Oracle® Fusion Middleware Oracle Data Integratorインストレーション・ガイド 11g リリース1(11.1.1) B62263-02 |
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この章では、Oracle Data Integratorのインストールと構成の方法について説明します。また、インストール後の構成パラメータについても説明します。
次のトピックについて説明します。
インストールを開始する前に、この項に記載する次の情報を確認してください。
Oracle Data Integrator (ODI)コンポーネントをインストールする前に、システム要件と動作保証に関するドキュメントを読み、現在の環境がインストールの最低要件を満たしていることを確認する必要があります。これらのドキュメントはどちらもOracle Technology Network (OTN)で入手できます。
システム要件のドキュメントには、ハードウェアおよびソフトウェア要件、ディスク領域とメモリーの最低要件、必要なシステム・ライブラリ、パッケージまたはパッチなどの情報が記載されています。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
注意: システム要件のドキュメントに明確に記載されていませんが、ODIはクラスタ・インストールでサポートされていません。重要事項として注意してください。 |
動作保証のドキュメントには、サポートされているインストール・タイプ、プラットフォーム、オペレーティング・システム、データベース、JDKおよびサードパーティ製品が記載されています。
http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html
注意: 32ビット版の製品をインストールする場合は、インストール先のシステムも32ビット・システムをサポートしている必要があります。32ビット版の製品の64ビット・システムへのインストールはサポートされていません。 |
現在の環境で64ビットJava仮想マシン(JVM)を使用している場合、すべてのOracle Fusion Middlewareコンポーネントで64ビットJVMを使用していることを確認してください。32ビットJVMを使用するコンポーネントと64ビットJVMを使用するコンポーネントを混在させることはできません。
64ビットJDKをサポートするプラットフォームの詳細は、Oracle Fusion Middlewareの動作保証マトリックスを参照してください:
http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html
使用しているOracle Fusion Middlewareコンポーネントが64ビットJVM環境で実行されている場合は、必ず64ビットJDKを使用してWebLogic Serverをインストールしてください。32ビットJVMサポートの場合は、『Oracle Fusion Middlewareリリース・ノート』を参照して、使用プラットフォームで32ビットJVMサポート環境を構成する方法についての情報を入手してください。
サポートされているデータベースの最新情報は、次のURLを参照してください。
http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html
この項では、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)の使用方法についての簡単な概要を示します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』を参照してください。
Oracle Data Integratorは、データベース・スキーマに保存されているリポジトリに情報を格納します。リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)により、データベース内にスキーマとリポジトリを作成できます。RCUは、Oracle、Microsoft SQL ServerおよびIBM DB2をサポートし、単一スキーマへのマスター・リポジトリと作業リポジトリのインストールに対応しています。
注意: RCUを使用してリポジトリを作成する場合、データベースのユーザー名はDBA またはSYSDBA にします。
OracleデータベースでRCUを使用する場合、ODIのマスター・リポジトリや作業リポジトリを作成するには、このユーザーに |
また、ODI Studioを使用して手動でリポジトリを作成することもできます。付録F「Oracle Data Integrator Studioを使用したリポジトリの作成」を参照してください。
注意: ODIコンポーネントとリポジトリ間では頻繁に通信が行われるため、リポジトリとその他のODIコンポーネントを、リモート・サイトではなく同じLAN上に配置することをお薦めします。 |
RCUを使用してスキーマを作成する手順は、次のとおりです。
RCU CD-ROMを挿入し、bin
ディレクトリからRCUを起動します。
UNIXオペレーティング・システムの場合:
./rcu
Windowsオペレーティング・システムの場合:
rcu.bat
また、Oracle Technology Network (OTN)からRCUを含む.zip
ファイルをダウンロードすることもできます。
http://www.oracle.com/technology/
『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』の「リポジトリ作成ユーティリティの画面」の説明に従って、各画面で必要な情報を入力します。
コンポーネントの選択画面で、インストールするスキーマのコンポーネントを選択します。図2-1に示すように、Oracle Data Integratorの場合は、「Oracle Data Integrator」を展開してMaster and Work Repositoryを選択します。コンポーネントの選択画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』を参照してください。
図2-2に示すように、カスタム変数画面で次の情報を情報を入力します。
