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Oracle® Fusion Middleware Oracle Portal管理者ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B61385-02
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8 Oracle Portalの監視と管理

この章では、利用可能な監視および管理のツールについてと、そのようなツールを使用してOracle Portalを監視および管理する方法を説明します。

Oracle Portalは、Oracle Enterprise Manager 11g Fusion Middleware Controlから監視および管理できます。また、Oracle Portalのパフォーマンスを監視し、Oracle Portalのアクセス特性を分析するために、Oracle Portal Analyticsを表示することができます。

WLSTを使用してOracle Portalを構成することもできます。第5.1.2.2項「WebLogic Scripting Tool(WLST)コマンドライン・ユーティリティ」を参照してください。


関連項目:

Oracle Portalの監視と管理の詳細は、Oracle Technology Network(OTN)のOracle Portalの管理に関するページ(http://www.oracle.com/technology/products/ias/portal/index.html)を参照してください。

この章の内容:

8.1 Oracle Enterprise Manager 11g Fusion Middleware Controlの使用

Oracle Enterprise Manager 11g Fusion Middleware Controlは、Oracle Portalをインストールすると同時にインストールされます。Oracle Portalの観点からは、Oracle Portal用の管理コンソールとみなされます。Oracle Enterprise Consoleでは、次の処理を実行できます。

Oracle Enterprise Manager 11g Fusion Middleware Controlへのアクセス

Fusion Middleware Controlには、http://<hostname.domain>:<port>/emのURLに移動することにより、アクセスできます。たとえば、http://myhost.mycompany.com:7001/emにアクセスします。

Fusion Middleware Controlの開始ページは、ファーム・ホーム・ページです。このページには、ファームのシステム・コンポーネントのステータスを示す「アプリケーションのデプロイ」ページおよび「Fusion Middleware」ページがあります。これらのポートレットから、監視および管理の目的で、Oracle Fusion Middlewareの各コンポーネントのホーム・ページを表示できます。

Oracle Portalを構成済の場合は、「Fusion Middleware」ポートレットの「Portal: portal (WLS_PORTAL)」にOracle Portalが表示されます。


関連項目:

『Oracle Fusion Middleware Administrator's Guide』

8.2 Fusion Middleware Controlを使用したOracle Portalの監視と管理

Oracle Portalを監視および管理するには、Oracle Fusion Middlewareホーム・ページの「ポータル」でポータルJ2EEアプリケーション名をクリックします。Portalアプリケーションの他にWebLogicコンテナ名も表示されるので、特定のWebLogicコンテナで稼働している特定のポータル・アプリケーションを識別できます。WLS_PORTALはポータル・サーブレットのコンテナであり、監視する実際のポータル・サーブレットではありません。

Fusion Middleware Controlには、Portalに関する有用なメトリックが多数表示されます。このメトリックを表形式で表示すると、メトリックの行を昇順または降順にソートして最大値および最小値を容易に検索できます。

8.2.1 Portalホーム・ページの概要

図8-1は、Oracle Portalの監視のメイン・ページであるOracle Portalホーム・ページを示しています。ここからPortalの構成、ログ、メトリックの各ページおよびPortalコンポーネントにアクセスします。

図8-1 Oracle Fusion Middleware Control: Oracle Portalホーム・ページ

図8-1の説明が続きます
図8-1「Oracle Fusion Middleware Control: Oracle Portalホーム・ページ」の説明

図8-1に示すように、Oracle Portalホーム・ページには、様々なポートレットが表示されます。これらについては、次の各項で説明します。

8.2.1.1 「ページ・レスポンス時間」ポートレット

図8-2に示すように、「ページ・レスポンス時間」ポートレットには、Parallel Page Engine(PPE)がぺージの生成に要する平均時間(ミリ秒)がグラフで表示されます。

図8-2 「ページ・レスポンス時間」ポートレット

図8-2の説明が続きます
図8-2「「ページ・レスポンス時間」ポートレット」の説明

8.2.1.2 「ページ・レスポンス・コード統計」ポートレット

図8-3に示すように、「ページ・レスポンス・コード統計」ポートレットには、PortalのPPEで生成されたHTTPレスポンス・コードに関する統計が表示されています。通常、HTTP-2xxおよびHTTP-3xxのステータス・コードは、レスポンスが成功したことを意味します。

図8-3 「ページ・レスポンス・コード統計」ポートレット

図8-3の説明が続きます
図8-3「「ページ・レスポンス・コード統計」ポートレット」の説明

8.2.1.3 「ポピュラーなプロデューサ」ポートレット

図8-4に示すように、「ポピュラーなプロデューサ」ポートレットには、アクセス数に基づいて相対的に使用頻度の高いプロデューサがグラフで表示されています。

図8-4 「ポピュラーなプロデューサ」ポートレット

図8-4の説明が続きます
図8-4「「ポピュラーなプロデューサ」ポートレット」の説明

8.2.1.4 「関連コンポーネント」ポートレット

「関連コンポーネント」ポートレットには、Oracle Portalによって使用されるOracle Fusion Middlewareコンポーネントが一覧表示されます。リンクをクリックすると、個々のOracle Fusion Middlewareコンポーネントについて、より詳しい情報へドリルダウンすることができます。表示されるコンポーネントは、次のとおりです。

8.2.1.4.1 Portal URL

Portal URLをクリックすると、現在構成されているOracle Portalの「ようこそ」ページが表示されます。

8.2.1.4.2 WebLogic Server

「関連コンポーネント」ポートレット内の「WebLogic Server」(ドメイン名)リンクをクリックすると、現在構成されているOracle Portalに関連付けられているWLSインスタンスのOracle WebLogic Serverドメインのホーム・ページが表示されます。このホーム・ページが、Oracle Portalに関連付けられているWLSインスタンスを管理および監視するための開始位置です。たとえば、ここからWLSインスタンスを再起動することができます。構成を変更した場合、Portal上で稼働するWebLogic Serverを必ず再起動する必要があります。WebLogic Server(ドメイン名)リンクをクリックすると、その再起動の処理を素早く実行できます。

8.2.1.5 「プロデューサ」ポートレット

図8-5に示すように、「プロデューサ」ポートレットには、Portalプロデューサ、およびそのステータスとメトリックが一覧表示されています。ポートレットから前回に得たレスポンス・コードにエラーがない場合、プロデューサのステータスには「稼働中」と表示されます。少なくとも1つのポートレットから得た前回のレスポンス・コードにエラーがあった場合は、「停止中」と表示されます。

監視できるメトリックは、次のとおりです。

  • ステータス: 特定のプロデューサのポートレットが「稼働中」または「停止中」かを示します。

  • 可用性: プロデューサからHTTP-2xxレスポンスを取得したクエストの割合。

  • 起動: プロデューサのポートレットが起動された回数。

  • 平均: プロデューサのポートレットをリクエストするための平均時間(ミリ秒)。

図8-5 「プロデューサ」ポートレット

図8-5の説明が続きます
図8-5「「プロデューサ」ポートレット」の説明

8.2.1.6 「リソース・センター」ポートレット

図8-6に示すように、「リソース・センター」ポートレットには、Oracle Fusion Middleware Controlを使用したOracle Portalの構成に関する一般的な情報へのリンク、共通の管理タスクの手順へのリンク、およびその他の役立つサイトへのリンクが提供されています。

