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Oracle® Real User Experience Insightユーザーズ・ガイド
リリース11.1 for Linux x86-64
B63041-01
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M Oracle E-Business Suite(EBS)のサポート

この付録では、Oracle E-Business Suite(EBS)ベースのアプリケーションの正確な監視のために提供されるサポートについて詳しく説明します。このサポートの対象となるのは、有効なApplication Management Suite for EBSライセンスを所有している場合に限られることに注意してください。詳細は、オラクル社の担当者に問い合せてください。

M.1 概要

RUEIで提供される監視のサポートはEBS R12に対して検証されています。ただし、他のバージョンのEBSでも同様に機能するように設計されています。

Oracle Formsのサポート

Oracle Formsは、サーブレットとソケットという2つのモードで構成できます。サーブレット・モードでは、Javaサーブレット(Forms Listenerサーブレット)がForms JavaクライアントとOracleAS Formsサービスの通信を管理します。ソケット・モードではデスクトップ・クライアントがFormsサーバーに直接アクセスします。RUEIではサーブレット・モードとソケット・モードの両方がサポートされます。サーブレット・モードおよびソケット・モードでのOracle Formsの操作と構成の詳細は、次のサイトを参照してください。

http://metalink.oracle.com/metalink/plsql/ml2_documents.showNOT?p_id=384241.1

Oracle Formsが構成されているモードを確認する方法は、M.8項「ソケット・モードとサーブレット・モードのチェック」を参照してください。

Formsのみのユーザー

このマニュアルで提供する情報はすべてのEBSユーザーに関連するものです。ただし、情報がEBSユーザーまたはFormsのみのユーザーに固有の場合は明記しています。

M.2 Formsのみの環境の使用

Formsのみの環境を使用するユーザーは、この項で説明する点に特に注意する必要があります。

RUEIでEBSベース・アプリケーションについての正確なレポートを行うには、本番環境の情報が必要です。特に、機能領域とレポートされる名前をマッピングする必要があります。これは、M.7項「RUEIとEBS本番環境の同期化」で説明するようにcreate_EBS_info.pl Perlスクリプトを実行して行います。このスクリプトを実行して、生成される.txtファイルを.zipファイルに含めてアップロードすることを、Formsのみの環境のユーザーにお薦めします。

機能マッピングの手動作成

create_EBS_info.plスクリプトは、いくつものEBSデータベース表を使用して、Oracle Formsインスタンスのインストールと構成に関する情報を取得します。使用される正確なデータベース表をM.10項「データベース表」に示します。

ただし、このスクリプトで使用されるAPPLSYS.FND_APPLICATION、APPLSYS.FND_APPLICATION_TL、APPLSYS.FND_FORM、APPLSYS.FND_FORM_TLおよび他の表は、Formsのみの環境には存在しません。このため、RUEIで提供されるデフォルト(テンプレート)のマッピング(この項で後から説明)を利用するか、対応する.txtファイルを手動で作成することで必要なマッピングを指定できます。

これらのファイルを手動で作成するときは、次のタブ区切りファイルが必要です。

作成した構成ファイルは、目的のスイートごとに.zipファイルに含めてアップロードする必要があることに注意してください。.zipファイルには、空でない.txtファイルしか含めることができません。また、これらのファイルはすべてルート・ディレクトリに存在する必要があります。つまり、サブディレクトリは許可されていません。実際の本番環境に基づいた適切な構成ファイルを目的のスイート用にアップロードする必要があります。構成ファイルの更新の手順は、M.7項「RUEIとEBS本番環境の同期化」に記載しています。

デフォルト(テンプレート)マッピングの利用

必要なマッピングの手動作成が現実的ではない場合は、すでにRUEIに構成されているデフォルト(テンプレート)マッピングを利用できます。この方法で適切なレベルのレポートを得られますが、次の制限事項があります。

最新の一致情報

一般的にFormsのみの環境は時間とともに変化するため、マッピング情報を定期的に確認することを強くお薦めします。上記の制限は、最後にcreate_EBS_info.plスクリプトを実行してから、またはマッピング・ファイルを手動で作成してから環境に追加されたすべてのフォームに適用されることに注意してください。

Formsベース環境のメモリー要件

Formsベース・トラフィックの監視には、大容量のメモリーが必要になることに注意してください。たとえば、10,000件の同時Formsセッションの監視には、約10GBのコレクタ・メモリーが必要になります。このため、Formsベース・トラフィックをリモート・コレクタとして監視するコレクタには、少なくとも16GBのRAMをデプロイすることをお薦めします。または、単一サーバー・デプロイメントを使用している場合、サーバーには少なくとも32GBのRAMが必要です。

さらに、コレクタで使用できるシステム・メモリーのレベルを確認することを強くお薦めします。24GBのRAMを備えた単一サーバー・デプロイメントでは50%に設定する必要があります。32GBのRAMでは40%に設定する必要があります。使用可能なコレクタ・メモリーを増やす方法の詳細は、次のサイトを参照してください。

https://metalink2.oracle.com/metalink/plsql/f?p=130:14:7170176407577419410::::p14_database_id,p14_docid,p14_show_header,p14_show_help,p14_black_frame,p14_font:NOT,762361.1,1,1,1,helvetica

