Oracle® Fusion Middleware Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド 11g リリース 1 (11.1.1) B61375-02 |
|
前 |
次 |
この項では、Oracle Reportsコンポーネントと各コンポーネントで使用できるキーワードについて簡単に説明します。
表A-106では、RUNDEBUG
キーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-106 RUNDEBUGを使用するコンポーネント
rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
---|---|---|---|---|---|
はい |
はい |
はい |
いいえ |
はい |
いいえ |
説明: RUNDEBUG
を使用して、レポート中の論理エラーの実行時チェックを指定できます。RUNDEBUG
では、エラーではなくても不測の出力がされる可能性のある内容がチェックされ、実行時のレポート出力が表示される前に、警告として表示されます。RUNDEBUG
を使用するとレポートはデバッグ・モードで実行されますが、これは、PL/SQLインタプリタを使用したレポートのデバッグとは異なります。
RUNDEBUG
では、次の内容がチェックされます。
枠または繰返し枠で、重なっているが別のオブジェクトを囲まないもの。これは、出力時にオブジェクトが別のオブジェクトに重なって表示されます。
固定サイズを持たないページ依存参照を持つレイアウト・オブジェクト。このようなオブジェクトは、「垂直拡張度」と「水平拡張度」のプロパティ設定にかかわらず、サイズが固定されます。
PL/SQLの無効な頻度で参照されるバインド変数。
構文: RUNDEBUG={YES|NO}
値
YES
の場合、追加の実行時エラー・チェックが実行されます。
NO
の場合、追加の実行時エラー・チェックが実行されません。
デフォルト: YES
使用上の注意: RUNDEBUG
は、コマンドラインからJSPベースのWebレポートを実行する場合に使用できます。
表A-107では、SAVE_RDF
キーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-107 SAVE_RDFを使用するコンポーネント
rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
---|---|---|---|---|---|
いいえ |
はい |
はい |
いいえ |
いいえ |
いいえ |
説明: SAVE_RDF
を使用して、RDFファイルおよびXMLカスタマイズ・ファイルを複合したファイル名を指定します。CUSTOMIZE
キーワードを使用して既存のRDFファイルとOracle Reports XMLカスタマイズ・ファイルを複合し、その複合したものを新しいRDFファイルに保存する場合に、このキーワードは役に立ちます。
構文: SAVE_RDF=
filename
.rdf
値: 任意の有効なファイル名。
デフォルト なし
使用上の注意: SAVE_RDF
は、JSPファイルにも使用できますが、ペーパー・レイアウト部分のみで、Webソースには使用できません。
表A-108では、SCHEDULE
キーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-108 SCHEDULEを使用するコンポーネント
rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
---|---|---|---|---|---|
はい |
いいえ |
いいえ |
いいえ |
はい |
いいえ |
説明: SCHEDULE
を使用して、レポートを実行する日付、時刻および頻度を設定できます。デフォルトは、1回および即時のレポート実行です。時刻値は、24時間方式で表します(例: 1時は13:00)。スケジュール・コマンドは引用符("また、ある実行回数の後、または特定の日付/時刻にレポート・ジョブの期限切れを指定することもできます。
構文: SCHEDULE
=string
ここで、string
は次のように指定します。
[FREQ
from]
TIME
[retry {
n
} after
LEN
expires {on|after} time|
n
]
この文字列で使用される値は、表A-109で説明します。
表A-109 SCHEDULEキーワードで使用できる文字列値
FREQ | hourly | daily | weekly | monthly | {every {LEN | DAYREPEAT}} | {last {WEEKDAYS | weekday | weekend} before {n}+} |
---|---|
LEN |
{n}+ {minute[s] | hour[s] | day[s] | week[s] | month[s]} |
DAYREPEAT |
{first | second | third | fourth | fifth} WEEKDAYS of month |
WEEKDAYS |
mon | tue | wed | thu | fri | sat | sun |
TIME |
now | CLOCK [DATE] |
CLOCK |
h:m | h:mm | hh:m | hh:mm |
DATE |
today | tomorrow | {MONTHS {d | dd} [,year]} |
MONTHS |
jan | feb | mar | apr | may | jun | jul | aug | sep | oct | nov | dec |
EXPIRES |
on {today | tomorrow | {MONTHS {d | dd} [,year]}}|after n |
デフォルト なし
例
SCHEDULE=every_first_fri_of_month_from_15:53_Oct_23,_1999_retry_3_after_1_hour_expires_on_15:53_Oct_23,_2003
SCHEDULE=last_weekday_before_15_from_15:53_Oct_23,_1999_retry_after_1_hour_expires_after_100
または
SCHEDULE="every first fri of month from 15:53 Oct 23, 1999 retry 3 after 1 hour expires on 15:53 Oct 23, 2003"