図8-6 「リソース・センター」ポートレット

図8-6の説明が続きます
図8-6「「リソース・センター」ポートレット」の説明

8.2.1.7 「ページ・エンジン統計」ポートレット

図8-7に示すように、「ページ・エンジン統計」ポートレットには、PPEの平均レスポンス時間、ページ・アクセス数、ページ・メタデータ・メトリックおよびキューのステータスが表示されています。

図8-7 「ページ・エンジン統計」ポートレット

図8-7の説明が続きます
図8-7「「ページ・エンジン統計」ポートレット」の説明

8.2.2 Oracleホーム・ページからの管理と監視

Oracle Portalホーム・ページから、Oracle PortalおよびPortalのJ2EEアプリケーションを停止および起動できるほか、Portalの構成、ログおよびメトリックの各ページにアクセスできます。

8.2.2.1 「パフォーマンス・メトリック」ページ

「パフォーマンス・メトリック」ページを使用すると、Oracle Portalのメトリックなど、Oracle Fusion Middlewareファームおよびファーム・コンポーネントのメトリックが表示されます。Portalホーム・ページの「ポータル」メニューから「監視」→「パフォーマンス・メトリック」をクリックすると、図8-8に示す「メトリック」ページが表示されます。

図8-8 Oracle Fusion Middleware: 「メトリック」ページ

図8-8の説明が続きます
図8-8「Oracle Fusion Middleware: 「メトリック」ページ」の説明

メトリック収集の概要: 最近の履歴および起動以降のメトリック

Oracle Portalでは、パフォーマンス・メトリックが自動的に有効になっています。つまり、パフォーマンス・メトリックを収集するために、オプションの設定や何らかの外部構成の実行が必要になることはありません。アプリケーションの実行速度低下やハングなどの問題が発生した場合は、特定のメトリックを表示して、その問題に関する詳細情報を調査できます。Fusion Middleware Controlはデータをリアルタイムで提供します。

Oracle Portalでは、次のタイプのメトリックが得られます。

  • 起動時以降: PortalアプリケーションをホストするWebLogic Serverが稼働中であれば、いつでもリアルタイムのメトリックが得られます。コンテナの起動時から収集または集計したリアルタイムのメトリックがPortalの「起動時以降」に表示されます。これらのメトリックは、WebLogic Serverがこれまで稼働した期間中に集計されたデータを示すのできわめて有用です。


    注意:

    メトリックの収集は、Oracle Fusion Middlewareコンポーネントが再起動した後に更新されます。再起動以前に収集されたデータは失われます。

  • 最近の履歴: Oracle Portalメトリックは、「起動時以降」メトリックの他に、5分ごとにパフォーマンス・データを取得するように構成されています。このメトリック・データは、「起動時以降」メトリックと組み合せて「最近の履歴」メトリックとして得られます。「最近の履歴」に表示されるすべてのメトリックは、最新のメトリックのみを使用して計算されます。たとえば、あるサービスが短期間使用されたことがあっても、過去15分にはアクセスがなかった場合、そのサービスの「起動時以降」メトリックには正の数が表示されますが、「最近の履歴」メトリックはすべて0になります。「最近の履歴」メトリックでは、最近の実行時アクセスで収集したデータに基づいて、稼働中のサイトのパフォーマンスをリアルタイムで知ることができます。

    一般的には、「最近の履歴」メトリックでは直前の10から15分のデータが示されます。ただし、直前の10から15分のデータではない場合もあります。

    • WebLogic Serverが起動したばかりで、起動から10から15分経過していない場合、「最近の履歴」にはサーバーが起動してからの稼働期間のデータが表示されます。

    • メトリックのリクエストが長期にわたって検出されない場合、メトリックの収集は一時的に停止します。クライアントがメトリックをリクエストすると収集が再開します。メトリックの収集が停止すると、メトリックの収集が停止した時点からのデータが「最近の履歴」に表示されます。メトリックの収集を再開すると、データの表示が始まります。

    稼働中のサイトを診断しているときに、Portalのメトリック・ページに移動して「サービス・サマリー」セクションを表示すると、頻繁に使用されているサービスや予想外に時間がかかっているサービスを特定できます。タイムスタンプの横の「リフレッシュ」アイコンをクリックすると、ライブ・データのメトリックを更新できます。各サービスをクリックしてこの手順を繰り返し、サービスの中でどの処理に時間がかかっているかを判断します。必要に応じて、そのサービスを使用しているアプリケーションのページに移動して、より詳細なデータが得られる実行時メトリックをトリガーするようにアプリケーションを設定します。

「メトリック」ページは次の5つのタブで構成されています。

詳細は、Oracle Enterprise Manager 11gのオンライン・ヘルプを参照してください。

「ページ・メトリック」タブ

「ページ・メトリック」タブ(図8-8)では次の情報が提供されます。

  • PPEで生成されたHTTPレスポンス・コードの割合の統計。

  • 起動以降の期間および最近の履歴での、ページのアクセス件数、平均ページ・レスポンス時間(ミリ秒)、処理リクエスト件数などのページ・エンジン統計。

「キャッシュ・メトリック」タブ

「キャッシュ・メトリック」タブ(図8-9)には、接続プール統計およびポータル・キャッシュ統計が表示されるポートレットがあります。

図8-9 Oracle Fusion Middleware: 「キャッシュ・メトリック」タブ

図8-9の説明が続きます
図8-9「Oracle Fusion Middleware: 「キャッシュ・メトリック」タブ」の説明

「リポジトリ・メトリック」タブ

「リポジトリ・メトリック」タブ(図8-10)には、リポジトリ・レスポンス・コード統計やデータベース接続プールなど、Portalデータベース・リポジトリ・リクエストのメトリックが表示されます。

図8-10 Oracle Fusion Middleware: 「リポジトリ・メトリック」タブ

図8-10の説明が続きます
図8-10「Oracle Fusion Middleware: 「リポジトリ・メトリック」タブ」の説明

  • データベース接続プール: データベース接続プールのステータスが表示されます。

  • 「リポジトリ・レスポンス・コード統計」ポートレットでは次の情報が提供されます。

    • HTTPレスポンス・コードのタイプ。

    • 起動以降と直前の15分間の、HTTPレスポンス・コードごとの起動数とその割合。

    • 通常、HTTP-2xxおよびHTTP-3xxのステータス・コードは、レスポンスが成功したことを意味します。

    • HTTP-499は、リクエストしたリソースが保護されているのでログイン・アクセスが必要であることを意味する特別なコードです。

    • HTTP-470は、ログアウト処理が実行されたことを意味します。

    • 起動以降の期間と最近の履歴での、各HTTPレスポンス・コードがリクエストの処理に要する平均時間。

    • HTTPリクエストの処理に要した最大時間。

「プロデューサ・メトリック」タブ

「プロデューサ・メトリック」タブ(図8-11)には3つのポートレットがあり、それぞれ、アクセス数から見た最も使用頻度の高いプロデューサ、プロデューサのレスポンス時間およびすべてのプロデューサのデータを収めた表が表示されます。

