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この章では、OpenVMSシステムにOracle Tuxedoシステムをインストールおよび構成する方法について説明します。
| 注意: | インストール・プロセスを開始する前に、Polycenter製品インストール・ユーティリティ(PCSI)を確認してください。このユーティリティは、Oracle Tuxedoのインストールに使用されるため、操作に関する実際の知識が必要です。 |
Oracle Tuxedoをインストールする前に、次の作業を行う必要があります。
次の項では、この情報を確認するための手順について説明します。
Oracle Tuxedoをインストールする前に、Oracle Tuxedoをインストールするマシンがハードウェアおよびソフトウェアの最小要件を満たしているかを確認する必要があります。
マシンが要件を満たしているかを確認するには、次の手順に従います。
Oracle Tuxedoをインストールする個人は、表2-1に記載のユーザーID権限と割当て制限を使用してマシンにログオンする必要があります。
product install Tuxedo /source=src_dir/destination=dest_dir
| 注意: | 完全(Oracle Tuxedoインストール・コンポーネント・パッケージをインストール) |
| 注意: | サーバー(すべてのOracle Tuxedoサーバー・パッケージをインストール) |
| 注意: | 完全クライアント(Oracle Tuxedoのクライアント・パッケージのみをインストール) |
| 注意: | joltクライアント(Oracle Tuxedo Joltクライアントのみをインストール) |
| 注意: | atmiクライアント(Oracle Tuxedo ATMIクライアントのみをインストール) |
5. PCSIユーティリティによって、必要なファイルがインストールされます。インストールの進行状況は画面上で監視できます。
Oracle Tuxedoを使用するには、postinstallという名前のDCLスクリプトを使用して環境を設定する必要があります。DCLスクリプトでは、次のタスクが実行されます。
| 注意: | このスクリプトは、マシンを再起動するたびに実行する必要があります。Oracle Tuxedoの管理者は、DCLスクリプトをスタートアップ環境に置いて、マシンの再起動時にスクリプトが実行されるようにできます。 |
Oracle Tuxedoを使用するには、複数の論理名を設定する必要があります。OpenVMSオペレーティング・システムでは、論理名をグループ表またはシステム表のいずれかに設定できます。
論理名をグループ表に設定すると、複数のバージョンのOracle Tuxedoを同じプラットフォームで実行できます。以降のバージョンのOracle Tuxedoシステムは、異なるグループ表にインストールできます。
この方法を使用するには、Oracle Tuxedoの必要なすべての論理名が記載されるグループ表に、Oracle Tuxedoコマンドを起動するすべてのユーザーをリストする必要があります。
論理名をシステム表に設定すると、システムのすべてのユーザーがOracle Tuxedoにアクセスできるようになります。ただし、以降のバージョンのOracle Tuxedoを同じマシンに同時にインストールすることはできません。
vps_daemonプロセスは、Oracle Tuxedoのクライアントおよびサーバー・プロセスの基本的なインフラストラクチャを提供します。Oracle Tuxedoのクライアントおよびサーバー・プロセスでは、vps_daemonプロセスを使用してデータ交換、同期、監視およびネットワーク通信の機能を実行します。vps_daemonプロセスでは、これらの機能を実行するために、Oracle Tuxedoのクライアントおよびサーバー・プロセスで必要なリソースも割り当てます。
vps_daemonプロセスでは、論理名VPS_INITPATHが、プロセスの構成パラメータを含む有効なファイルを指している必要があります。このファイル(vps_init.txt)はudataobjディレクトリにありますが、変更しないでください。このファイルのパラメータは、Windows NTプラットフォームのIPC(プロセス間通信)チューニング・パラメータに対応します。vps_init.txtのデフォルトのパラメータでは、約50のOracle Tuxedoサーバーと200のOracle Tuxedoクライアントをサポートできます。
デフォルトのパラメータを変更する場合(高度な構成タスクを実行)は、Oracleサポートまでお問い合せください。
この項では、Oracle Tuxedoをインストールした後の構成方法について説明します。
dest_dirはインストール時に指定したディレクトリ)。 set default device:[dest_dir.BIN]
deviceは、ファイル・システムのデバイスの指定で、dest_dirは、インストール時に指定したディレクトリです。
tlistenパスワードの入力が求められます。| 注意: | DCLスクリプトではパスワードが反復されませんが、パスワードの確認は実行されます。 |
vps_daemonプロセスを開始するかどうかを指定するように求められます。| 注意: | vps_daemonプロセスを開始しない場合は、プロセスを手動で開始する必要があります。vps_daemon.exeファイルは、Oracle Tuxedoのインストール・ディレクトリのBINディレクトリにあります。 |
| 注意: | アプリケーションでSSL暗号化を使用する場合は、「Y」を選択して、次のLDAP構成情報を入力します。 |
"$TUXDIR.udataobj.security]bea_ldap_filter.dat" のデフォルト値が使用されます)コマンド(epifregedt.exe)を使用してLDAPフィルタ・ファイルの場所を手動で登録する場合は、書式に注意してください。次の例は、正しい書式と間違った書式を示しています。
epifreg -u "filterFileLocation=file:////dka0/tuxedo10gr3/udataobj/security/bea_ldap_filter.dat"
epifreg -u "filterFileLocation=file:///dka0:[tuxedo10gr3.udataobj.security]bea_ldap_filter.dat"
epifreg -u "filterFileLocation=file://dka0:[tuxedo10gr3.udataobj.security]bea_ldap_filter.dat"
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