インストレーション・ガイド

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Tuxedo Mainframe Adapter for SNA Softwareのインストール

この項では、Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNAソフトウェア(これ以降、TMA SNAと呼ぶ)をインストールするための情報および段階的手順を示します。「Tuxedo Mainframe Adapter for SNAのインストール準備」に記載されているタスクを完了後、構成要件に応じて次の項の説明に従ってTMA SNAコンポーネントをインストールします。

注意: 前バージョンのeLink Adapter for Mainframeからアップグレードする場合のハードウェアおよびソフトウェア要件の詳細は、『Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNAリリース・ノート』を参照してください。CRMの操作および管理の詳細は、『Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNA CRM管理ガイド』を参照してください。
注意: ATMIファイル、機能およびドキュメントに関する記述はすべて、Tuxedoファイル、機能およびドキュメントに適用されます。

コンポーネントのインストールが特定のプラットフォームで異なる場合は、情報トピックがプラットフォーム別およびコンポーネント別(ゲートウェイまたはCRM)にグループ化されています。

この項では、以下の内容について説明します。

 


インストールの前提条件

Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNAをインストールする前に、Tuxedoをインストールする必要があります。

Tuxedo Mainframe Adapter for SNAをインストールするには、InstallAnywhereインストール製品用にJDKが必要になります。JDKはTuxedoとともにインストールされます。システムのPATH環境変数がTuxedoでインストールされたJDKのバージョンに正しく設定されていることを確認します。

 


z/OS MVSプラットフォーム上でのCRMのインストール

この項では、z/OS Multiple Virtual Storage(MVS)プラットフォームにCRMコンポーネントをインストールする方法について説明します。

注意: このインストール・プロセスでは、インストール担当者がジョブ制御言語(JCL)によるジョブ操作およびファイル転送プロトコル(FTP)の機能に習熟していることを前提にしています。

インストール・タスクのサマリー

次のリストは「インストール・プロシージャ」に詳述されているタスクのサマリーです。

この環境でのインストールは半自動化されています。提供されている3つのJCLにより、MVS環境でデータセットを割り当てるための前提条件がサポートされるとともに、Tuxedo Mainframe Adapter for SNA製品ソフトウェアが割り当てられたデータセットにアンロードされます。

製品のインストーラには、このインストール・プロシージャに関連する次のファイルが含まれます。

インストール・プロシージャ

z/OS MVSプラットフォームにCRMコンポーネントをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. MVS UNIXディレクトリ(/mvs/ftp-unix)またはMVS NTディレクトリ(/mvs.ftp-nt)にファイル転送プロトコル(FTP)でアクセスできるマシンに製品をロードします。
  2. FTPを使用して、次のJCLファイルをMVS宛先PDSデータセットに配置します。
  3. dsupload.jcl
    install.jcl
    uncmprss.jcl
  4. 使用するMVS環境で、それに適合するようDSUPLOADジョブを変更します。このジョブは、FTPでファイル転送された製品ソフトウェア・ファイルを格納するために必要な初期データセットを割り当てます。
  5. DSUPLOADジョブ内でSET文を使用して、次の構文に従って受信データセットの高度な修飾子を設定します。

    SET PRODHLQ=[QUALIFIER]

    DSUPLOADジョブの手順は次のとおりです。

    DELOLD

    必要に応じてこのJCLを複数回実行できるよう、以前に作成した既存のデータセットをすべて削除します。

    CREATE

    製品ソフトウェア・ファイルを格納するために必要な初期データセットを割り当てます。

  6. DSUPLOADジョブを実行します。
  7. 表4-1にリストされたファイルを対応するデータセットに配置します。この表をワークシートとして使用し、ステップ3で作成した名前を記入します。 このワークシートを、製品データをz/OSプラットフォームに転送するためのガイドとして使用します。
  8. 表4-1 MVSインストール製品ファイルおよびDD名データセット
    製品ファイル
    Set文
    データセット名
    TMACRM.LOAD
    PRODHLQ
    .LOAD
    TMACRM.DATA
    PRODHLQ
    .DATA
    TMACRM.SAMPLE
    PRODHLQ
    .SAMPLE

  9. UNIX/NTコマンド・プロンプトでFTPプログラムを使用して、バイナリ・データ転送モードを設定します。
  10. putコマンドの次の例をご覧ください。

    put TMACRM.LOAD ’BEA.TMA.LOAD’

    このputコマンドを使用してデータセットを転送します。

  11. MVS環境で、それに適合するようINSTALLジョブを変更します。
  12. SET文で次の構文を使用して、環境にあうようジョブを変更します。

    SET BEAPDSE=[QUALIFIER]