図8-11 Oracle Fusion Middleware: 「プロデューサ・メトリック」タブ

図8-11の説明が続きます
図8-11「Oracle Fusion Middleware: 「プロデューサ・メトリック」タブ」の説明

  • 「最もポピュラーなプロデューサ」ポートレットでは次の情報が提供されます。

    • プロデューサ当たりの起動回数(チャートに表示)。

    • このチャートでは、最大値は最も使用頻度が高いポートレット・プロデューサを示し、最小値は最も使用頻度が低いポートレット・プロデューサを示します。

  • 「ポピュラーなプロデューサのレスポンス時間」では次の情報が提供されます。

    • Portalアプリケーション起動以降の、各ポートレット・プロデューサがプロデューサ・リクエストの処理に要する平均時間(チャートに表示)。

    • チャートの最大値は、最も処理が遅いポートレット・プロデューサを示し、最小値は最も処理が速いポートレット・プロデューサを示します。

  • 「プロデューサ統計」ポートレットでは次の情報が提供されます。

    • 監視対象のポートレット・プロデューサの名前。

      ポートレット・プロデューサの名前をクリックすると、アプリケーションが使用している各ポートレットの詳細情報が表示されます。

    • 各ポートレット・プロデューサの現在のステータス。

      稼働中」(緑の上向き矢印)は、ポートレット・プロデューサが稼働中であることを示し、「停止中」(赤い下向き矢印)は、ポートレット・プロデューサが現在使用できないことを示します。プロデューサ・インスタンスが停止中か、ネットワーク接続に問題がある可能性があります。

    • 起動以降の期間と最近の履歴での、成功したプロデューサ起動回数の割合。

    • 起動以降の期間と最近の履歴での、プロデューサ当たりの起動回数。

    • 起動以降の期間と最近の履歴での、キャッシュ・ヒット数の割合。

    • 「平均時間(ms)」表をソートすることで、使用しているPortalアプリケーションからのアクセス頻度が最も高いポートレット・プロデューサ、および各ポートレット・プロデューサがプロデューサ・リクエストの処理に要する平均時間(結果にかかわらず)を、起動以降の期間と最近の履歴で知ることができます。このメトリックを使用すると、非稼働のポートレット・プロデューサが検出されます。このメトリックを起動メトリックと組み合せて使用すると、どのプロデューサに重点を置くか優先順位を付けることができます。

    • プロデューサ・リクエストの処理に要した最大時間と最小時間。

「ポートレット・メトリック」タブ

「ポートレット・メトリック」タブ(図8-15)には3つのポートレットがあり、それぞれ、アクセス数から見た最も使用頻度の高いポートレット、ポートレット・レスポンス時間およびその他のポートレット・メトリックが表示されます。

図8-12 Oracle Fusion Middleware: 「プロデューサ・メトリック」タブ

図8-12の説明が続きます
図8-12「Oracle Fusion Middleware: 「プロデューサ・メトリック」タブ」の説明

  • 「最もポピュラーなポートレット」ポートレットでは次の情報が提供されます。

    • ポートレット当たりの起動回数(チャートに表示)。

      チャートの最大値は、最も使用頻度が高いポートレットを示し、最小値は最も使用頻度が低いポートレットを示します。

  • 「ポピュラーなポートレット・レスポンス時間」では次の情報が提供されます。

    • Portalアプリケーション起動以降の、各ポートレットがリクエストの処理に要する平均時間(チャートに表示)。

    • チャートの最小値は、最高のパフォーマンスのポートレットを示します。

    • 最大値は、最低のパフォーマンスのポートレットを示します。

  • 「ポートレット統計」ポートレットでは次の情報が提供されます。

    • 各ポートレットの現在のステータス。

      稼働中」(緑の上向き矢印)は、ポートレットが稼働中であることを示し、「停止中」(赤い下向き矢印)は、ポートレットが現在使用できないことを示します。プロデューサ・インスタンスが停止中か、ネットワーク接続に問題がある可能性があります。

    • 監視されているポートレットの名前。

    • ポートレットへのアクセスに使用されているポートレット・プロデューサの名前。

    • ポートレット・プロデューサのタイプ(「Web」または「WSRP」)。

      Webポートレット・プロデューサ: J2EEアプリケーション・サーバーに配置されます。多くの場合、このアプリケーション・サーバーはリモートであり、Simple Object Access Protocol(SOAP)over HTTPを使用して通信します。

      WSRPポートレット・プロデューサ: Web Services for Remote Portlets(WSRP)はWebサービスの標準であり、これを利用すると、標準コンテナとあらゆるWSRPアプリケーション間の相互運用性が実現されます。

    • 起動以降の期間と最近の履歴での、成功したプロデューサ起動回数の割合。「成功した呼出し(%)」が100%より小さい場合は、診断ログを確認してサービス・リクエストが失敗した原因を調べます。

    • 起動以降の期間と最近の履歴での、プロデューサ当たりの起動回数。

    • 起動以降の期間と最近の履歴での、キャッシュ・ヒット数の割合。

    • 「平均時間(ms)」表をソートすることで、使用しているPortalアプリケーションからのアクセス頻度が最も高いポートレット、および各ポートレットがリクエストの処理に要する平均時間(結果にかかわらず)を、起動以降の期間と最近の履歴で知ることができます。このメトリックを使用すると、非稼働のポートレットが検出されます。このメトリックを起動メトリックと組み合せて使用すると、どのポートレットに重点を置くか優先順位を付けることができます。

    • ポートレット・リクエストの処理に要した最大時間と最小時間。

8.2.2.2 「パフォーマンス・サマリー」ページ

「パフォーマンス・サマリー」ページを使用すると、Oracle PortalおよびOracle Portalコンポーネントのメトリックが表示されます。Oracle Fusion Middlewareでは、継続的に実行時のパフォーマンスを自動測定します。パフォーマンス・メトリックは自動的に有効になっているので、オプションの設定やなんらかの外部構成の実行は不要です。アプリケーションの実行速度低下やハングなどの問題が発生した場合は、特定のメトリックを表示して、その問題に関する詳細情報を調査できます。

Portalホーム・ページの「ポータル」メニューから「監視」→「パフォーマンス・サマリー」をクリックすると、図8-13に示す「パフォーマンス・サマリー」ページが表示されます。

図8-13 Oracle Fusion Middleware: 「パフォーマンス・サマリー」ページ

図8-13の説明が続きます
図8-13「Oracle Fusion Middleware: 「パフォーマンス・サマリー」ページ」の説明

「パフォーマンス・サマリー」ページから、次の操作を実行できます。

  • 「時間範囲選択」バーのオプションを使用して、表示するメトリックの時間範囲を選択します。

  • 「表示」オプションを使用して、表示オプション(メトリックしきい値など)を設定します。

  • 「表ビュー」オプションを使用して、表形式でメトリックを表示します。

  • 「メトリック・パレット」を使用して、表示するメトリックを選択します。

「時間範囲選択」オプション

「時間範囲選択」バー(図8-14)には、表示するメトリックの時間範囲を選択するオプションがあります。

図8-14 「時間範囲選択」バー

図8-14の説明が続きます
図8-14「「時間範囲選択」バー」の説明

「表示」オプション

「表示」オプションを使用して、選択したメトリックのメトリックしきい値を選択します。

「オーバーレイ」オプション

「オーバーレイ」オプションを使用すると、別のポータル・アプリケーションのメトリックが表示されます。

「メトリック・パレットの表示」オプション

「メトリック・パレットの表示」オプションを使用すると、「メトリック・パレット」(図8-15)が表示され、表示するメトリックを選択できます。

図8-15 メトリック・パレット

図8-15の説明が続きます
図8-15「メトリック・パレット」の説明

8.2.2.3 「データベース・アクセス記述子の構成」ページ

Fusion Middleware Controlで、Oracle PortalインスタンスのDAD(データベース・アクセス記述子)を追加、編集または削除できます。Portalホーム・ページの「ポータル」メニューから「設定」→「データベース・アクセス記述子」をクリックすると、図8-16に示す「データベース・アクセス記述子の構成」ページが表示されます。

