Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド 11g リリース1(10.3.5) B60986-03 |
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この章では、様々な環境においてグラフィカル・モードでインストール・プログラムを開始する方法について説明し、使用しているインストーラのタイプおよび選択するコンポーネントに応じて、インストール・プロセスに表示される一連の画面について説明します。
注意: グラフィカル・モードでインストール・プログラムを実行するためには、ソフトウェアをインストールするマシンに取り付けたコンソールがJavaベースのGUIをサポートする必要があります。Windowsシステム用のすべてのコンソールはJavaベースのGUIをサポートしますが、UNIXシステム用のすべてのコンソールがJavaベースのGUIをサポートするわけではありません。グラフィカル表示をサポートできないシステムにおいてグラフィカル・モードでインストール・プログラムを開始しようとした場合、インストール・プログラムは自動的にコンソール・モードで開始されます。 |
この章では、次の節について説明します。
次の項では、様々な環境においてグラフィカル・モードでインストール・プログラムを開始する方法について説明します。
Windowsプラットフォームにおいてグラフィカル・モードでインストール・プログラムを開始するには、次の手順に従います。
Windowsシステムにログインします。
インストール・プログラムを含むディレクトリに移動します。
インストール・ファイルをダブル・クリックします。
たとえば、Windows 32ビット用のWebLogic Serverパッケージ・インストーラに対応するインストール・プログラム名はwls1035_win32.exe
です。
インストール・プログラムによって、ソフトウェアのインストールが開始されます。
各インストール・プログラムの説明については、「インストール画面」を参照してください。
.bin
インストール・ファイルでグラフィカル・モードのインストール・プロセスを開始するには、次の手順に従います。
対象のUNIXシステムにログインします。
インストール・プログラムを含むディレクトリに移動します。
次のコマンドを入力して、インストールを開始します。
chmod a+x
file_name.bin
./
file_name.bin
file_name.bin
は、インストール・プログラムの名前です。たとえば、WebLogic Server 10.3.5の場合、Solaris用のパッケージ・インストーラ・ファイル名はwls1035_solaris32.bin
です。
注意: サーバー・サンプルのインストールは、インストール・コマンドに次のパラメータを指定します。そうしないと、インストールに予想以上に時間がかかる場合があります。
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インストール・プログラムによって、ソフトウェアのインストールが開始されます。
各インストール・プログラムの説明については、「インストール画面」を参照してください。
拡張子が.jar
のインストール・ファイルで、グラフィカル・モードのインストール・プログラムを開始するには、次の手順に従います。
注意: 64ビット・プラットフォームでWebLogic Serverをインストールする場合、詳細は、「64ビットJDKを使用した64ビット・プラットフォームでのWebLogic Serverのインストール」を参照してください。UNIXまたはLinuxオペレーティング・システムでWebLogic Serverをインストールするとき、サーバー・サンプルをインストールするには次のパラメータをインストール・コマンドに組み込みます。そうしないと、インストールに予想以上に時間がかかる場合があります。
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対象のシステムにログインします。
適切なJDKのディレクトリをターゲット・システムのPATH
変数定義に追加します。たとえば、UNIXまたはLinuxシステムでは、bin
ディレクトリをPATH
変数の最初に追加します。
PATH=$JAVA_HOME/bin:$PATH; export PATH
インストール・プログラムがダウンロードされたディレクトリに移動します。
次のコマンドを入力してインストール・プログラムを起動します(汎用インストーラの例を示します)。
java -jar wls1035_generic.jar
インストール・プログラムによって、ソフトウェアのインストールが開始されます。
各インストール・プログラムの説明については、「インストール画面」を参照してください。
.jar
のインストール・プログラムを使用して64ビット・プラットフォームでWebLogic Serverをインストールする場合:
適切なJDKのディレクトリをターゲット・システムのPATH
変数定義に追加します。たとえば、UNIXでは、適切な64ビットJDKのbin
ディレクトリをターゲット・システムのPATH
変数の最初に追加します。
JAVA_HOME=
path_to_64-bit_JDK
; export JAVA_HOME
PATH=$JAVA_HOME/bin:$PATH; export PATH
(UNIXまたはLinuxのみ)32/64ビット・ハイブリッドJDK(HP-PA、HPIAおよびSolaris64プラットフォームなど)を使用する場合、インストール・コマンドに-d64
フラグを含めます。たとえば、パッケージ・インストールを使用してグラフィック・モードでインストールする場合は次のとおりです。
java -d64 -jar wls
version
_generic.jar
java -version
コマンド(または32/64ビット・ハイブリッドJDKを使用したUNIXまたはLinuxプラットフォームでのjava -d64 -version
コマンド)を実行して、JAVA_HOME
が64ビットJDKを参照することを確認します。
Sun 64ビットJDKを使用している場合、WebLogic Serverをインストールするために次のコマンドを使用します。
java -Xmx1024m -jar wls
version
_generic.jar
インストール・プログラムでは、表3-1にリストされた順序で一連の画面が表示されます。いくつかの画面は、表に記載したとおり、特定の状況でのみ表示されます。
インストール画面に関する他のヘルプについては、付録A「Oracle WebLogic Serverインストール画面」を参照してください。または、次の表の「画面」列内のリンクをクリックします。
表3-1 グラフィック・モードでのインストール・プログラムの実行
No. | 画面 | 画面がいつ表示されるか | 次のアクションを実行 |
---|---|---|---|
1 |
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常時 |
「次へ」をクリックして、インストールを続行します。 「終了」をクリックして、いつでもインストールを取り消すことができます。 |
2 |
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常時 |
ターゲット・システムにインストールされるすべてのFusion Middleware製品(WebLogic Serverを含む)のためのセントラル・サポート・ディレクトリとして機能するミドルウェア・ホーム・ディレクトリを指定します。 「次へ」をクリックして、続行します。 |
3 |
