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Oracle® Fusion Middleware Oracle Identity Managementエンタープライズ・デプロイメント・ガイド
11gリリース1(11.1.1.5)
B61378-02
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5 Web層の構成

この章では、Oracle Web Tierを構成する方法について説明します。

次の手順に従って、Webhost1とWebhost2でOracle HTTP Serverを構成します。

この章の内容は次のとおりです。

5.1 Oracle Web Tierの構成

Oracle Web Tierを構成するための手順は、WEBHOST1WEBHOST2のどちらでも同じです。

この項で説明する項目は、次のとおりです。

5.1.1 HTTP Serverの構成

次の手順を実行して、Oracle Web Tierを構成します。

  1. Oracle Fusion Middleware構成ウィザードの場所にディレクトリを変更します。

    WEBHOST1> cd WEB_ORACLE_HOME/bin
    
  2. 構成ウィザードを起動します。

    WEBHOST1> ./config.sh
    

構成ウィザードに次の情報を入力します。

  1. 「ようこそ」画面で、「次へ」をクリックします。

  2. 「コンポーネントの構成」画面で「Oracle HTTP Server」を選択します。

    「選択されたコンポーネントとWebLogicドメインの関連付け」が選択されていないことを確認してください。

    Oracle Web Cacheが選択されていないことを確認してください。

    次へ」をクリックします。

  3. 「コンポーネントの詳細の指定」画面で、次の値を指定します。

    WEBHOST1に次の値を入力します。

    • インスタンス・ホームの場所: /u01/app/oracle/admin/ohs_inst1

    • インスタンス名: ohs_inst1

    • OHSコンポーネント名: ohs1

    WEBHOST2に次の値を入力します。

    • インスタンス・ホームの場所: /u01/app/oracle/admin/ohs_inst2

    • インスタンス名: ohs_inst2

    • OHSコンポーネント名: ohs2

    次へ」をクリックします。

  4. 「ポートの構成」画面で、ファイルを使用して、自動ポート構成をバイパスするために使用するポートを指定します。これを行う目的は、各種コンポーネントによって使用されるすべてのポートをホスト間で同期することです。高可用性の実装環境ではこのようにすることをお薦めしますが、必須ではありません。ファイル名を選択し、表示/編集をクリックします。ファイルに次のポート番号を入力します。

    ポート

    OHSコンポーネントのリスニング・ポート

    7777

    OPMNローカル・ポート

    6700


    サンプルのstaticports.iniファイルは、インストールのDisk1のstage/Responseディレクトリにあります。

    保存」→「次へ」をクリックします。

  5. セキュリティ更新の指定画面で、次の値を指定します。

    • 電子メール・アドレス: My Oracle Supportアカウント用の電子メール・アドレスです。

    • My Oracle Supportパスワード: My Oracle Supportアカウント用のパスワードです。

    セキュリティ・アップデートをMy Oracle Support経由で受け取ります。」を選択します。

    次へ」をクリックします。

  6. 「インストール・サマリー」画面で、選択内容が正しいことを確認します。そうでない場合は、「戻る」をクリックしてそれまでの画面に戻り、選択内容を変更します。

    「構成」をクリックします。

    「構成」画面で、複数のConfiguration Assistantが起動されます。このプロセスは、時間がかかることがあります。完了したら、「次へ」をクリックします。

    「インストール 完了」画面で「終了」をクリックして、終了を選択したことを確認します。

5.1.2 インストールの検証

インストールが完了したら、次のURLを使用してOracle HTTP Serverホームページにアクセスできることを確認します。

http://webhost1.mycompany.com:7777/

http://webhost2.mycompany.com:7777/

5.2 仮想ホストの構成

Oracle Identity Managementをロード・バランサと連携させるには、2つの仮想ホストを作成する必要があります。

このためには、ORACLE_INSTANCE/config/OHS/component/moduleconfvirtual_hosts.confというファイルを作成します。

