リファレンス・ガイド
CICS Runtime構成ファイル
概要
CICS Runtimeの管理は、Tuxedoネイティブのツールと、CICSに固有である機能のための、限られた数の構成表に基づいています。CICS構成では、従来、リソースは独立した表として定義されていましたが、現在はCSD内で定義されています。この後者の手法が、CICS Runtimeで使用される手法です。
リソース構成表は、トランザクション、トランザクション・クラス、プログラム、ファイル、TSキュー・モデルなど、それぞれ特定のタイプのリソースを記述しています。各表には、リソースに関連する特定のパラメータが含まれます。
Tuxedoとリソース・ファイルの担当内容
トランザクションのようなCICSリソースと、その特性すべて(優先プログラム、再起動可能など)は、リソース構成ファイルに記述されます。Tuxedo構成の要素、たとえば、どのマシン上にあるどのグループの何台のサーバーがこのトランザクションを提供するかは、Tuxedo構成ファイルUBBCONFIGに記述されます。
このようにして、担当内容は明確に分けられます。
- リソースの構成は、CICSアプリケーションの機能動作を保証します。
- Tuxedoシステムの構成は、本番での最適パフォーマンスと堅牢さを保証します。
リソース定義ディレクトリ
リソース構成ファイルはすべて、既知の環境変数${KIXCONFIG}
によって示される共通ディレクトリに格納されます。
CICSタイプの情報を記述する各表は、起動時にサーバーが読み取るファイルに格納されます。
構成ファイルの紹介
一般的な内容
各リソース構成表は、トランザクション、トランザクション・クラス、プログラム、ファイル、TSキューなどのリソース・タイプを、このリソースに関連するすべての固有パラメータとともに記述しています。
各リソース表には、パラメータの列が3つあります。
Structure
この項では、これらの構成ファイルの各々を詳細に説明していきます。
トランザクション構成ファイル
表4-1には、アプリケーション・ユーザーが利用できるトランザクションを、特性とともに示します。
ファイル名は、transactions.desc
です。
表4-1 トランザクション・パラメータ
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CICSのグループ概念で、関連するリソースのグループが、CICSシステムによって起動時に宣言され、インスタンス化されるかどうかを決定します。
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リソースの説明のための小さなテキスト・コメント領域。
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このトランザクションのために呼び出される最初のプログラムの名前。
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トランザクションの別名を定義するために使用されます(通常は小文字)。
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システム・プログラミング・リクエストのために呼び出されるESM。
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機密データ内で: CONFDATAシステム初期化パラメータにHIDETCが指定されているCICSトレース・エントリからのユーザー・データを、CICSが非表示にするかどうかを指定します。
システム初期化パラメータで CONFDATA=SHOW が指定されている場合、トランザクション定義の CONFDATA は無視されます。
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トランザクション優先度を指定します。0 - 255の範囲の1 - 3桁の10進値で、全体的なトランザクション処理優先度を確立する際に使用されます。(トランザクション処理優先度は、ターミナルの優先度、トランザクション優先度、および演算子優先度の合計に等しく、255以下です。)数が大きいほど、高い優先度を示します。
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このトランザクションによってアクセスされるリソースに、リソース・セキュリティ・チェックを使用するかどうかを指定します。
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異常終了に続いて動的なトランザクション・バックアウト・ファシリティによってバックアウトされたタスクを、トランザクション再起動ファシリティを使用して再起動するかどうかを指定します。
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- ENABLED: トランザクションの通常実行を可能にします。
- DISABLED: トランザクションの実行を阻止します。
デフォルト値は、ENABLED です。
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TRANSACTION属性の4文字長制限が不便すぎる場合に、APPCパートナが使用できるトランザクションの名前を指定します。この名前は、64文字以下です。
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このトランザクションのアクティビティをトレース対象にするかどうか指定します。
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トランザクションが属するトランザクション・クラスの名前を指定します。トランザクション・クラスに属するトランザクションは、スケジューリング制約に従っていないと実行できません。