SCHEDULE="last weekday before 15 from 15:53 Oct 23, 1999 retry after 1 hour expires after 100"
表A-110では、SERVER
キーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-110 SERVERを使用するコンポーネント
rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
---|---|---|---|---|---|
はい |
いいえ |
いいえ |
いいえ |
はい |
はい |
説明: SERVER
を使用して、このレポートを実行するReports Serverの名前を指定します。
構文: SERVER=
server_name
値 構文を参照してください。
使用上の注意
rwservlet
で実行されるかJSPとして実行されるジョブについては、デフォルト・サーバーをOracle Reports Servlet(rwservlet
)構成ファイル(rwservlet.properties
)で指定している場合、SERVER
キーワードを省略できます。また、SERVER
キーワードを含めてデフォルトより優先させることができます。
SERVER
は、コマンドラインからJSPベースのWebレポートを実行する場合に使用できます。
表A-111では、SHOWAUTH
キーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-111 SHOWAUTHを使用するコンポーネント
rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
---|---|---|---|---|---|
いいえ |
いいえ |
いいえ |
いいえ |
はい |
いいえ |
説明: SHOWAUTH
を使用して、Reports Serverログイン・ページを表示してレポートを実行します。
構文: http://
your_webserver
/reports/rwservlet/showauth[?][server=
server_name
][&authid=
username
/
password
][&nextpage=
key_in_cgicmd.dat
]&authtype={s|d}
値 構文を参照してください。
デフォルト なし
使用上の注意
表A-112では、SHOWENV
キーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-112 SHOWENVを使用するコンポーネント
rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
---|---|---|---|---|---|
いいえ |
いいえ |
いいえ |
いいえ |
はい |
いいえ |
説明: SHOWENV
を使用して、rwservlet
構成ファイル(rwservlet.properties
)を表示できます。
構文: http://
your_webserver
/reports/rwservlet/showenv[?][server=
server_name
][&authid=
username
/
password
]
値 構文を参照してください。
デフォルト なし
使用上の注意
表A-113では、SHOWJOBID
キーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-113 SHOWJOBIDを使用するコンポーネント
rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
---|---|---|---|---|---|
いいえ |
いいえ |
いいえ |
いいえ |
はい |
いいえ |
説明: SHOWJOBID
により、Reports Serverのジョブ・ステータスとジョブID n
を表示します。
構文: http://
your_webserver
/reports/rwservlet/showjobidn[?][server=
server_name
][&authid=
username
/
password
][&statusformat={html|xml|xmldtd}]
値 構文を参照してください。
デフォルト なし
使用上の注意
このキーワードは値を必要としないコマンドです。つまり、対応する値を持たず、コマンドだけが入力されます。
ジョブは現行である(キューに入っているかスケジュールされている)必要があります。
現在のジョブ・リストを参照するには、SHOWJOBS
を使用します。STATUSFORMAT
はhtml
(デフォルト)、xml
またはxmldtd
に設定できます。指定した形式でステータスが返されます。ステータス情報は、HTML、XMLまたはXMLDTD(DTDの内部サブセット)に生成されます。
関連するキーワードは、SHOWJOBS、SERVER、AUTHIDおよびSTATUSFORMATです。
表A-114では、SHOWJOBS
キーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-114 SHOWJOBSを使用するコンポーネント
rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
---|---|---|---|---|---|
いいえ |
いいえ |
いいえ |
いいえ |
はい |
いいえ |
説明: SHOWJOBS
を使用して、Reports Serverのキュー・ステータスをWeb形式で表示します。クラスタ環境では、SHOWJOBSは、クラスタの一部であるインプロセス・サーバーをすべて表示します。クラスタのジョブと個々のサーバーの両方のジョブを表示できます。サーバーが停止した場合でも、そのサーバーの過去のジョブに関する情報を取得できます。
構文: http://
your_webserver
/
reports
/rwservlet/showjobs[
n
][?][server=
server_name
][&authid=
username
/
password
][&queuetype={current|past|future}][&startrow=
start_position_in_job_queue
][&count=
number_of_jobs_to_display
][&statusformat={html|xml|xmldtd}]
値 構文を参照してください。
デフォルト なし
使用上の注意
このキーワードに値は必要ありません。つまり、対応する値を指定せず、キーワードのみで入力します。
