペイロードを(ログ・レベル設定に応じて)診断ログに記録します。エラー・メッセージは、デフォルトでログに記録されます。ペイロードのログ記録は、診断の目的では役立ちますが、セキュリティのためには望ましくない場合があります。デフォルト値は「false」です。 |
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エラー発生時に再接続 |
「true」に設定すると、AQアダプタは、最初のエンキューに失敗したときにエンキュー操作を再試行します。このリリースでは、このパラメータを使用できません。 |
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HTTPヘッダー・デリミタ |
HTTPデリバリ・チャネルの構成で「追加トランスポート・ヘッダー」フィールドに指定した複数のHTTPヘッダーを区切るためのデリミタ。 |
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メッセージへの返信をリクエストとして扱う |
ebMSで、対話メッセージをリクエスト・メッセージとみなすことを指定する場合に使用します。 |
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一般メッセージ・タイプ |
このプロパティを有効にすると(「true」に設定)、B2Bでは、特定のメッセージ・タイプのアグリーメントを最初に検索し、次に一般メッセージ・タイプのアグリーメントを検索します。デフォルト値は「false」です。 |
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その他(続き) |
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アウトバウンド・ディスパッチャ数 |
アウトバウンド・メッセージの処理に使用するディスパッチャの数。MLLPでのメッセージの順序付けで使用します。デフォルト値は「0」です。 |
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インバウンド・ディスパッチャ数 |
インバウンド・メッセージの処理に使用するディスパッチャの数。MLLPでのメッセージの順序付けで使用します。デフォルト値は「0」です。 |
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自動スタック・ハンドラ |
MLLPでのスタックで使用します。「true」の場合、スタック・ハンドラはスタックされたメッセージを自動モードで処理します。デフォルト値は「false」です。 |
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自動スタック・ハンドラ間隔 |
MLLPでのスタックで使用します。スタック・ハンドラがスタックされたメッセージを処理する時間間隔を、秒単位でカンマ区切りの値で入力します。デフォルト値は「1」です。 |
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部分バッチ・コミット・サイズ |
大量のトランザクション・セットを含むEDIメッセージをデバッチ処理する際に使用します。単一のコミットを使用すると障害時にエラーが発生しやすいため、かわりにこの機能を使用して部分バッチ・コミット・サイズを指定できます。たとえば、「部分バッチ・コミット・サイズ」を10に設定すると、10を超えるトランザクションを含むエンベロープの場合、B2Bでは10トランザクション・セットごとに別のコミットをコールします。 |
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例外キューとして使用する、ホスト取引パートナのJMS内部デリバリ・チャネルを選択します。このパラメータのデフォルト値はnullです。これは、「JMSキューをデフォルトとして使用」を「true」に設定した場合は、例外がJMSキュー( AQキューをカスタム例外キューとして使用することはサポートされていません。 |
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BAMの有効化 |
B2BによるOracle BAMへのランタイム情報の送信を有効にします。詳細は、第23章「Oracle BAMでのインスタンス・メッセージ・データの監視」を参照してください。 |
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BAMポーリング間隔 |
Oracle BAMのポーリング間隔です(分単位)。詳細は、第23章「Oracle BAMでのインスタンス・メッセージ・データの監視」を参照してください。 |
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パージ不可 |
パージ不可のパラメータの値は、メタデータ・リポジトリのパージが起動した後も保持されます。 |
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このオプションを「true」に設定すると、B2Bでは、アウトバウンド・メッセージに対してJMSキュー このオプションを「false」(デフォルト)に設定すると、B2Bでは、アウトバウンド・メッセージに対してAQキュー 「例外キュー」からキューを選択すると、構成したキューに例外メッセージが送信されます。デフォルトのキューは、「JMSキューをデフォルトとして使用」の設定に応じて、他のメッセージに対して引き続き有効です。 メタデータ・リポジトリのパージを実行する前に「JMSキューをデフォルトとして使用」の値を「true」に設定した場合は、パージの実行後も、値は「true」のままで、デフォルト値の「false」に戻りません。 |
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コールアウト・ディレクトリ |
デフォルトのコールアウトを使用しない場合は、コールアウトJARファイルを置くディレクトリを指定します。コールアウト・ディレクトリのパスは、 デフォルトのファイルの場所は |
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SMTPホスト |
否定MDNをAS1交換の取引パートナに送信するために、企業内のSMTPサーバーのホスト名を指定します。 |
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Webサービス・ポリシー |
Webサービスを保護するためのセキュリティ・ポリシーを指定します。セキュリティ・ポリシーのURIのみ、または完全な oracle/wss_username_token_service_policy このフィールドの使用方法の詳細は、第20.5項「Oracle B2B Webサービスの保護」を参照してください。 |
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パフォーマンス |
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大きなペイロード・サイズ |
大きなペイロード・サイズをバイト単位で指定します。デフォルト値は2,000,000(2MG)です。 |
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大きなペイロード・ディレクトリ |
デフォルトのディレクトリは |
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UI |
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ペイロードの表示 |
「レポート」タブからアクセスできるレポート内で、ペイロードを表示可能にします。「true」に設定すると、デフォルトの検索パラメータを使用してデータベースが自動的に検索され、その結果が表示されます。 |
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自動検索の有効化 |
「レポート」タブからアクセスできるレポート内で、自動検索を可能にします。デフォルト値は「true」です。「false」に設定すると、「検索」ボタンがクリックされるまで、空白の結果表がレポート・ページに表示されます。 |
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ペイロード表示サイズ |
デフォルト値は1,048,576KBです。このパラメータ(バイト単位)は、ペイロードのサイズがインタフェースに構成された値より小さい場合のみペイロードを表示するために使用します。 |
構成パラメータを設定する手順は、次のとおりです。
「管理」リンクをクリックします。
「構成」タブをクリックします。
表16-1の説明に従って構成パラメータの値を入力します。
「保存」をクリックします。