Portalのすべてに企業のトレードマークのルック・アンド・フィールを反映させる場合は、uiwizset.sql
スクリプトを使用して、「アイテムの追加」画面や「ポートレットの追加」画面など、Oracle Portalの設計時のダイアログの色とフォントをカスタマイズできます。スクリプトは、Oracle Portalのユーザー・インタフェースのプリファレンスを変更し、変更をOracle Portalスキーマのプリファレンス・ストアに保存します。
uiwizset.sql
スクリプトは次の場所にあります。
ORACLE_HOME/portal/admin/plsql/wwc/uiwizset.sql
スクリプトには、ダイアログの色とフォントのデフォルト値が含まれます。スクリプトを変更する前に、ダイアログをデフォルト・スタイルの値に戻せるようにバックアップをとってください。
スクリプトには、各エントリの説明もあります。この説明を参照して、スクリプトを正しく使用することができます。この付録では、スクリプトの編集に役立ついくつかの注意点を説明します。
スタイルに色が必要な場合は、16進値を使用して色を指定します。たとえば、次のようになります。
p_font_color => '#FFFFFF'
フォントを必要とするすべてのスタイルは、スクリプトの先頭付近で定義されているDEFAULT_FONT
定数を参照します。各p_font_name
パラメータがこの定数を参照します。一連のフォントを、カンマで区切って入力します。各ユーザーのブラウザは、リストからユーザーのシステムで使用可能な最初のフォントを選択します。
各p_font_name
パラメータを個別に変更する場合は、定数に使用するフォーマットでフォント文字列を入力します。たとえば、次のようになります。
p_font_name => 'Arial, Helvetica, Geneva, sans-serif'
スタイルにフォント・サイズが必要な場合は、数値と単位を指定します。単位には、次の標準Webフォントの単位の1つを使用します。
px: 固定単位(ピクセル。閲覧者のモニターが基準)
pt: 固定単位(ポイント)
em: 相対単位(最後に指定されたフォントのフォント・サイズが基準)
ex: 相対単位(最後に指定されたフォントのXのサイズが基準)
%: 相対単位(最後に指定されたフォントのフォント・サイズが基準)
たとえば、次のようになります。
p_font_size => '16pt'
任意のテキスト・エディタを使用して、フォントと色のプリファレンスが反映されるようにuiwizset.sql
を編集します。次に、たとえばSQL Plusで、Oracle Portalスキーマに対してスクリプトを実行します。
スタイルシートは有効期限ベースでキャッシュされるため、キャッシュの有効期限が自動的に切れて変更が反映されるまで、24時間待つ必要があります。Portalの運用前のバージョンで設計をテストしている場合は、次の手順で適用後のスクリプトの変更を即座に表示できます。
注意: 次の手順では、キャッシュがクリアされます。キャッシュをクリアすると、Portalのパフォーマンスが低下することがあります。パフォーマンスが重要な場合は、次の手順はオフピーク時に実行してください。 |
Portalへのアクセスに使用される各中間層でPortalキャッシュをクリアします。
Portalキャッシュ・ディレクトリに移動します。
デフォルトのパスはORACLE_HOME/Apache/modplsql/cache
です。
このディレクトリですべてのファイルを繰り返し消去します。
たとえば、UNIXプラットフォームでは、次のコマンドを発行します。
rm -rf plsql/sys/*
警告: このコマンドを発行する前に、ディレクトリが正しいことを確認してください。cache ディレクトリを削除しないでください。詳細は、Oracle Fusion Middleware管理者ガイド for Oracle Portalを参照してください。 |
Portalへのアクセスに使用されているすべてのWebキャッシュをクリアします。Webキャッシュ消去の詳細は、Oracle Fusion Middleware管理者ガイド for Oracle Web Cacheを参照してください。
これらのキャッシュをクリアしてもブラウザに変更が表示されない場合は、ブラウザ・ページをロードしなおしてください。再ロードするには、ブラウザの「更新」や「このページを再読み込みします」ボタンなど、使用しているブラウザの対応するボタンをクリックします。