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常時 |
製品のインストールをMy Oracle Supportに登録するかどうかを指定します。登録をすると、ご使用のインストールに関するセキュリティ更新がある場合、Oracleサポートがすぐに通知します。 登録しない場合、「終了してよろしいですか。」ダイアログが表示されます。続行するには、「はい」をクリックします。 「次へ」をクリックして、続行します。 |
4 |
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この画面は初回インストール時にのみ表示されます。 |
インストール・タイプを選択します。 「次へ」をクリックして、続行します。 |
5 |
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この画面は次の条件でのみ表示されます。
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この画面には、インストールに使用できるすべてのコンポーネントがツリー・ビューで表示されます。 該当するチェック・ボックスを選択または選択解除することにより、インストールするコンポーネントを指定します。 「次へ」をクリックして、続行します。 |
6 |
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この画面はカスタム・インストールを選択したときにのみ表示されます。アップグレード・インストーラを実行する場合は表示されません。 |
この画面ではJDKのリストが表示されます。このリストには、選択されたすべてのWebLogic Serverコンポーネントの(共通の)以前のインストールに使用できるJDKが含まれます。 製品と共にインストールするJDKを選択します。 「次へ」をクリックして、続行します。 |
7 |
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この画面は初回インストール時にのみ表示されます。 |
製品(WebLogic ServerおよびEnterprise Pack for Eclipse)をインストールするディレクトリを指定します。 「次へ」をクリックして、続行します。 |
8 |
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既存のインストールにコンポーネントを追加する場合またはアップグレード・インストーラを実行する場合のみ、この画面が表示されます。 |
「次へ」をクリックして、続行します。 |
9 |
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この画面は次の条件がすべて満たされる場合のみ表示されます。
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表示されたWindowsサービス、特にWeblogic Serverノード・マネージャ・サービスをインストールするかを選択します。ノード・マネージャは、WebLogicドメイン内のサーバー・インスタンスを監視、起動および停止するために使用されます。 「次へ」をクリックして、続行します。 |
10 |
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この画面は次の条件でのみ表示されます。
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「スタート」メニューのショートカットを作成する「スタート」メニュー・フォルダを指定します。 「次へ」をクリックして、続行します。 |
11 |
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アップグレード・インストーラを実行する場合を除くすべての場合。 |
「次へ」をクリックして、続行します。 |
12 |
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常時 |
指定したファイルがインストール・プログラムによってシステムにコピーされたら、「次へ」をクリックして続行します。 |
13 |
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常時 |
インストール・プログラムを完了するには、「完了」をクリックします。QuickStartが選択されている場合、QuickStartが開始されます。 |
アップグレード・インストーラを使用する場合、グラフィカル・モードでインストーラをアップグレードするには、次の手順に従います:
注意: Workshop for WebLogicを含む既存のWebLogic Server 10.3.0、10.3.1、10.3.2、または10.3.3インストールがあり、アップグレード・インストーラを使用してそのインストールをWebLogic Server 10.3.5にアップグレードする場合、Workshop for WebLogicをアンインストールしてからアップグレード・インストーラを実行する必要があります。詳細は、第7章「ソフトウェアのアンインストール」を参照してください。アップグレード・インストーラを実行する前にWorkshopを削除しない場合、以前のインストール状態に戻り、WebLogicアンインストール・プログラムを実行してWebLogicコンポーネントを削除することによって、アップグレード後に削除できます。WebLogic Server 10.3.5は、Workshopコンポーネントの削除をサポートしていません。 アップグレード・インストーラを使用してLinuxまたはUNIXオペレーティング・システム上で既存のWebLogic Serverインストールをアップグレードするとき、最初のWebLogic Serverインストールの実行に使用したものと同一のユーザーIDを使用して、アップグレード・インストーラを実行する必要があります。 |
WebLogic Serverのホーム・ディレクトリで作成されたすべてのファイルまたはアプリケーションのバックアップ・コピーを取得します。アップグレード手順の一部として、インストール・プログラムはこのディレクトリで作成されたアプリケーションを含むすべてのファイルを自動的にオーバーライドします。
注意: アップグレード・リリース間において、各ドメインのconfig.xml ファイルが変更される場合があります。あとでアップグレードのインストールをロールバックまたはアンインストールする場合に備えて、すべてのドメインで作成されたconfig.xml ファイルのバックアップ・コピーを作成します。 |
実行中のすべてのサーバーを停止します。
次のいずれかの項の説明に従って、アップグレード・インストーラを開始します。
「ようこそ」画面で「次へ」をクリックします。
「ミドルウェア・ホーム・ディレクトリの選択」画面で、既存のミドルウェア・ホーム・ディレクトリを選択するか、アップグレードするWebLogic Serverインストールを含む既存のミドルウェア・ホームを参照します。「次へ」をクリックします。
「セキュリティ更新のための登録」画面で、選択をして「次へ」をクリックします。
製品インストール・ディレクトリの確認画面で、「次へ」をクリックします。
「ステータス」画面にはインストールの進捗状況が表示されます。インストールが完了すると、「インストール完了」画面が表示されます。
JRockit SDKを使用する場合、最新の製品版を使用するためにドメインをアップグレードすることをお薦めします。「JRockitの最新バージョンを使用するドメインの構成」を参照してください。