M.3 監視の有効範囲の検証

多くの場合、EBSソフトウェアは標準以外のポート(8000など)を使用するように構成されます。EBSインストールが実行しているポートを確認するには、ログインURLを調べてください。これは次の形式になっています。

https(s)://hostname:portnumber/OA_HTML/AppsLogin

portnumberが定義済ポート(後で説明)の1つとして構成されていることを確認します。また、HTTPSポートが指定される場合は、WebサーバーのSSL秘密鍵のコピーをコレクタ・システムにインポートするようにしてください。モードとポート番号の識別方法の詳細は、M.8項「ソケット・モードとサーブレット・モードのチェック」を参照してください。ポート番号を確認するには、13.2項「監視の有効範囲の管理」に記載されている手順を実行します。

M.4 EBSスイート定義の作成

EBSベースのアプリケーションのスイート定義を作成できます。作成方法は、サポートされている他のOracle Enterpriseアーキテクチャの場合と同じです。スイートを作成する手順は、10.1項「スイートの使用」に記載されています。

Formsを使用するEBSスイートの場合は、「Advanced」セクションを選択し、「Miscellaneous」タブをクリックすることに注意します。スイートの概要が、図M-1に示されるように変わります。

図M-1 「Advanced Suite Configuration」セクション

図M-1の説明が続きます
「図M-1 「Advanced Suite Configuration」セクション」の説明

これらの設定の使用方法は次の項に記載されています。

M.5 追跡テクノロジの指定

RUEIではセッション情報はCookieに基づいています。Cookieは、ヒットを特定のアクセスに結び付けるために使用されます。一般的にCookieはユーザー・ログイン・ページにも結び付けられるため、RUEIは同じCookieを持つ後続のすべてのヒットにユーザー名を含めることができます。EBSにはいくつものCookieがあります。ただし、これらは通常は使用できません。これらの最大の問題は、一意性が低く(たとえばoracle.uix)、範囲が狭い(たとえば、JSESSIONIDを使用できるのはWebサイトの/OA_HTML/の部分のみ)ことです。

クライアント側のCookieメカニズムを実装することをお薦めします。この手順は、12.2項「Cookieテクノロジの指定」に記載されています。


注意:

Formsのみの環境では、ビジターがForms内のアプリケーションにログオンすると、Formsログオン・ページのユーザーIDが自動的に追跡されます。

M.5.1 カスタムCookieの構成

ドメイン全体に対応する一意のCookieを構成できない場合は、次の手順を実行する必要があります。

  1. EBSサーバーで$OA_HTML/AppsLocalLogin.jspファイルを探します。これは通常は$JAVA_TOPディレクトリにあります。

  2. 次のJavaScriptコードをページに追加します。

    <SCRIPT LANGUAGE="JavaScript">if(document.cookie.indexOf('RUEItrack=')==-1){document.cookie='RUEItrack='+parseInt(Math.random()*2147418112)+new Date().getTime()+';path=/;domain='+document.location.host.substring(document.location.host.lastIndexOf('.', document.location.host.lastIndexOf('.') - 1));}</SCRIPT>
    
  3. EBSログイン・ページを開き、ヘッダーの調査分析ツール(Mozilla Firefox用のLive HTTP Headersプラグインなど)を使用してRUEItrack値がクライアント側に設定されていることを確認します。

重要:

また、既存のRUEItrack Cookieを分析するとき、そのCookieがすべてのオブジェクトのヒットとリクエスト(.gifファイルや.jsファイルなど)のためにクライアント側に存在することを確認します。あるいは、上記のJavaScriptコードをt.htmファイルまたはAppsLocalLogin.jspファイルに追加して、パッチ・プルーフにすることができます。つまり、EBSのパッチまたはリリースを後でインストールしても上書きされないようになります。このJavaScriptを両方のファイルには追加しないでください。

M.5.2 Cookie構成の確認

Cookieの構成を確認する手順は、次のとおりです。

  1. ブラウザですべてのCookieを消去します。

  2. EBSアプリケーションに(再)ログインします。

  3. Oracle Formsをロードする操作を実行します。

  4. Oracle Formsでいくつかの操作を実行します。

  5. ログアウトします。

  6. 少なくとも10分間待機します。

  7. RUEIレポータ環境を開きます。

  8. 「Browse data」を選択し、「All sessions」グループを開いて「Session diagnostics」を選択します。記録されたセッション(ユーザーID別または時間別)を探します。アプリケーションについてフィルタリングできます。

  9. セッションを開いて、次の点を確認します。

    • ログイン以外にページ・ビューがあること。これで、セッションIDがログイン後にOAフレームワークに保存されていることが確認されます。

    • 少なくともある程度のOracle Formsアクティビティが「unidentified action」として記録されていること。これで、サーブレット・コールが正しく記録されていることが確認されます。

