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Oracle Fusion Middlewareライセンス情報
11g リリース1(11.1.1)
B55933-11
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2 WebLogic Suiteオプション

この章では、SOA製品のライセンスについて説明します。内容は次のとおりです。

2.1 Oracle BPEL Process Manager Option

Oracle BPEL Process Manager(第1.7項「Oracle BPEL Process Manager」を参照)は、WebLogic Suiteのオプションとしてライセンスを購入できます。

2.2 Oracle Service Bus

Oracle Service Bus(OSB - 旧称: BEA AquaLogic Service Bus)は、実績のある軽量SOA統合プラットフォームで、SOA Suite for Oracle Middleware製品ファミリの主要コンポーネントです。OSBは、Webサービスのみでなく、Javaおよび.Net、メッセージング・サービスおよびレガシー・エンドポイントなどの異種サービス間の相互作用を接続、仲介および管理できるように設計されています。

OSBは、単一製品内でエンタープライズ・サービス・バス(ESB)と運用サービス管理の統合機能を提供し、効率的でシームレスなユーザー・エクスペリエンスを実現する他に類のない製品です。柔軟なデプロイメント・オプションおよびOracle SOA Governance Suiteとの自動統合により、Oracle Service Busは、サービス指向アーキテクチャ(SOA)の部門規模から企業規模に至る実装に伴うデプロイメント、管理およびガバナンス上の課題を処理できるように設計されています。

Oracle Service Busは、WebLogic Suiteのオプションとしてライセンスされ、SOA Suite for Oracle Middlewareにも含まれています。WebLogic Server Basic上でSOA Suite for Oracle Middlewareを実行しているお客様は(第2.5項「Oracle Internet Application ServerでのSOA SuiteおよびBPEL PMのライセンス」を参照)、Oracle Service Busを実行する権限がないことに注意してください。

Oracle Service Busは、Oracle Service Busでのポリシー強制のためのOracle Web Services Managerの制限付き使用を含んでいます。 オーサリングおよび管理ツールの使用は、基本Oracle Service Busコンソール・スクリーンとともに提供される機能に限定されます。新規ポリシーは、コマンドラインおよびスクリプト・ツールでのみ作成できます。新規ポリシーは、コマンドラインおよびスクリプト・ツールでのみ作成できます。それ以外のいかなる使用も、SOA Suite for Oracle Middlewareのフル・ライセンスが必要です。

2.3 SOA Suite for Oracle Middleware

SOA Suite for Oracle Middlewareは、部門レベルから企業規模まで、様々なシステムのデプロイメントを構築、デプロイおよび管理するための統合されたベストインクラスの製品スイートです。この100%標準ベースのホットプラッガブルなインフラストラクチャは、既存のIT投資と相互運用できます。グリッド・コンピューティング・インフラストラクチャ上で、Oracleの幅広い接続オプション並びによく知られた高スケーラビリティと組み合された、業界最高のService BusとBPELで編成されるエンジンを活用することにより、多くのOracleユーザーが大規模でミッション・クリティカルなSOAシステムのデプロイに成功しています。

このSOA Suiteバージョンは、WebLogic Serverを実行するユーザー向けです。Fusion Middleware 11gでは、SOA Suite for Oracle Middlewareにより、SCA(サービス・コンポジット・アーキテクチャ)に基づくOracleのSOAサービス・プラットフォームを使用した、デザインタイムとランタイムの高度な統合が提供されます。

このスイートには、次のものが含まれます:

SOA Suite for Oracle Middlewareは、WebLogic Suiteのオプションとしてライセンスされます。WebLogic Server Basic上でSOA Suite for Oracle Middlewareを実行しているお客様は(第2.5項「Oracle Internet Application ServerでのSOA SuiteおよびBPEL PMのライセンス」を参照)、Oracle Service BusおよびOracle Complex Event Processingを除くSOA Suite for Oracle Middlewareのすべてのコンポーネントを実行するためのライセンスを供与されます。


注意:

SOA Suite for Oracle Middlewareには、HP SOA Systinet RegistryからのUDDIクライアント・ライブラリがバンドルされています。これらのライブラリおよびUDDIクライアント機能は、Oracle Service Registryに接続して通信する目的でのみ、エンド・ユーザーにライセンスされます。SOA Suite for Oracle Middlewareには、クラスタリングのみを目的としたOracle Coherence Standard Editionの使用制限付きライセンスが含まれます。

2.4 Unified Business Process Management Suite

Oracle Unified Business Process Management Suiteは、ビジネス・プロセスのモデリング、統合、実行、管理および監視を、急激な変化をサポートする完全なライフ・サイクルを伴うソフトウェア・スイートです。ビジネス・プロセスの作成、実行および最適化を可能にし、ビジネスとITのたぐいまれなコラボレーションを実現します。その結果、ビジネス・プロセスが自動化および最適化され、効率性と即応性が向上し、コストが削減されます。Oracle Unified Business Process Management Suiteは既存のIT投資を活用するものであり、特にライン・オブ・ビジネスのユーザー向けにチューニングされています。Oracle Unified Business Process Management Suiteを使用することで生産性と可視性が向上し、市場ニーズに対するかつてないほどの即応力が組織にもたらされます。

