この章では、リレーショナル・プロジェクトを作成するために構成する必要のある様々なコンポーネントについて説明します。
この章の内容は次のとおりです。
複数のタイプのTopLinkプロジェクトの作成方法の詳細は、第116章「プロジェクトの作成」を参照してください。
プロジェクトは、Oracle JDeveloperTopLinkエディタ、TopLink WorkbenchまたはJavaコードを使用して作成できます。
Oracle JDeveloperまたはTopLink Workbenchを使用してプロジェクトを作成し、実行時に使用するプロジェクトのデプロイXMLまたはJavaソース・バージョンを生成することをお薦めします。TopLink Workbenchを使用したプロジェクトの作成方法の詳細は、116.1.2項「TopLink Workbenchを使用したプロジェクトの作成方法」を参照してください。Javaを使用したプロジェクトの作成方法の詳細は、116.1.3項「Javaを使用したプロジェクトの作成方法」を参照してください。
次のいずれかの条件に合致する場合、TopLinkを使用してリレーショナル・プロジェクトを作成できます。
オブジェクト・モデルおよびデータ・モデルが両方ともある場合、19.2項「既存のオブジェクト・モデルおよびデータ・モデルからのプロジェクトの作成」を参照してください。
オブジェクト・モデルはあるがデータ・モデルがない場合、19.3項「既存のオブジェクト・モデルからのプロジェクトの作成」を参照してください。
データ・モデルはあるがオブジェクト・モデルがない場合、19.4項「既存のデータ・モデルからのプロジェクトの作成」を参照してください。
EJB CMPアプリケーションをOC4Jにデプロイしている場合、デプロイ時に自動的にプロジェクトを作成できます(すべてのマッピングおよびデータ・モデルを含む)。19.5項「デプロイ時のOC4J EJB CMP EARからのプロジェクトの作成」を参照してください。
詳細は、第18章「リレーショナル・プロジェクトの概要」を参照してください。
オブジェクト・モデル(ドメイン・オブジェクトに対するJavaクラス)およびデータ・モデル(既存のデータベース・スキーマなど)がともに既存の場合、Oracle JDeveloperまたはTopLink Workbenchのいずれかを使用してTopLinkプロジェクトを作成できます。
プロジェクトを作成します(116.1.2項「TopLink Workbenchを使用したプロジェクトの作成方法」を参照)。
プロジェクト・クラスパスを構成します(117.3項「プロジェクト・クラスパスの構成」を参照)。
クラスをインポートします(5.7.3項「クラスのインポート方法および更新方法」を参照)。
データベース表をインポートします(5.5.1.3項「データベースからの表のインポート」を参照)。
マッピングが自動的に作成されます(120.3.1項「開発時におけるTopLink Workbenchを使用したマッピングの自動作成方法」を参照)。
プロジェクト・オプションを構成します(第117章「プロジェクトの構成」を参照)。
既存のオブジェクト・モデル(ドメイン・オブジェクトに対するJavaクラス)はあるが、対応するデータ・モデルがない場合は、Oracle JDeveloperまたはTopLink Workbenchのいずれかを使用してTopLinkプロジェクトを作成し、対応するデータ・モデルを自動生成できます。
プロジェクトを作成します(116.1.2項「TopLink Workbenchを使用したプロジェクトの作成方法」を参照)。
プロジェクト・クラスパスを構成します(117.3項「プロジェクト・クラスパスの構成」を参照)。
クラスをインポートします(5.7.3項「クラスのインポート方法および更新方法」を参照)。
データベース表を生成します。詳細は、次を参照してください。
プロジェクト・オプションを構成します(第117章「プロジェクトの構成」を参照)。
既存のデータ・モデル(データベース・スキーマなど)はあるが、対応するオブジェクト・モデル(ドメイン・オブジェクトに対するJavaクラス)がない場合は、Oracle JDeveloperまたはTopLink Workbenchのいずれかを使用してTopLinkプロジェクトを作成し、対応するオブジェクト・モデルを自動生成できます。
プロジェクトを作成します(116.1.2項「TopLink Workbenchを使用したプロジェクトの作成方法」を参照)。