詳細は、第5.6.4項「Fusion Middleware Controlを使用したポータルDADの構成」を参照してください。

図8-16 Oracle Fusion Middleware Control: 「データベース・アクセス記述子の構成」ページ

図8-16の説明が続きます
図8-16「Oracle Fusion Middleware Control: 「データベース・アクセス記述子の構成」ページ」の説明

データベース・アクセス記述子の編集」ページから、DAD設定を編集または表示できます。「データベース・アクセス記述子の構成」ページからDADを選択して、「編集」をクリックすると、図8-17に示す「データベース・アクセス記述子の編集」ページが表示されます。DADの追加、削除および編集の詳細は、第5.6.4項「Fusion Middleware Controlを使用したポータルDADの構成」を参照してください。


注意:

DADの編集」ページでいずれかの値を変更した場合は、Oracle HTTP ServerとWLS_PORTALを再起動する必要があります。

図8-17 Oracle Fusion Middleware Control: 「データベース・アクセス記述子の編集」ページ

図8-17の説明が続きます
図8-17「Oracle Fusion Middleware Control: 「データベース・アクセス記述子の編集」ページ」の説明

データベース・アクセス記述子の編集」ページで、表8-1「DAD設定」で詳しく説明するDAD設定値を変更できます。

表8-1 DAD設定

設定 説明

データベース・アクセス記述子の「名前または位置」

ポータルDADを指すパス(例、/pls/portal)を指定します。パスは、/plsで始まる必要があり、特殊文字や空白を使用してはいけません。また、64文字を超えてはいけません。

注意: ポータルDADの編集時は、このフィールドは読取り専用です。

ポータル・スキーマ名

ポータル・インスタンスのスキーマ名を入力します。

ポータル・スキーマ・パスワード

ポータル・インスタンスのスキーマのパスワードを入力します。

ヒント: スキーマのパスワードを取得するには、第5.6.10項「ポータル・スキーマ・パスワードの取得」を参照してください。

このフィールドを使用して、デフォルト以外のOracle Portalインスタンス用パスワードを設定します。

デフォルトのOracle Portalインスタンスに対しては、パスワードを設定することをお薦めします。詳細は、第6.12項「Oracle Portalスキーマのパスワードの変更」を参照してください。

データベース接続文字列

データベースがリモートの場合は、接続文字列を入力します。Portal DADを編集する場合、下の接続文字列フォーマットプロパティを使用して、入力した接続文字列の書式を指定します。

接続文字列形式

「データベース接続文字列」プロパティに使用した書式を指定します。オプションは、次のとおりです。

  • TnsNameFormat(TNS別名または完全なTNSエントリ)

    接続文字列がtnsnames.oraによって解決されるとき、または完全なtnsnames.oraエントリがmod_plsql構成ファイルに指定されているときは、この書式を指定します。たとえば、次のようになります。

    myhostdb.oracle.com

    または

    DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(Host=myhost.oracle.com)(Port=1521))(CONNECT_DATA=(SID=mydb)))"

  • LdapServiceNameFormat

    データベース接続の詳細がLDAPディレクトリで定義されているときは、この書式を指定します。LDAP接続の詳細は、$ORACLE_HOME/ldap/adminディレクトリにあるldap.oraファイルに含まれています。

  • NetServiceNameFormat(SQL*Netエントリ)

    接続文字列がSQL*Netによって解決されるときは、この書式を指定します。たとえば、LDAPを介した名前解決の場合はcn=oracle,cn=mydb、tnsnames.oraを介した名前解決の場合はmydb.oracle.comです。ネット・サービス名の詳細は、SQL*Netのドキュメントを参照してください。

    Real Application Clustersのようなデータベース・インストールでは、LDAPで検索されるようにNetServiceNameFormatを使用した接続文字列を構成することをお薦めします。このようにすると、追加および削除されたデータベース・ノードを認識させるために各Oracle Fusion Middleware中間層を個別に再構成しなくても、ノードを追加または削除できます。

データベースNLS言語

このDADによって指定されるOracle PortalデータベースのNLS言語を入力します。この設定は、データベース・セッション用のNLS_LANG環境変数を上書きし、レスポンス・キャラクタ・セットなど、レスポンス関連の一部の重要なNLSプロパティを定義します。

Oracle Portalの場合、この設定はバックエンド・データベースのNLS_LANGと一致する必要があります。たとえば、このパラメータをJAPANESE_JAPAN.JA16SJISに設定すると、コンテンツはデータベースからJA16SJISキャラクタ・セットで転送されます。

ヒント: このパラメータの設定を取得するには、nls_database_parameters表に次の問合せを実行します。

select value, parameter

from nls_database_parameters

where parameter in ('NLS_LANGUAGE', 'NLS_TERRITORY','NLS_CHARACTERSET');

mod_plsqlのパラメータPlsqlNLSLanguageの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Administrator's Guide for Oracle HTTP Server』を参照してください。

検証機能のリクエスト

アプリケーション定義のPL/SQLファンクションを指定します。このファンクションにより、リクエストされたプロシージャをさらに処理できます。これにより、PL/SQLアプリケーションに厳重なセキュリティを実装できます。たとえば、このDADからの実行を禁止されたパッケージまたはプロシージャ・コールをブロックできます。

PL/SQLファンクションに次の形式を使用します。

boolean function_name (procedure_name IN varchar2)

起動時には、引数procedure_nameに、リクエストで実行しようとしているプロシージャの名前が含まれます。たとえば、ブラウザからコールできるPL/SQLアプリケーション・プロシージャがすべてパッケージmypkg内にある場合は、次のファンクションを実装できます。

boolean my_validation_check

(procedure_name varchar2)

is

begin

if (upper(procedure_name) like upper

('myschema.mypkg%')) then

return TRUE;

else

return FALSE;

end if;

end;

このプロパティを指定するには、次の構文を使用します。

plsqlRequestValidationFunction <string>

たとえば、次のようになります。

PlsqlRequestValidationFunction myschema.mypkg.my_validation_check

ヒント:

デフォルトでは、mod_plsqlは、特定のスキーマまたはパッケージへのダイレクトURLアクセスを禁止しています。詳細は、次に説明する「除外リスト」プロパティを参照してください。

このファンクションに対しては、使用しているアプリケーションに属するリクエストおよびブラウザからコール可能なリクエストのみが許可されるような実装にすることを強くお薦めします。

このファンクションは、すべてのリクエストについてコールされるため、可能なかぎりパフォーマンスを高くしてください。ここでは、いくつかの推奨事項を示します。

  • 前述の例と同じようにこのファンクションが実装されるように、PL/SQLパッケージに名前を付けます。

  • 実装で表検索を実行し、許可するパッケージまたはプロシージャを特定する場合、共有プールにカーソルを固定すると、パフォーマンスを改善できます。

除外リスト

ブラウザから直接実行することを禁止されているプロシージャ、パッケージまたはスキーマの名前を指定します。このリストはカンマ区切りで、リストの各文字列には大文字と小文字の区別がなく、ワイルドカードが使用可能です。このパラメータが指定されていない場合は、デフォルトのプロシージャが使用されます。デフォルトのリストには、sys.*、dbms_*、utl_*、owa_*、owa.*、htp.*、htf.*があります。