注意: このバージョンのリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)では、リポジトリIDおよびリポジトリ・タイプのユーザー入力値は限定されています。マスター・リポジトリID値は0から899まで、作業リポジトリID値は0から899までにする必要があります。リポジトリ・タイプ値は、D(開発)またはR(ランタイム)のいずれかにする必要があります。 このいずれかの入力値が正しくない場合、RCUは、リポジトリ作成処理中に次のエラーを表示して異常終了します。 RCU-6135: Error while trying to execute Java action このエラーが表示された場合は、リポジトリ作成ユーティリティのカスタム変数画面に戻り、正しい値を入力してください。 |
「次へ」をクリックして、残りの画面の設定を続行します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』の「リポジトリ作成ユーティリティの画面」を参照してください。
Oracle Data IntegratorのJava EEコンポーネントを使用するには、システムにOracle WebLogic Serverが必要です。Java EEデプロイメントでOracle Data Service Integratorを使用する場合は、Oracle WebLogic Serverをインストールして構成する必要があります。
Oracle WebLogic Serverのインストールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』の「インストールの準備」および「グラフィカル・モードでのインストール・プログラムの実行」を参照してください。
この項では、Oracle Data Integratorのインストールに関する情報と手順について説明します。
注意: UNIXシステムに最初にインストールする場合には、root ユーザーとしてORACLE_HOME /oracleRoot.sh スクリプトを実行して、必要なインストール・ディレクトリをすべて作成するよう求められる場合があります。 |
Oracle Universal Installerには、Javaランタイム環境(JRE)とJavaアプリケーションのコンパイルおよびデバック用ツールを提供するJava開発キット(JDK)が必要です。ソフトウェアとともにSun JDKをインストールする場合は、Sun JDKのソフトウェアを格納するディレクトリを指定する必要があります。
ヒント: Oracle WebLogic Serverをインストールした場合は(2.1.5項「Oracle WebLogic ServerのインストールとMiddlewareホームの作成」)、JREはシステムにインストールされています。この場所(JREディレクトリの場所)を使用して、インストーラを起動できます。UNIXオペレーティング・システムでは、JREのデフォルトの場所は Windowsオペレーティング・システムでは、JREのデフォルトの場所はMW_HOME\jdk16xです。ここで、 64ビットのプラットフォームでは、JREの場所は、Oracle WebLogic Serverのインストールに使用された 詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』を参照してください。 |
インストーラを起動するには、CD-ROMを挿入して次のコマンドを実行します。
UNIXオペレーティング・システムの場合:
./runInstaller -jdkLoc JDK_LOCATION
Windowsオペレーティング・システムの場合:
setup.exe -jdkLoc JDK_LOCATION
注意: Oracle Data IntegratorにはJDK1.6以上が必要です。使用しているシステムでサポートされるJDKを確認するには、Oracle Fusion Middlewareの動作保証に関するドキュメントを参照してください。
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インストーラは、OraInventory
/log
ディレクトリ(UNIXオペレーティング・システム)またはOracle_Inventory_Location
\logs
ディレクトリ(Windowsオペレーティング・システム)にログ・ファイルを書き込みます。UNIXシステムでは、Oracle Inventoryディレクトリの場所が不明な場合は、次のディレクトリ(デフォルト場所)に格納されているoraInst.loc
ファイルでその場所を検索できます。
Linux: <ODI_HOME>/oraInst.loc
HP-UXおよびSolaris: <ODI_HOME>/oraInst.loc
Windowsオペレーティング・システム: C:\Program Files\Oracle\Inventory\logs
Oracle Data Integratorインストーラには、3つのインストール・オプションが用意されています。
開発者インストールには、ODI StudioとOracle Data Integratorソフトウェア開発キット(SDK)が含まれます。
開発者インストールには、スタンドアロン・エージェントや、セッションまたはシナリオをコマンドラインから管理するためのスクリプトは含まれないことに注意してください。スタンドアロン・エージェントが必要な場合は、開発者インストール・タイプに加えて、スタンドアロン・インストール・タイプも選択してください。
スタンドアロン・インストールには、Oracle Data Integratorスタンドアロン・エージェントが含まれます。
Java EEインストールには、Java EEエージェント、Oracle Data Integratorコンソールおよび公開Webサービスが含まれます。
開発者インストールを選択した場合は、表2-1の手順に従ってOracle Data Integratorをインストールして構成します。
インストール画面についてさらにヘルプが必要な場合は、付録A「Oracle Data Integratorのインストール画面」を参照するか、「ヘルプ」をクリックしてオンライン・ヘルプにアクセスしてください。
表2-1 開発者インストールのフロー
番号 | 画面 | この画面がいつ表示されるか | 説明および必要なアクション |
---|---|---|---|
1 |
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常時 |
「次へ」をクリックして続行します。 |
2 |
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常時 |