    • データ・ブラウザでレポートされるページ名に、図M-2でのハイライト表示部分のようなイベントが示されること。

      図M-2 ページ名の例

      図M-2の説明が続きます
      「図M-2 ページ名の例」の説明

すべてのヒットが同じCookieに関連していない場合、問題がある場所を調べて(たとえば、Cookieのドメインまたはパス・オプション)、適切な方法で解決することをお薦めします。

M.5.3 セッションの追跡、相関変数およびセッションURL引数

相関変数とセッションURL引数に関して指定する必要がある追跡メカニズムは、いくつかのフロー・チャートを使用して決定することをお薦めします。

FormsのセッションURL引数

図M-3に示す方法でセッションURL引数を決定できます。ソケット・モードで実行している場合、この設定は対応していません。そうでない場合は、各Formsセッションに一意の値を提供する引数をForms URLで調べる必要があります。通常、この引数はURLでセミコロンまたは疑問符の後にあります。たとえば、jsessionidまたはJServSessionIdformsです。

図M-3 FormsのセッションURL引数

図M-3の説明が続きます
「図M-3 FormsのセッションURL引数」の説明

相関変数

相関変数を使用すると、セッション(TCP上のソケット・モード)を1つのエンドユーザー・セッションにマージできます。図M-4に示す方法で相関変数を決定できます。

一意のクライアントIPアドレスが使用される場合、この設定は対応していません。ソケット・モードで実行している場合、HTTPトラフィックとソケットモード・トラフィックの両方で得られる相関変数(「INDEX_INITIAL_CMDLINE」に含まれる)の値がセッションの注釈として付けられます。EBS環境の場合、これは常にicx_ticket変数を含みます。EBS以外の環境の場合、他の変数を指定する必要があります。HTTPレイヤーにおいて、Formsの初期化コールの問合せ部分で、またはgp1=....&gv1=...のような構文で、この変数が見つかります。ここで、gp1に値の名前を示します。

HTTPレイヤーにおいて、次のように確認できる場合があります。

/OA_HTML/frmservlet?…&gp15=icx_ticket&gv15=255. 184.210.99jE82BtqiYLHJ8T6-bLxTLw…

または、次のように確認できます。

/OA_HTML/frmservlet?…&env=NLS_LANG='AMERICAN_AMERICA'+…+icx_ticket='255.184.210.99.jE82BtqiYLHJ8T6-bLxTLw..'+…

Formsレイヤーでは、変数INDEX_INITIAL_CMDLINEがコレクタのログ・ファイルで確認できることに注意してください。次に例を示します。

&Runform-001.INDEX_INITIAL_CMDLINE=server module=/oracle/r12/VIS12/apps/apps_st/appl/fnd/12.0.0/forms/US/FNDSCSGN fndnam=APPS  config='VIS12'  icx_ticket='255.184.210.99.jE82BtqiYLHJ8T6-bLxTLw..' resp='FND/APPLICATION_DEVELOPER' secgrp='STANDARD' start_func='FND_FNDPOMPO' other_params=…

セッション追跡Cookie

図M-5に示す方法でセッション追跡Cookieを決定できます。

図M-5 セッション追跡Cookie

図M-5の説明が続きます
「図M-5 セッション追跡Cookie」の説明

一意のクライアントIPアドレスが識別される場合は、デフォルトのクライアントIPベースの追跡を使用できます。または、ホスト全体に対して一意の値を持つCookieが使用可能な場合は、JavaScriptを使用してこのCookieを作成できます。その他の場合は、デフォルトのEBS(JSESSIONID)追跡スキームを使用する必要があります。

たとえば、セッションCookieを追加するためにログイン・ページを変更できない場合があるとします。その場合は、Forms以外のトラフィックの別のEBS Cookie(たとえばJSESSIONID)を選択できます。相関関数を使用して、Forms以外のトラフィックをFormsベースのトラフィックに結び付けることができます。このとき、Forms以外のヒットはJSESSIONIDを使用して識別され、共有ヒットはJSESSIONIDと相関引数の組合せで識別され、Formsヒットはセッション追跡変数jsessionidと最初のコマンド行の相関引数の組合せで識別されます。

M.6 Formsソケット・モードのタイムアウトの指定

Formsソケット・モードでは、アクティブなソケットモード・セッションが非アクティブになってから数分間は、コレクタがセッションを廃棄できないように設定できます。ご使用のEBS環境内で使用するタイムアウトを指定することをお薦めします。この設定はFormsソケット・モードのみに対応することに注意してください。

Formsソケット・モードのタイムアウトを指定する手順は、次のとおりです。

  1. 「Configuration」「General」「Advanced settings」「Collector Forms settings」の順に選択します。「View」メニューを使用して、目的のコレクタを選択します。「System (localhost)」項目は、レポータ・システムで実行されているコレクタを表します。現時点で定義されているFormsソケット・モードのタイムアウト設定をクリックします。図M-6に示すダイアログが表示されます。