Reports Serverの名前が、環境変数またはOracle Reports Servlet(rwservlet
)構成ファイルによって暗黙的に指定されているか、URLリクエストで明示的に指定されている必要があります。リフレッシュ数n
はオプションです。この値を指定すると、レポートのキュー・ステータスがn
秒ごとに更新されます。
STATUSFORMAT
はhtml
(デフォルト)、xml
またはxmldtd
に設定できます。指定した形式でステータスが返されます。ステータス情報は、HTML、XMLまたはXMLDTD(DTDの内部サブセット)に生成されます。
関連するキーワードは、SERVER、AUTHIDおよびSTATUSFORMATです。
例
SHOWJOBS
を使用して、統合されたジョブ・キューを高可用性環境で表示するには、次のように指定します。
http://host:port/reports/rwservlet/showjobs
ここで、host
およびport
は、それぞれロード・バランサのホスト名およびポート番号です。
表A-115では、SHOWMAP
キーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-115 SHOWMAPを使用するコンポーネント
rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
---|---|---|---|---|---|
いいえ |
いいえ |
いいえ |
いいえ |
はい |
いいえ |
説明: SHOWMAP
を使用して、rwservlet
のキー・マッピングを表示できます。
構文: http://
your_webserver
/reports/rwservlet/showmap[?][server=
server_name
][&authid=
username
/
password
]
値 構文を参照してください。
デフォルト なし
使用上の注意
表A-116では、SHOWMYJOBS
キーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-116 SHOWMYJOBSを使用するコンポーネント
rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
---|---|---|---|---|---|
いいえ |
いいえ |
いいえ |
いいえ |
はい |
いいえ |
説明: SHOWMYJOBS
を使用して、特定ユーザーに対するReports Serverキュー・ステータスを表示します。
構文: http://
your_webserver
/reports/rwservlet/showmyjobs[?][server=
server_name
][&authid=
username
/
password
][&statusformat={html|xml|xmldtd}]
値 構文を参照してください。
デフォルト なし
使用上の注意
このキーワードに値は必要ありません。つまり、対応する値を指定せず、コマンドのみで入力します。
STATUSFORMAT
はhtml(デフォルト)、xmlまたはxmldtdに設定できます。指定した形式でステータスが返されます。ステータス情報は、html、xmlまたはxmldtd(dtdの内部サブセット)に生成されます。
関連するキーワードは、SERVER、AUTHIDおよびSTATUSFORMATです。
表A-117では、SHUTDOWN
キーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-117 SHUTDOWNを使用するコンポーネント
rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver | rwbridge |
---|---|---|---|---|---|---|
いいえ |
いいえ |
いいえ |
いいえ |
いいえ |
はい |
はい |
説明: SHUTDOWN
を使用して、すでに実行中のサーバーやOracle Reports Bridgeを停止します。
また、rwserver
とともに使用する場合、AUTHIDを使用してユーザー名とパスワードを指定する必要があります。
Oracle Reports Bridgeが保護されている場合(identifier
要素がOracle Reports Bridge構成ファイルで設定されている場合)、rwbridge
とともに使用する際、AUTHIDも使用してユーザー名とパスワードを指定する必要があります。
構文: SHUTDOWN={NORMAL|IMMEDIATE}
値
NORMAL
の場合、通常の停止プロシージャを使用して、サーバーやOracle Reports Bridgeを正常に停止します。
IMMEDIATE
の場合、他のプロセスが実行を完了するまで待機せずに、サーバーやOracle Reports Bridgeをただちに停止します。
デフォルト: NORMAL
使用上の注意: SHUTDOWN
キーワードを使用するユーザーは、Oracle Reports管理ユーザーである必要があります。サーバーのセキュリティが有効な場合、サーバーはsecurity APIに問合せを行い、ユーザーのロールが停止を実行するのに適切かどうか(つまり、ユーザーがOracle Reports管理ユーザーかどうか)を判別します。セキュリティが有効でない場合も、ユーザーは、そのサーバーで定義されたOracle Reports管理ユーザーである必要があります。
表A-118では、SITENAME
キーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-118 SITENAMEを使用するコンポーネント
rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
---|---|---|---|---|---|
はい |
はい |
いいえ |
いいえ |
はい |
いいえ |
説明: SITENAME
を使用して、レポート出力の配信先となるOracle WebDBリリース2.2サイトの名前を指定します。このキーワードは、Oracle WebDBリリース2.2に対する下位互換性を確保するために維持されています。Oracle9iAS Portalリリース1に対する下位互換性の詳細は、「CONTENTAREA」を参照してください。Oracle Portal 10g リリース1(9.0.4)以降では、PAGEGROUPを使用してください。
構文: SITENAME=
name
値
name