    この文において、[QUALIFIER]はSNACRMロード・ライブラリの高度な修飾子です。このロード・ライブラリは、TMACRM.LOADプログラム・オブジェクトを含んでおり、Partitioned Dataset with Extended属性(PDSE)である必要があります。PDSEには、z/OS用に少なくとも記憶域クラスSMS宣言が必要です。

    SET SCLASS=[CLASS NAME]

    この文において、[CLASS NAME]はPDSEの記憶クラス名です。z/OSでは必須です。

    SET BEAPDS=[QUALIFIER]

    この文において、[QUALIFIER]はサンプルおよびデータセットの高度な修飾子です。これらは標準PDSです。

    INSTALLジョブの手順は次のとおりです。

    DELOLD 

    必要に応じてこのJCLを複数回実行できるよう、 INSTALLジョブで作成された既存のデータセットをすべて削除します。

    CREATE

    MVSデータセットを作成します。

    この手順には、z/OS用のデータセットを作成するために最低限必要なJCLが含まれています。このJCLは自身の環境にあわせて変更できます。

  13. INSTALLジョブを実行します。
  14. 表4-2をワークシートとして使用して、この手順で作成するデータセットの名前を記入します。

    表4-2 Set文および対応するデータセット
    Set文
    データセット名
    BEAPDSE
    .LOAD
    BEAPDS
    .DATA
    BEAPDS
    .SAMPLE

  15. MVS環境で、それに適合するようUNCMPRSSジョブを変更します。
  16. 次の構文に従って、JCLの次の変数を表にリストされている高度な修飾子に変更します。

    <PRODHLQ>=[QUALIFIER]

    表4-1にリストした修飾子を使用します。

    <BEAPDSE>=[QUALIFIER]

    表4-2にリストしたPDSE修飾子を使用します。

    <BEAPDS>=[QUALIFIER]

    表4-2にリストしたPDS修飾子を使用します。

    UNCMPRSSジョブの手順は次のとおりです。

    UNLOLD 

    TSORECEIVEを実行して、ステップ8で作成されたインストール・データセットにデータを解凍およびアンロードします。

TSO RECEIVEコマンドを手動で実行して、ステップ8で作成されたインストール・データセットにデータをアンロードするには、次のようなコマンドを入力します。

TSO RECEIVE INDS(‘xxx’)

プロンプトが表示されたら、次を入力します。

DA(‘yyy’)

これらの文では、次の定義が適用されています。

xxx

表4-1にリストしたデータセット名です。

yyy

表4-2にリストした、対応するデータセット名です。

 


ゲートウェイのインストール

UNIXへのインストールがコンソール・モード、サイレント・モードまたはグラフィック・モードで実行できるのに対して、Windowsへのインストールはグラフィック・モードで実行する必要があります。

コンソール・モードでのゲートウェイのインストール

Tuxedo Mainframe Adapter for SNAソフトウェアをコンソール・モードでインストールするには、次の手順を実行します。

  1. ルートとしてログオンします。
  2. $ su -
    Password:
  3. 使用しているオペレーティング・システム向けのインストール・プログラムを文字ベース・モードで実行します。たとえば、Tuxedo Mainframe Adapter for SNA Gatewayのみをインストールする場合は、AIX向けのプログラムを実行します。
  4. # sh <installer>.bin -i console
  5. インストール・プログラムが実行され、リスト4-1に示すようにレスポンスを求められます。
  6. リスト4-1 UNIXにおけるコンソール・モードのインストール例、AIX 53へのゲートウェイのインストール
    Preparing to install...
    Preparing CONSOLE Mode Installation...

    ==============================================================================
    Oracle Tuxedo Mainframe Adapter SNA
    ------------------------------------------------------------------------------
    ==============================================================================
    Introduction
    ------------

    InstallAnywhere will guide you through the installation of Tuxedo Mainframe
    Adapter for SNA.

    It is strongly recommended that you quit all programs before continuing with
    this installation.

    Respond to each prompt to proceed to the next step in the installation. If you
    want to change something on a previous step, type 'back'.

    You may cancel this installation at any time by typing 'quit'.

