Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNAを使用するには、システムのアーキテクチャに基づいた適切な構成が必要です。この項では、次のトピックを取り上げます。
注意: | ATMIファイル、機能およびドキュメントに関する記述はすべて、Tuxedoファイル、機能およびドキュメントに適用されます。 |
Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNA Gatewayならびに、CICSおよびIMSアプリケーションと通信するCRMを適切に構成するには、事前に次の前提条件を満たしておく必要があります。
システムのアーキテクチャを決定するには、アーキテクチャ内でのOracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNAコンポーネントの場所を決定する必要があります。
Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNAシステムの次の基本コンポーネントが、システムを構成する際のファクタになります。
Oracle Tuxedo Mainframe Adapter Gatewayはトランザクション対応のSNAゲートウェイです。これはATMIドメイン・ゲートウェイとして実装され、ATMI環境を使用します。このゲートウェイはTransmission Control Protocol/Internet Protocol(TCP/IP)接続を介してCRMと通信します。
Communications Resource Manager(CRM)はSNAスタックを使用してSNAネットワークと通信します。これは、ゲートウェイを介してOracle Tuxedo Mainframe Adapterクライアントと通信します。
システム・アーキテクチャには、次の基本的なOracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNA構成のいずれかを反映させます。
図2-1に示すように、ローカル構成はTuxedo ATMIプラットフォーム、Oracle Tuxedo Mainframe Adapter Gateway、CRMおよびSNAスタック(PU2.1サーバー)を同じUNIXプラットフォーム上に集めたもので、CRMをTuxedoサーバーとして構成します。このバージョンのOracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNAの場合、PA-RISC上で動作するHP-UX 11.23が、CRMが稼動する唯一の非メインフレームUNIXプラットフォームであるため、これがプラットフォームとなります。ローカル構成は、Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNA GatewayとCRM間で、広範に使用されているTCP/IP接続性を提供するとともに、高パフォーマンスの通信インタフェースを提供します。メインフレーム側では、CRMはスタックを使用し、System Network Architecture(SNA)インタフェースを介してホスト・システムと通信します。この構成では次のことが可能です。
注意: | Oracle Tuxedo Mainframe Adapter GatewayとCRMには1対1の関係があります。Oracle Tuxedo Mainframe Adapter Gatewayは複数のCRMプロセスを処理するように構成することはできません。 |
この分散構成では、図2-2に示すようにCRMをz/OSにデプロイします。ホストとの接続性にはTCP/IPが使用されるため、ローカルのSNAスタックが不要になります。この構成は、ローカル構成に比べて、複雑でないだけでなく、高速のネットワーク・インタフェースを提供します。
この分散構成では、図2-3に示すようにCRMおよびスタックをUNIXまたはWindowsプラットフォームにデプロイします。Oracle Tuxedo Mainframe Adapter GatewayとCRMの接続性にはTCP/IP、ホストとの接続性にはSNAが使用されます。この構成では、様々なスタック・ベンダーからの複数のスタックを使用できます。ATMIプラットフォームについては、選択可能なUNIXベースまたはWindowsプラットフォーム・メーカーはさらに広範になります。
該当するスタック用にローカルLUを構成することで、ローカル・ホストがリモート・ホストとの操作を実施できるようにします。
このタスクの詳細は、『Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNA CRM管理ガイド』を参照してください。
