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Oracle Fusion Middleware Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteインストレーション・ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B55901-03
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2 Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteのインストール

この章では、Oracle SOA Suiteのランタイム・コンポーネントをインストールする方法を説明します。

Oracle JDeveloperのインストール方法とOracle JDeveloperにOracle SOA Suite拡張機能をインストールする方法の詳細は、第2.3項「Oracle SOA Suiteのデザインタイム・コンポーネントのインストール」を参照してください。これらの拡張機能により、SOAコンポジット・アプリケーションの設計用の機能およびオンライン・ドキュメントが提供されます。

この章の構成は、次のとおりです。

2.1 インストールの準備

続行する前に、第1.2項「Oracle SOA Suiteのインストールの流れ」表1-1にあるタスク1から3を完了したことを確認してください。

2.1.1 Unicodeサポートの有効化

ご使用のオペレーティング・システムの構成により、Oracle SOA Suiteでサポートされる文字の動作が影響を受ける場合があります。

UNIXオペレーティング・システムでは、LANGおよびLC_ALL環境変数をUTF-8キャラクタ・セットを使用するロケールに設定して、Unicodeサポートを有効にすることをお薦めします。これにより、Unicodeのすべての文字が処理できるようになります。SOAテクノロジはUnicodeをベースにしています。

オペレーティング・システムがUTF-8以外のエンコードを使用するように構成されている場合、SOAコンポーネントが予期しない動作をする可能性があります。たとえば、ASCII以外のファイル名ではファイルがアクセス不能になり、エラーが発生することがあります。オペレーティング・システムの制約によって発生した問題は、オラクル社ではサポートしていません。

デザインタイム環境でOracle JDeveloperを使用している場合は、「ツール」→「設定」→「環境」→「エンコーディング」→UTF-8を選択するとUnicodeサポートを有効にできます。

2.1.2 クラスタを使用する場合のクロックの同期化

Oracle SOAでは、Quartzというオープン・ソースのジョブスケジューリング・フレームワークが使用されます。複数システムでクラスタを設定する場合は、すべてのシステム上のクロックを同期することがQuartzの使用条件となります。詳細は、次のURLを参照してください。

http://www.opensymphony.com/quartz/wikidocs/TutorialLesson11.html

高度なトポロジでのクラスタ化の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suiteエンタープライズ・デプロイメント・ガイド』および『Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド』も参照してください。

2.2 インストールの手順

デフォルトでOracle BAMとOracle SOA Suiteの両方がシステムにインストールされます。製品のインストール後、構成ウィザードを実行し、使用する製品を構成する必要があります。

この項の構成は、次のとおりです。

2.2.1 ソフトウェアの入手

ソフトウェアを入手する場所の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のOracle Fusion Middlewareソフトウェアの入手に関する項を参照してください。

ダウンロード場所の1つを選択し、「SOA Suite」をダウンロードします。これは、.zipアーカイブ・ファイルとしてシステムに保存されます。

アーカイブ・ファイルをダウンロードした後、インストールを実行するマシンの選択したディレクトリにアーカイブ・ファイルを解凍します。

2.2.2 インストーラの実行

インストーラを実行するには、アーカイブ・ファイルを解凍したディレクトリに移動し、Disk1ディレクトリに切り替えます。

UNIXオペレーティング・システムの場合

cd unpacked_archive_directory/Disk1
./runInstaller -jreLoc JRE_LOCATION

Windowsオペレーティング・システムの場合

cd unpacked_archive_directory\Disk1
setup.exe -jreLoc JRE_LOCATION

インストーラには、システムのJava Runtime Environment (JRE)へのフルパスを指定する必要があります。Oracle WebLogic Serverをインストールしたときに、Middlewareホーム内のjdk160_21ディレクトリにJREがインストールされています。この場所をJRE_LOCATIONとして使用してインストーラを実行できます。

64ビット・プラットフォームのJREの場所は、Oracle WebLogic Serverのインストールで使用したJAVA_HOMEです。

-jreLocオプションを使用してJREの場所を指定していない場合、インストーラを実行する前にJREの場所を指定するように要求されます。たとえば、UNIXオペレーティング・システムの場合は、次のように指定します。

[./runInstaller 
Starting Oracle Universal Installer...
 