には、Oracle WebDBリリース2.2で使用されている有効なサイト名を指定します。
デフォルト なし
使用上の注意
Oracle WebDBリリース2.2へのOracle Reports出力の送信において、このキーワードの使用は必須です。
関連するキーワードは、CONTENTAREA*、EXPIREDAYS、ITEMTITLE、OUTPUTFOLDER*、OUTPUTPAGE、PAGEGROUP、SITENAME*、STATUSFOLDER*、STATUSPAGEです。
* Oracle9iAS Portalリリース1およびOracle WebDBリリース2.2に対する下位互換性を確保するために維持されています。
表A-119では、SOURCE
キーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-119 SOURCEを使用するコンポーネント
rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
---|---|---|---|---|---|
いいえ |
いいえ |
いいえ |
はい |
いいえ |
いいえ |
説明: SOURCE
を使用して、変換する1つのレポートまたはライブラリ、あるいはそれらのリストを指定できます。rwconverter
コマンドを実行するには、ソース・レポートまたはソース・ライブラリを指定する必要があります。
構文: SOURCE={
source_name
|(
source_name1
,
source_name2
, ...)}
値: 有効なレポート名、ライブラリ名またはファイル名、あるいは名前をカンマで区切り、括弧で囲んだそれらのリスト((qanda, test, dmast)
など)を指定します。
デフォルト なし
使用上の注意
データベースに格納されているレポートまたはライブラリには、SQLのワイルドカード文字(%
および_)を使用できます。たとえば、R%
では、データベースに格納されているR
で始まるすべてのレポートがフェッチされます。一致するすべてのレポートが変換されます。
レポート名、ライブラリ名、ファイル名のリストは、名前をカンマで区切り、括弧で囲む必要があります。例:
(qanda,test,dmast)または(qanda, test, dmast)
ワイルドカード文字は、ファイルに保存されているレポートまたはライブラリ(.rdf
、.rep
、.rex
、.pld
、.pll
または.xml
の拡張子を持つもの)に対しては無効です。
SOURCE
キーワードの値は、オペレーティング・システムによって異なります。
ユーザー所有のOracle Reports Builder表を使用する場合、複数のユーザーからのレポートやライブラリは、各ユーザー用に個別に変換する必要があります。
レポートまたはライブラリを変換するには、これらを自分で作成済であるか、または自分が作成したものでない場合は、アクセス権限が付与されている必要があります。レポートまたはライブラリ名の前にUSERID
文字列が付いていない場合、USERID
文字列は現行のユーザーと想定されます。
DTYPE=REGISTER
である場合、宛先タイプや出力フォーマット、ユーザー・アクセス、および使用可能日カレンダなどのパラメータが共通のレポート定義ファイルのみを指定する必要があります。
表A-120では、SQLTRACE
キーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-120 SQLTRACEを使用するコンポーネント
rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
---|---|---|---|---|---|
はい |
はい |
はい |
いいえ |
はい |
いいえ |
説明: SQLTRACE
を使用して、レポート定義を変更せずに、レポートにSQLトレースを実行するかどうかを指定できます。
構文: SQLTRACE=[YES|NO]
値
YES
の場合、レポートにSQLトレースが実行されます。
NO
の場合、レポートにSQLトレースは実行されません。
デフォルト: NO
表A-121では、SSOCONN
キーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-121 SSOCONNを使用するコンポーネント
rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
---|---|---|---|---|---|
いいえ |
いいえ |
いいえ |
いいえ |
はい |
いいえ |
説明: SSOCONN
を使用して、Single Sign-On環境で1つ以上のデータソースへの接続に使用する1つ以上の接続文字列を指定できます。
構文: SSOCONN=
key
[/
type
[/
conn_string_parameter
]][,
key
[/
type
[/
conn_string_parameter
]]]
値: SSOCONN
構文で表される変数値に関する情報を次に示します。
key
は、Oracle Internet Directoryに格納される接続文字列値を参照します。
type
は、接続するデータソースの種類であり、key
と関連付けられた文字列の書式を識別します。type
値は、Oracle Internet Directoryに格納されている有効なリソース・タイプである必要があります。Oracle Reportsには、次のデータソースについてデフォルトのリソース・タイプが用意されています。
Oracleデータベース(OracleDB
)
JDBC(JDBCPDS
)
Oracle Express(EXPRESSPDS
)
conn_string_parameter
は、Oracle Reportsシステムの名前、または接続文字列をrwservlet
に渡してレポートを実行するために使用されるユーザー・パラメータです。たとえば、OracleDB
データソースの場合、Oracle ReportsではUSERID
パラメータにより接続文字列を受け取り、これを使用して指定Oracleデータベースに接続します。同様に、JDBCPDS
の場合はP_JDBCPDS
が使用されます。独自のプラッガブル・データ・ソースがある場合、Oracle Reportsに接続文字列を渡すために独自のユーザー・パラメータを定義して、それをSSOCONN
のconn_string_parameter
として指定する必要があります。
例:
SSOCONN=mykey/OracleDB/USERID
デフォルト なし
使用上の注意
レポートに複数のデータソースが使用されている場合、データソース接続文字列をカンマで区切ります。例:
ssoconn=key1/type1/conn_str,key2/type2/conn_str2,key3/type3/conn_str3
SSOCONN
をコマンドラインで使用する場合は、次のことが行えません。
同一のコマンドラインでAUTHID
を指定します。
セキュアでないReports Serverに対して実行します。
rwservlet.properties
でSINGLESIGNON
=NO
に設定します。
表A-122に示すようにSSOCONN
の簡易バージョンも使用できます。
表A-122 SSOCONNオプションの簡易バージョン
オプション | 説明 |
---|---|
|
キー名のみを指定した場合、 |
|
キー名とデータ・ソース・タイプの両方を指定した場合、 |
SSOCONN
は、コマンドラインからJSPベースのWebレポートを実行している場合にも使用できます。JSPとして実行するレポートにSSOCONN
キーワードを使用する場合、アンパサンド(&
)を使用して、接続文字列を区切ります。例:
http://...:8888/myjsp/foo.jsp?name1=
value1
&name2=
value2
…
表A-123では、STATUSFOLDER
キーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-123 STATUSFOLDERを使用するコンポーネント
rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
---|---|---|---|---|---|
はい |
はい |
いいえ |
いいえ |
はい |
いいえ |
説明: STATUSFOLDER
を使用して、ジョブ・ステータス情報の配信先となるOracle WebDBリリース2.2またはOracle9iAS Portalリリース1のフォルダの名前を指定します。この指定を省略すると、Oracle_Reports_Status
という新規フォルダが作成されます。このキーワードは、Oracle WebDBリリース2.2およびOracle9iAS Portalリリース1に対する下位互換性を確保するために維持されています。Oracle Portal 10g(9.0.4)以降では、STATUSPAGEを使用してください。
構文: STATUSFOLDER=
folder
値
folder
には、Oracle WebDBリリース2.2またはOracle9iAS Portalリリース1で使用される有効なフォルダ名(内部名)を指定します。
デフォルト Oracle_Reports_Status
使用上の注意
Oracle WebDBリリース2.2またはOracle9iAS Portalリリース1へのOracle Reports出力の送信において、このキーワードの使用はオプションです。
このキーワードの値は大文字と小文字を区別します。
関連するキーワードは、CONTENTAREA*、EXPIREDAYS、ITEMTITLE、OUTPUTFOLDER*、OUTPUTPAGE、PAGEGROUP、SITENAME*、STATUSFOLDER*、STATUSPAGEです。
* Oracle9iAS Portalリリース1およびOracle WebDBリリース2.2に対する下位互換性を確保するために維持されています。
表A-124では、STATUSFORMAT
キーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-124 STATUSFORMATを使用するコンポーネント
rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
---|---|---|---|---|---|
いいえ |
いいえ |
いいえ |
いいえ |
はい |
いいえ |
説明: STATUSFORMAT
を使用して、Reports Serverのキュー・ステータスをWebで表示する際の形式を指定します。
構文: http://
yourwebserver
/rwservlet/showjobs? server=
server_name
&statusformat={html|xml|xmldtd}
値
html
の場合、Reports Serverのキュー・ステータスをHTML形式で出力します。
xml
の場合、Reports Serverのキュー・ステータスをXML形式で出力します。
注意: Oracle Reports 11g リリース(11.1.1)には、ERRORSTATUSXML という新しいパラメータが含まれており、これを使用するとReportsジョブが失敗した場合でもXMLフォーマットでエラー・ステータスを表示できます。XMLでERRORSTATUSXML を表示するには、rwservlet コマンドラインでERRORSTATUSXML=Yes を設定します。
イベント・ベースのレポートの場合は、
|
xmldtd
の場合、Reports Serverのキュー・ステータスをインライン・データ型定義情報を持つXML形式で出力します。
デフォルト: html
使用上の注意: STATUSFORMAT
は、SHOWJOBSおよびSHOWMYJOBSキーワードとともに使用します。
表A-125では、STATUSPAGE
キーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-125 STATUSPAGEを使用するコンポーネント
rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
---|---|---|---|---|---|
はい |
はい |
いいえ |
いいえ |
はい |
いいえ |
説明: STATUSPAGE
を使用して、ジョブ・ステータス情報の配信先となるOracle Portalページの名前を指定します。この指定を省略すると、Oracle_Reports_Status
という新規ページが作成されます。旧リリース(Oracle WebDBリリース2.2およびOracle9iAS Portalリリース1)に対する下位互換性の詳細は、「STATUSFOLDER」を参照してください。
構文: STATUSPAGE=
page
値
page
には、Oracle Portalで使用される有効なページ名(内部名)を指定します。
デフォルト Oracle_Reports_Status
使用上の注意
出力をOracle Portalに配信する際、このキーワードの使用はオプションです。
このキーワードの値は大文字と小文字を区別します。