次のタスクを完了することで、リモート・ホストがATMIローカル・ドメインとの操作を実施できるようにします。
これらのタスクの詳細は、『Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNA CRM管理ガイド』を参照してください。
次のリストは、Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNA Gateway(GWSNAX)を構成するためのタスクをまとめたものです。
DMTYPE
ファイルはASCIIファイルです。任意のテキスト・エディタを使用してこのファイルを編集します。
$TUXDIR/udataobj
ディレクトリにあるDMTYPE
ファイルに次の行を挿入します。SNAX::::
SNAX;;;;
DMCONFIG
ファイルを編集する前に、$TUXDIR/udataobj/DMTYPE
ファイルが存在することを確認します。詳細は、付録A「管理コマンド・リファレンス ページ」の「dmloadcf」
を参照してください。 UBBCONFIG
ファイルはASCIIファイルであり、任意のテキスト・エディタで編集できます。UBBCONFIG
ファイルを編集するには、次のタスクを完了します。
UBBCONFIG
ファイルを作成します。UBBCONFIG
ファイルの詳細は、該当するATMIプラットフォーム製品ドキュメントの構成に関する項を参照してください。UBBCONFIG
ファイルでATMIシステムのドメインおよびゲートウェイ管理用サーバーを定義して、新規のゲートウェイ構成を設定するか既存のゲートウェイ構成を修正します。 UBBCONFIG
ファイルの*SERVERS
セクションにCRMエントリを追加します。詳細は、『Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNA CRM管理ガイド』を参照してください。注意: | CRMをATMIプロセスとして起動する場合は、UBBCONFIG ファイル内でCRMがGWSNAX エントリより上にある必要があります。 |
UBBCONFIG
ファイルの*SERVERS
セクションにエントリを追加して、Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNA Gatewayを設定します。詳細は、付録A「管理コマンド・リファレンス ページ」の「GWSNAX」
を参照してください。UBBCONFIG
ファイルでは、次のゲートウェイ機能を有効にできます。tmloadcf
を使用してUBBCONFIG
ファイルをロードする手順については、該当するATMIプラットフォーム・ドキュメントを参照してください。*GROUPSSNAGRP LMID=mysys
GRPNO=4LOCGRP LMID=mysys
BRPNO=5
*SERVERSDEFAULT: CLOPT = “-A”
DMADM SRVGRP=LOCGRP
SRVID=14
GWADM SRVGRP=SNAGRP
SRVID=14
REPLYQ=Y
RESTART=N
GRACE=0
SNACRM SRVGRP=SNAGRP
SRVID=15
CLOPT=“-A--//dalhps2:4452 SNAGRP”
RESTART=Y
RCMD=rstsnagrp
GRACE=120
MAXGEN=2
GWSNAX SRVRGRP=SNAGRP
SRVID=16
RQADDR=”SNADOM”
REPLYQ=N
RESTART=Y
RCMD=rstsnagrp
GRACE=120
MAXGEN=2
DMCONFIG
ファイルに指定する構成は、Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNA Gateway(GWSNAX)の操作の多くを制御します。このファイルのサンプルがOracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNA製品ソフトウェアのインストール・ディレクトリに用意されています。
注意: | Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNAは様々なプラットフォームにインストールできるため、この項のプロシージャではコマンド・エントリの全般的説明のみ行います。多くの手順ではUNIXコマンドの例が示されています。コマンド・エントリを行う際には、必ずプラットフォームに適切な構文を使用してください。 |
DMCONFIG
ファイルにアクセスするファイル権限があることを確認します。 DMCONFIG
ファイルの各パラメータを設定し、DMCONFIG
ファイルをロードします。dmloadcf
を使用してDMCONFIG
ファイルをロードする手順については、該当するATMIドキュメントを参照してください。DM_LOCAL_DOMAINS
