Oracle B2Bは、企業と取引パートナ間における安全で信頼できるメッセージ交換を可能にするE-Commerceゲートウェイです。Oracle SOA Suiteのバインディング・コンポーネントであり、このプラットフォームは、完全なエンドツーエンドのE-Commerceビジネス・プロセスの実装を可能にします。
E-Commerceの概要 E-Commerceと呼ばれる電子商取引は、製品やサービスを電子的に売買する取引であり、マシンとアプリケーション間、顧客とアプリケーション間、アプリケーションとアプリケーション間およびビジネスとビジネス間(B2B)など、多数の形式を使用できます。いずれの形式でも、E-Commerceは企業統合戦略の統合コンポーネントであり、焦点を置くのはビジネス・プロセスです。 プロセスの編成、エラーの軽減、データ(トランスレーション、変換およびアウティング)、セキュリティ、コンプライアンス、可視性および管理に対処する必要があります。
Oracle B2Bが提供する機能
Oracle B2Bは、次の機能によって、ドキュメント、パッケージング、転送、メッセージング・サービス、取引パートナ・プロファイルおよびアグリーメントを処理します。
- ドキュメント管理: 定義、検証、トランスレーション、ID、相関、バッチ処理、ルーティング、コード・リストおよびエンベロープ生成など、複数のドキュメント標準を提供します。
- 取引パートナ管理:
取引パートナのプロファイルとアグリーメントを管理する機能を提供します。
- プロファイル: 取引パートナの詳細(ID、連絡先、ユーザー、配信チャネル、サポート・ドキュメント、セキュリティなど)を提供します。
- アグリーメント: 特定の相互作用について取引パートナ間のアグリーメントを可能にします。
- システム管理:
環境を監視および管理する機能を提供します。
この図は、E-Commerceの一般的なユースケースを示しています。
- アプリケーションが発注を開始します。
- メディエータ・サービス・コンポーネントが発注を受信します。検証、コード変換を実行し、発注を標準に変換して、ドキュメントをルーティングします(標準とは、様々なドキュメント標準間の遷移に使用する標準データ・モデルを表します)。
- BPELプロセス・サービス・コンポーネントが発注を受信し、必要なビジネス・プロセスを編成します。必要に応じて、ヒューマン・タスク、ビジネス・ルールおよびエラー処理を起動できます。
- メディエータ・サービス・コンポーネントが発注を受信し、検証、コード変換を実行し、標準をターゲットの発注に変換して、ドキュメントをルーティングします。
- Oracle B2B
が発注を受信し、パートナの識別、アグリーメントの識別、発注の検証、発注のEDIへの変換、EDIエンベロープの生成、確認の生成および外部取引パートナとの発注の安全な交換の管理を実施します。