この章では、Oracle WebCenter製品のライセンスについて説明します。内容は次のとおりです。
次の表では、Oracle WebCenter製品ファミリのメンバーにより提供される機能を説明します。表8-1では、コア製品により提供される機能を説明します。表8-2では、アダプタにより提供される機能を説明します。
表8-1 Oracle WebCenter製品ファミリ: コア製品
製品 | 説明 | 含まれる機能 |
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Oracle WebCenter Suite Plus |
エンタープライズ・ポータル、コンテンツ管理、Webエクスペリエンス管理、およびコラボレーションのための完全な製品スイートです。 |
WebCenter Suite Plusには、次のものが含まれます。
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Oracle WebCenter Content |
Oracle WebCenter Contentは、コンテンツ管理、レコード管理、およびイメージングに関するOracleのソリューションをバンドルしたもので、企業規模のコンテンツ管理システムを実装しようとするお客様に完全なソリューションを提供します。 |
WebCenter Contentには、次のものが含まれます。
コンテンツ管理機能:
イメージング機能:
レコード管理機能:
使用制限付きライセンスには、次のものが含まれます。
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Oracle WebCenter Portal |
Oracle WebCenter Portalは、トランザクションWebサイト、エンタープライズ・ポータル、チーム・コラボレーション・ワークスペース、およびコンポジット・アプリケーションに関するOracleのソリューションをバンドルしたもので、全社的にこれらの機能を実装しようとするお客様に完全なソリューションを提供します。 |
WebCenter Portalには、次のものが含まれます。
使用制限付きライセンスには、次のものが含まれます。
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Oracle WebCenter Sites |
包括的なWebコンテンツ管理(WCM)ソリューションであり、大規模で説得力のある対話形式のWebサイトを構築、デプロイ、管理することにより、魅力的なWebエクスペリエンスを組織が提供できるようにします。 |
WebCenter Sitesには、次のものが含まれます。
使用制限付きライセンスには、次のものが含まれます。
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Oracle WebCenter Content Conversion |
Oracle WebCenter Content Conversionは、Content Serverをサポートするコンテンツ変換サービスを提供します。 |
WebCenter Content Conversionには、次のものが含まれます。
含まれる機能:
使用制限付きライセンスには、次のものが含まれます。
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Oracle WebCenter Imaging |
Oracle WebCenter Imagingは、買掛金勘定および人事などのエンタープライズ・アプリケーション、ならびに融資取組および支払処理などのビジネス・アプリケーションに適用できる、画像処理とビジネス・プロセスの管理機能を提供します。 |
WebCenter Imagingには、次のものが含まれます。
使用制限付きライセンスには、次のものが含まれます。
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表8-2 Oracle WebCenter製品ファミリ: アダプタ
製品 | 説明 | 含まれる機能 |
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Oracle WebCenter Adapter |
サード・パーティのアプリケーション・アダプタ。 |
次に対応した、単独でライセンスされるアダプタ:
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Oracle WebCenter Adapter Framework |
テクノロジおよびオペレーティング・システムのアダプタ |
次に対応した、単独でライセンスされるアダプタ:
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Oracle WebCenter Applications Adapter |
エンタープライズ・アプリケーション・アダプタ |
次に対応した、単独でライセンスされるアダプタ:
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このパックは、基礎となるJava EEコンポーネントに加え、WebCenter環境用の包括的な管理機能、およびOracle WebLogic Serverで動作しているWebCenter Portal環境用の包括的なモデリング機能を提供します。
Management Pack for WebCenterに関するライセンスの詳細は、『Oracle Enterprise Managerライセンス情報』のOracle Middleware Enterprise Managementに関する項を参照してください。このドキュメントは、http://www.oracle.com/technetwork/oem/grid-control/documentation/index.html
の「Oracle Enterprise Manager Documentation」から入手できます。
表8-1で説明されている使用制限付きライセンスに対する他の考慮事項を次に示します。
Secure Enterprise Searchは、コンテンツ・リポジトリに格納された任意のコンテンツの他、WebCenter Portalアプリケーションまたはポータルの一部として提供される任意のページの検索および索引付けを可能にします。ページにポートレットが含まれる場合、ポートレット内に提供される情報は検索結果の一部としても索引付けできます。ただし、ポートレット・コンテンツを供給するバックエンド・システム内の情報のすべてを検索および索引付けする場合は、Secure Enterprise Searchのフルユース・ライセンスが必要になります。
WebCenter Contentは、任意のWebCenter PortalのWebサイト、アプリケーションまたはポータルの一部として提供されるすべてのコンテンツを格納するために使用できます。これには、異なるレンディションのコンテンツのバージョニングとレンダリングや、サイト、ポータルまたはアプリケーション内の検索結果との統合を目的としたリポジトリ内コンテンツの索引付けなどの基本コンテンツ管理機能が含まれます。また、WebCenter Portalを介して提供されるコンテンツに対して、Web Content Management(WCM)、Digital Asset Management(DAM)およびその他のUCMコンポーネントのすべての機能を使用できます。WebCenter Portalのポータル・インタフェース、カスタム・アプリケーション、デスクトップ統合、またはUCMユーザー・インタフェース(管理アクティビティを含む)を介して、あらゆる相互作用が実行できます。