セクションを構成します。このセクションでは、ローカル・ドメインおよびそれに関連するゲートウェイ・グループを指定します。このセクションでは、ゲートウェイ・グループ(ローカル・ドメイン)ごとにエントリを設定する必要があります。エントリの形式は次のとおりです。
このエントリのLDOM
は、各ローカル・ドメインを指定する識別子の値です。オプション・パラメータおよび必須パラメータの詳細は、付録A「管理コマンド・リファレンス ページ」の「DMCONFIG」
を参照してください。
各LDOM
エントリにおいて、TYPE
パラメータの値は他のゲートウェイ・タイプと異なるゲートウェイ・タイプを明示的に指定します。現在、以前のリリースで使用されていた値SNADOM
のかわりにSNAX
を使用しています。このパラメータ・エントリは次の形式を取ります。
DM_REMOTE_DOMAINS
セクションを更新します。このセクションは認識されるリモート・ドメインとその特性のセットを指定します。エントリの形式は次のとおりです。
このエントリのRDOM
は、この構成で認識される各リモート・ドメインを指定する識別子の値です。必須パラメータの詳細は、付録A「管理コマンド・リファレンス ページ」の「DMCONFIG」
を参照してください。
各RDOM
エントリにおいて、TYPE
パラメータの値ではリモート・ドメインがSNAプロトコルを使用して通信することを指定します。このパラメータ・エントリは次の形式を取ります。
*DM_SNACRM
セクションを追加します。注意: | eLink Adapter for Mainframeの以前のリリースで使用されていた* 、*DM_SNASTACKS および*DM_SNALINKS セクションが使用されるようになりました。* DM_SNACRM 、*DM_SNASTACKS または*DM_SNALINKS セクションを変更した場合は、Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNAドメインのコールド・スタートが必要です。Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNAドメインをコールド・スタートしないと、ドメインの起動時に、構成変更にはコールド・スタートが必要であるというエラーが表示されます。 |
*DM_SNACRM
セクションでは、3つのキーワードを指定することで、与えられたドメインとそのパートナのATMIトランザクション・セマンティクスを提供するCRMを指定します。
このエントリの<CRMName>
は、このSNACRM
定義のローカルに認識される名前で、後続のセクションでこのSNACRM
を参照する際に使用されます。この名前は1~30文字のASCII文字列です。パラメータは定義を構成するキーワードと値のペアです。SNACRM
定義が有効であるためには、すべてのキーワードが必要です。キーワードの順序は任意です。
LDOM
はこのSNACRM
を定義されているローカル・ドメインと関連付けます。<LocalDomainName>
は*DM_LOCAL_DOMAINS
セクションのエントリへの参照です。この名前は1~30文字のASCII文字列です。このパラメータは必須です。このパラメータにはデフォルト値が設定されていません。
SNACRMADDR=<HexSocketAddress>
(必須)
SNACRMADDR
には、ドメイン・ゲートウェイがSNACRM
と通信するために使用するソケット・アドレスを指定します。このアドレスは、CRMが実行されるマシンおよびポートを示します。ローカル構成では、このアドレスはローカル・プラットフォームです。分散構成では、このアドレスはリモート・プラットフォームです。このアドレスはSNACRM
コマンドラインで使用する必要があります。このパラメータは必須で、デフォルト値は設定されていません。
<HexSocketAddress>
はファミリ、ポート、アドレスの形式の//hostname:port_addr
またはsockaddr_
を使用したTCP/IPアドレスです。
このエントリでは、引数およびオプションは次のように定義されています。
FFFF
はプロトコル・ファミリの16進値で、INETファミリの場合は常に0x0002
です。
AAAAAAAA
は、 SNACRM
を実行しているマシンのIPアドレスの16進値です。
このため、CRMがIPアドレス206.189.43.13
のmyhost
というマシンで実行されていて、CRMにポート6000を使用する場合は、SNACRMADDR
は次のようになります。
//myhost:6000
または0x00021770CEBD2B0D
<デバイス名>
はネットワークへのアクセスに使用する論理名です。例:
*DM_SNASTACKS
セクションを追加します。 DM_SNASTACKS
