ヘッダーをスキップ
Oracle Fusion Middleware Oracle Portalユーザーズ・ガイド
11gリリース1(11.1.1)
B61383-01
  ドキュメント・ライブラリへ
ライブラリ
製品リストへ
製品
目次
目次
索引
索引

戻る
戻る
 
次へ
次へ
 

4.5 ページ・グループのページ・デフォルトの設定

ページ・グループ・プロパティには、ページ・グループに関連付けられたページのデフォルト情報を設定するための多くのオプションがあります。たとえば、すべてのページのデフォルト・スタイルの選択、デフォルト・ナビゲーション・ページ(バナー)の指定、またはすべての関連ページに適用されるテンプレートの選択を行うことが可能です。この項では、これらを含むページ・グループのデフォルト設定オプションについて説明します。内容は次のとおりです。

追加のページ・グループ構成タスクの詳細は、第5章「コンテンツ追加の準備」の次の項を参照してください。

4.5.1 ページのDOCTYPEの指定

使用しているHTMLまたはXHTMLのバージョンをすべてのページに指定することをお薦めします。ブラウザはこの情報を使用してページの内容を想定できるため、ページの表示時間を短縮できます。

HTMLまたはXHTMLのバージョンを指定するには、次のようにページ先頭のコードにDOCTYPE宣言を組み込みます。

<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/loose.dtd">

DOCTYPEの例を次に示します。

  • HTML 4.01 Compatibility mode

  • HTML 4.01 Transitional

  • HTML 4.01 Strict

  • XHTML 1.0 Transitional

  • XHTML 1.0 Strict

グローバルDOCTYPE設定を指定すると、Portal内のすべてのページで使用するDOCTYPEを指定できます。この方法の詳細は、Oracle Fusion Middleware管理者ガイド for Oracle Portalを参照してください。Portal管理者が許可する場合は、指定したページ・グループのすべてのページで別のDOCTYPEを使用して、この設定をページ・グループ・レベルで上書きすることができます。


注意:

DOCTYPEの指定は、生成されるHTMLには影響せず、HTMLの先頭のDOCTYPE宣言のみに影響します。

DOCTYPEとしてStrict(HTML Strictなど)を選択すると、Strict DOCTYPEの使用時に禁止されるHTMLがあるため、一部のポートレット・リフレッシュ機能が影響を受けます。具体的には次のようになります。

  • ページを編集するときに、ページ・アセンブリ・タイムアウト・オプションが表示されません。

  • ポートレット・リフレッシュでは部分的なページ・リフレッシュが使用されません。かわりに、ページ全体がリフレッシュされます。

また、イメージ位置のオプションとしてmiddleを選択すると、そのHTMLはStrictとして有効になりません。このケースではCSS属性ではなくalign属性を使用する必要がありますが、align属性がStrictのガイドラインに準拠しないためです。

ページ・グループのページにDOCTYPEを指定するには、次のようにします。

  1. Oracle Portalにログインします。

  2. 「構築」タブをクリックして、前面に表示します。

  3. 「ページ・グループ」ポートレットの「作業場所」ドロップダウン・リストで、関連するページ・グループを選択します。

    デフォルトでは、「ページ・グループ」ポートレットは「Portalビルダー」ページの「構築」タブにあります。

  4. 「構成」リンクをクリックします。

  5. 必要に応じて、「メイン」タブをクリックして前面に表示します。

  6. 「ページDOCTYPE」セクションで、「このページ・グループの特定のDOCTYPEを選択してください」を選択します。

  7. 使用するDOCTYPEを選択します。

  8. 「OK」をクリックします。

4.5.2 新規作成ページの継承規則の指定

ページが作成されると、ページ・グループのデフォルト、親ページ、または基となるPortalテンプレートのいずれかからデフォルト・プロパティ設定がそのページに継承されます。継承は、ページの作成時に選択された次のオプションに基づきます。

  • テンプレート <template name> からアクセス設定を継承

    このオプションは、ページがPortalテンプレートに基づいており、テンプレートの設定でページが独自のアクセス設定を使用できる場合にのみ有効です。

    このオプションを選択すると、ページの基となっているテンプレートの設定と同じアクセス制御設定がページで使用されます。テンプレートのアクセス制御設定が変更されると、そのテンプレートに基づいて同じアクセス設定を使用しているすべてのページにその変更が反映されます(図4-2)。