このパラメータが上書きされても、デフォルトは有効です。そのため、除外されるパターンのリストにデフォルトのリストを明示的に追加する必要はありません。

PlsqlCGIExclusionListに指定したパターンに空白を使用する場合は、除外リストを二重引用符で囲みます。

このディレクティブを#NONE#に設定すると、すべての保護が無効になり、セキュリティ上のリスクが発生します。この設定は、稼働中のサイトに対しては行わないことをお薦めします。これはデバッグを行うためにのみ用意されています。

セッションCookie名

このパラメータが適用されるのは、分散環境の一部になっているOracle Portalインストールのみです。このパラメータはデフォルトで自動的にDAD名に設定されるため、ほとんどの場合、このフィールドは空白のままにします。

セッション・ステート管理の選択

ポータルのデフォルト(StatelessWithResetPackageState): 「セッション・ステート管理」プロパティに値が設定されていません。mod_plsqlによって割り当てられたデフォルト設定が使用されます。

CGI環境リスト

上書きするCGI環境変数または新しいCGI環境変数、あるいはその両方を指定します。これは、名前と値のペアからなるカンマ区切りのリストです。次に示す既存の環境変数の上書き、または新しい環境変数の追加ができます。次のパラメータに値が指定されていない場合、その値はOracle HTTP Serverから取得されます。

  • AUTHORIZATION

  • DAD_NAME

  • DOC_ACCESS_PATH

  • DOCUMENT_TABLE

  • HTTP_ACCEPT

  • HTTP_ACCEPT_ENCODING

  • HTTP_ACCEPT_CHARSET

  • HTTP_ACCEPT_LANGUAGE

  • HTTP_COOKIE

  • HTTP_HOST

  • HTTP_PRAGMA

  • HTTP_REFERER

  • HTTP_USER_AGENT

  • PATH_ALIAS

  • PATH_INFO

  • REMOTE_ADDR

  • REMOTE_HOST

  • REMOTE_USER

  • REQUEST_CHARSET

  • REQUEST_IANA_CHARSET

  • REQUEST_METHOD

  • REQUEST_PROTOCOL

  • SCRIPT_NAME

  • SCRIPT_PREFIX

  • SERVER_NAME

  • SERVER_PORT

  • SERVER_PROTOCOL

エラー・スタイル

mod_plsqlとOracle HTTP Serverのいずれで生成されたページにエラー・メッセージを表示するかを指定します。このパラメータは、ファイルdads.confを手動で編集し、DADレベルまたはグローバル・レベルで指定します。

ApacheStyle(デフォルト): 発生したHTTPエラーがmod_plsqlによってOracle HTTP Serverに示され、Oracle HTTP Serverではエラー・ページが生成されます。これをOracle HTTP ServerのError Documentディレクティブとともに使用すると、カスタマイズされたエラー・メッセージを生成できます。

modplsqlStyle: mod_plsqlによってエラー・ページが生成されます。エラー・ページには通常、発生したPL/SQLエラーを示す短いメッセージ(例、scott.foo PROCEDURE NOT FOUND)が表示されます。

DebugStyle: mod_plsqlによってエラー・ページが生成されます。このエラー・ページには、URL、パラメータ、サーバー構成情報などの追加情報が含まれます。

このモードはデバッグ専用です。内部サーバー変数を表示するとセキュリティ上のリスクが発生するため、本番システムではこのモードを使用しないでください。

注意: PL/SQLアプリケーションで独自のエラー・ページが生成される場合は、このオプションは無視されます。

ドキュメント表

Webブラウザを使用してアップロードされたファイルが格納されているデータベース表の名前を入力します。

<Schema>.wwdoc_documentというフォーマットを使用します。

ドキュメント・パス

URLインストールのパスを入力し、ドキュメントが参照されていることを示します。次のURLでは、docs(デフォルト値)がドキュメント・パスです。

http://myapp.myserver.com:2000/pls/my_site/docs/folder1/presentation

パスの別名

ダイレクト・アクセスURLのためにPL/SQLアプリケーションによって使用されます。デフォルトはurlです。キーワードurlの後はすべて、起動したプロシージャに送信されます。

パス別名プロシージャ

ダイレクト・アクセスURLのためにPL/SQLアプリケーションによって使用されます。

プロシージャを常に記述する

オン」または「オフ」を指定します。mod_plsqlでは、渡されるパラメータのデータ型が認識されている必要があります。mod_plsqlでは、データ型に基づいて、各パラメータが配列またはスカラーとしてバインドされます。これは、次の2つの方法で行うことができます。

オフ: mod_plsqlのデフォルト。このオプションを選択すると、mod_plsqlでは次の経験則が使用されます。

  • 渡される値が1つの場合、パラメータはスカラーです。それ以外の場合は配列です。

注意: 配列パラメータに1つの値を渡そうとしても、失敗してしまいます。次にDescribeコールが作成され、データベース・トリップが2つ必要になります(1つは実行に失敗したコールのため、もう1つはDescribeコールのため)。

オン: データ型を認識するための1つの方法として、プロシージャを実行前に記述します。この方法は、各プロシージャを実行前に記述する必要があるので、効率が悪くなる可能性があります。

プロシージャの前

ユーザー定義のプロシージャは、ターゲット・プロシージャの起動前にコールされます。このオプションは、ヘッダーの生成またはSQLトレースの有効化の起動に使用します。

プロシージャの後

ユーザー定義のプロシージャは、ターゲット・プロシージャの起動後にコールされます。このオプションは、フッターの生成またはSQLトレースの停止に使用します。

取出しバッファ・サイズ(行)

データベースへのラウンドトリップごとにmod_plsqlがフェッチするPL/SQLレスポンス・データの行数を指定します。デフォルトは200行です。


8.2.2.4 「ポータル・キャッシュ構成」ページ

Oracle Fusion Middleware Controlで、Oracle Portalが使用するOracle Web Cacheの設定を指定できます。Oracle Portalホーム・ページの「ポータル」メニューから「設定」→「ポータル・キャッシュ」を選択すると、図8-18に示す「ポータル・キャッシュ構成」ページが表示されます。

図8-18 Fusion Middleware Control: 「ポータルのWebキャッシュ設定」ページ

図8-18の説明が続きます
図8-18「Fusion Middleware Control: 「ポータルのWebキャッシュ設定」ページ」の説明

ポータルのWebキャッシュ設定」ページで、表8-2で詳しく説明する設定値を変更できます。

表8-2 ポータル・キャッシュの設定

設定 説明

キャッシュ

ポータル・コンテンツおよびセッションのキャッシングを有効化(「オン」)または無効化(「オフ」)します。

キャッシュ・ディレクトリ

キャッシュ・コンテンツが格納されるディレクトリ・パス。

注意: このディレクトリが存在することと、アクセス可能(読込み/書込みアクセスが必要)であることを確認してください。

総キャッシュ・サイズ

ポータル・キャッシュに使用可能なディスク容量の総サイズ(MB単位)。許可される最大値は4 GBです。

注意: この設定はハード制限ではありません。キャッシュが一時的にこの制限値を超える場合があります。

キャッシュ可能ファイルの最大サイズ

全キャッシュ・ファイルに対する最大サイズ(バイト単位)。許可される最大値は4 GBです。

この制限を超える動的に生成されるコンテンツはキャッシュされません。

キャッシュ・スケジュール

キャッシュ記憶域の消去を開始する時間。消去を開始する日時を正確に定義するには、[Every Sunday - Every Saturday, Every Day, Every Month][hh:mm]の書式を使用します。