    PRESS <ENTER> TO CONTINUE: ENTER

    ==============================================================================
    Choose BEA Home Directory
    -------------------------

    1- Create a New BEA Home
    2- Use Existing BEA Home

    Enter a number: 2
    1- /bea/
    2- /bea/tuxedo

    Existing BEA Home: 2

    ==============================================================================
    Pre-Installation Summary
    ------------------------

    Please Review the Following Before Continuing:

    Product Name:
        Tuxedo Mainframe Adapter for SNA

    Install Folder:
        /bea/tuxedo

    Java VM to be Used by Installed Product:

        /bea/tuxedo/jre

    Product Version
        xxx

    Disk Space Information (for Installation Target):
        Required: 4,095,715 bytes
        Available: 531,012,902,912 bytes

    PRESS <ENTER> TO CONTINUE: ENTER

    ==============================================================================
    Installing...
    -------------

    [==================|==================|==================|==================]
    [------------------|------------------|------------------|------------------]

    Press <ENTER> to continue.:
    ==============================================================================
    Install Complete
    ----------------

    Congratulations. 'Tuxedo Mainframe Adapter for SNA' has been successfully installed to:

    /bea/tux100
    PRESS <ENTER> TO EXIT THE INSTALLER: ENTER

グラフィック・モードでのゲートウェイのインストール

WindowsまたはUNIXプラットフォームにTuxedo Mainframe Adapter for SNA Gatewayをグラフィック・モードでインストールするには、次の手順を実行します。

  1. プラットフォームに応じて次のいずれかを実行します。
  2. Windowsの場合:

    1. ファイル エクスプローラでインストーラ・プログラムをダブルクリックします。
    2. UNIXの場合 :

    3. Tuxedo Mainframe Adapter for SNAソフトウェアをインストールするため、rootとしてログオンします。
    4. $ su -
      Password:
    5. 使用しているオペレーティング・システム向けのインストール・プログラムを実行します。たとえば、AIX向けのプログラムを実行します。
    6. /mnt/> sh <installer>.bin

      「概要」画面が表示されます。

  3. 「次へ」をクリックしてインストールを続行します。BEAホーム・ディレクトリの選択画面が表示されます。
  4. 新規BEAホームまたは既存のBEAホーム・オプションを選択し、BEAホーム・ディレクトリ(デフォルトはc:\bea)を指定します。BEAホーム・ディレクトリは、すべてのOracle製品をインストールするルート・ディレクトリです。このディレクトリは、Tuxedoをインストールしたときに設定されています。
  5. 新規BEAホーム・ディレクトリを作成する場合は、次の手順に従います。

    1. 新規BEAホームの作成オプションを選択します。
    2. BEAホーム・ディレクトリとしてデフォルトの場所を受け入れるか、「参照」をクリックして別の場所を指定します。デフォルトの場所を受け入れた場合、BEAホーム・ディレクトリはc:\beaで、Tuxedo Mainframe Adapter for SNAソフトウェアのデフォルト・インストール・ディレクトリはTuxedoホーム・ディレクトリになります。
    3. 「次へ」をクリックしてインストールを続行します。
    4. システムにすでに1つ以上のBEAホーム・ディレクトリがある場合、それらのディレクトリのいずれかを次のようにして使用できます。

    5. 既存のBEAホームを使用しますオプションを選択します。
    6. オプションの右側に表示されるリストから、BEAホーム・ディレクトリを選択します。このリストには、有効なBEAホーム・ディレクトリがすべて表示されます。有効なBEAホーム・ディレクトリとは、標準のインストール・プログラムを使用してOracle製品がインストールされているディレクトリのことです。
    7. 「次へ」をクリックしてインストールを続行します。
  6. インストール・プログラムが選択されたBEAホーム・ディレクトリから以前のバージョンのTuxedo Mainframe Adapter for SNAを検出した場合、「以前のインストールが見つかりました」メッセージ・ボックスが表示されます。
  7. このメッセージ・ボックスで次のいずれかを実行します。

    • 「次へ」をクリックして以前のバージョンに上書きインストールします。
    • 「取消」をクリックしてBEAホーム・ディレクトリの選択画面に戻り、別のディレクトリを選択します。
    • 「終了」をクリックしてインストール・プログラムを終了します。
  8. BEAホーム・ディレクトリにTuxedoの成功したインストールがない場合、Tuxedoが見つかりませんメッセージ・ボックスが表示されます。
  9. このメッセージ・ボックスで次のいずれかを実行します。

    • 「終了」をクリックしてインストール・プログラムを終了し、Tuxedoをインストールできるようにします。
    • 「前へ」をクリックしてBEAホーム・ディレクトリの選択画面に戻り、別のディレクトリを選択します。
  10. BEAホーム・ディレクトリにTuxedoの成功したインストールがある場合、「インストール前の概要」画面が表示されます。
  11. このメッセージ・ボックスで次のいずれかを実行します。

    • 「次へ」をクリックしてインストールを開始します。
    • 「前へ」をクリックしてBEAホーム・ディレクトリの選択画面に戻り、別のディレクトリを選択します。
  12. Tuxedo Mainframe Adapterをインストールしていますメッセージ画面が表示されます。
  13. 製品のインストール後、「インストール完了」画面が表示されます。
  14. インストール・プログラムを終了する場合は、 「完了」 をクリックします。

 



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