    このオプションが選択されている場合、ページの「アクセス・プロパティ」および「アクセス権限の付与」セクションは表示されません。

    図4-2 Portalテンプレートからアクセス設定を継承する新規作成ページ

    Portalテンプレートからの継承
    「図4-2 Portalテンプレートからアクセス設定を継承する新規作成ページ」の説明

  • 親ページ・プロパティをコピーして、ページを作成します

    このオプションを選択すると、新規作成されるサブページのデフォルト設定として親ページのプロパティ設定が使用されます。デフォルト・プロパティ設定が親ページから新規ページに継承される場合、ページが作成されるたびに、前に作成されたページからデフォルト・プロパティ設定が継承されます(図4-3)。

    図4-3 親ページからプロパティを継承する新規作成ページ

    親ページからのプロパティの継承
    「図4-3 親ページからプロパティを継承する新規作成ページ」の説明

  • ページの作成時にデフォルト・プロパティを使用

    このオプションを選択すると、新規作成されるすべてのページにページ・グループのデフォルト設定が使用されます。新規作成されるすべてのページでは、親ページのプロパティ設定と異なっているかどうかにかかわらず、独自のデフォルト設定としてページ・グループの設定が使用されます(図4-4)。

    図4-4 ページ・グループからプロパティを継承する新規作成ページ

    親ページ・グループからの権限の継承
    「図4-4 ページ・グループからプロパティを継承する新規作成ページ」の説明

次の各プロパティは、ページ・デフォルトとして親から継承されます。これらの親ページ・プロパティの変更は、アクセス・ルールで継承するよう設定されていないかぎり、サブページの作成後、そのサブページに継承されません。

  • ページ・タイプ

  • ページ・キャッシュ・オプション

  • Portalテンプレート

  • HTMLページ・スキン

  • スタイル

  • ポートレット設定

  • アイテム・バージョニングのレベル

  • 連絡先の電子メール

  • カテゴリ

  • キーワード

  • 承認プロセス

  • パラメータ

  • バナーに使用されるナビゲーション・ページ

    これは、デフォルトで親ページの最初のナビゲーション・ページ・ポートレットに設定されます。親ページに他のナビゲーション・ページ・ポートレットが含まれる場合、それらも新規サブページに継承されます。

  • アクセス設定

    これには、「パブリック・ユーザーにページを表示」および「アイテム・レベルのセキュリティを有効にする」の各設定と、アクセス制御リスト(ユーザーおよびグループと、それらに関連付けられた権限のリスト)が含まれます。

    「パブリック・ユーザーにページを表示」オプション設定付きのページは、Oracle Ultra Searchでデータ収集可能なデータソースになります。Portal検索機能の構成の詳細は、Oracle Fusion Middleware管理者ガイド for Oracle Portalも参照してください。


注意:

新規ページが作成されると、「デフォルトのWebDAVタイプ」プロパティの設定は、常に「親ページから継承する」にリセットされます。これにより、親ページの変更は、すべて自動的に子ページ(サブページ)に継承されます。

プロパティ設定が親ページからコピーされる場合、すべてのサブページは、「同じPortalテンプレートを親ページとして使用する」に設定されます。親ページでアイテムにPortalテンプレートが使用されている場合、サブページでもアイテムに同じPortalテンプレートが使用されます。サブページが「同じPortalテンプレートを親ページとして使用する」に設定されているかぎり、アイテム設定のための親のPortalテンプレートに対する追加の変更は、サブページに継承されます。


新規作成ページの継承規則を指定するには、次のようにします。

  1. Oracle Portalにログインします。

  2. 「構築」タブをクリックして、前面に表示します。

  3. 「ページ・グループ」ポートレットの「作業場所」ドロップダウン・リストで、関連するページ・グループを選択します。

    デフォルトでは、「ページ・グループ」ポートレットは「Portalビルダー」ページの「構築」タブにあります。

  4. 「構成」リンクをクリックします。

  5. 「構成」タブをクリックして、前面に表示します。

  6. 「ページのデフォルト」セクションの「編集」リンクをクリックします。

  7. 「ページのデフォルト」ヘッダーの下で、ページ・グループの継承規則を選択します。

    次の中から選択します。

    • テンプレート <template_name> からアクセス設定を継承: このオプションは、ページがページ用のPortalテンプレートに基づいており、テンプレート独自のルール以外のアクセス・ルールが許可されている場合に使用できます。このオプションを選択すると、Portalテンプレートと同じアクセス・ルールがページで使用されます。このオプションが選択されている場合、テンプレートのアクセス・ルールの変更は、ページに影響します。