WEBHOST1およびWEBHOST2で、次のエントリをファイルに追加します。

NameVirtualHost *:7777
<VirtualHost *:7777> 
   ServerName https://sso.mycompany.com:443
   RewriteEngine On
   RewriteOptions inherit
   UseCanonicalName On
</VirtualHost>

<VirtualHost *:7777>
   ServerName http://oiminternal.mycompany.com:80
   RewriteEngine On
   RewriteOptions inherit
   UseCanonicalName On
</VirtualHost>

5.3 ソフトウェア所有者として実行するためのOracle HTTP Serverの構成

デフォルトでは、Oracle HTTP Serverはユーザーnobodyとして実行されます。Identity Managementをインストールした環境では、ソフトウェア所有者およびグループとしてOracle HTTP Serverを実行する必要があります。

適切なユーザーおよびグループとしてサーバーを実行するために、ファイルhttpd.confを編集してください。このファイルは、ORACLE_INSTANCE/config/OHS/component_name内にあります。

httpd.conf内で、Userが定義されているセクションを見つけます。

このセクションの内容を次のように変更します。

User User_who_installed_the_software
Group Group_under_which_the_HTTP_server_runs

Groupは、通常はデフォルト・ユーザー・グループです(例: oinstall)。

次に例を示します。

<IfModule !mpm_winnt_module>
#
# If you wish httpd to run as a different user or group, you must run
# httpd as root initially and it will switch.
#
# User/Group: The name (or #number) of the user/group to run httpd as.
# . On SCO (ODT 3) use "User nouser" and "Group nogroup".
# . On HPUX you may not be able to use shared memory as nobody, and the
# suggested workaround is to create a user www and use that user.
# NOTE that some kernels refuse to setgid(Group) or semctl(IPC_SET)
# when the value of (unsigned)Group is above 60000;
# don't use Group #-1 on these systems!
#
User oracle
Group oinstall
</IfModule>

第21.1項「Oracle Identity Managementコンポーネントの起動と停止」の説明に従って、Oracle HTTP Serverを再起動します。

5.4 インストールの検証

インストールが完了した後、次のURLを使用して、Oracle HTTP Serverにアクセスできることを確認してください。

http://webhost1.mycompany.com:7777/

http://webhost2.mycompany.com:7777/

https://sso.mycompany.com/

http://oiminternal.mycompany.com

5.5 Web層の構成のバックアップ

ベスト・プラクティスとしては、インストールと各層の構成が正常に完了した後や別の論理ポイントでバックアップを作成することをお薦めします。インストールが正常に行われたことを確認したら、バックアップを作成します。これは、後の手順で問題が発生した場合に即座にリストアするための迅速なバックアップになります。バックアップ先はローカル・ディスクです。エンタープライズ・デプロイメント設定が完了すると、このバックアップは破棄できます。エンタープライズ・デプロイメント設定が完了したら、バックアップとリカバリの通常のデプロイメント固有プロセスを開始できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』を参照してください。

Web層のインストールをバックアップする手順は次のとおりです。

  1. 第21.1項「Oracle Identity Managementコンポーネントの起動と停止」の説明に従って、インスタンスをシャットダウンします。

  2. Web層のMiddlewareホームをバックアップします。Linuxでは、rootとして次のコマンドを使用します。

    tar -cvpf BACKUP_LOCATION/web.tar MW_HOME
    
  3. 次のコマンドをrootとして使用して、Web層のインスタンス・ホームをバックアップします。

    tar -cvpf BACKUP_LOCATION/web_instance.tar ORACLE_INSTANCE
    
  4. 第21.1項「Oracle Identity Managementコンポーネントの起動と停止」の説明に従って、インスタンスを起動します。


注意:

記載された手順に従って、Web層にあるすべてのマシンでバックアップを作成します。


アプリケーション層の構成をバックアップする方法の詳細は、第21.4項「バックアップとリカバリの実行」を参照してください。