ターゲット・プラットフォーム上でのこのパラメータの使用に関する詳細は、 「Tranclasses構成ファイル」を参照してください。
定義されたtranclassがないトランザクションは、それを提供するサーバーの数以外のスケジューリング制約を持ちません。
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このトランザクションのために獲得されるトランザクション作業領域のサイズを指定します(単位はバイト)。0 - 32767の範囲の、1 - 5桁の10進値を指定します。
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Tranclasses構成ファイル
表4-2で、並列トランザクション・アクティビティを規制するために利用できるtranclassesを示し、定義します。
ファイル名は、tranclasses.desc
です。
表4-2 Transclassパラメータ
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トランザクション・クラスの名前。
tranclassは、並列動作を許されないトランザクションのカテゴリを定義します。理由は、おそらく一部のリソースを直列化できない手段で使用するためです。
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CICSのグループ概念で、関連するリソースのグループが、CICSシステムによって起動時に宣言され、インスタンス化されるかどうかを決定します。
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リソースの説明のための小さなテキスト・コメント領域。
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実行の並列度を定義します。
特別な処理をする唯一の値は値1ですが、詳細情報は下記を参照してください。
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セマンティック情報
ネイティブ・ソースのCICS定義
トランザクション・クラスに属するものとして定義されているトランザクションは、スケジューリング制約に従っていないと実行できません。アクティブなトランザクション・クラスに属するトランザクションがすでに実行されている場合、新しいトランザクションはすべてキューに登録されます。実行するトランザクションの最大数を指定するには、MAXACTIVE
属性を使用します。列のサイズを制限するには、PURGETHRESH
属性を使用できます。
トランザクションをトランザクション・クラスに入れることによって、CICSがタスクをディスパッチする方法を制御できます。
ターゲット・プラットフォームの概念へのマッピング
Tuxedoでは、トランザクションのスケジューリングと、リソースがトランザクションのグループに対して与える影響とは、異なる方法で実行されます。指定のトランザクションを提供するサーバーの数により、トランザクションのスケジューリングや、影響を受けるリソースの、トランザクションのグループに対する相対的な量が管理されます。
MAXACTIVE 1の特殊な事例
この事例は非常に特殊で、アプリケーションの機能特性に影響を与えます。
このクラスの2つのトランザクションが決して同時実行されないことが保証されます。ターゲット・プラットフォーム上で維持される相互排他的な動作を定義することで、アプリケーションの正しい動作が保証されます。
単一のサーバーARTSTR1
が、MAXACTIVE =1
である1つのTRANCLASSに属するトランザクションを提供します。
プログラム構成ファイル
表4-3で、トランザクションの最初のプログラムとして、またはEXEC CICS LINKとXCTLの起動対象として参照できるプログラムを示し、定義します。
ファイル名は、programs.desc
です。
表4-3 プログラム・パラメータ
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プログラムの名前。
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CICSのグループ概念で、関連するリソースのグループが、CICSシステムによって起動時に宣言され、インスタンス化されるかどうかを決定します。
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リソースの説明のための小さなテキスト・コメント領域。
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プログラムの言語で、通信方法を認識するために必要です。
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- ENABLED: プログラムの通常実行を可能にします。
- DISABLED: プログラムの実行を阻止します。
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プログラムがローカルに提供されていず、DPLサーバーにあることを指定します。
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遠隔サイト上で、DPLプログラムのためにプログラムの名前を指定します。
リモート名がローカル名と異なる場合のみ役に立ちます。
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ファイル構成ファイル
表4-4で、CICSアプリケーションで参照できるファイルを示し、定義します。
ファイル名は、files.desc.