データベース表をインポートします(5.5.1.3項「データベースからの表のインポート」を参照)。
クラスを生成します。詳細は、次のいずれかを参照してください。
プロジェクト・オプションを構成します(第117章「プロジェクトの構成」を参照)。
永続マネージャとしてTopLinkを使用するように構成された、OC4JにデプロイされているCMPアプリケーションの場合、TopLinkのデフォルトのマッピング機能を使用して、すべての永続オブジェクトのディスクリプタおよびマッピングを含むTopLinkプロジェクトを、デプロイ時に自動生成できます。
この手順は、永続マネージャとしてTopLinkを使用するように構成された、OC4JにデプロイされているCMPリレーショナル・プロジェクトにのみ適用されます。
詳細は、17.2.3.4項「実行時にOC4Jを使用するEJB 2.n CMPプロジェクトでのデフォルト・マッピング」を参照してください。
TopLink Workbenchは次のプロジェクト情報を生成し、エクスポートします。
プロジェクトJavaソース(19.6.1項「TopLink Workbenchを使用したプロジェクトJavaソースのエクスポート方法」を参照)
表作成ファイル(19.6.2項「TopLink Workbenchを使用した表作成ファイルのエクスポート方法」を参照)
リレーショナル・プロジェクトの場合にかぎり、プロジェクトをJavaソース・コードに変換できます。通常、生成されたJavaコードは、XMLファイルより高速に実行、および簡単にデプロイできます。プロジェクトの特定のディスクリプタに対するモデル・ソースをエクスポートするには、118.3項「ディスクリプタに関するJavaコードの生成」を参照してください。リレーショナル・プロジェクトをJavaソースに変換するには、次の手順を実行します。
ナビゲータでプロジェクトを右クリックし、そのコンテキスト・メニューから「エクスポート」→「プロジェクトJavaソース」を選択します。
また、メニューから「Workbench」→「エクスポート」→「Javaソースのエクスポート」または「選択」→「エクスポート」→「プロジェクトJavaソース」と選択することもできます。
デプロイおよびソース・コード生成のデフォルト(第117章「プロジェクトの構成」を参照)が未定義の場合は、TopLink Workbenchによりプロジェクト・クラス名およびディレクトリの入力が求められます。
注意: TopLink WorkbenchプロジェクトでUTF-8キャラクタ・セットを使用する場合は、エクスポートされたJavaソースをコンパイルする際に、互換性のあるJDKを使用する必要があります。プロジェクトにエラーが含まれる場合は、 |
このリリースより前のプロジェクトと互換性のあるJavaソースを生成するには、20.11項「非推奨のダイレクト・マッピングの構成」を参照してください。
リレーショナル・プロジェクトの場合にかぎり、この手順を使用して、プロジェクトで定義されたデータベース表を生成するJavaソース・コードを作成できます。
ナビゲータでプロジェクトを右クリックし、そのコンテキスト・メニューから「エクスポート」→「表作成Javaソース」を選択します。
また、メニューから「Workbench」→「エクスポート」→「表作成Javaソース」または「選択」→「エクスポート」→「表作成Javaソース」と選択することもできます。
デプロイおよびソース・コード生成のデフォルト(第117章「プロジェクトの構成」を参照)が未定義の場合は、TopLink Workbenchによりクラス名およびルート・ディレクトリの入力が求められます。
EJB 2.0 CMPを使用するリレーショナル・プロジェクトに関しては、ejb-jar.xml
ファイルを使用して、アプリケーション・サーバーの永続情報を格納します。TopLink Workbenchを使用して、既存のejb-jar.xml
ファイルからプロジェクトに情報をインポートしたり、プロジェクトからejb-jar.xml
ファイルを作成および更新できます。
TopLink Workbenchプロジェクトごとに、1つのejb-jar.xml
ファイルが使用されます。このファイル内のエンティティBeanごとに、プロジェクト内にEJBディスクリプタが必要です。すべてのエンティティBeanで、同一の永続性タイプを使用する必要があります。