関連するキーワードは、CONTENTAREA*、EXPIREDAYS、ITEMTITLE、OUTPUTFOLDER*、OUTPUTPAGE、PAGEGROUP、SITENAME*、STATUSFOLDER*、STATUSPAGEです。
* Oracle9iAS Portalリリース1およびOracle WebDBリリース2.2に対する下位互換性を確保するために維持されています。
表A-126では、STYPE
キーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-126 STYPEを使用するコンポーネント
rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
---|---|---|---|---|---|
いいえ |
いいえ |
いいえ |
はい |
いいえ |
いいえ |
説明: STYPE
を使用して、変換するレポートまたはライブラリの形式を指定できます。
構文: STYPE={PLDFILE|PLLFILE|RDFFILE|REXFILE|XMLFILE|JSPFILE}
値: 次の値をどれか1つ指定します。
PLDFILE
の場合、ソースPL/SQLライブラリはASCII形式のファイルに格納されています。
PLLFILE
の場合、ソースPL/SQLライブラリは、ソース・コードおよびPコード(コンパイル済PL/SQL)を含むファイルに格納されています。
RDFFILE
の場合、ソース・レポートは1つ以上のレポート定義ファイル(拡張子rdfを持つファイル)に格納されています。
REXFILE
の場合、ソース・レポートは1つ以上のテキスト・ファイル(拡張子rexを持つファイル)に格納されています。
XMLFILE
の場合、ソース・レポートは1つ以上のXMLファイルに格納されています。
JSPFILE
の場合、ソース・レポートは1つ以上のJSPファイルに格納されています。
デフォルト: RDFFILE
使用上の注意: DTYPE=REGISTER
の場合、STYPE
にはRDDFILE、REXFILE、XML
またはJSPFILE
を選択します。
表A-127では、SUBJECT
キーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-127 SUBJECTを使用するコンポーネント
rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
---|---|---|---|---|---|
はい |
はい |
いいえ |
いいえ |
はい |
いいえ |
説明: SUBJECT
を使用して、電子メールの件名を指定できます。
構文: SUBJECT="
string
"
値: 任意のテキスト文字列。
デフォルト なし
使用上の注意
表A-128では、SUPPRESSLAYOUT
キーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-128 SUPPRESSLAYOUTを使用するコンポーネント
rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
---|---|---|---|---|---|
はい |
はい |
はい |
いいえ |
はい |
いいえ |
説明: SUPPRESSLAYOUT
を使用して、実行時にペーパー・レイアウトのフォーマットを実行するかどうかを指定します。このキーワードにより、レポートの実行時にペーパー・レイアウトを実行させるかどうかを制御できます。このキーワードは通常、JSPレポートのパフォーマンスを向上させる場合に使用します。JSPレポートにペーパー・レイアウトがある場合、そのレイアウト内のオブジェクトは<rw:include
>タグで参照されるため、Oracle Reportsでは、レポートのJSPセクションを実行する前に、ペーパー・レイアウトをフォーマットします。ペーパー・レイアウトとWebレイアウトの両方が保存されているが、ペーパー・レイアウト・オブジェクトが参照されない単一のソースJSPレポートのパフォーマンスを向上させる場合は、コマンドラインでSUPPRESSLAYOUT=YES
に設定します。
注意: <rw:include> タグがある場合、そのタグの出力は作成されません。 |
構文: SUPPRESSLAYOUT=[YES|NO]
値
YES
の場合、実行時にペーパー・レイアウト・オブジェクトはフォーマットされません。
NO
の場合、実行時にペーパー・レイアウト・オブジェクトはフォーマットされます。
デフォルト: NO
表A-129では、TOLERANCE
キーワードで使用できるコンポーネントを示します。
表A-129 TOLERANCEを使用するコンポーネント
rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
---|---|---|---|---|---|
はい |
いいえ |
いいえ |
いいえ |
はい |
いいえ |
説明: TOLERANCE
を使用して、重複したジョブが検出された場合の、レポートのキャッシュ済出力の再利用に対する最大許容時間(分)を設定できます。レポートについて許容時間を設定すると、重複したジョブが見つかった場合の処理時間が短縮されます。
重複ジョブの検出の詳細は、「キャッシュからのレポート出力の再使用」を参照してください。
構文: TOLERANCE=
time_string
値
time_string
には、次のいずれかの形式を使用できます。
n
{
unit
}
は、オプションの単位を持つ数値の場合に使用します。unitには、minute(s)、hour(s)またはday(s)を指定できます。単位を指定しない場合は、デフォルトのminute(s)が使用されます。
{
Mon DD
,
YYYY
}
hh
:
mi
:
ss
am|pm {
timezone
}
が日付/時刻の書式として使用されます。日付情報はオプションです。日付を指定しないと、本日の日付が使用されます。タイムゾーンもオプションです。タイムゾーンを指定しないと、Reports Serverのタイムゾーンが使用されます。日付/時刻の書式には必ず米国のロケールを使用します。この書式は、JavaのDateFormat.MEDIUMタイプの定義と同じです。
デフォルト なし
使用上の注意
TOLERANCE
が設定されていないと、キャッシュに重複レポートが見つかった場合でも、Oracle Reports Servicesではそのレポートを再実行します。
同一ジョブが送信された際にレポートが処理中(つまり、現行ジョブ・キューにあるとき)の場合、TOLERANCE
が指定されていない場合やゼロに設定されている場合でも、Oracle Reports Servicesでは現在実行中のジョブの出力を再利用します。
