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Oracle® Fail Safeインストレーション・ガイド
リリース3.4.2 for Microsoft Windows
B63059-01
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2 Oracle Fail Safeのインストール

この章では、Oracle Fail Safe Manager、Oracle Services for MSCSおよびOracle Fail Safe固有の追加のサーバー・コンポーネントのインストール手順について、順を追って説明します。


注意:

Oracle Fail Safeの以前のリリースからアップグレードする場合は、付録Aでローリング・アップグレードの実行の詳細を参照してください。

この章のディスカッションでは、ハードウェア構成の設定、Microsoft WindowsとMicrosoft Windowsフェールオーバー・クラスタのインストールを行っていることを前提とします。Oracle Fail SafeでOracle製品と他のコンポーネントを構成する計画がある場合、Oracle Fail Safeをインストールする前にコンポーネント・ソフトウェアをインストールしてください。

この章では、次の項目について説明します。

2.1 インストール前のチェックリストの確認

次のインストール前のチェックを実行します。

2.2 Oracle Fail Safeソフトウェアのインストール

Microsoftのドキュメントで説明されているようにMicrosoft Windows Serverをインストールし、フェールオーバー・クラスタを構成および検証した後、Fail Safeのインストールを準備します。すべてのクラスタ・ノード上にOracle Fail Safeをインストールしますが、Oracle Services for MSCSのインストールについては、一度に1つのクラスタ・ノード上で順次実行します。同時にクラスタ・ノード上にOracle Fail Safe Managerをインストールすることもできます。

Oracle Fail Safe Managerをクライアント・システムにインストールするには、Microsoft Windowsを実行している必要があります。

Microsoft WindowsおよびMSCSに必要なバージョンについては、『Oracle Fail Safeリリース・ノート』を参照してください。


注意:

Microsoft Windowsサービス・バックをサポートされている任意のバージョンから別のバージョンにアップグレードする場合、Oracle Fail SafeでサポートされているリソースのOracle Fail Safeまたはソフトウェアをインストールしているかどうかにかかわらず、アップグレードできます。

Oracle Fail Safeをインストールするには、次の手順を実行します。

手順1    Oracle Universal Installerの起動。

Oracle Fail Safeソフトウェア・キットに含まれているOracle Universal Installerを使用して、Oracle Fail Safeをインストールします。

通常、CD-ROMを挿入すると、Oracle Fail Safeの自動実行ウィンドウが開き、「インストール/製品の削除」「CDの参照」、および「ドキュメントの参照」の3つの選択肢が表示されます。「インストール/製品の削除」をクリックして、インストールを開始します。CD-ROMを挿入してもOracle Fail Safeの自動実行ウィンドウが開かない場合は、CD-ROMにあるOracle Fail Safeのsetup.exeを実行してください。

Oracle Universal Installerは、オペレーティング・システムで使用されている言語と同じ言語で自動的にインストールを実行します。たとえば、ノードのオペレーティング・システムが日本語の場合、Oracle Universal Installerは自動的に日本語でインストールを実行します。

Oracle Universal Installerが起動すると、コマンド・インタプリタ・ウィンドウが開き、インストーラが前提条件をチェックしていることを示します。すべての前提条件が整っている場合にはようこそウィンドウが開きます。前提条件の一部またはすべてのチェックに失敗すると、続行するかどうかをたずねられます。続行を選択すると、インストールは失敗します。

手順2   ようこそウィンドウ: インストール済のコンポーネントおよびOracleホームの検証。

ようこそウィンドウが開いたときに、「インストールされた製品」をクリックしてインストールされているOracleコンポーネントとそれらに常駐するOracleホームを表示することもできます。続行する場合には、「次へ」をクリックします。

手順3   ファイルの場所の指定ウィンドウ: Oracle Fail SafeをインストールするOracleホーム・ディレクトリの指定。

ファイルの場所の指定ウィンドウで、次のように、ソース・パスと宛先パス、およびOracleホームを指定します。

  1. 「名前」ボックスの「インストール先」に、Oracle Fail SafeソフトウェアをインストールするOracleホームの一意な名前を入力します。

  2. 「パス」ボックスの「インストール先」に、前の手順で入力したOracleホームに対するディレクトリ指定を入力します。

  3. 「次へ」をクリックします。


注意:

  • Oracle Fail Safeは、共有のクラスタ・ディスクではなく、プライベート・ディスクにインストールする必要があります。

  • 複数のOracleホームにではなく、1つのOracleホームにOracle Fail Safeのサーバー・ソフトウェア(Oracle Services for MSCSと追加のOracle Fail Safeのサーバー・コンポーネントが含まれている)をインストールする必要があります。Oracle Universal Installerによって、複数のOracleホームへのOracle Fail Safeのサーバー・コンポーネントのインストールが回避されます。Oracleホームの名前はクラスタのノードごとに同一にする必要があります。必須ではありませんが、各クラスタ・ノードでOracleホーム・パスも同一にすることをお薦めします。