プロジェクトを変更する際に、ejb-jar.xml
ファイルを更新してプロジェクトを反映できます。また、TopLink Workbench以外でejb-jar.xml
ファイルを編集した場合は、最新のファイルを反映するようにプロジェクトを更新できます。
表19-1は、ejb-jar.xml
ファイルの各フィールドがTopLink Workbenchの各機能にどのように対応しているかを説明しています。
表19-1 ejb-jar.xmlのフィールドとTopLink Workbench
ejb-jar.xmlのフィールド | TopLink Workbench |
---|---|
データベース表の主キーにマップされるBean属性(119.2項「主キーの構成」を参照)。 |
|
|
「EJB情報」タブ上のEJBディスクリプタ情報(119.18項「EJB CMPおよびBMP情報によるディスクリプタの構成」を参照)。 |
|
「ディスクリプタ・エイリアス」フィールド(119.5項「ディスクリプタ・エイリアスの構成」を参照)。 |
|
「ディスクリプタ情報」タブ上の直接(非リレーションシップ)属性(119.1項「共通ディスクリプタ・オプションの構成」を参照)。 |
|
「一般」タブ上の「永続性タイプ」フィールド(117.5項「永続性タイプの構成」を参照)。 |
|
「問合せ」タブにリストされる問合せ(119.7項「ディスクリプタ・レベルでの名前付き問合せの構成」を参照)。 注意: |
1対1、1対多、多対多マッピング(第XII部「リレーショナル・マッピング」を参照)。 |
注意: EJBアプリケーションを構築する場合、TopLink Workbenchでejb-jar.xml ファイルを作成することをお薦めします。詳細は、Oracle JDeveloperオンライン・ヘルプを参照してください。 |
詳細は、9.1.3項「ejb-jar.xmlファイル」を参照してください。
現在のTopLink Workbench情報に基づいてejb-jar.xml
ファイルを更新するには、次の手順を実行します。
注意: EJBプリファレンスを使用して、プロジェクトを保存する際にTopLink Workbenchで自動的にejb-jar.xml ファイルを更新するかどうかを指定します。 |
注意: .jar ファイルに情報を書き込むこともできます。TopLink Workbenchは、自動的にejb-jar.xml ファイルを適切な場所に配置します(META-INF/ejb-jar.xml )。 |
メニューから「選択」→「プロジェクトのejb-jar.xmlへの書込み」の順に選択します。
ナビゲータでプロジェクトを右クリックし、そのコンテキスト・メニューから「プロジェクトのejb-jar.xmlへの書込み」を選択することもできます。
現在、プロジェクトにejb-jar.xml
ファイルが含まれていない場合、システムにより新規ファイルの作成が求められます。
ejb-jar.xml
ファイルを変更したことがシステムにより検出されたが、まだTopLink Workbenchに読み取られていない(たとえば、TopLink Workbench以外でファイルを変更した)場合、変更を書き込む前にファイルの読取りが求められます。
ejb-jar.xml
の情報を読み取り、TopLink Workbenchプロジェクトを更新するには、次の手順を実行します。
ヒント: すべてのエンティティに対してTopLink WorkbenchでEJBディスクリプタを自動作成するには、TopLink Workbenchにクラスを追加する前にejb-jar.xml ファイルを読み取ります。 |
メニューから「選択」→「プロジェクトのejb-jar.xmlからの更新」を選択します。
ナビゲータ・ウィンドウでプロジェクトを右クリックし、そのコンテキスト・メニューから「プロジェクトのejb-jar.xmlからの更新」を選択することもできます。
注意: ファイアウォールの背後でTopLink Workbenchを使用する場合、必要に応じて、ejb-jar.xml ファイルからの読取り前にプロキシを使用してTopLink Workbenchを構成します(5.4.2項「ヘルプ・プリファレンスの使用方法」を参照)。接続タイムアウトのため、またはホストへのルートがないため、TopLink Workbenchがejb-jar.xml ファイルの読取りに失敗した場合は、プロキシ構成が必要になります。 |
関連項目