表A-130では、URLPARAMETER
キーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-130 URLPARAMETERを使用するコンポーネント
rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
---|---|---|---|---|---|
はい |
いいえ |
いいえ |
いいえ |
はい |
いいえ |
説明: URLPARAMETER
を使用して、URLエンジンでフェッチするURLを指定できます。
構文: URLPARAMETER=http://
your_webserver
/
page_name
.html
値: 有効なURL
デフォルト なし
使用上の注意: Reports Server構成ファイルのjob要素でjobType=rwurl
が指定されていてURLエンジンが存在する場合に、このキーワードは関係します。
表A-131では、USEJVM
キーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-131 USEJVMを使用するコンポーネント
rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
---|---|---|---|---|---|
はい |
いいえ |
いいえ |
いいえ |
いいえ |
いいえ |
説明: USEJVM
を使用して、rwclient
がReports Serverとの通信にJava仮想マシン(JVM)を使用するかどうかを指定します。
構文: USEJVM=YES|NO
値
YES
の場合、rwclient
はJVMを起動し、CORBAを使用してReports Serverに接続を試みます。これに失敗した場合は、下位互換性のために使用できるSQLNetを使用して接続を試みます。
NO
の場合、rwclient
はJVMを起動しません。かわりに、SQLNetを使用してReports Server(Oracle Reports 6iサーバー)と通信します。
デフォルト: YES
表A-132では、USERID
キーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-132 USERIDを使用するコンポーネント
rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
---|---|---|---|---|---|
はい |
はい |
はい |
はい |
はい |
いいえ |
説明: USERID
は、Single Sign-Onを使用していない場合にのみ、Oracleユーザー名およびパスワードを、リモート・データベースにアクセスするためのオプションのデータベース名とともに指定するために使用します。パスワードを省略すると、ユーザーにレポートの実行が許可される前に、データベース・ログイン・フォームが自動的に表示されます。
ユーザーのデータベースへのログインを実施させるには、レポート・リクエストからUSERID
キーワードのパスワード部分を省いてください。レポート・リクエストを実行するたびにユーザーにログインさせるようにするには、cgicmd.dat
キー・マップ・ファイルを使用してランタイム・コマンドを指定し(詳細は第18.13項「キー・マップ・ファイルの使用」を参照)、%D
オプションを関連キー・マップ・エントリに含めます。
構文: userid=
username
[/
password
][@
database
]
値
username
には、データベース管理者によって割り当てられているユーザー名を指定します。
password
には、ユーザー名に対するパスワードを指定します。後述の「使用上の注意」を参照してください。
database
には、アクセスするデータベースの名前を指定します。
デフォルト なし
使用上の注意
ログイン定義は512バイトを超えることはできません。
USERID
は、コマンドラインからJSPベースのWebレポートを実行する場合にも使用できます。
rwbuilder
、rwrun
、rwclient
またはrwconverter
でUSERID
を使用するときにパスワードを含めないことを強くお薦めします。多くのオペレーティング・システムでは、この情報は、すべてのユーザーが入手できるようになります(たとえば、UNIXではps
コマンドを使用)。かわりにSSOCONNキーワードを使用してください。
表A-133では、USERSTYLES
キーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-133 USERSTYLESを使用するコンポーネント
rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
---|---|---|---|---|---|
はい |
はい |
はい |
いいえ |
はい |
いいえ |
説明: USERSTYLES
を使用して、HTMLCSS出力を生成するときに、外部スタイル・シート・ファイル(.css
)をレポートと関連付けるかどうかを指定します。レポートに適用するスタイル・シートは、レポートの「スタイル・シート」プロパティで指定します。この値は、デフォルトではYES
に設定されています。また、この値は、ペーパー・デザイン・レイアウトに組み込まれた設計時スタイルより優先されます。
関連項目: オンラインHTML形式の詳細は、『Oracle Reportsレポート作成ガイド』を参照してください。 |
構文: USERSTYLES=YES|NO
値
YES
の場合、HTMLCSS
出力を生成するときに、レポートの「スタイル・シート」プロパティで指定された1つ以上の外部スタイル・シートとレポートを関連付けます。
NO
の場合、レポートの設計時に適用された形式がレポートと関連付けられます。外部スタイル・シートは無視されます。
デフォルト: YES
使用上の注意
YES
とNO
以外の値を指定すると、Oracle ReportsではデフォルトのYES
になります。
レポートが外部スタイル・シートと関連付けられていないと判明した場合、次の事項を確認します。
「スタイル・シート」プロパティでスタイル・シートへの正しいパスを指定してあります。
「CSSクラス名」および「CSS ID」プロパティで指定されたスタイルが、指定されたスタイル・シートで定義されています。
関連項目: 「スタイル・シート」、「CSSクラス名」および「CSS識別子」プロパティの詳細は、Oracle Reportsのオンライン・ヘルプを参照してください。 |
