この章では、Oracle Business Intelligence製品のライセンスについて説明します。内容は次のとおりです。
Oracle Business Intelligenceは、Oracle Application Serverのエディションとは別に、単独でライセンスを購入できます。Oracle Business Intelligenceは、Oracle Application Server Enterprise Editionにも含まれています。
単独でライセンスを購入する場合、Oracle Business Intelligenceには次のものが含まれます。
Oracle Business Intelligence Discoverer Plus
Oracle Business Intelligence Discoverer Viewer
Oracle Discoverer Administrator
Oracle Business Intelligence Discoverer Desktop
Oracle Business Intelligence Discoverer Portlet Provider
Oracle Reports Services
Oracle Warehouse Builder
Oracle Spreadsheet Add-in
Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control
Oracle Data Miner
Oracle Business Intelligence製品を使用するには、Oracle Database Standard Edition(Oracle Business Intelligence Discoverer Relationalを使用する場合)またはOracle Database Enterprise EditionおよびOracle OLAPオプション(Oracle Business Intelligence Discoverer OLAPを使用する場合)のライセンスを単独で購入する必要があります。
Oracle Spreadsheet Add-inを使用するには、Oracle OLAPオプション付きのOracle Database Enterprise Editionのライセンスを購入する必要があるのみです。Oracle Business Intelligence製品のライセンスを購入する必要はありません。
次の使用制限付きライセンスは、Oracle Business Intelligenceのライセンスを単独で購入する場合に含まれています。
Oracle Internet Developer Suite: Oracle Reports BuilderおよびDiscoverer Administratorとともに使用するためにのみ提供されています。プロセッサごとに、2 Named User Plusライセンスが提供されます。
Oracle HTTP Serverおよびそのモジュールは、Oracle Business Intelligenceアプリケーションを実行するためにのみ提供されています。
Oracle Advanced Securityオプション: Oracle Java SSLライブラリでの使用にのみ制限されて組み込まれています。
WebLogic Server Basic(付録Aで説明): Oracle Business Intelligenceアプリケーションのデプロイメント用にのみ、Java Enterprise Edition(Java EE)コンテナとして提供されています。
Oracle Database: Oracle Repository Creation Utilityデータベース・スキーマでDiscovererメタデータの格納に使用するために提供されています。Oracle Repository Creation Utilityデータベース・スキーマでその他のデータを格納するには、Oracle Databaseのフルユース・ライセンスが必要です。
注意: インストール時に、ライセンス購入済の既存のデータベースに製品メタデータをインストールするように選択できます。このオプションを選択すると、ライセンス上、次のような影響があります。
|
Oracle Business Intelligence PublisherはJavaベースのツールで、ユーザーはXMLをAdobe AcrobatやMicrosoft Wordなどの他のドキュメント・タイプに変換できます。
Oracle Enterprise Manager Business Intelligence Management Packは、Oracle Business Intelligence Enterprise Edition(Oracle BI EE)のパフォーマンスと可用性を確保するための統合化されたソリューションを提供します。このパックを使用すると、アプリケーションの切迫した問題に関するプロアクティブなアラートを受信して、トラブルシューティングおよびパフォーマンス調整に向けて実行時の統計を検査し、異なる環境にわたって構成を比較して、構成に関係する問題を回避するために構成の変化を把握できます。
このパックを他のOracle Enterprise Manager管理パックおよびプラグインと併用して、Oracleデータベース、Oracle以外データベース、オペレーティング・システム、ストレージ、ネットワーク・デバイスなど、アプリケーション環境全体のエンド・ツー・エンド管理を実現できます。
次の各項では、主な機能およびインストール情報について簡単に説明します。
Business Intelligence Management Packには、表7-1に示す機能が含まれています。
表7-1 Oracle Business Intelligence Packの主な機能
機能 | 利点 |
---|---|
ダッシュボードおよびレポート |
BI環境の状況を1箇所に表示します。 |
アラート通知 |
パフォーマンスおよび可用性を向上させるためのプロアクティブな管理を提供します。 |
履歴メトリック |
監視対象のOracle BIターゲットについて広範囲にわたる使用状況およびパフォーマンス・メトリックを測定し、これらの測定結果が事前定義のしきい値を超えている(または超えそうな)場合はアラートを送信し、監視対象のOracle BIターゲットのボトルネックを特定することでパフォーマンスの問題を診断します。 |
ブラックアウト |
メンテナンス・ウィンドウでの不要なアラートを抑制し、より正確な可用性レポートを提供します。 |
O/Sの監視 |
アプリケーション環境の完全なエンド・ツー・エンド管理を提供します。 |
自動検出 |
時間短縮のメリットが得られるように、管理パックの設定を高速化します。 |
構成スナップショット |
効果的であることが判明している構成情報を将来の分析のために保持できます。構成は、構成ファイル(XMLファイル)または管理リポジトリに保存します。 |
構成比較 |
構成診断をすばやく取得します。構成比較は、次のことに使用します。
|
変更履歴 |
診断および調整を目的として、収集した構成データを検索し、構成変更の履歴を表示します。 |
Oracle Business Intelligence Discoverer Desktopはデータ・アクセス・ツールです。このツールを使用して、企業のデータベース内の情報を表示します。Discoverer Desktopは、ビジネスのプロフェッショナルがデータベースの必要なデータを参照し、それらを分析してビジネス決定に役立て、レポートを作成して状況を記録することを目的としています。