Checking if CPU speed is above 300 MHz.    Actual 2999 MHz    Passed
Checking Temp space: must be greater than 150 MB.   Actual 66070 MB    Passed
Checking swap space: must be greater than 512 MB.   Actual 4047 MB    Passed
Checking monitor: must be configured to display at least 256 colors.    Actual 256    Passed
Preparing to launch Oracle Universal Installer from /tmp/OraInstall2010-02-23_10-57-58AM. Please wait ...
Please specify JRE/JDK location ( Ex. /home/jre ), <location>/bin/java should exist :

システム上のJREへの絶対パスを指定して続行します。


注意:

32ビットJDKを使用して64ビットのUNIXまたはWindowsオペレーティング・システムにOracle SOA Suiteをインストールする場合、コマンド・ラインから-jreLocオプションを使用してJRE_LOCATIONを指定する必要があります。このような場合、プロンプトでJRE_LOCATIONを指定するオプションはサポートされていないため、インストーラは実行されません。

2.2.3 インストール・ログ・ファイル

インストーラによって、Oracle_Inventory_Location/logディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはOracle_Inventory_Location\logsディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)にログ・ファイルが書き込まれます。ログ・ファイルおよびその内容の詳細は、第D.2.1項「インストール・ログ・ファイル」を参照してください。

2.2.4 「インベントリ」画面(UNIXのみ)

UNIXオペレーティング・システムにインストールする場合で、Oracle Universal InstallerによるOracle製品のインストールをそのシステム上で初めて行う場合は、インベントリ・ディレクトリの場所を尋ねられます。この場所にサブディレクトリが設定され、そのシステムにインストールされる各Oracle製品のインベントリ・データが維持されます。

表2-1の手順に従って、インベントリ・ディレクトリの情報を構成します。次の表内の画面名をクリックするか、GUIの「ヘルプ」ボタンをクリックすると、ヘルプが表示されます。

表2-1 インベントリ・ディレクトリおよびグループの画面

番号 画面 説明と必要なアクション

1

「インベントリ・ディレクトリの指定」画面(UNIXのみ)


Oracleインベントリ・ディレクトリと、そのディレクトリのグループ権限を指定します。グループにはOracleインベントリ・ディレクトリに対する書込み権限が必要です。

「OK」をクリックして続行します。

2

インベントリの場所の確認画面(UNIXのみ)


rootcreateCentralInventory.shスクリプトを実行します。

「OK」をクリックして続行します。


2.2.5 インストールの画面と説明

表2-2の手順に従って、Oracle SOA Suiteコンポーネントをインストールします。

いずれかのインストール画面の詳細情報を確認するには、付録A「Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteのインストール画面」を参照するか、「ヘルプ」をクリックしてオンライン・ヘルプにアクセスしてください。

表2-2 Oracle SOA Suiteのインストールのフロー

番号 画面 説明と必要なアクション

1

「ようこそ」画面


「次へ」をクリックして続行します。

2

「ソフトウェア更新のインストール」画面


ソフトウェア更新を受信する方法を選択します。

「次へ」をクリックして続行します。

3

「前提条件のチェック」画面


「次へ」をクリックして続行します。

4

「インストール場所の指定」画面


Oracle MiddlewareホームとOracleホームの場所を指定します。

Oracle共通ホーム(oracle_common)ディレクトリはMiddlewareホーム内に自動的に作成されるため、Oracleホーム・ディレクトリの名前としてoracle_commonを使用しないでください。

「次へ」をクリックして続行します。

5

「アプリケーション・サーバー」画面


アプリケーション・サーバーを選択し、その場所を指定します。

「次へ」をクリックして続行します。

6

「インストールの概要」画面


これから実行するインストールを確認します。

「インストール」をクリックして続行します。

7

「インストールの進行状況」画面


この画面は、インストールの進行状況を示します。

進行状況が100%完了したことを示している場合、「次へ」をクリックして続行します。

8

「インストール完了」画面


「終了」をクリックして画面を終了します。


インストールが完了したら、構成ウィザードを実行して、Oracle SOA Suite製品用にドメインを構成できます。手順は、第3章「Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの構成」を参照してください。

2.3 Oracle SOA Suiteのデザインタイム・コンポーネントのインストール

Oracle SOA Suiteのインストールでは、Oracle JDeveloperは自動的にはインストールされません。SOAアプリケーションおよびプロジェクトを作成する前に、JDeveloper用SOA Suite拡張機能をインストールする必要があります。

JDeveloper用SOA Suite拡張機能のインストール方法は、『Oracle Fusion Middleware Oracle JDeveloperインストレーション・ガイド』を参照してください。