    図M-6 「Edit Forms Timeout」ダイアログ

    図M-6の説明が続きます
    「図M-6 「Edit Forms Timeout」ダイアログ」の説明

  2. ソケット・モードのタイムアウトを指定します(分単位)。デフォルトは10分です。次に、「Save」をクリックします。

  3. コレクタを再起動するように求められます。コレクタの再起動は、変更を有効にするために必要です。また、選択したコレクタを再起動するには、ツールバーの「Restart Collector」アイコンをクリックします。

Formsソケット・モードのタイムアウトは、EBS環境のタイムアウトよりも長く指定することができます。ただし、こうするとセッションの検出と監視が正常に行われる可能性が高なりますが、必要なメモリー容量が増えることに注意してください。

M.7 RUEIとEBS本番環境の同期化

ご使用の環境でEBSフレームワークがどのように実装されているかをRUEIで認識するための手順は、次のとおりです。

  1. create_EBS_info.plスクリプトをEBSサーバーのホーム・ディレクトリにコピーします。これはRUEIシステムの/var/opt/ruei/processor/local/download/ebsディレクトリにあります。

  2. create_EBS_info.plスクリプトをEBSサーバーで任意のユーザーとして実行します脚注1。このスクリプトにより、環境内で識別されたページIDにIDが割り当てられます。create_EBS_info.plスクリプトは次の構文で実行してください。

    create_EBS_info.pl -part=all|DB|JTT|FORM [-connectstring=connectstring] [-debug] [-exeloc=exedir] [-dir=dir1,dir2]
    

    構造の各要素の意味は、次のとおりです。

    • partオプションには、生成されるファイルのサブセットを指定します。次のように指定できます。

      • all: すべてのファイルが生成されます。これはデフォルトです。以下の3つのオプションを組み合せたものです。

      • DB: このオプションは主としてEBS環境用です。構成ファイルのサブセットが生成されます。このオプション(またはallオプション)を使用する場合は、-connectstringパラメータを指定する必要があります。また、-exelocパラメータも指定する必要があります。これには、SQLPlus実行可能ファイルの場所を指定してください(PATHのいずれかのディレクトリにない場合)。

      • JTT: このオプションは主としてEBS環境用です。すべてのJavaベース・ファイルが生成されます。Javaファイルの場所はAPPL_TOP設定に基づきます。設定がない場合、-dirパラメータで指定されるディレクトリが使用されます。

      • FORM: このオプションは主としてFormsベース環境用です。すべてのFormsベース・ファイルが生成されます。このオプション(またはallオプション)を指定する場合は、-exelocパラメータを指定する必要があります。これには、frmcmpまたはfrmcmp_batch実行可能ファイルの場所を指定してください(PATHのいずれかのディレクトリにない場合)。Forms(.fmb)ファイルの場所はAPPL_TOP設定に基づきます。設定がない場合、-dirパラメータで指定されるディレクトリが使用されます。

    • connectstringには、データベースにアクセスできるようにSQLPlusに渡す文字列を指定します。

    • debugは、デバッグ・モードを有効にする必要があることを示します。

    • execlocは、実行可能ファイルがPATHのディレクトリのいずれかに存在しないこと、exedirディレクトリを検索する必要があることを示します。複数のディレクトリを指定するには、カンマで区切るか-exelocオプションを複数指定する必要があることに注意してください。

    • dir1dir2などには、JavaまたはForms関連の情報を検索するディレクトリを指定します。複数のディレクトリを指定するには、カンマで区切るか-dirオプションを複数指定する必要があることに注意してください。

    スクリプトはAPPLSYSスキーマを読み取り、現在のディレクトリに.txtファイルを生成します。次に例を示します。

    perl create_EBS_info.pl -part=all -connectstring=APPS/APPS@linux-ebs-r12-pc:1522/VIS12
    perl create_EBS_info.pl -part=all -connectstring=APPS/APPS@VIS12
    

    複数インスタンス環境では、目的のインスタンスごとにスクリプトを実行し、作成される.txtファイルを別に保存します。また、インスタンスごとに別のスイート定義を作成します。


    注意:

    EBSアプリケーションに新たなカスタマイズを行う(または既存のカスタマイズを変更する)場合は、スクリプトを再実行して、生成されるzipファイルを再インポートする必要があります。

  3. スクリプトを実行すると、実行したディレクトリにいくつかの.txtファイルが作成されます。関連するすべての.txtファイルは、.zipファイルにまとめて格納されます。RUEIレポータ・システムへのファイルのアップロードに使用できる場所に、この.zipファイルをコピーします。

  4. 10.1.2項「構成ファイルのアップロード」で説明している手順を実行し、生成されたファイルをレポータ・システムにアップロードします。


注意:

create_EBS_info.plスクリプトの実行中に警告またはエラー・メッセージを受け取った場合は、M.18.4項「create_EBS_info.plスクリプトでFRM-91500エラーがレポートされる」にある重要なトラブルシューティング情報を参照してください。

Perlインタプリタ

デフォルトではPerlインタプリタはMicrosoft Windowsには同梱されていません。多くの場合、Oracleデータベースおよび他のOracle製品の一部としてインストールされます。PerlインタプリタをMicrosoft Windowsシステムで探すには、「スタート」「検索」「ファイルやフォルダ」を選択して、perl.exeを入力します。見つかった実行可能ファイルを使用して、構成スクリプトを実行します。

