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Oracle® Fusion Middleware Oracle Web Tierインストレーション・ガイド
11g リリース1 (11.1.1)
B55905-05
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3 Oracle Web Tierの削除

この章では、Oracle Web Tierをシステムから削除する方法について説明します。

このソフトウェアを削除するには、この章の指示に常に従う必要があります。ソフトウェアを手動で削除しようとすると、後でソフトウェアを再インストールする際に問題が発生する場合があります。この章の手順に従えば、ソフトウェアを正しく削除できます。詳細は、第3.3項「再インストール」を参照してください。

3.1 削除オプション

Oracle Web Tierのアンインストーラでは、次のソフトウェア削除オプションを使用できます。

Oracle Web Tierを正しくアンインストールするには、次の手順を順番に実行する必要があります。

  1. アンインストーラを起動します(第3.2.1項「アンインストーラの起動」)。

  2. 管理対象および管理対象外のすべてのOracleインスタンスを削除します(第3.2.2項「Oracleインスタンスの削除」)。

  3. アンインストーラを再実行して、Web層Oracleホームを削除します(第3.2.3項「Web層Oracleホームの削除」)。

  4. Oracle共通ホームを削除します(第3.2.4項「Oracle共通ホームの削除」)。

3.2 削除の手順

この項の手順に従って、Oracle Web Tierを削除します。

3.2.1 アンインストーラの起動

Web_Tier_ORACLE_HOME/oui/binディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはWeb_Tier_ORACLE_HOME\oui\binディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)に移動して、アンインストーラを起動します。

UNIXオペレーティング・システムの場合:

./runInstaller -deinstall

Windowsオペレーティング・システムの場合:

setup.exe -deinstall

Windowsシステムの場合、「スタート」メニューからもアンインストーラを起動できます。たとえば、「プログラム」>「Oracle Web Tier 11g - Home1」>「アンインストール」を選択します。

3.2.2 Oracleインスタンスの削除

Web層Oracleホームを削除する前に、管理対象および管理対象外のすべてのOracleインスタンスをシステムから削除する必要があります。

インストール中にコンポーネントをWebLogicドメインに関連付けた場合は、表3-1の手順に従って管理対象インスタンスを削除してください。


注意:

WebLogicドメインに登録されているOracleインスタンスを削除する場合は、削除するOracleインスタンスに関連付けられたOracleホーム・ディレクトリからアンインストーラを起動してください。

アンインストーラには、同じWebLogicドメインに関連付けられたすべてのインスタンスが一覧表示されます。削除するインスタンスを選択する際は、必ずアンインストーラを起動したOracleホームに関連付けられたインスタンスのみを選択してください。


表3-1 管理対象インスタンスの削除の流れ

番号 画面 説明と必要なアクション

1

「ようこそ」画面


「次へ」をクリックして続行します。

2

「アンインストール・タイプの選択」画面


Weblogicドメインにより管理されているASインスタンスのアンインストールを選択します。

3

「Weblogicドメインの詳細の指定」画面


WebLogicドメインの接続情報を指定します。

「次へ」をクリックして続行します。

4

「管理対象インスタンスの選択」画面


削除する管理対象インスタンスを選択します。

「次へ」をクリックして続行します。

5

「アンインストール・サマリー」画面(管理対象インスタンス)


この画面の情報を確認します。

「アンインストール」をクリックして続行します。

6

「アンインストールの進行状況」画面


この画面は、削除の進行状況を示します。

7

「アンインストール完了」画面


「終了」をクリックして画面を終了します。


インストール中にコンポーネントをWebLogicドメインに関連付けなかった場合は、表3-2の手順に従って管理対象外のインスタンスを削除してください。

表3-2 管理対象外インスタンスの削除の流れ

番号 画面 説明と必要なアクション

1

「ようこそ」画面


「次へ」をクリックして続行します。

2

「アンインストール・タイプの選択」画面


「管理対象外ASInstanceのアンインストール」を選択します。

3

「インスタンスの場所の指定」画面


管理対象外のOracleインスタンスの場所を指定します。

「次へ」をクリックして続行します。

4

「アンインストール・サマリー」画面(管理対象外インスタンス)


この画面の情報を確認します。

「アンインストール」をクリックして続行します。

5

「アンインストールの進行状況」画面


この画面は、削除の進行状況を示します。

6

「アンインストール完了」画面


「終了」をクリックして画面を終了します。


3.2.3 Web層Oracleホームの削除

管理対象および管理対象外のすべてのWeb層インスタンスを削除したら、アンインストーラを再び起動し(第3.2.1項「アンインストーラの起動」)、表3-3の手順に従ってWeb層Oracleホームを削除します。

