アクティビティのステータス
アクティビティのステータスは、レコードを処理するアクティビティのレベルを示します。現在および過去のレコードではアクティビティのステータスに日付スタンプ(アクティビティ日)が付いており、これによって処理の重要なポイントを識別し、アクティビティを内部制御できます。
-
有効: アクティビティの処理と計算が完了した現在のデータ。
-
保留: 入力済ですが、まだ処理されていない情報。保留中のデータに対しては、現在の処理と計算に適用する前に、処理を実行する必要があります。すべての必須データを入力して稲妻アイコンを選択すると、ステータスが「保留」から「有効」に変更されます。
-
シャドウ: 戻し処理されたアクティビティに対して使用します。OIPAでは、「戻し処理」という用語は、リバーサル・アクティビティによって「シャドウ」ステータスに変更されたアクティビティを意味します。更新されたすべてのデータは、アクティビティが処理される前の元の状態に設定し直されます。リバーサル・アクティビティは、アクティビティ・レコードのリサイクルまたは削除の際に実行できます。
-
保留シャドウ:データは入力済だが、処理されずに削除されたアクティビティ。
-
NUV保留: アクティビティのファンドに、アクティビティ有効日(または保証価格日付)時点のユニット・バリューがないことを示します。ファンドのユニットと金額を計算するには、有効なユニット・バリュー(価格)が必要です。このステータスは、処理で評価を実行するアクティビティにのみ適用されます。
-
損益保留: アクティビティのファンドに、アクティビティ有効日(または保証価格日付)時点のユニット・バリューはあるが、システム日付時点のユニット・バリューがないことを示します。ファンドの利益または損失金額を除いて、すべてのアクティビティ値が処理されます。ユニットと損益を計算するには、有効なNUVが必要です。
-
キュー:キュー内の他のアクティビティに影響を与えずにアクティビティを処理できます。通常、アクティビティが追加されると、そのアクティビティは「保留」ステータスになります。システム日付まで日付を進める処理が存在し、前のアクティビティが「NUV保留」ステータスで現在のアクティビティとファンド配分を共有している場合、手動による起動または夜間サイクルによってアクティビティが処理されるときに、トランザクションはキュー・ステータスになります。ファンド配分を共有する「NUV保留」ステータスのアクティビティが前になくなるまで、アクティビティはこのステータスのままです。また、この時点で、有効日は現在のシステム日付に自動的に変更されます。
- 要件保留: アクティビティが「保留」ステータスに移動するには要件を満たす必要があることを示す場合に使用します。アクティビティは、「保留」ステータスになると処理可能になります。
-
取消済: ステータスが「取消済」のアクティビティは、構成済の最小ビジネス条件を満たさなかったために自動的に「シャドウ」になります。表示される値は「取消済」ですが、データベースには値が「シャドウ」として格納されます。
ステータスの色
アクティビティ・シェーディング機能では、アクティビティ・ステータスに従ってその色が変化することによりアクティビティ・ステータスの表示機能が拡張されています。アクティビティ・シェーディング機能が有効な場合は、「アクティビティ」画面にリストされている各アクティビティが、ステータスを示す色のテキストで視覚的に表示されます。
ステータスの例
「有効」ステータス
計算が処理されて結果データが保存されると、アクティビティは「有効」ステータスになります。また、OIPAの「アクティビティ」画面に、アクティビティが「有効」ステータスとして表示されます。ユーザーは、稲妻アイコンを使用して、アクティビティを手動で処理できます。処理ボタンを使用したり、「自動処理」を選択した場合も、アクティビティは「有効」ステータスになります。すべての保留アクティビティは、サイクル内の日付順、またはバッチ処理によって自動的に処理されます。
例
CoverageCalcuationアクティビティの稲妻アイコンを選択しました。アクティビティが処理され、「アクティビティ詳細」画面にアクティビティの値が表示されます。
「保留」ステータス
アクティビティの情報は入力されたが、まだ処理されていない場合に、アクティビティは「保留」ステータスになります。このアクティビティではまだ計算は実行されていません。アクティビティは、手動で追加されるか、またはシステム生成された後、まだ処理されていない場合に「保留」ステータスになります。いずれの場合も、アクティビティが処理されるまで、アクティビティ・レコードは「保留」ステータスのままです。
例
「アクティビティ」ドロップダウン・ボックスからCoverageCalculationアクティビティを選択し、「追加」ボタンを選択して、このアクティビティを手動で入力しました。アクティビティは「アクティビティ」画面のリストに表示されます。
シャドウ
リサイクルされたアクティビティは「シャドウ」ステータスになります。アクティビティに関連付けられた「リサイクル」
ボタンを選択すると、処理可能な2つのアクティビティが追加作成されます。1番目のアクティビティはリバーサル・アクティビティで、緑のリバーサル矢印
が表示されます。2番目のアクティビティは新規アクティビティで、元のアクティビティを置換します。リバーサル・アクティビティは、元のアクティビティを置換する新規アクティビティの前に実行する必要があります。
フィルタ表示で「シャドウ」と「リバーサル」が選択されていない場合、これらのステータスのアクティビティは「アクティビティ」画面に表示されません。
手順1: アクティビティのリサイクル・ボタンを選択します。
リバーサル・アクティビティと新規アクティビティの2つの保留アクティビティがOIPAで生成されます。
手順2: リバーサル・アクティビティの処理ボタンを選択します。
元のアクティビティのステータスは「シャドウ」ステータスに更新され、リバーサル・アクティビティのステータスは「有効」に更新されます。
手順3: 正しい情報を指定した保留アクティビティを処理します。
保留アクティビティの横にある稲妻アイコンをクリックします。更新されたアクティビティのステータスは「保留」から「有効」に変更されます。