Perl実行可能ファイルがない場合は、RUEIシステムで上記の問合せのDBの部分を実行できます(システムからEBSデータベースへの接続が可能な場合)。これは、リモート・ホストのEBSデータベースのAPPSスキーマを参照するconnectstring-part=DBオプションを使用して実現できます。データベースベースのEBSカスタマイズのみが生成されることに注意してください(JTT/JavaベースのカスタマイズまたはFormsベースの変更は生成されません)。

create_EBS_info.plスクリプトの実行を省略した場合でも、RUEIによってEBSおよびFormsアクティビティのレポートは行われます。ただし、レポートされる名前はカスタマイズを反映しません。たとえば、職責が職責名ではなく職責キーでレポートされ、Formsがフォームの機能説明ではなくフォーム名でレポートされます。ほとんどカスタマイズが行われていない環境ではこれは問題になりません。

M.8 ソケット・モードとサーブレット・モードのチェック

この項では、Oracle Formsサーバーがサーブレット・モードとソケット・モードのどちらで実行しているかをチェックする方法を説明します。

Oracle Applicationsリリース12

Oracle Applicationリリース12は、デフォルトの構成ではサーブレット・モードで実行します。

次のコマンドを使用します。

$ grep connectMode FORMS_WEB_CONFIG_FILE

現在の接続モードがレポートされます。

connectMode=servlet

または、次のコマンドを使用します。

$ grep frmConnectMode CONTEXT_FILE

現在の接続モードがレポートされます。

<forms_connect oa_var="s_frmConnectMode">servlet</forms_conr....

Oracle Applicationsリリース11

Oracle Applicationリリース11は、デフォルトの構成ではソケット・モードで実行します。

次のコマンドを使用します。

$ grep connectMode FORMS60_WEB_CONFIG_FILE

現在の接続モードがレポートされます。

connectMode=socket

次のコマンドを使用します。

$ grep xsport FORMS60_WEB_CONFIG_FILE

目的のポート番号が必要です。

xsport=9095

または、次のコマンドを使用します。

$ grep socket CONTEXT_FILE

現在の接続モードがレポートされます。

<forms_connect oa_var="s_frmConnectMode">socket</forms_conr....

HTMLソースのチェック

最後に、Oracle Formsアプリケーションの起動に使用するページのHTMLソースもチェックできます。Internet Explorerで行う場合は、「表示」「ソース」を選択します。図M-7に示すように接続モードが含まれています。

図M-7 起動ページの詳細例

図M-7の説明が続きます
「図M-7 起動ページの詳細例」の説明

関連する接続モードの情報をハイライト表示しています。

M.9 ホスト名およびURL接頭辞

EBSの実装およびEBSのインスタンスはホスト名で識別できます。場合によっては、URL接頭辞で識別できます。一般的に、EBSスイートにアクセスする方法は2つあります。ホスト名のみを使用する方法、または完全修飾ホスト名(ドメインを含む)を使用する方法です。通常は、URL接頭辞なしでドメインのみを指定してください。特に設定を行っていないアプリケーションはデフォルトの場所でアクセスされます。

表M-1に、アプリケーションのディメンションがRUEIでどのようにレポートされるかを示します。

表M-1 EBSスイート定義のマッピング

ディメンション・レベル 内容

Application/Name

application_name (suite_name)

Application/Page group

suite_name.app » form_description

suite_name.app » responsibility_description

suite_name.app » jsp_group

suite_name.app » jsp_name

suite_name.app » servlet_group

suite_name.app » servlet_name

suite_name.app » DAD_location

Application/Page group

suite_name.app » form_name » form_action » form_block

suite_name.app » responsibility_key » action_description

suite_name.app » jsp_group » jsp_name

suite_name.app » jsp_name » html_title

suite_name.app » servlet_group » servlet_name

suite_name.app » servlet_name » html_title

suite_name.app » DAD_location » function_name


構造の各要素の意味は、次のとおりです。

図M-8に、EBSアプリケーションのRUEIでのレポートの例を示します。

図M-8 EBSアプリケーション・ページ・ネーミングのレポートの例

図M-8の説明が続きます
「図M-8 EBSアプリケーション・ページ・ネーミングのレポートの例」の説明

M.10 データベース表

次のEBSデータベース表は、カスタマイズに関する情報を取得するためにcreate_EBS_info.plスクリプトで使用されます。

容易に取得できるように、select文ではJDR_UTILSおよびJDR_MDS_INTERNALパッケージが使用されます。

M.11 アクション、ページおよびオブジェクト

各EBSフレームワークを分析して、すべてのヒットがオブジェクト・ヒットまたは、アクション・ヒットおよびページ・ヒットとして分類されるように正しい構成を得る必要があります。フレームワーク固有の考慮事項を次に示します。