Oracle SOA Suiteは、Oracle Web Services Manager(OWSM)およびOracle BPEL Process Managerに限定されます。
OWSMは、WebCenter Portalコンポーネント間の認証の保護に限定されます。これには、WebCenter Webサービス・インタフェースと相互作用するときのOWSMセキュリティ・ポリシーの使用が含まれます。オーサリングおよび管理ツールの使用は、Oracle WebCenter Portalの基本コンソール・スクリーンで提供される機能に限定されます。新規ポリシーは、コマンドラインおよびスクリプト・ツールでのみ作成できます。OWSMの使用は、WebCenter Portletのプロデューサとコンシューマの間のメッセージ・レベル・セキュリティの適用、およびWebCenterサービス、BPEL Process Manager、およびDiscussionサーバー間の相互作用の保護に、さらに限定されます。OWSMの範囲外での他の使用には、SOA Suiteのフルユース・ライセンスが必要です。
BPEL Process Managerは、既存のデプロイ済プロセスの実行と、WebCenter Portalアプリケーションまたはポータル内で提供されたユーザー入力を必要とするリクエストへの応答に使用が制限されます。ただし、新しいBPELプロセスを定義、デプロイおよび実行するための機能は、すべてのプロセス・エンドポイントがWebCenter Portalによって提供されたコンポーネントの範囲内に完全に存在している場合に使用できます。コンテンツ・リポジトリに含まれているドキュメントBPELプロセスの変更も、既存のBPELプロセスに統合できます。任意の組合せのバックエンドBPELサーバーからユーザーのワークリスト・アイテムを表示できる事前作成のBPELポートレットおよびタスクフローも含まれています。BPEL Process Managerの範囲外での他の使用には、BPEL Process ManagerまたはSOA Suiteのフルユース・ライセンスが必要です。
注意: Oracle BPEL Process Managerには、HP SOA Systinet RegistryからのUDDIクライアント・ライブラリがバンドルされています。これらのライブラリおよびUDDIクライアント機能は、Oracle Service Registryに接続して通信する目的でのみ、エンド・ユーザーにライセンスされます。 |
WebLogic Server Enterprise Editionは、WebCenter Portalの前提条件です。お客様は、WebLogic Server SAMLサポートを利用して、Single Sign-On for WebCenterアプリケーションまたはポータル、およびWebCenter Portalによって提供されたコンポーネントを有効化できます。
Oracle Internet Directory(OID)およびOracle Walletは、WebCenter PortalアプリケーションまたはポータルおよびWebCenter Portalコンポーネントと併用するために付属しており、次の制約があります。
OIDの使用は、WebCenter Portalおよび提供されているコンポーネントに固有の資格証明およびポリシーを保存する場合のみに制限されます。
ファイルベースのOracle Walletの使用は、WebCenter Portalおよび提供されているコンポーネントに固有の資格証明を保存する場合のみに制限されます。
Oracle WebLogic Communication Services(OWLCS)およびOracle Communications Presence(OCP)は、開発と評価のためにのみ組み込まれています。OWLCSは、プレゼンス情報の設定と表示、およびWebCenter Portalアプリケーションまたはポータルでのテキスト・チャット機能の有効化に使用できます。OCPは、各種通信ネットワーク上のユーザーについてリアルタイムでの在席状況の中央リポジトリを提供します。OWLCSおよびOCPは、開発および本番以外のシステムのみに制限されます。
WebCenter ServicesまたはWebCenter Portalの前提条件としてOracle Internet Application Serverのライセンスを以前に取得したお客様には、WebCenter ServicesおよびWebCenter Portalを既存のOracle Internet Application Server Standard EditionまたはEnterprise Editionのライセンスの一部として実行するために、WebLogic Server Basicを使用する権限があります。この権限は、Oracle Internet Application Serverに対して以前に認定されたWebCenter ServicesおよびWebCenter Portalに含まれる製品のみが対象となります。WebLogic Server Basicを使用して、WebLogic Portal、WebCenter Interaction、WebCenter Collaboration、WebCenter Ensemble、WebCenter Analytics、Oracle WebCenter Console for Microsoft SharePointおよびOracle WebCenter Application Accelerator for .NETを実行することはできません。これらを実行するには、別途WebLogic Serverライセンスが必要です。WebLogic Server Basicについては、付録A「WebLogic Server Basic」を参照してください。
Oracle WebCenter Real-Time Collaborationにより、ユーザーはWeb音声会議、インスタント・メッセージ、プレゼンスおよびチャット・ルームを使用して他のユーザーと接続し共同作業できます。これは、直接的な相互作用および迅速なレスポンスを必要とするユーザー間を接続し、WebCenterで使用できるその他のEnterprise 2.0サービスを補います。
ライセンスの詳細は、次のURLにあるOracle Beehiveライセンス情報のOracle WebCenterのライセンスに関する項を参照してください。
http://download.oracle.com/docs/cd/E16671_01/bh.200/e16646/beehivelicensing.htm
Oracle WebCenter製品には高可用性機能があり、これには別途ライセンス上の考慮事項があります。これらの考慮事項は、Oracle DatabaseおよびWebLogic Serverの高可用性機能に関するライセンス上の考慮事項と同様です。
フェイルオーバー・クラスタは、2つ以上のノード・ハードウェア・クラスタをフェイルオーバー用に使用します。フェイルオーバーとは、障害が発生したプライマリ・ノードから指定されているスタンバイ・ノードにハードウェア・クラスタがアプリケーションの実行を自動的に再配置するプロセスです。
プライマリ・ノードとは、ある時点で1つ以上のコンテンツ管理サービスをアクティブに実行しているプロセッサです。プライマリ・ノードで障害が発生した場合、ハードウェア・クラスタは、コンテンツ管理サービスをスタンバイ・ノードに自動的に移行します。
コールド・フェイルオーバー・クラスタを使用している場合は、1年間につき10日のフェイルオーバーが、プライマリ・ノードのライセンスに含まれます。1年間に使用するフェイルオーバーが10日を超える場合は、スタンバイ・ノードに追加のサーバー・ライセンスが必要です。
コールド・フェイルオーバー・クラスタ・ライセンスは以下に適用されます。
WebCenter Content
WebCenter Portal
WebCenter Sites