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Oracle Fusion Middleware Oracle B2Bユーザーズ・ガイド
11g リリース1(11.1.1.4.0)
B61381-02
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9 デプロイメントの管理

アグリーメントのデプロイは、ランタイム・トランザクションで使用する一連のランタイム・データを検証してアクティブ化するプロセスです。

項目は次のとおりです。

アグリーメントのデプロイ方法の詳細は、第6章「取引パートナ・アグリーメントの作成およびデプロイ」を参照してください。

9.1 アグリーメントのデプロイ状態の概要

図9-1に示すように、デプロイの状態(アクティブ、非アクティブ、リタイア、またはパージ)を管理できます。ランタイム・リポジトリのデプロイ済アグリーメントの検索、およびアグリーメントのエクスポートも可能です。

図9-1 デプロイ済アグリーメントの管理

図9-1の説明は次にあります。
「図9-1 デプロイ済アグリーメントの管理」の説明

9.2 デプロイ済アグリーメントの管理

デプロイ済アグリーメントは、最初はアクティブな状態です。表9-1に、デプロイの状態を示します。

表9-1 デプロイ済アグリーメントの状態

状態 説明 使用する場面

アクティブ

アグリーメントが正常にデプロイされ、メッセージを処理できる状態です。

「アクティブ」状態のデプロイ済アグリーメントは、「非アクティブ」状態にのみ移動できます。

このアグリーメントを使用してメッセージの送受信が可能になった場合。

非アクティブ

アグリーメントは「アクティブ」または「リタイア」状態に変更できます。この状態のアグリーメントは、新規メッセージを受信しません。ただし、処理中のメッセージは正常に処理されます。

「非アクティブ」状態のデプロイ済アグリーメントは、「リタイア」状態に移動するか、「アクティブ」状態に戻ることができます。

同じアグリーメントの新規バージョンを「アクティブ」にすると、以前のバージョンは自動的に「非アクティブ」状態に変更されます。また、新規メッセージは受信しないが、処理中のメッセージは継続する場合は、アグリーメントを「非アクティブ」に変更できます。

リタイア

アグリーメントは再デプロイできません。メッセージは処理されません。

「リタイア」状態のデプロイ済アグリーメントは、パージのみ可能です。

今後、このアグリーメントを使用してメッセージの送受信をしない場合。

パージ

アグリーメントはシステムから削除されます。

使用しないアグリーメントをクリーン・アップする場合。情報参照の目的でシステム内でアグリーメントを表示できる「リタイア」状態のアグリーメントとは異なります。


表9-2に、デプロイ済アグリーメントに関して表示される情報を示します。

表9-2 デプロイ済アグリーメント

フィールド 説明

アグリーメント

「パートナ」 > 「アグリーメント」ページで作成したアグリーメントの名前。

ユーザー

ログインしたユーザー名。

状態

状態は、「アクティブ」、「非アクティブ」、「リタイア」または「パージ」のいずれかです。

最初のデプロイ済日付

アグリーメントを最初にデプロイした日付。

最後のデプロイ済日付

アグリーメントを最後にデプロイした日付。


9.2.1 デプロイ済アグリーメントの検索

デプロイ済アグリーメントの検索には、表9-3に示す検索パラメータを使用します。

表9-3 デプロイ済アグリーメントの検索に使用する検索パラメータ

パラメータ 説明

名前

アグリーメント名に含まれる文字列、名前と一致する文字列、または名前の最後の文字列を入力します。

応答パートナ

応答パートナ名に含まれる文字列、名前と一致する文字列、または名前の最後の文字列を入力します。

開始パートナ

開始パートナ名に含まれる文字列、名前と一致する文字列、または名前の最後の文字列を入力します。

*状態

「すべて」「アクティブ」「非アクティブ」または「リタイア」から選択します。

ドキュメント定義

以前に作成したドキュメント定義のいずれかを選択します。詳細は、第4章「ドキュメント定義の作成」を参照してください。


  • 「リセット」をクリックすると、表9-3で説明されている検索パラメータが以前の設定に戻ります。

  • 「詳細」をクリックすると、図9-2で説明されている追加の検索パラメータを選択できます。

    図9-2 拡張検索パラメータ

    図9-2の説明は次にあります。
    「図9-2 拡張検索パラメータ」の説明

「フィールドの追加」リストから選択したドキュメント検索のパラメータは、次のように使用してください。最初に、ドキュメント・プロトコル名を1つ選択してドキュメント・プロトコル・バージョンのリストを移入し、次に、ドキュメント・プロトコル・バージョンを1つ選択してドキュメント・タイプのリストを移入します。最後に、ドキュメント・タイプを1つ選択してドキュメント定義のリストを移入します。

保存済検索機能は使用できません。

9.2.2 デプロイの状態の変更

デプロイの状態を変更する手順は、次のとおりです。

  1. 「管理」リンクをクリックします。

  2. 「デプロイメントの管理」タブをクリックします。

  3. アグリーメントを選択します。

  4. 選択可能なアクションのいずれかをクリックします。

    • 状態が「アクティブ」の場合は、「非アクティブ」を選択できます。

    • 状態が「非アクティブ」の場合は、「アクティブ」または「リタイア」を選択できます。

    • 状態が「リタイア」の場合は、「パージ」を選択できます。

9.2.3 アクティブなアグリーメントのエクスポート

アクティブなアグリーメントをエクスポートできます。HTTPSまたはデジタル署名および暗号化を使用するアグリーメントの場合、ホスト取引パートナのキー・ストア・パスワードはエクスポート・ファイルには含まれません。これはキー・ストアが各コンピュータに固有であるためです。したがって、エクスポート・ファイルを別のコンピュータにインポートする場合は、B2Bインタフェースでホスト取引パートナのキー・ストア・パスワードおよびキー・ストアの場所(必要な場合)を再作成する必要があります。エクスポート・ファイルが再度インポートされている場合や、ターゲット・コンピュータでキー・ストアとその場所が変更されていない場合、キー・ストア・パスワードと場所は、最初に使用したキー・ストアとキー・ストア・パスワードと同一にすることができます。これはホスト取引パートナにのみ適用されます。


注意:

エクスポートしたファイルを手動で編集しないでください。手動で編集した場合、Oracle B2Bはその整合性を保証できません。

アクティブなアグリーメントをエクスポートする手順は、次のとおりです。

  1. 「管理」リンクをクリックします。

  2. 「デプロイメントの管理」タブをクリックします。

  3. アグリーメント(1つまたは複数)を選択します。

  4. 「エクスポート」をクリックします。

    システム設定のファイル名はMDS_EXPORT_DD_MM_YYYY.zipです。ファイルを開くか、保存するかを選択できます。保存する場合は、ファイル名とダウンロード場所を指定できます。各アグリーメントは、MDS_EXPORT_DD_MM_YYYY.zip内では個別のZIPファイルです。

    アグリーメントのメタデータに応じて、エクスポートには一定の時間がかかります。