OA

OAフレームワークは、M-V-C(Model-View-Controller)モデルを使用して構築されます コントローラはHTTPレベルで確認できる部分であるため、RUEIに関連するのはコントローラのみです。コントローラは、特定のページを表示するか、そのページを構成する別の場所にビジターをリダイレクトするかを内部で決定します。リダイレクトは自動的に認識されます。これはRUEIの標準の機能です。

URLパラメータに基づいてページ名が定義されます(リダイレクトの場合は、前のページのパラメータを含む元のURLではなく、リダイレクト先URLのURLを使用する必要があります)。コントローラの他に、このフレームワークには固定URL(OALogout.jspのようなコントローラをバイパスする)も含まれます。このようなファイルはJTTベース・ファイルと一緒に認識されます。

JTT

JTTフレームワークは、M-V-C(Model-View-Controller)モデルを使用して構築されます これはOAフレームワークの定義とは異なり、すべてのアプリケーションに対して1つのコントローラがあるのではなく、アプリケーションごとに1つ(または複数)のコントローラが存在します。つまり、関連する.jspファイルの数が多く、関連するすべての.jspファイルの調査が必要になります。.jspファイルをサーバー側で分析すると、アプリケーション定義の判別が可能です(.jspファイルの場所に基づいて)。

M.12 関数エラー

デフォルトのRUEIインストールでは、様々な種類のエラーが認識されます。これらはネットワーク・エラーおよびHTTPエラーです。また、関数エラーを(サイト・エラーとして)手動で追加する機能もあります。EBSフレームワークの場合、このようなコンテンツベースのエラーは自動的に分析できます。これを有効にするために、次に説明する機能が実装されます。

Oracle Formsエラー

Formsセッション中に発生するエラーは、様々なレイヤーが原因となっている可能性があります。

M.13 OAフレームワークでのページ名の推定

OAフレームワークの詳細は、次のサイトを参照してください。

http://www-apps.us.oracle.com:1100/fwk/fwksite/510/devguide/ess/ess_state.htm

OAベースのトラフィックは次のようにRUEIにマッピングされます。

パラメータのマッピング

マッピングが可能なのは、監視対象のデプロイメントと一致するIDがEBS_*.txtファイルに含まれる場合のみであることに注意してください。正しい構成ファイルを取得するには、スクリプト(M.7項「RUEIとEBS本番環境の同期化」を参照)を使用してデプロイメント環境から正しい情報を取得します。

このスクリプトでは、関連する情報を取得するために次の2つの方法が使用されます。

M.14 ページ・コンテキスト

すべてのアクションがページに関連するとは限りません。このため、この項ではアクション(HTTPリクエストなど)がどのようにページ・ビューとしてレポートされるかを説明します。

ページについてのリクエストが受信されるたびに、OAフレームワークはOAPageContextを作成します。これは新しいページの処理が完了するまで存続します。特に、OAPageBean(ページ処理の中心機能)によってOAPageContextが作成されます。

RUEIでのレポートは、HTTPレベルで確認されるリクエストに基づくことに注意してください。ページが1つのリクエスト内で変化する場合、計測された時間は元のページに対してレポートされます。

M.14.1 リクエストとページの境界

Webアプリケーションの作業単位は、リクエストとレスポンスのペアです。ブラウザがリクエストを発行し、サーブレットがリクエストを処理してレスポンスを返します。レスポンスの送信は、1つのリクエストの終了、あるいは完了したリクエストと新しいリクエストの「境界」を示します。同様に、OAPageBeanがあるページの処理を完了したとき、これは現在のページと新しいページの「境界」です。したがって、次のシナリオでユーザーがページXからページAに、次にページBにナビゲートする場合、ページXとページAの間およびページAとページBの間に2つのリクエスト境界があります。また、ページ境界も、ページXとページAの間およびページAとページBの間という概念的に同じ場所にあります。これを図M-9に示します。

図M-9 同じリクエスト境界とページ境界

図M-9の説明が続きます
「図M-9 同じリクエスト境界とページ境界」の説明

異なるリクエスト境界とページ境界

ただし、状況によっては、リクエストとページの境界は同じではありません。次のJSP Forwardのケースについて考えてみます。

  • 図M-9に示すようにユーザーがページXからページAにナビゲートします。

  • ページAでユーザーが選択するコントロールが、レスポンスで表示するページを決める前にページAのコードを評価する必要があるというものです。このため、ブラウザはリクエストをページAに発行し、OAフレームワークがリクエストを処理します(ページのためのOAPageContextの作成など)。ページAで処理が完了すると、図M-10に示す最初のページ境界に到達します。

  • ページAのコード内では、ユーザーがどのコントロールを選択したかを開発者が評価して、JSP ForwardをページBに発行します。OAフレームワークは、ページAを再表示しないためにこの時点ではHTTPレスポンスを送らず、ページBの処理を開始します(このページのための新しいOAPageContextの作成など)。ページBで処理が終了すると、2番目のページ境界に到達します。

  • ここでページBをユーザーに表示する必要があるため、HTTPレスポンスがブラウザに送信されます。このときにリクエスト境界に到達します。

図M-10 異なるリクエスト境界とページ境界(JSP Forward)