開発者インストールを選択します。 デフォルトでは、ODI Studio(ローカル・エージェントを使用)が選択されています。開発者インストールとともにODI SDKも選択することをお薦めします。 「次へ」をクリックして続行します。 |
3 |
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常時 |
「次へ」をクリックして続行します。 |
4 |
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常時 |
Oracleホームの場所(このガイドではこれ以降 注意: 指定するディレクトリは空のディレクトリか、Oracle Data Integratorの既存のホーム場所にする必要があります。 「次へ」をクリックして続行します。 |
5 |
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常時 |
Oracle Data Integrator Studioおよびスタンドアロン・エージェントを、既存のマスター・リポジトリと作業リポジトリの組合せを使用して構成するかどうかを選択します。 注意: リポジトリ構成のスキップを選択した場合は、3.2項の説明に従って、Oracle Data Integrator Studioおよびスタンドアロン・エージェントを手動で構成する必要があります。 「次へ」をクリックして続行します。 |
6 |
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「リポジトリ構成」画面で既存のマスターおよび作業リポジトリによる構成が選択されている場合のみ。 |
マスター・リポジトリをホストするデータベースへの接続文字列と、データベースのユーザー名とパスワードを指定します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
7 |
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「リポジトリ構成」画面で既存のマスターおよび作業リポジトリによる構成が選択されている場合のみ。 |
ODI 「次へ」をクリックして続行します。 |
8 |
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「リポジトリ構成」画面で既存のマスターおよび作業リポジトリによる構成が選択されている場合のみ。 |
リストから既存の作業リポジトリを選択します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
9 |
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常時 |
セキュリティ問題の通知方法を次の中から選択します。
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10 |
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常時 |
この画面で情報を確認します。 「インストール」をクリックしてインストールを開始します。 |
11 |
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常時 |
「次へ」をクリックして続行します。 |
12 |
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常時 |
「次へ」をクリックして続行します。 |
13 |
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常時 |
「保存」をクリックして構成情報をファイルに保存します。この情報には、後でアクセスするために必要になる可能性のあるポート番号、インストール・ディレクトリ、URLおよびコンポーネント名が含まれます。 構成情報を保存後、「終了」をクリックして画面を終了します。 |
スタンドアロン・インストールを選択した場合は、表2-2の手順に従ってOracle Data Integratorをインストールして構成します。
インストール画面についてさらにヘルプが必要な場合は、付録A「Oracle Data Integratorのインストール画面」を参照するか、「ヘルプ」をクリックしてオンライン・ヘルプにアクセスしてください。
表2-2 スタンドアロン・エージェント・インストールのフロー
番号 | 画面 | この画面がいつ表示されるか | 説明および必要なアクション |
---|---|---|---|
1 |
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常時 |
「次へ」をクリックして続行します。 |
2 |
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常時 |
スタンドアロン・インストールを選択します。 これにより、ODIスタンドアロン・エージェントとコマンドライン・スクリプトがインストールされます。 「次へ」をクリックして続行します。 |
3 |
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常時 |
「次へ」をクリックして続行します。 |
4 |
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常時 |
Oracleホームの場所(このガイドではこれ以降 注意: 指定するディレクトリは空のディレクトリか、Oracle Data Integratorの既存のホーム場所にする必要があります。 「次へ」をクリックして続行します。 |
5 |
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常時 |
既存のマスターおよび作業リポジトリへの接続を使用して構成するか、リポジトリ構成をスキップするかを選択します。 注意: リポジトリ構成のスキップを選択した場合は、インストールの完了後に 「次へ」をクリックして続行します。 |
6 |
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「リポジトリ構成」画面で既存のマスターおよび作業リポジトリによる構成が選択されている場合のみ。 |
データベースへの接続文字列およびデータベースのユーザー名とパスワードを指定します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
7 |