表3-3 Web層Oracleホームの削除の流れ

番号 画面 説明と必要なアクション

1

「ようこそ」画面


「次へ」をクリックして続行します。

2

「アンインストール・タイプの選択」画面


Oracleホームのアンインストールを選択します。

3

「Oracleホームのアンインストール」画面


削除しようとしているOracleホーム・ディレクトリを確認します。

「次へ」をクリックして続行します。

「警告」画面で、アンインストーラでソフトウェアの削除のみでなく、Oracleホーム・ディレクトリも削除するかどうかを選択します。

アンインストーラでソフトウェアとOracleホームを削除する場合は「はい」、ソフトウェアのみを削除する場合は「いいえ」、前の画面に戻る場合は「取消」をクリックします。

「いいえ」を選択した場合は、第3.2.5項「Oracleホーム・ディレクトリの手動削除」に進み、Oracleホーム・ディレクトリを手動で削除する手順を確認してください。

4

「アンインストールの進行状況」画面


この画面は、削除の進行状況を示します。

5

「アンインストール完了」画面


「終了」をクリックして画面を終了します。


3.2.4 Oracle共通ホームの削除

この項では、oracle_commonディレクトリを削除する方法について説明します。このディレクトリのoui/bin(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはoui\bin(Windowsオペレーティング・システムの場合)には、他のOracleホーム・ディレクトリと同様に、独自のアンインストーラが含まれています。

開始する前に、次の手順を実行する必要があります。

  1. oracle_commonディレクトリを使用するすべてのプロセスを停止します。

  2. すべてのOracleインスタンスを削除します(第3.2.2項「Oracleインスタンスの削除」を参照)。

  3. Oracleホーム・ディレクトリを削除します(第3.2.3項「Web層Oracleホームの削除」を参照)。

アンインストーラを起動するには、MW_HOME/oracle_common/oui/bin(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはMW_HOME\oracle_common\oui\bin(Windowsオペレーティング・システムの場合)ディレクトリに移動して、アンインストーラを起動します。

アンインストーラでは、システム上のJava Runtime Environment (JRE)の場所を求められます。JREは、Middlewareホーム・ディレクトリの作成時(第A.6項「インストール場所の指定」画面」)にシステム上にインストールされています。この場所(jreディレクトリの場所)を使用して、アンインストーラを起動できます。JREのデフォルトの場所は、MW_HOME/jdk160_18(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはMW_HOME\jdk160_18(Windowsオペレーティング・システムの場合)です。MW_HOMEは、Middlewareホーム・ディレクトリです。

UNIXオペレーティング・システムの場合:

./runInstaller -deinstall -jreLoc JRE_LOCATION

Windowsオペレーティング・システムの場合:

setup.exe -deinstall -jreLoc JRE_LOCATION

JRE_LOCATIONには絶対パスを指定する必要があります。相対パスは機能しません。

アンインストーラの起動後は、表3-3の手順に従ってOracle共通ホームを削除します。

3.2.5 Oracleホーム・ディレクトリの手動削除

アンインストール中の警告画面で「いいえ」を選択した場合は、Oracleホーム・ディレクトリおよびすべてのサブディレクトリを手動で削除する必要があります。たとえば、UNIXオペレーティング・システムで、Oracle共通ホーム・ディレクトリが/home/Oracle/Middleware/oracle_commonの場合、次を実行します。

> cd /home/Oracle/Middleware
> rm -rf oracle_common

Windowsオペレーティング・システムで、Oracle共通ホーム・ディレクトリがC:\Oracle\Middleware\oracle_commonの場合、「ファイル マネージャ」ウィンドウを使用してC:\Oracle\Middlewareディレクトリに移動してから、oracle_commonフォルダを右クリックして「削除」をクリックします。

3.2.6 プログラム・グループの削除(Windowsのみ)

Windowsオペレーティング・システムでは、「スタート メニュー\プログラム」フォルダからプログラム・グループも手動で削除する必要があります。たとえば、次のプログラム・グループを「C:\Documents and Settings\All Users\スタート メニュー\プログラム」から削除します(フォルダ名やプログラム・グループ名はシステムによって異なる場合があります)。

  • Oracle Fusion Middleware 11.1.1.3.0

  • Oracle HTTP Server 11g - Home1

3.2.7 システムの再起動(Windowsのみ)

Windowsオペレーティング・システムでは、すべてのプログラムの削除を完了した後に、コンピュータを再起動して、クリーン・アップが正しく行われたことを確認する必要があります。

3.3 再インストール

インストーラでは、すでにOracleのインスタンスが含まれているディレクトリに、Oracle Web Tierを再インストールできません。以前と同じディレクトリにWeb Tierを再インストールするには、次の手順を実行する必要があります。

  1. 第3.2.2項「Oracleインスタンスの削除」の手順に従って、ディレクトリからすべてのOracleインスタンスを削除します。

  2. 第2章「Oracle Web Tierのインストール」の手順に従って、ソフトウェアを再インストールします。