です。
表4-4 ファイル・パラメータ
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ファイルの名前。このファイルに関連するEXEC CICSで使用されるファイルの論理名。
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CICSのグループ概念で、関連するリソースのグループが、CICSシステムによって起動時に宣言され、インスタンス化されるかどうかを決定します。
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リソースの説明のための小さなテキスト・コメント領域。
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このファイルの配置を指定します。(共有または排他的)。
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このファイルのために使用されるデータ・セット名(オペレーティング・システムが認識している名前)を指定します。
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このファイルに自動ジャーナリングを適用するかどうかを指定します。
ジャーナル化されたデータはVSAMレコードの書式になっており、ユーザー制御ジャーナリングのために使用されます。ジャーナル化されるデータは、JNLADD、JNLREAD、JNLSYNCREAD、JNLSYNCWRITEおよびJNLUPDATE属性によって識別されます。
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リモート・ファイルおよびLOAD(NO)で指定されたカップリング・ファシリティ・データ表におけるレコードの論理キー長を、バイト単位で指定します。
現在のリリースでは、リモート(追加Tuxedoシステム)ファイルも、CFDTもサポートしません。将来的には、リモートのファイル出荷をサポートし、このキー長を使用する可能性もあります。
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UNCOMMITTED| CONSISTENT| REPEATABLE
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RLSACCESS(YES)で定義されたファイルに必要な、読取り整合性のレベルを指定します。READINTEGを使用して、ファイルに読取り整合性のデフォルト・レベルを設定することができます。このデフォルトは、API読取り整合性オプションのいずれかを指定しないプログラムによって使用されます。
ターゲット・プラットフォーム上では、3つの整合性のレベルの正確なセマンティックが、正確なCICS/VSAMセマンティック間で異なることがあります。
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リモート・ファイルまたはカップリング・ファシリティ・データ表内のレコードの最大長を、バイト単位で指定します。サイズには、1 - 32767の範囲を指定できます。
現在のリリースでは、リモート(追加Tuxedoシステム)ファイルも、CFDTもサポートしません。将来的には、リモートのファイル出荷をサポートし、このレコード・サイズを使用する可能性もあります。
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リモート・システムでのファイルの名前を指定します。
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ソースで、ローカル・システムと、ファイルが存在するリモート・システムをリンクする接続の名前を指定します。
ターゲット・プラットフォームでは、別のシステム(別のTUXEDOシステムまたはネイティブのCICSシステム)へのファイル出荷の場合のみ使用されます。
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ENABLED| DISABLED| UNENABLED
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CICS初期化に続くファイルの初期ステータスを指定します。
UNENABLEDの場合、明示的なEXEC CICS SET FILE OPENが可能です。
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ジャーナリング属性
表4-5には、ジャーナリング属性を示します。
表4-5 ジャーナリング属性
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追加操作を、JOURNAL属性によって指名されたジャーナルに記録するかどうかを指定します。
ターゲット・プラットフォーム上では、セマンティックが簡素化され、BEFORE/AFTER/ALLに対して単一のレコードが記録されます。
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NONE| UPDATEONLY| READONLY| ALL
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JOURNAL属性によって指名されたジャーナルに記録する読取り操作を指定します。
- ALL:すべての読取り操作をジャーナルします。
- NONE: 読取り操作をジャーナルしません。
- READONLY: READ ONLY操作のみをジャーナルします(READ UPDATE操作は対象外)。
- UPDATEONLY: READ UPDATE操作のみをジャーナルします(READ ONLY操作は対象外)。
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自動ジャーナリング・レコード(READ操作がジャーナルするために作成されたもの)を同期化するかどうかを指定します。
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自動ジャーナリング・レコード(WRITE操作がジャーナルするために作成されたもの)を同期化するかどうかを指定します。
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REWRITEおよびDELETE操作をジャーナルに記録するかどうかを指定します。
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TSキュー・モデル構成ファイル
表4-6には、CICSアプリケーションで参照できるTSキュー・モデルを示し、定義します。
ファイル名は、tsqmodel.desc
です。
表4-6 TSキュー・パラメータ
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TSキュー・モデルの名前。
