Oracle® Fusion Middleware Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド 11g リリース 1 (11.1.1) B61375-02 |
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レポートを実行すると、レポート出力のコピーがOracle Reports Servicesのキャッシュに保存されます。その後で、同じキャッシュ・キーを使用する同一のレポートが実行されると、現行リクエストは重複ジョブとして認識されます。
次に、Reportsのキャッシュ機能の効果的な使用例をいくつか紹介します。
新規ジョブ・リクエストのAがReports Serverに送信された時点で、別のジョブであるBが現行ジョブ・キュー内で同じキャッシュ・キーを使用している(エンジンが利用可能になるのを待っているか実行中)場合は、ジョブAではジョブBからの出力が使用されます。
ジョブのキャッシュ・キーには、destype
、desname
、server
、tolerance
の各パラメータを除くほとんどすべてのパラメータが含まれています。
このレベルのキャッシュは、自動的に行われます。コマンドラインにその他のパラメータを指定する必要はありません。
ユーザーが新規ジョブ・リクエストのAでTOLERANCE=
n
(n
は分単位の数値)を指定した場合、Reports Serverでは、終了したジョブ・キュー内でn
分以内に正常終了したジョブの検索を試行します。Reports Serverによってこのようなジョブが検出されると、新規ジョブ・リクエストのAではジョブBの出力が返されます。
Oracle Reports Servicesのキャッシュの結果は永続的です。Reports Serverを停止してから再起動すると、以前のキャッシュ結果がすべて復元され、再び使用できます。
キャッシュのサイズは、Reports Queue Manager(Windowsの場合はrwrqm
、Solarisの場合はrwrqv.sh
)またはサーバー構成ファイル(rwserver
.conf
)のcache
要素により設定できます。Reports Serverでは、キャッシュ・ファイルの合計サイズを設定サイズ以下に保つために、最も古いキャッシュ・ファイルを削除します。さらに、Reports Queue Managerを使用してキャッシュを空にすることもできます。
キャッシュの設定の詳細は、Reports Queue Managerのオンライン・ヘルプおよび第8章「Oracle Reports Servicesの構成」を参照してください。