Oracle® Fusion Middleware Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド 11g リリース 1 (11.1.1) B61375-02 |
|
前 |
次 |
URLをユーザーに提供する場合、あるいはハイパーリンクをWebサイトに追加する場合は、キー・マップ・ファイルを使用して、URLリクエスト内のパラメータを単純化したり非表示にしたりできます。この項の内容は次のとおりです。
キー・マップ・ファイルには、レポートを実行するコマンド文字列が含まれており、それぞれのコマンド文字列の先頭には一意のキー識別子が付加されています。レポートをJSPとして実行する場合を除いて、ランタイムURLでこのキーのみを参照するようにできます。Oracle Reports Servlet(rwservlet
)によってこのキー値はキー・マップ・ファイル(cgicmd.dat
)に送信され、このファイルから指定キーに関連付けられたコマンドがrwservlet
に返されて処理されます。キー・マッピングを使用することによって、すべてのコマンドライン・オプションを非表示にできます。
URLを短縮して、使いやすくする場合
元のURLを変更することなく、ランタイム・コマンドをマッピングし直す場合
企業にとって典型的ないくつかの実行構成を標準化する場合
ユーザーからパラメータの一部(データベース接続文字列など)を非表示にする場合
ユーザーがレポートの実行に使用できるパラメータを制限する場合
キー・マップ・ファイル(cgicmd.dat
)からキー名を指定するときは、そのキー名をレポート・リクエストURLの問合せ文字列の開始位置(疑問符の後)に配置する必要があります。ただし、CMDKEY
コマンドライン・キーワードの値としてキー名を指定する場合(CMDKEY=
keyname
)は例外です。この場合は、レポート・リクエストURLにおける問合せ文字列の任意の位置にキー名を配置できます。CMDKEY
キーワードは、JSPとして実行されるジョブおよびrwservlet
コマンドで使用できます。
キー・マッピングは、標準ファイル名cgicmd.dat
を持つ有効なファイルが、Webサーバー・マシン上のデフォルトの場所($DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/servers/<WLS_SERVER_NAME>/applications/reports_<version>/configuration/cgicmd.dat
ディレクトリ)にある場合に有効になります(WindowsまたはUNIXの場合)。
キー・マップ・ファイルにキー・マッピング・エントリを追加する手順は、次のとおりです。
Reports Serverをホスティングするマシン上のcgicmd.dat
ファイルにナビゲートし、これをテキスト・エディタで開きます。
このファイルは、WindowsとUNIXのどちらの場合も、次のディレクトリにあります。
$DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/servers/<WLS_SERVER_NAME>/applications/reports_<version>/configuration/cgicmd.dat
キー・マッピング・エントリを追加します。例:
key1: report=your_report.rdf userid=username/password@my_db desformat=html SERVER=server_name destype=cache
この例のkey1
は、キーの名前です。
ファイル自体に記述されている特殊なパラメータを除いて、コマンドライン・オプションはrwclient
の構文規則に従います。詳細は、第A.2.1項「rwclient」を参照してください。
Webページでハイパーリンクを追加または更新します。
詳細は、第18.5項「Webブラウザからのレポート・リクエストの指定」を参照してください。
レポート・リクエストURLにキー名を指定するときは、そのキー名が問合せ文字列内の最初の値(疑問符の直後)になるように配置する必要があります。例:
http://…/rwservlet?keyname
キー名では大文字と小文字が区別されるので、キー・マップ・ファイル(cgicmd.dat
)に指定されているとおりに正確に入力する必要があります。
次に示すのは、パラメータ・フォームを使用した制限付きの実行に対するキー・マッピングの例です。
URLは次のようになります。
http://web_server.domain_name:port/reports/rwservlet?run_report&par1&par2&parN
キー・マップ・ファイル(cgicmd.dat
)には次の記述が含まれている場合があります。
run_report: report=myreport deptno=%1 myparam=%2 %*
これによって、次のコマンドライン・リクエストに相当するリクエストが生成されます。
rwclient report=myreport deptno=par1 myparam=par2 parN
レポートをJSPとして実行する場合に、cgicmd.dat
ファイル内のコマンド・キーをコールするときは、URLでcmdkey
キーワードを使用する必要があります。cmdkey
の値(keyname
)では大文字と小文字が区別されるので、cgicmd.dat
に指定されているとおりに正確に入力する必要があります。たとえば、JSP URLは次のようになります。
http://…/myreport.jsp?cmdkey=keyname
注意: rwservlet コマンドでcmdkey を使用することもできます。 |
JSPまたはrwservlet
でcmdkey
を使用する場合は、問合せ文字列内の任意の位置に配置できます。例:
http://…/example.jsp?parameter1=value1&cmdkey=keyname http://…/rwservlet?parameter1=value1&cmdkey=keyname
使用上の注意
キー・マッピングの使用時に、パラメータがURLからキーに置換される順序は、URLのcmdkey
の配置により決定されます。たとえば、cgicmd.dat
ファイルに次のようなキーがあるとします。
mykeys: DEPTNO=%1 MYPARAM=%2
このキーを参照するJSPレポートを次のように実行します。
http://neptune.world.com:80/jsp/myreport.jsp?userid=scott/tiger@hrdb &cmdkey=mykeys&10&test
このURLでのcmdkey
の配置により、10
は%1
に対応し、test
は%2
に対応します。これらがURLで1番目と2番目のパラメータではなくても、URLのcmdkey
に従い、10
とtest
は1番目と2番目のパラメータになります。この例では、URLは次のようになります。
http://neptune.world.com:80/jsp/myreport.jsp?userid=scott/tiger@hrdb &DEPTNO=10&MYPARAM=test