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CICSのグループ概念で、関連するリソースのグループが、CICSシステムによって起動時に宣言され、インスタンス化されるかどうかを決定します。
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使用する記憶域の種類を指定します(ファイルまたはメモリー)。
コントロールとしてのみ使用されます。MAIN TSは回復可能にはなれません。
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このモデルの接頭辞として使用される文字列を指定します。接頭辞は、最長16文字です。
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このモデルと一致するキューがリカバリ可能であるかどうかを指定します。ターゲット・プラットフォームでは、リカバリ可能なキューはリカバリ機能を提供するためにRDBMSに格納されますが、デフォルト・キューはファイルに書き込まれます。
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このTSMODEL定義で使用する共有TSプール定義の8文字の名前を指定します。
ターゲットには同じ結果になる他の手段があるので、おそらく、将来のリリースで消えるでしょう。
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ソース・プラットフォームで、ローカル・システムと、一時記憶域キューが存在するリモート・システムをリンクする接続の名前を指定します。
ターゲット・プラットフォームでは、別のシステム(別のTUXEDOシステムまたはネイティブのCICSシステム)へのTS出荷の場合のみ使用されます。
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REMOTEPREFIX XREMOTEPREFIX
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リモート・システムで接頭辞として使用される文字列を指定します。接頭辞は、最長16文字です。
これらのオプションは、システム間でTSキュー・アクセスを出荷するときにキュー名を変換する場合のみ役に立ちます(ソースとターゲットの両プラットフォーム上で)。
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このモデルと一致するキューに対してセキュリティ・チェッキングが実行されるかどうかを指定します。
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ENQモデル構成ファイル
表4-7には、CICSアプリケーションで参照できるENQモデルを示し、定義します。
ファイル名は、enqmodel.desc
です。
表4-7 ENQモデル・パラメータ
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CICSのグループ概念で、関連するリソースのグループが、CICSシステムによって起動時に宣言され、インスタンス化されるかどうかを決定します。
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省略されたか、空白として指定された場合、一致するエンキュー・モデルはローカルなスコープを持ち、それ以外の場合は、グローバルなスコープを持ちます
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TDキュー・エクストラ・パーティション構成ファイル
表4-8で、CICSアプリケーションが利用できるエクストラ・パーティションTDキューを示し、定義します。
ファイル名は、tdqextra.desc
です。
表4-8 TDキュー・パラメータ
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一時データ・キューの名前を1 - 4文字で指定します。
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CICSのグループ概念で、関連するリソースのグループが、CICSシステムによって起動時に宣言され、インスタンス化されるかどうかを決定します。
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起動JCLで定義されたデータ・セットを参照する可能性がある1文字から8文字の値を指定します。
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- MOD: ART-CICSは、まずデータ・セットが存在すると想定します。既存の順編成データ・セットについては、MODにより、読取り/書込みメカニズムがデータ・セット最後のレコードの後に置かれます。読取り/書込みメカニズムは、データ・セットが出力のために開かれるたびに、最後のレコードの後に置かれます。ART-CICSがデータ・セットのボリューム情報を検出できない場合は、次のとおりです。
- DD文の場合。
キューが閉じられると、この方法で動的に割り当てられたデータ・セットは削除され、すべてのレコードは失われます。新規データ・セットの場合、MODにより、読取り/書込みメカニズムがデータ・セットの先頭に置かれます。
- OLD: データ・セットが、このジョブ手順以前に存在しました。
- SHR: データ・セットはこのジョブ手順以前に存在し、他の同時ジョブからも読み取れます。
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I/Oエラーが発生したときに実行されるアクションを指定します。これは、次のいずれかです。
- I = IGNORE: エラーを引き起こしたブロックは、受け入れられます。
- S = SKIP: エラーを引き起こしたブロックは、スキップされます。
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データ・セットの初期ステータスを指定します。初期ステータスは、次のいずれかです。
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D = DEFERRED : データ・セットは、CEMT INQUIRE|SET TDQUEUEコマンドを使用してそれを開きたいことを表明するまでは、閉じたままです。
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I = INITIAL : データ・セットはインストール時に開かれます。ただし、DSNAME属性が指定されていず、起動JCLのDD文でデータ・セット名が指定されていない場合、一時データ・キューはCICS起動時にJESに割り当てられます。