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「リポジトリ構成」画面で既存のマスターおよび作業リポジトリによる構成が選択されている場合のみ。 |
ODIスーパーバイザ・ユーザーのパスワードを指定します。デフォルトのユーザー名は 「次へ」をクリックして続行します。 |
8 |
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「リポジトリ構成」画面で既存のマスターおよび作業リポジトリによる構成が選択されている場合のみ。 |
リストから既存の作業リポジトリを選択します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
9 |
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「インストール・タイプの選択」画面でスタンドアロン・エージェントが選択され、「リポジトリ構成」画面で既存のマスターおよび作業リポジトリによる構成が選択されている場合のみ。 |
エージェント名とエージェント・ポート番号を入力します。名前はトポロジで宣言済みの別のエージェントと同じ名前にすることはできません。 注意: エージェント名は5から30文字の長さで、英文字で始める必要があり、英数字とアンダーバー(_)のみ使用できます。 「次へ」をクリックして続行します。 |
10 |
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常時 |
セキュリティ問題の通知方法を次の中から選択します。
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11 |
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常時 |
この画面で情報を確認します。 「インストール」をクリックしてインストールを開始します。 |
12 |
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常時 |
「次へ」をクリックして続行します。 |
13 |
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「リポジトリ構成」画面で既存のマスターおよび作業リポジトリによる構成が選択されている場合のみ |
「次へ」をクリックして続行します。 |
14 |
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常時 |
「保存」をクリックして構成情報をファイルに保存します。この情報には、後でアクセスするために必要になる可能性のあるポート番号、インストール・ディレクトリ、URLおよびコンポーネント名が含まれます。 構成情報を保存後、「終了」をクリックして画面を終了します。 |
Java EEインストールを選択した場合は、表2-3の手順に従ってOracle Data Integratorをインストールして構成します。
インストール画面についてさらにヘルプが必要な場合は、付録A「Oracle Data Integratorのインストール画面」を参照するか、「ヘルプ」をクリックしてオンライン・ヘルプにアクセスしてください。
表2-3 Java EEインストールのフロー
番号 | 画面 | この画面がいつ表示されるか | 説明および必要なアクション |
---|---|---|---|
1 |
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常時 |
「次へ」をクリックして続行します。 |
2 |
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常時 |
Java EEインストールを選択します。 このインストール・タイプには、Java EEエージェント、Oracle Data Integratorコンソールおよび公開Webサービスが含まれます。 「次へ」をクリックして続行します。 |
3 |
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常時 |
「次へ」をクリックして続行します。 |
4 |
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常時 |
ミドルウェア・ホームおよびOracleホーム(このガイドではこれ以降OracleホームをODI_HOMEと呼びます)の場所を指定します。Oracle Data Integratorのホーム場所は、Oracle Middlewareホーム・ディレクトリ内で、同じOracle MiddlewareホームにWebLogic Serverがインストールされていることが必要です。 これらのディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』の「Oracle Fusion Middlewareのディレクトリ構造と概念」を参照してください。 「次へ」をクリックして続行します。 |
5 |
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常時 |
リポジトリ構成のスキップを選択します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
6 |
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常時 |
セキュリティ問題の通知方法を次の中から選択します。
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7 |
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常時 |
この画面で情報を確認します。 「インストール」をクリックしてインストールを開始します。 |
8 |
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常時 |
「次へ」をクリックして続行します。 |
9 |
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常時 |
「保存」をクリックして構成情報をファイルに保存します。この情報には、後でアクセスするために必要になる可能性のあるポート番号、インストール・ディレクトリ、URLおよびコンポーネント名が含まれます。 構成情報を保存後、「終了」をクリックして画面を終了します。 |