消去頻度は、毎日、毎週および毎月を単位として設定できます。デフォルトはEvery Day 23:00です。消去の頻度を少なくするとパフォーマンスは向上しますが、総キャッシュ・サイズの上限を超える可能性があります。頻度を多くするとパフォーマンスが低下しますが、総キャッシュ・サイズは超えません。

  • 頻度を毎日に定義するには、Every Dayを選択します。消去は、毎日指定された時間に開始されます。たとえば、次のようになります。

    Every Day 2:00

    キャッシュは、毎日午前2時(ローカル時間)に消去されます。

  • 頻度を毎週に定義するには、曜日([Sunday, Monday, Tuesday, Wednesday, Thursday, Friday, Saturday])を入力します。たとえば、次のようになります。

    Every Wednesday 15:30

    キャッシュは、毎週水曜日の午後3時30分(ローカル時間)に消去されます。

  • 頻度を毎月に定義するには、Every Monthを選択します。消去は、月の最初の土曜日の指定された時間に開始されます。たとえば、次のようになります。

    Every Month 23:00

    キャッシュは、毎月の最初の土曜日の夜11時(ローカル時間)に消去されます。

キャッシュ・ファイルの最長保存期間(日)

キャッシュ・ファイルに適用する最長保存期間。この設定によって、極端に古いキャッシュがシステムに残らないようになります。古いキャッシュ・ファイルは削除され、新しいキャッシュ・ファイル用の領域が確保されます。デフォルト値は30日間です。

注意: この設定は、ポータル・コンテンツのキャッシュ・アイテムにのみ適用されます。セッションCookieのキャッシュ・アイテムは、1日を超えると消去されます。


ポータル・キャッシュの構成方法の詳細は、第5.6.6項「Fusion Middleware Controlを使用したポータル・キャッシュの構成」を参照してください。

8.2.2.5 「ページ・エンジン構成」ページ

「ページ・エンジンの構成」ページを使用して、Oracle Portalで使用しているParallel Page Engine(PPE)のパフォーマンスを分析します。Oracle Portalホーム・ページの「ポータル」メニューから「設定」→「ページ・エンジン」を選択すると、図8-18に示す「ページ・エンジン構成」ページが表示されます。

図8-19 Oracle Fusion Middleware Control: 「ページ・エンジン構成」ページ

図8-19の説明が続きます
図8-19「Oracle Fusion Middleware Control: 「ページ・エンジン構成」ページ」の説明

ページ・エンジン構成」ページで、表8-3で詳しく説明する設定値を変更できます。

表8-3 ポータルのParallel Page Engineの設定

設定 説明

プロキシ・ホスト

Oracle Fusion Middlewareのデータをリクエストするときに必要なプロキシ・サーバーのホスト名です。これらのパラメータは、PPEとOracle Fusion Middlewareリスナーの間でプロキシ・サーバーを使用している場合にのみ必要です。

プロキシ・ポート

「プロキシ・ホスト」で指定されたプロキシ・サーバーのポート番号です。

プロキシ・ユーザー

「プロキシ・ホスト」で指定したプロキシ・サーバーのユーザーです。

プロキシ・パスワード

「プロキシ・ホスト」で指定したプロキシ・サーバーのパスワードです。

暗号化キーのキャッシュ

このキーを使用すると、Oracle Web Cacheを使用してキャッシュされるヘッダーが暗号化されます。これにより、キャッシュ・キーのセキュリティが向上し、不正なリクエストがキャッシュされたオブジェクトを取得する可能性が低くなります。

ポータル・リポジトリの11g リリース1(11.1.1)以降を実行している場合、このキーは使用されません。このキーは、ポータル・リポジトリの以前のリリースで11.1.1中間層を使用している場合に下位互換性を確保する目的でのみ提供されています。

リソースURLキー

このキーは、WSRPリソースおよびJPDKリソースのプロキシ処理によってリクエストされたURLに対して、PPEがチェックサムを計算するために使用されます。

WSRPリソースのプロキシ処理を機能させるには、キーの値に10文字以上の英数字を設定する必要があります。

また、JPDKのプロキシ処理では、JNDI環境変数(resourceUrlKeyと呼ばれる)をプロバイダ用に設定する必要があります。

ポートの使用

PPEがポータルへリクエストを行うときに使用されるポートよりも優先されます。指定しない場合のデフォルトでは、ページ・リクエストのポートを常に使用します。

注意: Use SchemeおよびUse Portパラメータを設定する必要があります。

パブリック・アクセスがport A上でhttpsを経由し、port B上ではより高速なhttp接続を使用するためにPPEリクエストを設定する場合は、これらのパラメータを指定する必要があります。

スキームの使用

PPEがポータルへリクエストを行うときに使用されるスキーム(HTTPまたはHTTPS)よりも優先されます。指定しない場合のデフォルトでは、ページ・リクエストのスキームを常に使用します。

注意: Use SchemeおよびUse Portパラメータを設定する必要があります。

パブリック・アクセスがport A上でhttpsを経由し、port B上ではより高速なhttp接続を使用するためにPPEリクエストを設定する場合は、これらのパラメータを指定する必要があります。

509証明書ファイル

HTTPClientに暗黙的に信頼される証明書のリストが含まれたファイルを指定します。これらの証明書は、SSLを使用するHTTPClientによって行われたすべての接続に対するトラスト・ポイントとして追加されます。この設定がいったん使用されると、すべてのSSL接続が信頼されるようになります。信頼されない場合、HTTPClientによってPPE内で例外がスローされます。

SSL接続は2つの理由でPPEから行われ、この構成が次の両方に影響を与えます。

  • たとえば、PMDなどに対する、ポータルへのループバック・リクエスト。

  • プロバイダへのコールの表示。

注意: ここで指定したファイルは、すべての信頼できる証明書をエクスポートすることによりWalletから取得できますが、取得したファイル内のコメントは削除する必要があります。また、手動で信頼できる証明書ファイルを作成することもできます。


Parallel Page Engineの構成方法の詳細は、第5.6.9項「PortalのParallel Page Engineの構成」を参照してください。

8.2.2.6 「ポータル・ワイヤ構成」ページ

「ポータル・ワイヤ構成」ページを使用して、ポータル中間層を構成し、データベース・アクセス記述子向けにWeb CacheおよびOracle Internet Directory(OID)を構成します。Oracle Portalホーム・ページの「ポータル」メニューから「設定」→「ワイヤ構成」を選択すると、図8-18に示す「ポータル・ワイヤ構成」ページが表示されます。

cg_monit_sshot_con_wire.gifの説明が続きます
図cg_monit_sshot_con_wire.gifの説明

このページは、次のセクションで構成されます。

データベース記述子の選択

このフィールドで、構成するデータベース・アクセス記述子を指定します。

ポータル中間層

要素 説明
ホスト Portal URLの<hostname>を指定します。高可用性環境では、このホスト名としてロード・バランサのホスト名を指定します。スタンドアロン設定では、このホスト名としてWebキャッシュのホスト名を指定します。ブラウザでURLにhttps://www.myportal.com:4443を指定してポータルにアクセスする場合、「ホスト」にはwww.myportal.comを指定します。
ポート Portal URLの<port>を指定します。これは、HA設定のロード・バランサのホスト名のリスニング・ポートです。スタンドアロン設定では、このポートとしてWebキャッシュのリスニング・ポートを指定します。ブラウザでURLにhttps://www.myportal.com:4443を指定してポータルにアクセスする場合、「ポート」には4443を指定します。
SSLプロトコル Portal URLのプロトコルとして HTTPS(SSL)を使用するかどうかを指定します。ブラウザでURLにhttps://www.myportal.com:4443を指定してポータルにアクセスする場合は、「SSLプロトコル」チェック・ボックスを選択します。

