この項では、Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNAソフトウェアのインストール準備を支援する情報を記載します。TMA SNAソフトウェアのインストールおよび運用を確実に成功させるには、この項に記載されているタスクを完了します。
注意: | ATMIファイル、機能およびドキュメントに関する記述はすべて、Tuxedoファイル、機能およびドキュメントに適用されます。 |
TMA SNAソフトウェアのインストールを準備する際には、構成を検討する必要があります。標準のTMA SNA環境には、正しく構成されたTuxedo Mainframe Adapter for SNA GatewayとCommunications Resource Manager(CRM)の2つのコンポーネントが組み込まれています。使用するネットワーク接続性のタイプにより、CRMのインストールおよび構成のどのようなタイプが必要となるかが決まります。
1つのマシンにTuxedo Mainframe Adapter for SNA GatewayとCRMをインストールしてCRMをTuxedoサーバーとして構成する場合、このインストールはローカル(結合)構成と呼ばれます。これらのコンポーネントを異なるUNIX、Windowsまたはメインフレーム・プラットフォームにインストールする場合、このインストールは分散(またはリモート)構成と呼ばれます。3つの構成タイプでのTMA SNAコンポーネントの例を次の項の図に示します。
ローカル構成は、アプリケーションであるTuxedo Mainframe Adapter for SNA Gatewayおよび、同じUNIXプラットフォーム上のスタックとの通信に必要なライブラリを含むCRMから構成されます。この構成では、メインフレームとのトランザクションのために、スタックを介してIBM独自のSNAプロトコルが使用されます。この構成を使用するには、ローカルのTuxedo Mainframe Adapter for SNA GatewayとCRMの間に1対1の関係が必要です。
分散構成では、CRMはTuxedo Mainframe Adapter for SNA Gatewayおよびアプリケーションと異なるプラットフォームにインストールされます。
分散構成の1つのタイプでは、z/OSメインフレームにCRMをインストールすることで、アプリケーションおよびTuxedo Mainframe Adapter for SNA GatewayをCRMと分離します。この構成では、UNIXマシンでサードパーティのスタックが不要になります。この構成を使用するには、ローカルのTuxedo Mainframe Adapter for SNA GatewayとリモートのCRMの間に1対1の関係が必要です。
別のタイプの分散構成では、アプリケーションおよびTuxedo Mainframe Adapter for SNA Gatewayを異なるUNIXまたはWindowsベース・プラットフォームのCRMと分離します。TMA SNA GatewayとCRM間の接続にはTransmission Control Protocol/Internet Protocol(TCP/IP)、メインフレーム環境との接続にはSNAが使用されます。この構成では、SNAスタックが動作していないオペレーティング・システムにATMIプラットフォームが必要なインストールで、CRMから独立してATMIプラットフォームをデプロイできるという柔軟性が与えられます。この構成では、ローカルのOracleTuxedo Mainframe Adapter for SNA GatewayとリモートのCRM間の関係が1対1である必要もあります。
TMA SNAソフトウェアのインストール先がWindows、UNIXまたはメインフレームのいずれであるかに関係なく、システムが該当する要件を満たし、関係するソフトウェアが正常に動作することを確認します。次の項では、メインフレームの要件およびメインフレーム以外の要件、ならびに関係するソフトウェアのインストールの検証について説明します。
注意: | TMA SNAはメインフレームのアプリケーションと相互作用するため、TMA SNAソフトウェアを計画およびインストールするプロセスの早い段階からメインフレーム・システムのサポート担当者を参加させてください。Multiple Virtual System(MVS)、Virtual Telecommunications Access Method(VTAM)、Information Management System(IMS)およびCustomer Information Control System/Enterprise Systems Architecture(CICS TS)の各担当者は異なる場合があります。必ず全員を参加させてください。 |
TMA SNAのCRMコンポーネントがメインフレーム環境に配置されているかどうかに関係なく、メインフレーム構成はTMA SNAソフトウェアの動作に影響します。次によってTuxedo Mainframe Adapter for SNA/ATMIプラットフォーム環境内で運用できるようメインフレームを準備します。
これらのタスクの詳細は、『Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNA CRM管理ガイド』を参照してください。
メインフレーム以外の環境とは、TMA SNAソフトウェアを実行するUNIXまたはWindowsマシンのことです。このソフトウェアは完全に双方向で、ローカル・システムをクライアントまたはサーバーとしてサポートします。この環境は次のコンポーネントから構成されます。
注意: | UNIXにCRMのみインストールする場合は、Tuxedo ATMIプラットフォームは必要ありません。 |
UNIXかWindowsにTMA SNAソフトウェアをインストールする前に、次のソフトウェアをインストールおよび構成する必要があります。
サポートされているSNAスタックのリストは、『Tuxedo Mainframe Adapter for SNAリリース・ノート』を参照してください。
注意: | 環境の構成は、SNAスタック・ベンダーのドキュメントを参照してください。CRMがメインフレーム・アプリケーションと通信するには、適切に構成されたSNAプロトコル・スタックが必要です。 |
simpapp
やbankapp
などのサンプル・アプリケーションを実行します。インストールおよび構成の詳細は、対応する製品のインストール・ドキュメントを参照してください。TMA SNAをインストールする前に、いくつかの特定の構成タスクを完了する必要があります。
これらのタスクを完了したら、「Tuxedo Mainframe Adapter for SNA Softwareのインストール」に進んでTuxedo Mainframe Adapter for SNAソフトウェアのインストール手順を確認します。