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F= FIXED : 固定レコード。RECORDFORMAT FIXEDを指定する場合、ブロック書式も指定する必要があります。
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V= VARIABLE : 可変レコード。RECORDFORMAT VARIABLEを指定する場合、ブロック書式も指定する必要があります。
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使用する制御文字を指定します。デフォルトはありません。デフォルトでRECORDFORMATが空白になることを許容する場合、PRINTCONTROLフィールドには何も指定できません。使用できる制御文字は、次のとおりです。
- A= ASA: ASA制御文字。
- 空白: 制御文字は使用されません。
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レコード長を0 - 32767の範囲のバイト数で指定します。
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キューが関連付けられるデータ・セットのタイプを指定します。
- INPUT: 入力データ・セット。
- OUTPUT: 出力データ・セット。
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このエクストラ・パーティション・キューに書き込まれるレコードを格納するために使用されるファイルの名前を指定します。
このファイルは、空でもよいから存在する必要があります。
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エクストラ・パーティション・キューを物理データ・セットに割り当てるのでなく、システム出力データ・セット(SYSOUTと呼ばれる)に割り当てることもできます。SYSOUT CLASS属性を使用して、SYSOUTデータ・セットのクラスを指定します。
A..Z|0..9 CICS Runtimeジョブが実行されるはずのz/OSシステム上で設定された出力クラスを表す英数字1文字。
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新しいオプションのCICS Runtime引数で、インテグレータや顧客による、エクストラ・パーティション・キューの独自の特定の実装を可能にします。
値がないか、S(StandardのS)の場合、通常のCICS Runtime TDQueue機能が起動されます
値Iを設定すると、関数 td_extra_actions_int (インテグレータが提供する必要があります)の呼出しが起動されます。
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TDキュー・イントラ・パーティション構成ファイル
表4-9には、CICSアプリケーションが利用できるイントラ・パーティションTDキューを示し、定義します。
ファイル名は、tdqintra.desc
です。
表4-9 TDキュー・パラメータ
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一時データ・キューの名前を1 - 4文字で指定します。
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CICSのグループ概念で、関連するリソースのグループが、CICSシステムによって起動時に宣言され、インスタンス化されるかどうかを決定します。
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キューが論理的に回復可能である場合、その要素はトランザクションのコンテキスト内でtuxedo /Qに書き込まれ、ロールバックの場合は、トランザクションの残りとともにロールバックされます。
キューが回復不可能の場合、/Qキュー内の各エンキューは恒久的になり、ロールバックまたは中止の場合、ロールバックされません。
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トリガー・レベルに達した場合に自動的に開始されるトランザクションの名前を指定します。トランザクションはこの方法で開始され、キューからレコードを読み取ります。TRANSID属性が指定されない場合(または、TRIGGERLEVEL(0)が指定された場合)、別の方法でトランザクションをスケジュールし、一時データ・キューからレコードを読み取る必要があります。
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ここで指定した数のレコードが蓄積されると、タスクが開始されてそれを処理します。(この数はトリガー・レベルと呼ばれます。)TRANSID属性を指定すると、TRIGGERLEVELのデフォルトが1になります。ATI処理を無効にする場合、トリガー・レベルに0を指定します。トランザクションIDを指定しない場合、トリガー・レベルは無視されます。
論理的に回復可能な一時データ・キューの場合、ATIタスクが前方コミットするまで、ATIタスクはアタッチされません。これは、ATIが発生する前に、トリガー・レベルをはるかに超過していることを意味する場合があります。
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TRANSIDフィールドで指定されたトリガー・レベル・トランザクションを検証するときに、CICSがセキュリティ・チェックのために使用するユーザーIDを指定します。
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新しい必須のCICS Runtime引数で、このキューが物理的に格納されるtuxedo /Q QSPACEの名前を指定します。
qspacesとキュー管理の詳細情報は、Tuxedo/Qのドキュメントを参照してください。
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新しいオプションのCICS Runtime引数で、インテグレータや顧客による、イントラ・パーティション・キューの独自の特定の実装を可能にします。
値がないか、S(StandardのS)の場合、通常のCICS Runtime TSQueue機能が起動されます
値Iを設定すると、関数 td_intra_actions_int (インテグレータが提供する必要があります)の呼出しが起動されます。
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マップセット構成ファイル
表4-10で、CICSアプリケーションで参照できるマップセットを示し、定義します。詳細は、「システム・コマンドとトランザクション」のtcxmapgen(1)
を参照してください。
ファイル名は、mapsets.desc.
