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IBM i 6.1へのOracle Tuxedoシステムのインストール

この章の内容は以下のとおりです。

 


相互運用性

IBM i 6.1プラットフォームで稼働するOracle Tuxedo 11gリリース1(11.1.1.2.0)は、マスターまたは非マスターのいずれであっても、他のサポートされているすべてのプラットフォームで稼働する11gリリース1(11.1.1.2.0)と相互運用性があります。下位互換性(つまり11gリリース1(11.1.1.2.0)とそれ以前のリリースとの相互運用性)は、マスター・ノードが11gリリース1(11.1.1.2.0)を実行している場合のみサポートされています。

現在サポートされているすべてのワークステーション・プラットフォームは、今回のリリースと動作します。

注意: リモート・ドメインが他のOSで稼働するOracle Tuxedo 6.5の場合、IBM i 6.1のローカル・ドメインは、名前が<remote domainid>ISOS400である環境変数を"n"に設定する必要があります。

 


インストールの手順

この項では、Oracle Tuxedoシステムのインストール用に環境を準備し、Oracle TuxedoシステムをMicrosoft WindowsまたはUNIXシステム・プラットフォームからインストールする手順を説明します。

はじめに

Oracle Tuxedoシステムのインストールを開始する前に、IBM i 6.1システムにサインオンし、Oracle Tuxedoのインストール用にtuxedoユーザー・プロファイルがあることを確認してください。ない場合は、この段階で作成します。このプロファイルで定義されたユーザーが、インストール・プロセス中に作成されたすべてのプログラム・オブジェクトの所有者になります。

Microsoft Windowsプラットフォームからのインストール

  1. Oracle Tuxedo 11gリリース1(11.1.1.2.0) for IBM i 6.1は.ZIPファイルで配布されています。インストール前に、このファイルを任意のディレクトリで展開して次のインストールを開始します。
  2. 次のftp情報が含まれる3行のファイルを作成します。
  3. open IBM i 6.1-machine-name
    account-name
    password

    たとえば、(a)作業をしているIBM i 6.1マシンの名前がlc400b.oracle.comで、(b)ログインがrtlで、(c)パスワードがrtl123であるとします。プロファイルには次の3行が含まれます。

    open lc400b.oracle.com
    rtl
    rtl123

    このファイルは、Oracle Tuxedo 11gリリース1(11.1.1.2.0)をftpを介してインストールするために必要なインストール前の手順を自動的に実行するために使用されます。インストール前の手順が完了した後、このファイルを削除してください。

    注意: パスワード行の最後に改行が必要です。
  4. 適切なコマンドライン引数でインストール前バッチ・ファイルpreinst.batを実行します。
  5. preinst.bat pkgdir tmplib tuxdir tuxlib filename

    入力項目は以下のとおりです。

    • pkgdirは、展開したZIPファイルのディレクトリです。
    • tmplibは、Oracle Tuxedoの保存ファイルのコピーが格納されるIBM i 6.1マシンのライブラリです。
    • tuxdirは、Oracle TuxedoシステムがインストールされるIBM i 6.1マシンのIFSファイル・システムです。
    • tuxlibは、保存ファイルが復元されるIBM i 6.1マシンのライブラリです。
    • filenameは、Oracle TuxedoシステムがインストールされているIBM i 6.1マシンのftpアカウントおよびパスワード情報が含まれているファイルへのフルパスです。
  6. IBM i 6.1マシンでインストール・プログラムを実行します。
  7. addlible tuxlib
    call coreinst (tmplib tuxlib '/tuxdir'
    'full|server|client|joltclt|atmiclt|jrly' 'y|n')

    このとき、次のいずれかのOracle Tuxedoインストール・コンポーネント・パッケージを指定します。

    • full (Oracle Tuxedoインストール・コンポーネント・パッケージをインストール)
    • server (Oracle Tuxedoサーバー・パッケージのすべてをインストール)
    • client (Oracle Tuxedoのすべてのクライアント・パッケージのみをインストール)
    • joltclt (Oracle Tuxedo Joltクライアントのみをインストール)
    • atmiclt (Oracle Tuxedo ATMIクライアントのみをインストール)
    • jrly (Oracle Tuxedo Jolt JRLYのみをインストール)
    • サンプルのインストールに関して、次のいずれかを指定します。

    • 'y'(パッケージ・タイプがfullまたはserverでサンプルをインストールする場合)
    • 'n'(サンプルをインストールしない場合)
    • 注意: 単語のfull、server、client、atmiclt、joltcltおよびjrly、
      yおよびnは小文字で入力する必要があります。

      インストール・プロセス中(数分かかる場合があります)、次のようなXをYにリストアするというメッセージがいくつか表示されます。

      restoring service programs to tuxlib

  8. ステップ3で作成されたすべての保存ファイルをtmplibから削除します。
  9. 注意: tmplibtuxlibと異なり、必要なくなっている場合は、これも削除します。
  10. tlistenパスワードを初期化します。tlistenパスワードは、複数ノード・アプリケーションの起動プロセスで認証に使用されます。パスワード・ファイルを初期化するには、次のコマンドを実行します。
  11. call tlistpwd 'tuxdir'

    tuxdirの値は、ステップ4でtuxdirとして指定されたディレクトリです。このコマンドは、NULL以外のパスワードが入力されるまで、パスワードの入力を求めます。パスワード・ファイルの詳細は、Oracle Tuxedoリファレンス・マニュアルのtlistenに関する項を参照してください。