USERSTYLES
がYES
に設定されています。
例
http://myias.mycomp.com:7779/reports/rwservlet?server=myrepserv+report=test.jsp+us erid=scott/tiger@mydb+desformat=HTMLCSS+DESTYPE=cache+userstyles=yes
表A-133では、VALIDATETAG
キーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-134 VALIDATETAGを使用するコンポーネント
rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
---|---|---|---|---|---|
いいえ |
いいえ |
はい |
いいえ |
いいえ |
いいえ |
説明: VALIDATETAG
は、JSPベースのWebレポートの設計時または配布時に、JSPタグの検証を強制し、重複フィールドのIDや不正な属性などの項目をチェックするかどうかを指定します。
構文: VALIDATETAG=YES|NO
値
YES
の場合、タグ検証が強制され、重複フィールドのIDや不正な属性などの項目がチェックされます。
NO
の場合、タグの検証は行われません。
デフォルト
設計時に、Oracle Reports BuilderからJSPベースのWebレポートを実行する場合はYES
。
実行時に、JSPベースのWebレポートを配布する場合はNO
。
使用上の注意
この機能は、本番環境ではなく、設計フェーズでのみ有用です。デフォルトでは、Oracle Reports Builderでレポートの設計中はVALIDATETAG=YES
であり、Oracle Reports Servicesでレポート配布の場合はVALIDATETAG=NO
です。レポートを配布するときにこのオプションをオンにするには、http
リクエストでVALIDATETAG=YES
を指定します(http://my.server.com/myreport.jsp?VALIDATETAG=YES
など)。
Reports Builderをコマンドラインからrwbuilder
VALIDATETAG=NO
を指定して起動すると、無効なJSPタグ構造を含むレポートが設計されるおそれがあります。
表A-135では、WEBSERVER_DEBUG
キーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-135 WEBSERVER_DEBUGを使用するコンポーネント
rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
---|---|---|---|---|---|
いいえ |
いいえ |
はい |
いいえ |
いいえ |
いいえ |
説明: WEBSERVER_DEBUG
を使用して、JSPのデバッグを実行できます。これを使用すると、stderr.log
ファイルおよびstdout.log
ファイルがdocroot
/
port#
ディレクトリに作成され、JSP一時ファイルはdocroot
/
port#
/
default
に、ログ・ファイルはdocroot
/
port#
/log
に残されるので、ユーザーは調べることができます。
構文: WEBSERVER_DEBUG={YES|NO}
値
YES
の場合、デバッグ・ファイルが作成されます。
NO
の場合、デバッグ・ファイルは作成されません。
デフォルト: NO
使用上の注意
このキーワードは、ジョブをJSPとして実行している場合のみ使用してください。
関連するキーワードは、WEBSERVER_DEBUG、WEBSERVER_DOCROOT、WEBSERVER_PORTです。
表A-136では、WEBSERVER_DOCROOT
キーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-136 WEBSERVER_DOCROOTを使用するコンポーネント
rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
---|---|---|---|---|---|
いいえ |
いいえ |
はい |
いいえ |
いいえ |
いいえ |
説明: WEBSERVER_DOCROOT
を使用して、Oracle Reportsドキュメント・ルート・ディレクトリを設定します。イメージ、HTMLなどJSPで参照するすべてのファイルは、このディレクトリに対する相対パスで指定される必要があります。ドキュメント・ルートを作業ディレクトリに設定することで、これらのファイルをコピーする必要がなくなります。
構文: WEBSERVER_DOCROOT=
REPORTS_TMP/docroot
値: レポート・ファイルのルート・フォルダ・ディレクトリ。
デフォルト: $DOMAIN_HOME/servers/WLS_REPORTS/tmp/_WL_user/reports_<version>/<random_string>/war
使用上の注意
このキーワードは、ジョブをJSPとして実行している場合のみ使用してください。
関連するキーワードは、WEBSERVER_DEBUG、WEBSERVER_DOCROOT、WEBSERVER_PORTです。
例
WEBSERVER_DOCROOT=c:/temp/docroot
表A-137では、WEBSERVER_PORT
キーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-137 WEBSERVER_PORTを使用するコンポーネント
rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
---|---|---|---|---|---|
いいえ |
いいえ |
はい |
いいえ |
いいえ |
いいえ |
説明: WEBSERVER_PORT
を使用して、内部Webサーバーがリスニングするポート番号を指定できます。Oracle Reports Builderは、WEBSERVER_PORT
で指定されたポート番号でJSPレポートを実行します。
構文: WEBSERVER_PORT=
port_num
値
port_num
: 有効なポート番号
デフォルト
Oracle HTTP Serverなどの外部Webサーバーのポート番号
使用上の注意
このキーワードは、ジョブをJSPとして実行している場合のみ使用してください。
関連するキーワードは、WEBSERVER_DEBUG、WEBSERVER_DOCROOT、WEBSERVER_PORTです。