図M-10の説明が続きます
「図M-10 異なるリクエスト境界とページ境界(JSP Forward)」の説明

一般的なJSPアプリケーションの構築方法の詳細は、http://www-apps.us.oracle.com:1100/fwk/fwksite/510/devguide/ess/ess._jspprimer.htmを参照してください。

M.15 データ・アイテム

表M-2に示すEBS固有のデータ・アイテムがRUEIでレポートされます。

表M-2 EBS固有のデータ・アイテム

項目 説明

EBS suite/Code

構成定義で定義されたEBSスイートのコード。このデータを使用して、監視対象の様々なEBSスイートを区別することができます。

EBS suite/Name

構成定義で定義されたEBSスイートの名前。このデータを使用して、監視対象の様々なEBSスイートを区別することができます。

EBS framework/Name

使用されるEBSフレームワーク。たとえば、FORMS(Formsトラフィック)、OA(Oracle Applicationフレームワーク)、JTT(JTTフレームワーク)、servlet(サーブレット)およびother-traffic(未分類のページ設定を選択した場合のみ表示されます。page-URLを使用して実際のURLを確認します)。

EBS form name/ID

使用されるフォームのID。

EBS form name/Name

使用されるフォームの説明。

EBS JSP filename/Filename

使用されるJSPベース・ファイルの名前。たとえば、ログインイベントまたはrunformsなどのアクションが含まれることがあります。

EBS responsibility/Key

領域にアクセスするために使用された職責キー。これは、OAフレームワークに関連するURLと、JTTファイルの限られたセットのみに適用されます。この場合、EBSフォーム名によって、エンド・ユーザーが参照していたフォーム名がレポートされます(FormsまたはOAフレームワークを使用)。

EBS responsibility/Name

領域にアクセスするために使用された職責の説明。これは、OAフレームワークに関連するURLと、JTTファイルの限られたセットのみに適用されます。この場合、EBSフォーム名によって、エンド・ユーザーが参照していたフォーム名がレポートされます(FormsまたはOAフレームワークを使用)。

EBS module/ID

エンド・ユーザーがナビゲートしたEBSモジュールのID。

EBS module/Name

エンド・ユーザーがナビゲートしたEBSモジュール名。

EBS screen region/ID

エンド・ユーザーがナビゲートしたEBSリージョンのID。

EBS screen region/Name

エンド・ユーザーがナビゲートしたEBSリージョン・ビュー。

Total dabase time

Forms関連の問合せをデータベースで実行するためにかかった時間(ミリ秒単位)。


M.16 資料

次の資料が役に立つ場合があります。

M.17 既知の制限事項

現在、RUEIはEBSのすべての機能には対応していません。特に次の制約事項がすでに判明しています。

M.18 トラブルシューティング

この項では、EBSアプリケーションを監視するときに特によく発生する問題について説明します。カスタマ・サポートに問い合せる前に、この項の内容を確認してください。

M.18.1 ネットワーク・トラフィックが測定されていないように見える

予期されるネットワーク・トラフィックがレポートされないように見える場合は、次の点を確認することをお薦めします。

  • RUEIが、OA、JTT、PLS、Oracle Formsおよびサーブレット・フレームワークに基づくEBSアプリケーションを監視できること。一般的に、スイートはインストールごとに異なる特定のポートで実行するように構成されます。これもRUEIに指定する必要があります。「Configuration」「Security」「Protocols」を選択します。定義されたポート設定を確認し、EBSアプリケーションの要件を満たすようにします。

  • RUEIシステムでデータの受信が開始しても、自動的にレポートされないこと。最小でも1つのアプリケーションを定義する必要があります。このアプリケーションは、少なくとも関連するドメイン名と、そのドメイン内の一意のページIDスキームを含む必要があります。

  • 監視対象のトラフィックにVLANカプセル化トラフィックが含まれる場合は、そのトラフィックがRUEIで構成されていることを確認します。「System」「Configuration」「Security」「Network filters」「VLAN traffic」を順に選択して、定義済の設定を確認します。この機能の使用方法の詳細は、13.3.2項「VLANフィルタの定義」に記載されています。

  • EBSには、追加設定せずにセッション追跡のために使用可能なCookieはないことに注意してください。したがって、Cookieはログイン・ページで作成される必要があります。このCookieがアプリケーション全体に対応します。デフォルトでは、Jession Cookieはアプリケーション・リンクのみに対応し、イメージ、CGIおよびライブラリには対応しません。oracle.uix Cookieはすべてのヒットに対応しますが、ビジターごとに一意ではありません。

  • トラフィック・サマリー機能(「System」「Status」「Data processing」の順に選択)はアプリケーション・ロジックに基づいているため、トラフィックの概要にはアプリケーション以外(スイート、サービス、SSOなど)のトラフィックは示されません。

EBSスイート定義を構成した後で、EBSアプリケーションにログインし、アプリケーションでクリティカル・パスを実行することを強くお薦めします。その後、RUEIで記録されたアクションを検索し、セッション診断機能を使用してそれらが正しくレポートされていることを確認します。具体的には、次のとおりです。