  12. SSLを使用する前に、次のコマンドを入力してSSLを構成します:
    addlible tuxlib
  13. 注意: tuxlib: 保存ファイルが復元されるIBM i 6.1のライブラリです。

    call sslconf ('tuxdir' 'hostname' 'portid' 'baseobj' 'filename')

    tuxdir: Oracle TuxedoがインストールされるIBM i 6.1上のIFSファイル・システムです。

    hostname: LDAPサーバー・システムのURLです。

    portid: LDAPサーバー・システムのURLのポート番号です。

    baseobj: LDAPサーバーでの検索のベース・オブジェクトです。

    filename: LDAPフィルタ・ファイルの名前で、入力が''(NULL)の場合、デフォルト値"$tuxdir/udataobj/security/bea_ldap_filter.dat"が使用されます。

  14. Oracle Tuxedoシステムのインストールが完了しました。

UNIXシステム・プラットフォームからのインストール

  1. Oracle Tuxedo 11gリリース1(11.1.1.2.0) for IBM i 6.1は.ZIPファイルで配布されています。インストール前に、このファイルを任意のディレクトリで展開して次のインストールを開始します。
  2. ftpからIBM i 6.1マシンにサインオンできるよう、.netrcファイルを設定します。たとえば、(a)作業をしているIBM i 6.1マシンの名前がlc400b.oracle.comで、(b)ログインがrtlで、(c)パスワードがrtl123であるとします。.netrcファイルには次の3行が含まれます。
  3. machine lc400b.oracle.com
    login rtl
    password rtl123

  4. 適切なコマンドライン引数でインストール前シェルpreinst.shを実行します。
  5. preinst.sh mount-point tmplib tuxdir tuxlib machineで、入力項目は次のとおりです。

    • mount-pointは展開されたZIPファイル・ディレクトリです。
    • tmplibは、Oracle Tuxedoの保存ファイルが格納されるIBM i 6.1のライブラリです。
    • tuxdirは、Oracle TuxedoがインストールされるIBM i 6.1上のIFSファイル・システムです。
    • tuxlibは、保存ファイルが復元されるIBM i 6.1上のライブラリです。
    • machineは、Oracle TuxedoがインストールされるIBM i 6.1マシンの名前です。
  6. IBM i 6.1マシンでインストール・プログラムを実行します。
  7. addlible tuxlib

    call coreinst (tmplib tuxlib '/tuxdir' 'full|server|client|joltclt|atmiclt|jrly' 'y|n')

    このとき、次のいずれかのOracle Tuxedoインストール・コンポーネント・パッケージを指定します。

    • full (Oracle Tuxedoインストール・コンポーネント・パッケージをインストール)
    • server (Oracle Tuxedoサーバー・パッケージのすべてをインストール)
    • client (Oracle Tuxedoのすべてのクライアント・パッケージのみをインストール)
    • joltclt (Oracle Tuxedo Joltクライアントのみをインストール)
    • atmiclt (Oracle Tuxedo ATMIクライアントのみをインストール)
    • jrly (Oracle Tuxedo Jolt JRLYのみをインストール)
    • サンプルのインストールに関して、次のいずれかを指定します。

    • 'y'(パッケージ・タイプがfullまたはserverでサンプルをインストールする場合)
    • 'n'(サンプルをインストールしない場合)
    • 注意: 単語のfull、server、client、atmiclt、joltcltおよびjrly、
      yおよびnは小文字で入力する必要があります。

      インストール・プロセス中(数分かかる場合があります)、次のようなXをYにリストアするというメッセージがいくつか表示されます。

      restoring service programs to tuxlib

  8. ステップ3で作成されたすべての保存ファイルをtmplibから削除します。
  9. 注意: tmplibtuxlibと異なり、必要なくなっている場合は、これも削除します。
  10. tlistenパスワードを初期化します。tlistenパスワードは、複数ノード・アプリケーションの起動プロセスで認証に使用されます。パスワード・ファイルを初期化するには、次のコマンドを実行します。
  11. call tlistpwd 'tuxdir'

    tuxdirの値は、ステップ4でtuxdirとして指定されたディレクトリです。このコマンドは、NULL以外のパスワードが入力されるまで、パスワードの入力を求めます。パスワード・ファイルの詳細は、Oracle Tuxedoリファレンス・マニュアルのtlistenに関する項を参照してください。

  12. SSLを使用する前に、次のコマンドを入力してSSLを構成します:
  13. addlible tuxlib

    tuxlib: 保存ファイルが復元されるIBM i 6.1のライブラリです。

    call sslconf ('tuxdir' 'hostname' 'portid' 'baseobj' 'filename')

    tuxdir: Oracle TuxedoがインストールされるIBM i 6.1上のIFSファイル・システムです。

    hostname: LDAPサーバー・システムのURLです。

    portid: LDAPサーバー・システムのURLのポート番号です。

    baseobj: LDAPサーバーでの検索のベース・オブジェクトです。

    filename: LDAPフィルタ・ファイルの名前で、入力が''(NULL)の場合、デフォルト値"$tuxdir/udataobj/security/bea_ldap_filter.dat"が使用されます。

  14. Oracle Tuxedoシステムのインストールが完了しました。

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