この章では、Oracle Access Manager(OAM)を、OAMベースの通信でユーザーIDを識別できるように構成する手順を説明します。説明される手順では、OAMサーバーがすでに稼働中であることを想定しています。使用するOAMサーバー固有の構成を反映するために、手順の変更が必要になる可能性があります。
RUEIではOAMリリース10.1.4.x(またはそれ以降)の監視のみがサポートされており、RUEIによるOAMインフラストラクチャへの負荷は、監視対象のWebサーバーと同等であることに注意してください。
次のようにします。
WebブラウザでAccess Managerサーバー・インタフェースにアクセスします。必要なURLがわからない場合は、OAMのシステム管理者に問い合せてください。図6-1のページが表示されます。
アクセス・システム・コンソールリンクをクリックします。図6-2のページが表示されます。
アクセス・システム構成タブをクリックします。図6-3のページが表示されます。
ページの左側にあるAdd New Access Gateオプションをクリックします。図8-4のページが表示されます。
次の情報を入力します。
Access Gate Name: 新しいアクセス・ゲート用に一意のIDを指定します。たとえば、ruei
を指定します。
Hostname: RUEIレポータ・システムのホスト名を指定します。
Port: RUEIでOAMベースの通信を監視するポートを指定します。ここにはポート443を指定します。
Access Gate Password: RUEIレポータ・システムでのOAMサーバーへのアクセスを承認するために使用するパスワードを指定します。
Re-Type Access Gate Password: 承認パスワードを確認します。
Preferred HTTP Host: SERVER_NAME
を指定します。
残りのフィールドは空白のままでも、デフォルトの値を指定してもかまいません。
準備ができたら、Saveをクリックします。
List Access Serversコマンド・ボタンをクリックして、新たに作成したアクセス・ゲートと必要なアクセス・サーバーを接続します。表示されたリストから必要なアクセス・サーバーを選択し、準備ができたらAddをクリックします。
アクセス・サーバーが表示されない場合は、Addをクリックし、デフォルトのアクセス・サーバーに新しいアクセス・ゲートを追加します。
次のようにします。
GCCライブラリをダウンロードしてインストールします。ライブラリはオペレーティング・システム・ベンダー、またはhttp://gcc.gnu.org
から入手できます。Oracle Access Manager 10.1.4サードパーティ統合ディスクの説明は、次の場所に提供されています。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/10gr3-webgates-integrations-readme-154689.pdf
64ビットのOAM Access Server SDKを次の場所からダウンロードします。
http://download.oracle.com/otn/linux/ias/101401/oam_int_linux_v7_cd3.zip
次のコマンドを使用して、GCCライブラリを抽出、解凍し、コピーします。
cat as_linux_x86_gcc_runtime_lib_access_manager_101401.cpio | cpio -idmv unzip Oracle_Access_Manager10_1_4_0_1_linux_GCClib.zip cp lib* /usr/local/lib/
次のようにします。
次のコマンドを発行して、OAM Access Server SDKディストリビューション・セットを解凍し、インストーラを実行します。
unzip oam_int_linux_v7_cd3.zip ./Oracle_Access_Manager10_1_4_2_5_linux64_AccessServerSDK
デフォルトでは、OAM Access Server SDKは/opt/netpoint/AccessServerSDK/
にインストールされます。
configureAccessGate
ユーティリティを使用してXMLファイルを作成することで、RUEIとアクセス・サーバー間の信頼関係を作成します。次のコマンドを発行します。
cd /opt/netpoint/AccessServerSDK/oblix/tools/configureAccessGate ./configureAccessGate -i /opt/netpoint/AccessServerSDK/ -t AccessGate
ユーティリティの実行中に、先ほど作成したアクセス・ゲートの構成に基づいて、次の情報を指定します。
Please enter the Mode in which you want the AccessGate to run : 1(Open) 2(Simple) 3(Cert) : 1 Please enter the AccessGate ID :short_name
Please enter the Password for this AccessGate : Please enter the Access Server ID : accessSrv1 Please enter the Access Server Host Machine Name :fully_qualified_hostname
Please enter the Access Server Port : 6021 Preparing to connect to Access Server. Please wait. AccessGate installed Successfully. Press enter key to continue ...
short_name
はAccess Gate ID、fully_qualified_hostname
はアクセス・サーバー・システムのホスト名です。
この時点で、RUEIレポータ・システムがOAMアクセス・サーバーに接続されます。Access Server SDKのインストール・パスを反映するために、/etc/ruei.conf
構成ファイルでOBACCESS_INSTALL_DIR
変数を更新します。デフォルトのインストール・パスの場合、必要な行は次のようになります。
export OBACCESS_INSTALL_DIR=/opt/netpoint/AccessServerSDK/
システム、メンテナンス、システム・リセット、システム処理の再開オプションの順に選択して、RUEI処理を再起動します。準備ができたら、次へをクリックします。要求されたら、再起動を確認します。
OAMベース・セッションの正しい追跡を可能にするために、RUEI内で次の構成情報を指定する必要があります。
OAMに基づくユーザーIDに必要なすべてのアプリケーションを構成します。これには、各必須アプリケーションの概要でユーザーIDタブをクリックし、新規ソースの追加項目をクリックします。ソース・タイプメニューで、Oracle Access Managerオプションを選択します。準備ができたら、保存をクリックします。
構成、アプリケーション、セッション・トラッキングの順に選択します。RUEIインストール用に構成されたCookieテクノロジのリストにOracle Access Managerが含まれていることを確認します。デフォルトでは、Cookie名ObSSOcookie
が使用されます。
注意: OAMベースの通信が正確にレポートされるようにするために、Cookieマスキング機能(Configuration、Security、Masking、Cookie maskingの順に選択)で、OAM CookieのマスキングをPlainとして構成する必要があります。 |
OAMリクエストがRUEIシステム・アクセス・ゲートで処理されるまで、使用するアクセス・ゲート用のアクセス・サーバーのリストを要求すると、次のメッセージが表示されます。
Not Responding AM service status mismatch