手順4   インストール・タイプ・ウィンドウ: インストール・タイプの選択。

インストール・タイプ・ウィンドウで、実行するインストールのタイプを次のように指定します。

  1. インストール・タイプを選択します。

    • 「標準」を選択すると、Oracle Fail Safe ManagerとOracle Services for MSCSがインストールされます。「標準」は、デフォルトのインストール・タイプです。

    • 「クライアントのみ」を選択すると、Oracle Fail Safe Managerがインストールされます。

    • 「カスタムまたは再インストール」を選択すると、インストールまたは再インストールするコンポーネントを1つずつ指定できます。

  2. 「次へ」をクリックします。

手順5   使用可能な製品コンポーネント・ウィンドウ: コンポーネントの選択。

手順4「標準」または「クライアントのみ」を選択した場合には、手順6に進んでください。手順4「カスタムまたは再インストール」を選択した場合には、このウィンドウで、次の手順に従ってインストールするコンポーネントを指定してください。

  1. マネージャをインストールするには、「Oracle Fail Safe Manager」を選択してください。

  2. Oracle Fail Safeサーバー・コンポーネントとOracle Services for MSCSをインストールするには、これらを選択したままにしてください。

    デフォルトでは、Oracle Fail Safeのサーバー・コンポーネントとOracle Services for MSCSが選択されています。インストールしないコンポーネントを解除する必要があります。

    Oracle Fail Safeサーバー・コンポーネントはOracle Services for MSCSに依存します。一方を選択解除する場合に、もう一方を選択したままにしないでください。ただし、Oracle Fail Safeサーバー・コンポーネントおよびOracle Services for MSCSの両方を選択解除してマネージャのみをインストールすることや、Oracle Fail Safe Managerを選択解除してサーバー・ソフトウェアのみをインストールすることはできます。

この時点で、Oracle Universal Installerでインストール後にノードを再起動する必要があることを通知するウィンドウが表示されます(これらの手順の手順8にノードの再起動についての詳細が記載されています)。Oracle Fail Safeを前にインストールし、システム・パスの変更が前に実行および検出されている場合、このウィンドウは表示されません。

手順6   サマリー・ウィンドウ: コンポーネントのインストールの検証。

サマリー・ウィンドウには、このインストールで選択されたコンポーネントが一覧表示されます。

サマリー・ウィンドウに表示された情報が正しいことを確認します。インストールしないコンポーネントがサマリーに含まれている場合は、「前へ」をクリックしてインストールのダイアログ・ボックスに戻り、コンポーネントの選択を解除します。


注意:

システムにインストールを実行するための十分な領域がない場合は、「必要な領域」の下のテキストが赤で表示されます。

サマリー・ウィンドウの情報が正しい場合は、「インストール」をクリックして、インストールを開始します。

インストール・ウィンドウには、現在インストール中のファイル名とインストールの進行状況が表示されます。

通常、インストールは1から5分で完了します。

手順7   構成ツール・ウィンドウと関連するダイアログ・ボックス: Oracle Services for MSCSのドメイン・ユーザー・アカウントの入力。

インストールが正常終了すると、構成ツール・ウィンドウおよびOracle Services for MSCSアカウント/パスワードのダイアログ・ボックスが開きます。Oracle Services for MSCSアカウント/パスワードのダイアログ・ボックスで、次のように入力します。

  1. 管理者権限を持つユーザー・アカウントに対するドメイン\ユーザー名のボックスに値を入力します。

    たとえば、NEDCDOMAINを使用し、ユーザー名がcluadminである場合、NEDCDOMAIN\cluadminと入力します。

  2. このアカウントのパスワードを、「パスワード」および「パスワードの確認」ボックスに入力します。

Oracle Services for MSCSでは、ユーザーによって指定されるアカウントを使用してクラスタにアクセスします。このクラスタのすべてのノードで管理者権限を持つドメイン・ユーザー・アカウントである(システム・アカウントではない)ユーザー・アカウントに基づいて、Oracle Services for MSCSがMicrosoft Windowsサービス(OracleMSCSServicesと呼ばれる)として実行されます。アカウントはこのクラスタのすべてのノードで同じにする必要があります。そのようにしないと、Oracle Fail Safe Managerを使用してクラスタに接続を試みたときにエラー・メッセージが表示されます。

手順8   「インストール」ウィンドウの終了: 「インストール」の確認と『Oracle Fail Safeリリース・ノート』の確認

インストールの終了ウィンドウが表示されます。Oracle Fail Safeおよびその他のコンポーネントのインストールを確認するには、「インストールされた製品」をクリックします。

手順9   指示があった場合のクラスタ・ノードの再起動。

クラスタ・ノードを再起動するように指示したウィンドウが表示された場合、インストーラを終了した後に再起動します。

手順10    Oracle Fail Safeのインストールの検証。

Oracle Fail Safeのインストールの検証の詳細は、第3章を参照してください。