セクションでは、5つのキーワードを指定することで、与えられたドメインとそのパートナ間で確立される接続に使用するサードパーティのSNAスタックを指定します。
このエントリの<StackReference>
は、このスタック定義のローカルに認識される名前で、後続のセクションでこのスタックを参照する際に使用されます。この名前は1~30文字のASCII文字列です。パラメータは定義を構成するキーワードと値のペアです。キーワードの順序は任意です。スタック定義が有効であるためには、すべてのキーワードが必要です。
LOCALLU
はサードパーティのSNAスタックに定義されているLU別名への参照を指定します。<LocalLUAlias>
は、サードパーティのSNAスタック構成で指定されているローカルのLU定義を識別するために使用される名前です。これはLU6.2接続のエンド・ノードを表す名前です。このパラメータの値は1~8文字のASCII文字列です。このパラメータは必須です。このパラメータにはデフォルト値が設定されていません。サードパーティのSNAスタックを使用するには、ローカルLUで対応する定義が必要です。
LTPNAME=<LocalTransactionProgramName>
(必須)
LTPNAME
は、このスタック定義を使用してSNACRM
によって処理されるインバウンド・トランザクション・プログラムを指定します。<LocalTransactionProgramName>
は、アタッチが受け入れられるインバウンド・トランザクション・プログラムを指定するために使用される名前です。役に立つ唯一の値はアスタリスクで、これはすべてのインバウンド・アタッチが受け入れられるように指定します。このパラメータは必須です。このパラメータにはデフォルト値が設定されていません。部分TP名はサポートされていません。サードパーティのSNAスタックを使用するには、対応するインバウンドTP名定義が必要です。
SNACRM
には関連するSNACRM
定義を参照するための名前を指定します。<CRMName>
は、*DM_SNACRM
定義をこの*DM_SNASTACKS
エントリと関連付けるための名前です。このパラメータの値は1~30文字のASCII文字列です。このパラメータは必須です。このパラメータにはデフォルト値が設定されていません。
STACKPARMS=<サードパーティのSNAスタックに必要なパラメータ>
(必須)
STACKPARMS
はドメイン・ゲートウェイが必要なすべてのパラメータをサードパーティのSNAスタックに渡す方法を指定します。<サードパーティのSNAスタックに必要なパラメータ>
は1~128文字のASCII文字列です。現在使用されている唯一の値は、サードパーティのSNAスタックを実行するマシンのTCP/IPホスト名です。このパラメータは必須です。このパラメータにはデフォルト値が設定されていません。
このオプションはどのベンダーのSNAスタックを使用するかを指定するために使用されます。また、これは特定のOracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNAシステム・ライブラリの名前を設定するためにも使用されます。したがって、このオプションの値は正確にコーディングする必要があります。この値は同等のOracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNAシステム・ライブラリにマップされます。
DM_SNALINKS
セクションを追加します。 *DM_SNALINKS
セクションは11のキーワードを指定して、タイプSNAのドメインに必要とされるSNAリンク情報を定義します。エントリの一般形式は次のとおりです。
このエントリの<リンク名>
は、ローカル・ドメイン(LDOM
)とリモート・ドメイン(RDOM
)間の接続を指定する識別子の値です。この名前は1~30文字のASCII文字列です。パラメータは定義を構成するキーワードと値のペアです。キーワードの順序は任意です。
この必須パラメータでは、このリンクを確立するために使用するスタックを定義します。STACKREF
文字列は*DM_SNASTACKS
セクションで以前に設定した当該の定義に使用されているタグです。
各リンクは、SNAネットワークで接続するATMIシステム・アプリケーションとリモート・システムの接続を定義します。リモート・システムに相当するATMI用語はリモート・ドメインです。RDOM
オプションはリンクをリモート・ドメインと関連付けます。このリモート・ドメインはTYPE=SNAX
オプションを使用して構成しておく必要があります。RDOM
名は、*DM_REMOTE_DOMAINS
セクションで以前に指定されたRDOM
値と一致する必要があります。
LSYSID