Webキャッシュ

要素 説明
ホスト Webキャッシュとの送受信にポータルで使用するホスト名を指定します。デフォルトでは、これはポータル中間層のホスト・プロパティと一致し、ほとんどの構成でこのデフォルト値を使用します。
無効化ポート 無効化を実行する際にWebキャッシュとの送受信にポータルで使用するポート番号を指定します。非高可用性環境では、Oracle Web Cacheの無効化ポートと一致するようにこのプロパティを構成します。高可用性環境では、このプロパティは個々の無効化ポート間のロード・バランス・トラフィックとして機能するLBR上のポートにマップされます。
無効化ユーザー 個々の無効化ユーザー名を指定します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Web Cache管理者ガイド』を参照してください。
無効化パスワード 個々のパスワードを指定します。これは、Webキャッシュでコンテンツを無効にする際にポータルで使用する無効化パスワードです。このパスワードは、Webキャッシュのパスワードと一致している必要があります。一致していないとポータルを使用できません。

このページでOracle Web Cacheのプロパティを設定すると、Oracle Portalのスキーマが更新されます。


注意:

  • ポータルのWebキャッシュ設定」ページでOracle Web Cacheのプロパティを変更すると、ポータルでキャッシュしたプロパティに影響します。Fusion Middleware Controlの「Webキャッシュ管理」ページに移動し、Webキャッシュを適切に変更します。Oracle Web Cacheの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Web Cache管理者ガイドを参照してください。

  • Oracle Web CacheとWebプロバイダが同じ中間層で稼動している場合、Oracle Web Cacheの設定を変更するとOmniPortletやWeb ClippingなどのWebプロバイダに影響することがあります。この場合は、Webプロバイダでもキャッシュの構成を適宜変更する必要があります。『Oracle Fusion Middleware Oracle Portal開発者ガイド』のOracle Web Cache無効化ポートの定義に関する項を参照してください。


OID

要素 説明
ホスト OIDサーバーのホスト名を指定します。
ポート OIDポート番号を指定します。
ユーザー OIDユーザー名を指定します。
パスワード OIDパスワードを指定します。
プロトコル 使用するプロトコルを指定します。HTTPSプロトコルを使用する場合は、このチェック・ボックスを選択します。


注意:

Oracle Portalのワイヤ構成を終了した後は、キャッシュ・コンテンツを更新する必要があります。

8.2.2.7 ログ

「ログ・メッセージ」ページ

「ログ・メッセージ」ページを使用すると、Oracle Portalインスタンスに関する詳細な診断情報が表示されます。Portalホーム・ページの「ポータル」メニューから「ログ」→「ログ・メッセージの表示」をクリックすると、図8-20に示す「ログ・メッセージ」ページが表示されます。詳細は、Enterprise Managerのオンライン・ヘルプを参照してください。

図8-20 Oracle Fusion Middleware Control: 「ログ・メッセージ」ページ

図8-20の説明が続きます
図8-20「Oracle Fusion Middleware Control: 「ログ・メッセージ」ページ」の説明

詳細は、付録G「Oracle Portalのトラブルシューティング」を参照してください。

「ログ構成」ページ

Fusion Middleware Controlで、Oracle Portalが使用するログ設定を指定できます。Oracle Portalホーム・ページの「ポータル」メニューから「ログ」→「ログ構成」を選択すると、図8-21に示す「ログ構成」ページが表示されます。

図8-21 「ログ構成」ページ

図8-21の説明が続きます
図8-21「「ログ構成」ページ」の説明


関連項目:

『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』

8.2.3 「トポロジ」タブ

トポロジ」タブは、各Oracle Fusion Middlewareコンポーネントのホーム・ページの先頭に表示されます。「トポロジ」リンクをクリックすると、Oracle Fusion Middleware環境がグラフィック表示されます。これには、Oracle Portalインスタンスを実行する、Webキャッシュ、WLS_Portal、HTTP ServerなどのOracle Fusion Middlewareプロセスが表示されます。


関連項目:

『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』

8.3 Oracle Portal動作レポートの表示

オブジェクトおよび動作をOracle Portalでどのようにログ記録するかを指定し、データ分析用のレポートを生成することができます。たとえば、Oracle Portalユーザーが特定のページを作成、編集または削除するたびに、動作ログの表にエントリを追加することができます。

認可されたユーザーは誰でも、Oracle Portalのログ・レジストリ・レコードを表示することができます。ただし、ポータル管理者のみが、ログに記録される情報を設定することができます。詳細は、第8.3.2項「ログに記録されるイベントの選択」を参照してください。


注意:

Oracle Web CacheをOracle Portalアーキテクチャ内に導入することによって、Oracle Portalの動作ログの表内に記録される動作のいくつかが不正確になっています。このような動作には、表示、実行(レポート、チャートおよび階層)、および表示設定があります。ログに記録されたその他のすべての動作は正確なままに保たれているため、動作ログの表とビューはOracle Metadata Repository内にあります。

8.3.1 ログに記録されるイベント

表8-4に、ポータル・オブジェクトについてログに記録されるイベントをまとめます。

表8-4 Oracle Portalオブジェクトについてログに記録されるイベント

ポータル・オブジェクト イベント

ページ

作成、編集、削除、パーソナライズ

アイテム

作成、編集、削除、移動、チェックアウト、チェックイン

アプリケーション・コンポーネント

作成、編集、削除、実行(レポート、チャート、階層を除く)、コピー、エクスポート、名前の変更、生成、アクセス制御、管理、挿入、更新、保存

ポートレット

ページへの追加、ページからの削除

ポートレット・インスタンス

非表示、パーソナライズ

検索

検索



注意:

作成、編集、削除などのユーザーおよびグループの操作はOracle Internet Directoryによってログに記録され、ログが有効であれば、Oracle Directory Managerから表示することができます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Internet Directory管理者ガイド』を参照してください。

8.3.2 ログに記録されるイベントの選択

Oracle Portalログ・レジストリ・レコードに記録されるイベントは、選択することができます。

  1. サービス」ポートレットで、「ログ・レジストリ管理」をクリックします。


    注意:

    デフォルトでは、「サービス」ポートレットは、「Portalビルダー」ページの「管理」タブの「ポータル」サブタブにあります。

    「ログ・レジストリの管理」ページは、図8-22のように表示されます。

    図8-22 「ログ・レジストリの管理」ページ

    図8-22の説明が続きます
    図8-22「「ログ・レジストリの管理」ページ」の説明

    図8-22には、2つのログ・リクエストが表示されています。1つ目では、ポートレットがパーソナライズされるたびに、動作ログにエントリが作成されます。2つ目では、ページが作成されるたびにエントリが作成されます。すべてのリクエストをログに記録する場合は、各フィールドで「%」を選択します。

