Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for TCP 11gR1を使用すると、Tuxedoアプリケーションとメインフレーム・ベースのアプリケーションとの間で、トランザクション型でないリクエストとレスポンスを透過的にやり取りできます。
Tuxedo Mainframe Adapter for TCP製品のバージョン11gR1には次の新しい機能が備わっています。
Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for TCP 11gR1は次のプラットフォームでサポートされています。
この項では、Oracle TMA TCP製品の最小ハードウェア要件について説明します。
この項では、Oracle TMA TCP 11gR1の最小ソフトウェア要件について説明します。
Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for TCPは、IBM TCP for MVSスタック製品と連携できるように設計されています。z/OSに付属しているバージョンを使用してください。
次のソフトウェアがOracle TMA TCP for IMSと連携します。
次のソフトウェアがOracle TMA TCP for CICSと連携します。
eLink TCP 3.xからTuxedo Mainframe Adapter for TCP 11gR1にアップグレードする場合は、製品を新規にインストールします。UBBCONFIG、DMCONFIGおよびGWICONFIG
ファイルを編集する必要があります。Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for TCP 8.1のオンライン・ドキュメントに記載されている構成情報を参照してください。
注意: | インストール対象の新しいディレクトリを設定する必要があるかどうか知るために、Tuxedo 11gR1(11.1.1.2.0)をすでにインストールしているかどうかを確認してください。 |
データ依存のルーティングがサポートされるようにする場合は、GWICONFIG
ファイルの内容に対する制限が何点か余計にかかりました。
過去のリリースでは、GWICONFIG
ファイルのNATIVE
セクションとFOREIGN
セクションにおけるエントリの名前付けに制限はありませんでした。eLink TCP 3.2以降は、GWICONFIG
ファイルのNATIVE
セクションの各エントリには、DMCONFIG
ファイルのDM_LOCAL_DOMAINS
内に同じ名前の対応エントリがなければなりません。GWICONFIG
ファイルのFOREIGN
セクションの各エントリには、DMCONFIG
ファイルのDM_REMOTE_DOMAINS
セクションに同じ名前の対応エントリがなければなりません。
サービスのルーティングはDMCONFIG
ファイルの内容に基づいて決定されるようになったため、GWICONFIG
ファイルのLOCAL_SERVICES
セクションのサービスを、そのファイルのNATIVE
エントリに関連付ける必要がなくなりました。したがって、LOCAL_SERVICES
セクションのNATIVE
キーワードは、有効なエントリではなくなりました。DM_LOCAL_SERVICES
セクションのサービス・エントリに対応するLDOM
を指定するか、デフォルトのサービス割当てルールを適用することにより、サービスをDMCONFIG
ファイルのローカル・ドメインに関連付けるようになりました。
同じような目的で、GWICONFIG
ファイルのREMOTE_SERVICES
セクションのサービスを、そのファイルのFOREIGN
エントリに関連付ける必要がなくなりました。したがって、REMOTE_SERVICES
セクションのFOREIGN
キーワードは、有効なエントリではなくまりました。DM_REMOTE_SERVICES
セクションのサービス・エントリに、対応するRDOM
を指定するか、データ依存のルーティングを指定するルーティング文を使用するか、あるいはデフォルトのサービス割当てルールを適用することにより、サービスをDMCONFIG
ファイルのリモート・ドメインに関連付けるようになりました。ROUTING
コマンドを使用したデータ依存のルーティングの構成に関する詳細は、Oracle Tuxedoのドキュメントを参照してください。
一部のシステム構成では、CICSリクエスタ(LNKIBM
、LNKINT
)をリンクするための付属のJCLを使用すると、問題が発生することがあります。IBM APARのII10227とPQ19993については、SEZACMTX
ライブラリやSCEELKED
ライブラリをリンクする場合は、次に示すように、SYSLIB
文のSCEELKED
の前にSEZACMTX
を指定することをお薦めします。
//SYSLIB DD ...
// DD DSNAME=hlq.SEZACMTX,DISP=SHR
// DD ...
// DD DSNAME=hlq.SCEELKED,DISP=SHR
// DD ...
付属のJCLはこの推奨事項に従っていません。場合によっては、次のSYSLIB
セクションの例に示すように、付属のJCLを編集してからリクエスタをリンクする必要があります。
//SYSLIB DD DSN=CICS.SDFHLOAD,DISP=SHR
// DD DSN=&TCPLIB,DISP=SHR
// DD DSN=SYS1.SEZACMTX,DISP=SHR
// DD DSNAME=SYS1.SCEELKED,DISP=SHR
この項では、以前のリリースのTuxedo Mainframe Adapter for TCPで検出された既知の問題のうち、現行リリースのソフトウェアで解消されたものについて説明します。次の表にそれぞれの問題のバグ番号を示します。