Oracle Unified Business Process Management Suiteには、次のコンポーネントが含まれます:

BPM Suiteには含まれていませんが、Oracle Unified Business Process Managementプラットフォームの重要な構成要素として、Oracle Business Process Analysis Suite(Oracle BPA Suite)があります。Oracle BPA Suiteは、ビジネス・アナリストを対象としたモデリングおよび分析用のツールです。シックス・シグマのような厳密なプロセス手法や、最終的にはBPMNモデルに分解される価値連鎖図などの階層的プロセス・モデリングがサポートされています。これらのBPMNモデルは、シームレスなラウンド・トリップ設計を行うために、BPELエディタ(完全な双方向同期化機能を含む)と共有されます。BPA Suiteは、分析、シミュレーションおよびレポート作成の機能も豊富です。

2.5 Oracle Internet Application ServerでのSOA SuiteおよびBPEL PMのライセンス

Oracle Internet Application Server Enterprise EditionでBPEL Process Manager OptionおよびSOA Suite for Oracle Middlewareのライセンスを以前に取得したユーザーには、既存のOracle Internet Application Server Enterprise Editionライセンスの一部としてこれらの製品をWebLogic Serverで実行するために、WebLogic Server Basicを使用する権限があります。この権限は、Oracle Internet Application Serverで以前に実行していた製品のみを対象としており、WebLogic Server BasicでOracle Service BusまたはOracle Complex Event Processing(CEP)を実行する権限は含まれていません。WebLogic Server Basicについては、付録A「WebLogic Server Basic」を参照してください。

2.6 WebLogic Coherence Grid Edition Option

Oracle Coherence Grid Editionは、WebLogic Suiteのオプションとしてライセンスを購入できます。詳細は、第1.6.2項「Oracle Coherence Grid Edition」を参照してください。

2.7 Application Server Enterprise Management

次のOracle Enterprise Manager製品は、WebLogic Suiteオプションとともに使用するためにライセンスを購入できます:

2.7.1 SOA Management Pack Enterprise Edition

このパックは、SOAベース環境の包括的な管理およびモデリング機能を提供します。SOAランタイム・ガバナンス、ビジネスとITの連携、モデル駆動型メトリックおよびSOAインフラストラクチャ管理を、Oracleの機能豊富で包括的なシステム管理ソリューションと組み合せることで、Enterprise Manager Grid ControlがSOAベース環境を管理するコストと複雑さを大幅に削減します。

SOA Management Pack Enterprise Editionに関するライセンスの詳細は、『Oracle Enterprise Managerライセンス情報』のOracle Middleware Enterprise Managementに関する項を参照してください。このドキュメントは、http://www.oracle.com/technetwork/oem/grid-control/documentation/index.htmlの「Oracle Enterprise Manager Documentation」から入手できます。

2.7.2 WebLogic Server Management Pack Enterprise Edition

このパックは、Oracle Fusion Middleware、Oracle WebLogic Server、およびOracle Application Serverを管理するための、完全かつ費用対効果に優れた使用しやすいソリューションを提供します。上位レベルでは、このパックはアプリケーション・パフォーマンス管理、構成管理、サービス・レベル管理、Coherence管理、プロビジョニング、そしてOracle Application Server、Oracle Fusion Middleware、およびOracle WebLogic Serverソフトウェアのパッチ自動化の機能を提供します。

WebLogic Server Management Pack Enterprise Editionに関するライセンスの詳細は、『Oracle Enterprise Managerライセンス情報』のOracle Middleware Enterprise Managementに関する項を参照してください。このドキュメントは、http://www.oracle.com/technetwork/oem/grid-control/documentation/index.htmlの「Oracle Enterprise Manager Documentation」から入手できます。

2.8 Exalogic Elastic Cloud Software

Oracle Exalogic Elastic Cloud Softwareには、Oracle WebLogic Suite内の製品のパフォーマンスおよび信頼性を向上させる、ライセンスで限定された機能のセットが含まれます。Exalogic Elastic Cloudにおけるこれらの最適化の使用方法は、Exalogic Elastic Cloud Enterpriseデプロイメント・ガイドOracle WebLogic Server 11g リリース1(10.3.4)におけるExalogic固有の拡張機能の有効化に関する項を参照してください。

次の各項では、Oracle Exalogic Elastic Cloud Softwareライセンスに限定されたOracle WebLogic Server構成オプションについて説明します。

2.8.1 Exalogic Elastic Cloud Softwareにおける入出力およびワーク・マネージャの最適化

Exalogic Elastic Cloud Softwareを構成することで、WebLogic Serverの入出力およびワーク・マネージャを最適化できます。表2-1では、MBean属性およびWebLogic Serverの起動オプションについてリストおよび説明しており、Exalogic Elastic Cloud Softwareライセンスに限定されたこれらのオプションでWebLogic Serverを構成します。

