次の項では、このマニュアル『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverクラスタの使い方』の内容と構成について説明します。
このドキュメントは、1つまたは複数のクラスタでWebベース・アプリケーションを開発またはデプロイするアプリケーション開発者および管理者を対象としています。また、WebLogic Serverを評価するビジネス・アナリストや、特定のアプリケーションでWebLogic Serverクラスタの使用を考えているシステム設計者にとって便利な情報も掲載されています。
このドキュメントのトピックでは、主にWebLogic Serverクラスタを含む本番環境のプランニング、実装、およびサポートに関連する情報が提供されています。WebLogic Serverクラスタ上で実行されるアプリケーションを設計または開発するソフトウェア・エンジニア向けの主なガイドラインも記述されています。
このマニュアルは、Java EE、HTTP、HTMLコード、およびJavaプログラミング(サーブレット、JSP、またはEJBの開発)に精通している読者を対象としています。
この章 - 第1章「概要とロードマップ」 - では、このガイドの構成について説明します。
第2章「WebLogic Serverのクラスタリングについて」では、WebLogic Serverのクラスタの概要を示します。
第3章「クラスタでの通信」では、WebLogic Serverインスタンス同士がクラスタ内で通信する仕組みと、クラスタ全体のJNDIツリーを利用する仕組みについて説明します。
第4章「クラスタの構成について」では、クラスタの構成を定義する情報が格納および保持される仕組みを説明し、クラスタの構成作業を実施する方法を示します。
第5章「クラスタでのロード・バランシング」では、各種のオブジェクトを対象としたWebLogic Serverクラスタでのロード・バランシングのサポートについて説明し、設計者および管理者向けに、ロード・バランシングに関連する計画および構成上の考慮事項を示します。
第6章「クラスタのフェイルオーバーとレプリケーション」では、WebLogic Serverでクラスタ内の障害が検出される仕組みについて説明し、フェイルオーバー方式の概要をオブジェクトのタイプ別に示します。
第7章「サーバー全体の移行」では、WebLogic Serverでサポートされている様々な移行メカニズムについて説明します。
第8章「サービスの移行」では、WebLogic Serverでサポートされているサービスの移行メカニズムについて説明します。
第9章「クラスタ・アーキテクチャ」では、WebLogic Serverクラスタの各種のアーキテクチャについて説明します。
第10章「WebLogicクラスタの設定」では、WebLogic Serverクラスタを構成するためのガイドラインと手順を示します。
第11章「クラスタリングのベスト・プラクティス」では、WebLogic Serverクラスタでホストされるアプリケーションのスケーラビリティ、信頼性、およびパフォーマンスを最大にする設計およびデプロイメントのベスト・プラクティスを紹介します。
第12章「一般的な問題のトラブルシューティング」では、クラスタに関連する問題の発生を防ぎ、また問題が起きた場合にそれに対処するためのガイドラインを示します。
付録A「WebLogicクラスタのAPI」では、WebLogicクラスタのAPIについて説明します。
付録B「クラスタに関するBIG-IPハードウェアの構成」では、WebLogic Serverクラスタで動作するようにF5 BIG-IPコントローラを構成するオプションについて説明します。
付録C「MAN/WANフェイルオーバーに関するF5ロード・バランサの構成」では、F5ハードウェア・ロード・バランサの構成方法について説明します。
付録D「MAN/WANフェイルオーバーに関するRadwareロード・バランサの構成」では、Radwareハードウェア・ロード・バランサの構成方法について説明します。
『Oracle WebLogic Server WebLogic Enterprise JavaBeansのプログラミング』のEnterprise JavaBeansに関する項
『Oracle WebLogic Server Webアプリケーション、サーブレット、JSPの開発』のWebアプリケーションの作成と構成に関する項
このリリースで導入された新しいWebLogic Server機能の包括的なリストは、『Oracle WebLogic Serverの新機能』を参照してください。