です。
MAPSET
定義の書式は、次のとおりです。
例:
表4-10 マップセット・パラメータ
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CICSのグループ概念で、関連するリソースのグループが、CICSシステムによって起動時に宣言され、インスタンス化されるかどうかを決定します。
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リソースの説明のための小さなテキスト・コメント領域。
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tcxmapgenツールによって生成されるマップセットの物理的な(バイナリ)ファイル名を指定します。
絶対パスが指定されない場合、 KIX_MAP_PATH 環境変数で定義されたディレクトリでこのマップセットが検索されます。
このフィールドを指定しない場合、デフォルトのマップセット・バイナリ・ファイル名 <MAPSET_name> .mpdefが使用されます。 <MAPSET_name> は、CICS MAP関連のAPIで指定されたMAPSET名のパラメータです。
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- NO: マップセットは常駐しません。
- YES: マップセットは最初リファレンスでロードされ、その後仮想記憶域に常駐します。ただし、システムからページング可能である必要があります。
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リソース・ステータスを指定します。ENABLEDに設定した場合、リソースは使用可能で、DISABLEDに設定した場合、リソースは使用不可能となります。
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この属性は、MAPSETが読み込まれてから使用するキャッシング・スキームを指定します。NORMALでは、キャッシュにMAPSETがロードされたままの状態になります。キャッシュがオーバーフローし、それがキャッシュ内で最も古くて使用頻度の少ないMAPSETである場合、アップロードします。TRANSIENTは、MAPSETが使用中でなければそれをアンロードします。
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Typeterm構成ファイル
表4-11で、ARTTCPによってサポートされるTypetermsを示し、定義します。
ファイル名は、typeterms.desc
です。
TYPETERM定義の書式は、次のとおりです。
例:
表4-11 Typetermパラメータ
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端末の画面サイズの合計列数を指定します。 SCRNSIZE=alternate の場合、このパラメータは必須パラメータです。
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端末の画面サイズの合計行数を指定します。 SCRNSIZE=alternate の場合、このパラメータは必須パラメータです。
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{ibm-37 | ibm-1388|ibm-1380|…}
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アウトバウンド・データのどのエンコーディング・タイプを使用するかを指定します。この属性の値は、z/OSプラットフォームで使用されるどのEBCDICエンコーディング・タイプでもかまいません。デフォルト値は、ibm-37です。
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CICSのグループ概念で、関連するリソースのグループが、CICSシステムによって起動時に宣言され、インスタンス化されるかどうかを決定します。
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{ASCII | UTF-8|Shift-JIS|…}
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インバウンド・データのどのエンコーディング・タイプを使用するかを指定します。この属性の値は、一般的なプラットフォームで使用されるどのエンコーディング・タイプでもかまいません。デフォルト値は、ASCIIです。
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Programmed Symbol(PS)ファシリティをサポートするかどうかを指定します。デフォルト値は、NOです。
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オプション。代替の画面サイズでマップ/テキストを送信/受信するかどうかを指定します。
デフォルト値は DEFAULT で、代替の画面サイズでマップ/テキストを送信/受信しません。
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EBCDICと2バイトの混合文字セット(DBCS)がサポートされるかどうか指定します。The default value is NO .
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ターミナルがハイライト機能をサポートするかどうか示します。
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ターミナル上で「Good Morning」(CSGM)トランザクションが自動的に起動されるかどうかを示します。
Oracle Tuxedo ARTには、デフォルトのCSGMトランザクションが用意されています。デフォルトの「Good Morning」(CSGM)トランザクションの構成に関する項を参照してください。
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ターミナルがフィールドの外枠表示をサポートするかどうか示します。
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ENABLED に設定されている場合、リソースは使用可能です。
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DISABLED に設定されている場合、システムはリソースを使用できません。
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YES : アルファベットの小文字を大文字に変換します。
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NO : アルファベットの小文字を大文字に変換しません。
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TRAN : トランザクションIDのみ、小文字から大文字に変換します。
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ターミナル制御表ユーザー領域(TCTUA)の、ターミナル用の領域サイズ。
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