  2. 次のうちの1つを実行してください。

    ログ・レジストリ・レコードの新規追加」をクリックして、新しいログ・レジストリ・レコードを作成し、ログ基準を指定します。

    または

    既存のログ・レジストリ・レコードのログ基準を編集します。これを行うには、次の手順を実行します。

    1. 編集」アイコンをクリックして、既存のログ・レジストリ・レコードのログ基準を変更します(「編集」アイコンは、「ログ・レジストリ・レコードの編集/削除」の下にあります)。

      図8-23に示すような、「ログ・レジストリ・レコードの編集」ページが表示されます。

      図8-23 「ログ・レジストリ・レコードの編集」ページ

      図8-23の説明が続きます
      図8-23「「ログ・レジストリ・レコードの編集」ページ」の説明

    2. サブ・ドメイン」リストから、ログに記録するオブジェクトを選択します。表8-4には有効なオブジェクトが示されています。

    3. 操作」リストから、ログに記録する操作(またはイベント)を選択します。表8-4には有効な操作が示されています。

    4. 必要に応じて他のログ基準も指定します。

    5. OK」をクリックします。

8.3.3 動作ログ・ビュー

wwlog_*という名前のいくつかの動作ログのビューが利用できます。これらのビューは、Oracle Portalがインストールされたスキーマ内にあります。これらのビューは公開できますが、各ログはオブジェクトのセキュリティに従って保護されています。たとえば、ページについての情報は、ユーザーがアクセス権限を持っているページについてのみ利用できます。

表8-5に、すべての動作ログのビューと説明を示します。必要な場合には、これらのビューに基づいた簡潔なOracle Portal DBプロバイダのレポートおよびチャートを作成することができます。

表8-5 動作ログ・ビュー

ログ・ビュー 説明

wwlog_portal_admin_logs

すべてのログ(ユーザーがポータル管理者の場合にのみレコードがあります)。

wwlog_user_logs

現在のユーザーによって作成されたすべてのログ

wwlog_all_portlet_logs

現在のユーザーが表示できるページ上のポートレット・インスタンス

wwlog_all_document_logs

現在のユーザーが表示できるドキュメント

wwlog_all_search_logs

現在のユーザーが表示できる検索

wwlog_all_item_logs

現在のユーザーが表示できるアイテム

wwlog_all_component_logs

現在のユーザーが表示できるコンポーネント

wwlog_all_object_logs

前述のすべてのビューを含むサマリー・ビュー


8.3.4 動作ログのビューの外部的なアクセス

SQL*PlusやOracle Reports Servicesなどを使用して、Oracle Portalブラウザベースのインタフェース以外から、動作ログのビュー内の情報にアクセスすることもできます。これを行うには、wwctx_api.set_context APIを使用して、次のようにデータベース・セッション用に最初にポータルのセキュリティ・コンテキストを設定する必要があります。

wwctx_api.set_context (
   p_user_name => 'portal_username',
   p_password  => 'portal_pw'
);

8.4 Oracle Fusion Middlewareポート情報の表示

Oracle Fusion Middleware Controlでは、特定のOracle Fusion Middlewareインスタンスのコンポーネントで現在使用しているすべてのポートが「ポートの使用状況」ページに表示されます。このページは、各種Oracle Fusion Middlewareコンポーネント間のポートの競合のトラブルシューティングを行うときに重要になります。

可能なときは常に、Oracle Fusion Middleware Controlに、適切なOracle Enterprise Manager 11g構成ページへのリンクが表示されます。ここで、コンポーネントのポート設定を変更できます。

Oracle Fusion Middlewareのポート使用情報にアクセスするには、次の手順を実行します。

  1. ナビゲーション・ペインでファームを開いて「WebLogicドメイン」を開きます。

  2. ドメインを選択します。

  3. 「WebLogicドメイン」メニューから「ポートの使用状況」を選択します。

    「ポートの使用状況」ページは、図8-24のように表示されます。

    図8-24 Oracle Fusion Middlewareの「ポートの使用状況」ページ

    図8-24の説明が続きます
    図8-24「Oracle Fusion Middlewareの「ポートの使用状況」ページ」の説明

ポート管理の詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』を参照してください。

8.5 Oracle Enterprise Managerの管理ロールの定義

11g リリース1(11.1.1)では、Oracle Enterprise Managerは、管理者、オペレータおよびモニターという3つの管理ロールをサポートします。管理者ロールは、セキュリティ関連の操作を含むすべての操作を実行する完全な権限を持ちます。オペレータおよびモニターは、一部の権限に制限されます。ユーザーに権限がない機能は表示されないか、グレーで表示されます。次の表でその権限について説明します。

処理 管理者 オペレータ モニター
起動および停止 不可
メトリックの表示
ログ・メッセージの表示
ログ構成 不可 不可
キャッシュの構成の設定 表示する権限のみ 表示する権限のみ
PPE構成 表示する権限のみ 表示する権限のみ
ポータル・ワイヤ構成 表示する権限のみ 表示する権限のみ
DAD構成表 表示する権限のみ 表示する権限のみ
DAD構成: 処理の追加 不可 不可
DAD構成: 処理の編集 不可 不可
DAD構成: 処理の削除 不可 不可

8.6 Oracle Fusion MiddlewareのシステムMBeanブラウザについて

Oracle Fusion MiddlewareのシステムMBeanブラウザは、Oracle Fusion Middleware Controlの一部であり、中間層コンポーネントの構成設定の更新に使用します。マネージドBean(MBean)は、アプリケーション、サービス、コンポーネント、デバイスなど、分散環境内のJMX管理可能リソースを表すJavaオブジェクトです。MBeanは、Java EE Management Specification(JSR-77)で定義されています。これは、Java Management Extension(JMX)の一部であり、Java EE環境内でアプリケーションを管理するための標準インタフェースを作成できる仕様のセットです。

この項には次の項目が含まれています。

8.6.1 Oracle Fusion MiddlewareのシステムMBeanブラウザはいつ使用すればよいか

システムMBeanブラウザは、Oracle Portalの構成設定を入力または変更する場合に使用します。この入力または変更は、Fusion Middleware Controlの「Oracle Portal」ページではできません。


注意:

中間層の上級管理者以外は、システムMBeanブラウザを使用しないでください。

8.6.2 Portal構成MBeanについて

構成MBeanは、Oracle Portal構成ファイルごとに定義します。表8-6に、Oracle Portalの構成MBeanをまとめます。

表8-6 Portalの構成MBean

構成MBean 関連する構成ファイル

Portal DAD MBean(Config)

portal_dads.conf

Portal Cache MBean(Config)

portal_cache.conf

Portal plsql MBean(Config)

portal_plsql.conf

Portal Midtier MBean(Config)

appConfig.xml

Portal Wiring MBean(Runtime)

関連する構成ファイルはありません。



注意:

レジストリで設定されるPortal環境変数は、すべてがMBeanを使用して公開されるわけではありません。ただし、サーバー構成ファイルENVIDで指定されている環境変数は、PortalServerConfigMXBeanによって公開されます。