表2-1 WebLogic Serverで有効なExalogic Elastic Cloud Software構成

MBean属性脚注1  WebLogic Serverの起動オプション脚注2  説明
KernelMBean.ScatteredReadsEnabled=true
-Dweblogic.ScatteredReadsEnabled=true

ネットワークの高スループットにより環境内のI/O時の効率を高めます

KernelMBean.GatheredWritesEnabled=true
-Dweblogic.GatheredWritesEnabled=true

ネットワークの高スループットにより環境内のI/O時の効率を高めます

KernelMBean.AddWorkManagerThreadsByCpuCount
–Dweblogic.AddWorkManagerThreadsByCpuCount=true

Exalogicプロセッサ・アーキテクチャ・スレッド機能により自動チューニング・スレッド・プールを調整して、その効率を高めます


脚注1 これらのMBeanの詳細は、Oracle WebLogic Server MBeanリファレンスを参照してください。

脚注2 これらの起動オプションの詳細は、 『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverコマンド・リファレンス』のweblogic.Serverコマンドライン・リファレンスに関する項を参照してください。

2.8.2 Exalogic Elastic Cloud SoftwareにおけるJDBCおよびデータ・ソースの最適化

Exalogic Elastic Cloud Softwareを構成することで、WebLogic ServerにおけるJDBC接続を最適化し、Oracle Database Real Application Cluster接続を強化できます。表2-2では、Exalogic Elastic Cloud Softwareライセンスに限定されたOracle JDBC機能をリストし、説明しています。第2.8.4項「Exalogic Elastic Cloud Softwareのソケット・ダイレクト・プロトコル」で説明しているように、プロトコル部分がSDPに設定(PROTOCOL=SDP)されたJDBC接続文字列を使用したWebLogic Serverデータ・ソースは、Exalogic Elastic Cloud Softwareに限定されていることに注意してください。

表2-2 Exalogic Elastic Cloud Software Oracle JDBCオプション

オプション 説明
oracle.jdbc.enableJavaNetFastPath

Oracle JDBC Driverによりデータ・コピーおよび断片化を減らすことを可能にします


Exalogic Elastic Cloud Softwareには、WebLogic Server GridLinkデータ・ソース(通称Active GridLink for RAC)の権限が含まれます。Exalogic Elastic Cloud Softwareの権利に対してGridLinkデータ・ソースで使用できるXML構成要素の定義については、第1.2.2.3.4項「データベース統合」の説明を参照してください。

2.8.3 Exalogic Elastic Cloud Softwareにおけるクラスタ状態のレプリケーションの最適化

Exalogic Elastic Cloud Softwareを構成することで、WebLogic Serverの状態のレプリケーションを最適化できます。具体的には、状態のレプリケーションの一方向RMIおよびマルチチャネル・レプリケーションは、Exalogic Elastic Cloud Softwareに限定されています。

こうしたクラスタ状態のレプリケーションの最適化を構成する方法は、Exalogic Enterpriseデプロイメント・ガイドクラスタレベル・セッション・レプリケーション拡張機能の有効化に関する項を参照してください。

表2-3では、Exalogic Elastic Cloudに限定された、WebLogic Serverクラスタ状態のレプリケーションMBeanをリストおよび説明しています。

表2-3 Exalogic Elastic Cloud Softwareの状態レプリケーション用MBean

MBean 説明
ServerMBean.setReplicationPorts(String ports)

WebLogic Serverクラスタ内の1つのサーバーに複数のレプリケーション・チャネルを構成することを可能にします。

ClusterMBean.setOneWayRmiForReplicationEnabled(boolean enable)

状態のレプリケーションの方向を一方向のみに設定することを可能にします。

ClusterMBean.setSessionLazyDeserializationEnabled(boolean enable)

セッションのレプリケーションの効率を高めます。


2.8.4 Exalogic Elastic Cloud Softwareのソケット・ダイレクト・プロトコル

Exalogic Elastic Cloudを構成することで、WebLogicネットワーク・チャネルおよびJDBC接続の高パフォーマンス・プロトコルとしてソケット・ダイレクト・プロトコル(SDP)を利用できます。

SDPプロトコルを含む((PROTOCOL=SDP)など)JDBC接続文字列を使用したWebLogic Serverデータ・ソースは、Exalogic Elastic Cloud Softwareに限定されています。SDPベースのWebLogic Serverデータ・ソースの構成方法は、『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの構成と管理』のGridLinkデータ・ソースのソケット・ダイレクト・プロトコルの有効化に関する項を参照してください。

表2-4では、Exalogic Elastic Cloud Softwareライセンスに限定されたOracle WebLogic Server SDP機能をリストおよび説明しています。

表2-4 Exalogic Elastic Cloud Software WebLogic MBean構成オプション

MBean属性 説明
NetworkAccessPointMBean.SDPEnabled

ネットワーク・チャネルでソケット・ダイレクト・プロトコルをサポートするかどうかを指定します


NetworkAccessPointMBean.SDPEnabled属性の詳細は、Oracle WebLogic Server MBeanリファレンスを参照してください。