Simple Network Management Protocol (SNMP)は、ネットワークにまたがってリソースの管理に関する情報を交換できるアプリケーション層プロトコルです。SNMPでは、リソースを監視したり、必要に応じてリソースから取得したデータに基づいてなんらかのアクションとることができます。
SNMPの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server SNMP管理ガイド』を参照してください。
この項では、Oracle Service Busによって生成されたSNMPメッセージをトラップするためにSNMPエージェントを既存のOracle WebLogicドメインに作成してターゲットとして設定する場合のガイドラインを示します。
SNMPエージェントを作成してターゲットとして設定する手順については、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic ServerのAdministration Consoleオンライン・ヘルプの次のトピックを参照してください。
SNMPエージェントの作成
SNMPエージェントのターゲットとしての設定
トラップ宛先の作成
ドメイン・スコープまたはサーバー・スコープのSNMPエージェントを作成できます。個々のサーバーではなくドメインへのターゲットとして設定されているドメイン・スコープ・エージェントは下位互換用で、非推奨です。サーバー・スコープ・エージェントを作成することをお薦めします。
Oracle Service Bus用にSNMPサーバー・スコープ・エージェントを作成してターゲットとして設定する場合は、次のガイドラインを使用します。
エージェントのターゲットとしての設定
SNMPエージェントをOracle Service Busへのターゲットとして設定する場合は、Oracle Service Bus管理サーバーのみへのターゲットとして設定します。管理サーバーへのターゲットとして設定されたエージェントのみがOracle Service Busからアラートを受信します。管理対象サーバーへのターゲットとして設定されたエージェントはSNMPメッセージを受信しません。
トラップ宛先の作成
次の設定を入力します。
Name: alsbDestination-0
コミュニティ: weblogic
「ホスト」と「ポート」: SNMPマネージャがリスニングするホストとポートを指す値(localhostと163など)を設定します。
トラップのリスニングを開始するには
コマンド・ウィンドウで、ディレクトリをWL_ORACLE_HOME/server/binに移動し、次のコマンドを実行します。
setWLSEnv.cmd(.sh)
次のJavaコマンドを実行し、トラップをリスニングしてサーバー・コンソールに出力する(トラップのリスニング・ポートに163を使用)、Oracle WebLogic Server SNMPコマンド・ライン・ユーティリティを起動します。
java weblogic.diagnostics.snmp.cmdline.Manager SnmpTrapMonitor -p 163
それ以降、Oracle Service Bus内で生成されたトラップは、トラップをリスニングしている実行中のコマンド・ライン・ユーティリティにアクセスする必要があります。
注意: Solarisの場合、ポート番号0から1023は、ルート・ログイン用に予約されています。この手順で使用したようにポート161および163を使用すると、ルート・ログインを使用して、サーバーおよびコマンド・ライン・ユーティリティを起動する必要があります。この問題を回避し、ルート・ログインを使用しないようにするには、SNMPエージェントとSNMPマネージャのコマンドの両方に、1023より大きいポート番号を指定します。 |