はこのリンクの4文字の識別子です。これは、パートナのCICS/ESAがこのリンクを越えてSNACRM
と通信するために使用するCICS/ESAリソース定義の接続IDと一致する必要があります。マクロ定義を使用する場合、これはDFHTCT
マクロのSYSIDNT
オプションでの4文字の名前になります。
RSYSID
はパートナのリモート・システムIDで、4文字です。これは通常CICS/ESAリージョンのシステムIDですが、IMS制御リージョンのサブシステムIDである場合もあります。このパラメータはリモート・パートナの実際のシステムIDと一致する必要があります。この名前はDFHSIT
のSYSIDNT
となるか、CICS/ESA起動の値によってオーバーライドされます。
RLUNAME
値は、リモート・アプリケーションのVTAMネットワーク名
を解決するサードパーティのSNAスタックに認識される別名を指定します。このリモート・アプリケーションには通常CICS/ESAリージョンのVTAMapplid
を指定しますが、IMSとともに使用するよう定義されたAPPC/MVS LUを指定することもできます。値はSNAネットワーク内で一意である必要があります。値nameは1~8文字である必要があります。このパラメータは必須です。このパラメータにはデフォルト値が設定されていません。サードパーティのスタック構成を使用するには、対応する定義が必要です。
MODENAME
は、サードパーティのSNAスタックにあわせて定義されたVTAMモード・エントリです。CICS/ESAリンクの場合、このエントリは該当する接続用のセッション定義またはプロファイル・エントリと両立する必要があります。IMS接続の場合、このエントリはIMSスケジューラにアクセスするためのLU定義のDLOGMOD
エントリと両立する必要があります。値nameは1~8文字のASCII文字である必要があります。このパラメータは必須です。このパラメータはサードパーティのSNAスタック構成と適合する必要があるとともに、VTAMまたはCICS(あるいはその両方)にあわせて定義された該当エントリと両立する必要があります。
SECURITY={LOCAL | IDENTIFY | VERIFY | PERSISTENT | MIXIDPE}
SECURITY
では、CICS/ESA接続リソース定義のセキュリティ設定を指定します。これには外部セキュリティ・マネージャによってCICS/ESA下で実行されるセキュリティのレベルを指定します。正しい値はLOCAL
、IDENTIFY
、VERIFY
、PERSISTENT
またはMIXIDPE
です。デフォルト設定はLOCAL
です。PERSISTENT
およびMIXIDPE
はリモート接続定義の設定を指定するものですが、このリリースのOracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNAのVERIFY
オプションと同じです。
この数値は、このリンク上で同時に取得できるセッションの最大数を指定します。4以上で、SNAスタックで構成できるセッションの最大数以下の値を指定します。実際の同時セッション数は、両方のシステム構成によって、これらのシステムで許可されるセッション最大数のうちの低い方として決定されます。
この値は競合の勝者の最小数です。通常、この値はMAXSESS
値の半分です。この数値と、接続に対するCICS/ESAセッション定義の勝者数との合計は、MAXSESS
値と等しくなる必要があります。
このオプションは、トランザクション対応のリンクに対してリカバリ・モードを設定します。AUTO
に設定した場合は、システムがトランザクションのログからリカバリした構成およびリンク・データを使用して再起動されます。COLD
に設定した場合は、現在のDMCONFIG
ファイルから取得された構成データが使用され、実行中のリンクのデータは失われます。DMCONFIG
ファイルのパラメータを変更してAUTO
スタートを行うと、変更したパラメータが次回のコールド・スタートまで無視されるという警告メッセージが出力されます。
この値は、このリンクでサポートできる最大の同期レベルでの会話型通信を指定します。トランザクションは同期レベル2でのみサポートされます。
値0は、このリンクがトランザクション非対応であることを指定します。同期は保持されません。この値を使用すると、APPC/MVS透過性インタフェースを介してIMSからメッセージを送受信できます。
同期レベル0の機能に加えて、CICS/ESAシステムとのSYNCONRETURN
分散プログラム・リンク(DPL)(TPNOTRAN
を使用したアウトバウンドATMI tpcall()
リクエスト)のサポートを可能にします。
ログを交換し状態を比較できるシステムに対して、同期レベル0および同期レベル1のすべての機能をサポートします。これに加えて、同期レベル2での同期点からの完全同期をサポートします。