  • 説明がレポートされ、コードはレポートされないことを確認します。アプリケーション名のかわりにコードまたはページグループ名のかわりにページグループ・レベルがレポートされる場合、create_EBS_info.plスクリプトから導出された情報が正常にアクティブ化されていません。

  • 短いセッションが多数レポートされる場合は、Formsトラフィックが測定されていません。

  • .jspファイルが多数レポートされる場合は、手動ページ・ネーミングの必要性を示します(ユーザーが必要とする場合)。

M.18.2 識別されないアクションが多数レポートされる

レポートされるトラフィックの大部分を識別されないアクションが占める場合、Formsの追跡が正常に機能していません。次の項目に注意する必要があります。

  • ステータス・バーやテキストフィールドなどが表示されない場合は、監視対象トラフィックの特定の特性が取得されていません。この場合は、カスタマ・サポートに問い合せてください。

  • 監視対象のすべてのトラフィックが識別されないアクションとしてレポートされる場合は、スイートの概要(図M-6を参照)の「Forms」タブで指定されている「URL prefix」および「Session URL argument」設定が、環境で使用されている設定と一致することを確認する必要があります。この情報は「Page URL」ディメンションに含まれます。

  • サーバー・ポートが正しく構成されていることを確認します。特に、サーブレット・ポートがHTTPポートとして構成されていることを確認します。

M.18.3 セッションが「anonymous」としてレポートされる

セッションが「anonymous」としてレポートされるが、ユーザーIDがすべてのセッション・キューブにある場合は、スイートの概要(図M-6を参照)の「Forms」タブに指定されている「Correlation URL argument」を確認する必要があります。

M.18.4 create_EBS_info.plスクリプトでFRM-91500エラーがレポートされる

create_EBS_info.plスクリプトをUNIXシステムで実行すると、次のエラーが複数回レポートされます。

FRM-91500: Unable to start/complete the build.

これは、frmbatchスクリプトがユーザー・インタフェースにアクセスできないために発生します。次の項目に注意する必要があります。

  • DISPLAY変数が正しく設定されていることを確認します。これはxclockまたはxeyesなどX Window Systemのツールを使用して確認できます。また、別のサーバーのX Windows Systemを使用できるようにするSSHのXフォワードも検討してください。

  • frmcmp_batchスクリプトは、X Windows Systemなしで機能しようとします。これは、create_EBS_info.pl構成スクリプトで使用される最初のスクリプトです。次のコマンドを使用して表示モードを設定します。

    $ set ORACLE_TERM=vt220; export ORACLE_TERM
    

M.18.5 PerlのZip機能が使用できない

一部のシステムではzip機能はPerlパッケージと一緒にインストールされません。この場合は次のメッセージが表示されます。

The Archive::Zip package is not available on this system.

このメッセージの後で、サンプル・コマンドによってアーカイブの作成方法が示されます。アーカイブには空のファイルを含めないこと、およびファイルをディレクトリに入れないことに注意してください。これらに違反すると、RUEIにアップロードできません。または、適切なディレクトリでコマンドzip EBS_*txtを実行することもできます。

M.18.6 frmcmp_batchスクリプトが失敗する

frmcmp_batchスクリプトが不明なエラーで失敗し、次のようなレポートが生成されます。

execution of 'frmcmp_batch module=XXX/XXX/XXX.fmb module_type=form batch=yes logon=no forms_doc=yes strip_source=yes build=no output_file=/tmp/XXX.txt' failed: 11. Ignoring /XXX/XXX/XXX.fmb

これは、レポートされた.fmbファイルが.txt形式に変換できなかったこと(おそらくは破損のため)を示しています。すべての.fmbファイルのうち少数のみがレポートされる場合は、問題ありません。実際、レポートされたフォームは本番環境で機能しない可能性が高いためです。ただし、レポートされたフォームをWebサイトのビジターが頻繁に使用しており、異常がないことがわかっている場合は、この問題をレポートしてください。このとき、関連する.fmbファイルと一緒に、EBS環境でのファイルのデプロイ方法がわかる情報も提供してください。

M.18.7 create_EBS_info.plスクリプトで警告/エラーが生成される

create_EBS_info.plスクリプトを実行しているときにエラーまたは警告(あるいは両方)を受け取った場合は、エラーや警告の種類に応じて次のようにします。

  • データベース関連:

    • 次のコマンドを発行して、create_EBS_INFO.plスクリプトに指定されているconnectstringを確認します。

      sqlplus connectstring @temporarysqlfile
      
  • Forms関連:

    • frmcmpまたはfrmcmp_batchが正常に機能していません。この問題のトラブルシューティング情報の詳細は、「ノート266731.1」(https://support.oracle.com/CSP/ui/flash.html)を参照してください。

    • frmcmpまたはfrmcmp_batchがsig 11セグメント・エラーを返します。これはGRDDHIST.fmbについて発生することがわかっています。



脚注

脚注1:このスクリプトは、本番環境と同じであれば検収環境でも実行できます。