DM_LOCAL_SERVICES
セクションを更新します。 *DM_LOCAL_SERVICES
セクションは各ローカル・ドメインによってエクスポートされるサービスについての情報を指定します。エントリの一般形式は次のとおりです。
このエントリの<ローカル・サービス名>
は、エクスポートされるサービスのローカル名です。この名前は1~15文字のASCII文字列です。パラメータは定義を構成するキーワードと値のペアです。キーワードの順序は任意です。パラメータの詳細は、付録A「管理コマンド・リファレンス ページ」の「DMCONFIG」
を参照してください。
RNAME
オプションはリモートのCICS/ESAリージョンからインポートするローカル・サービス名です。この名前は、CRMがローカル・サービスを選択する場合に使用されます。
RNAME
でインバウンドDPLリクエストに対して明示的添付ファイルの代替ミラー・トランザクション識別子を指定する場合、RNAMEは次の形式のような代替ミラーTRANSID
とCICS/ESAプログラム名の組合せである必要があります。
この文では、引数およびオプションは次のように定義されています。
BBBBBBBB
は1~8文字のCICS/ESAプログラム名です。
コロンは、TRANSID
とプログラム名の組合せであることを示すために必須です。TRANSID
は使用可能なCICS/ESA文字で構成されている必要があります。
アプリケーション間プログラミングの考慮事項に関する項の、DPLのトランザクションIDの特別な扱いに関する項を参照してください。
DM_REMOTE_SERVICES
セクションを更新します。 *DM_REMOTE_SERVICES
セクションはリモート・ドメインにインポートして使用可能にするサービスについての情報を指定します。エントリの一般形式は次のとおりです。
このエントリの<リモート・サービス名>
は、特定のリモート・サービスのローカル・アプリケーションに使用される名前です。この名前は1~15文字のASCII文字列です。パラメータは定義を構成するキーワードと値のペアです。キーワードの順序は任意です。パラメータの詳細は、付録A「管理コマンド・リファレンス ページ」の「DMCONFIG」
を参照してください。
FUNCTION
オプションが追加され、アウトバウンドATMIサービス・リクエストがAPPCトランザクション・プログラムまたはCICS/ESA DPLプログラムにマップできるようになりました。デフォルト値はAPPC
です。
RNAME
オプションはホストTP_NAMEの名前です。CICS/ESA以外のシステムでは、この名前は最大64文字です。CICS/ESAシステムでは、この名前は、FUNCTION=APPC
の場合はトランザクションID、FUNCTION=DPL
リクエストの場合はプログラム名です。CICS/ESAのトランザクションID名は4文字を超えることはできず、CICS/ESAのプログラム名は8文字を超えることができません。RNAME
オプションはこれらの要件を満たしている必要があります。
RNAME
でアウトバウンドDPLリクエストに対して明示的添付ファイルの代替ミラー・トランザクション識別子を指定する場合、RNAMEは次の形式のような代替ミラーTRANSID
と公開されているリモートCICS/ESAプログラム名の組合せである必要があります。
この文では、引数およびオプションは次のように定義されています。
BBBBBBBB
は1~8文字のCICS/ESAプログラム名です。
コロンは、TRANSID
とプログラム名の組合せであることを示すために必須です。TRANSID
は使用可能なCICS/ESA文字で構成されている必要があります。
Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNAリファレンス・ガイドの、アプリケーション間プログラミングの考慮事項に関する項の、DPLのトランザクションIDの特別な扱いに関する項を参照してください。
Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNAシステムを起動するには、次の項の説明に従い、最初にCRMを起動し、次にATMIサーバーを起動する必要があります。
CRMを分散モードで実行するかコマンドラインから実行する場合は、ATMIプロセスから独立して起動する必要があります。次のいずれかの方法でCRMを起動します。
このコマンドの詳細は、付録A「管理コマンド・リファレンス ページ」の「CRM」
を参照してください。
該当するATMIプラットフォーム・ドキュメントの説明に従ってtmboot
を実行し、ATMIサーバーを起動します。それがすでに実行されている場合は、tmshutdown
を実行してからtmboot
を実行します。