    • 親ページ・プロパティをコピーして、ページを作成します: このオプションを選択すると、新規作成される子ページのデフォルト設定として親ページのプロパティ設定が使用されます。関連プロパティは、このセクションの初めにリストされています。

    • ページの作成時にデフォルト・プロパティを使用: このオプションを選択すると、新規作成されるすべてのページにページ・グループのデフォルト設定が使用されます。新規作成されるすべての子ページでは、親ページのプロパティ設定と異なっているかどうかにかかわらず、独自のデフォルト設定としてページ・グループの設定が使用されます。

  8. 「OK」をクリックします。

ページの作成方法の詳細は、第6章「ページの作成」を参照してください。

4.5.3 ページ・グループのデフォルト・スタイルの選択

ページを作成する場合、スタイルを選択してページで使用する色とフォントを定義できます。この選択を簡略化して、ページ・グループ内のページに対して優先的に使用されるスタイルを特定するために、デフォルト・スタイルを決めることができます。デフォルト・スタイルとして、「<なし>」を選択することも可能です。

継承規則で、ページ・グループからの継承を指定している場合(4.5.2項を参照)、ページ・グループ用に選択したデフォルト・スタイルが、新規ページ作成時のデフォルト・スタイルになります。つまり、デフォルトの選択オプションとして、ページ作成時に「スタイル」ドロップダウン・リストに表示されます。ユーザーがページ作成時に明示的にスタイルを選択しない場合、デフォルト・スタイルが使用されます。

選択したスタイルが削除されると、そのスタイルを使用していたすべてのページおよびアイテム・リージョンは、ページ・グループのデフォルト・スタイルに戻ります。ページ・グループのデフォルト・スタイルが「<なし>」の場合、すべてのページおよびリージョンは、システムのデフォルト・スタイルに戻ります。


注意:

デフォルト・スタイルが使用されるタイミングは、階層構造によって制御されます。デフォルト・スタイルの適用方法の概要は、11.8項「スタイルの適用」を参照してください。

ページ・グループのデフォルト・スタイルを選択するには、次のようにします。

  1. Oracle Portalにログインします。

  2. 「構築」タブをクリックして、前面に表示します。

  3. 「ページ・グループ」ポートレットの「作業場所」ドロップダウン・リストで、デフォルト・スタイルを指定するページ・グループを選択します。

    デフォルトでは、「ページ・グループ」ポートレットは「Portalビルダー」ページの「構築」タブにあります。

  4. 「構成」リンクをクリックします。

  5. 「構成」タブをクリックして、前面に表示します。

  6. 「ページのデフォルト」セクションで、「編集」リンクをクリックします。

  7. 「デフォルト・スタイル」リストで、ページ・グループのデフォルト・スタイルを選択します。

    このリストには、対象のページ・グループおよび「共有オブジェクト」ページ・グループのパブリック・スタイルがすべて含まれています。

  8. 「OK」をクリックして「構成」タブに戻ります。

  9. 「閉じる」をクリックします。

新規ページのページ・プロパティを親ページから継承するオプションがページ・グループで有効の場合、デフォルト・スタイルは無視されます。新規ページのスタイルは、親ページから自動的に継承されるためです。詳細は、4.5.2項「新規作成ページの継承規則の指定」を参照してください。

スタイルの作成方法の詳細は、第11章「色とフォントに関する作業」を参照してください。

4.5.4 ページ・グループのデフォルト・ナビゲーション・ページの選択

ナビゲーション・ページは、ページ・グループ内の特殊なページであり、ページ・ポートレットとして他のページやPortalテンプレートに追加されます。通常は、ナビゲーション・ページにより、ユーザー・インタフェースに標準的なナビゲーション機能(ナビゲーション・バーやバナーなど)が提供されます。これらのページには、Portal内でのナビゲーションを可能にする1つ以上のナビゲーション・アイテム・タイプが含まれるのが普通です。

ページを作成する場合、ナビゲーション・ページを選択して、ページ上部のリージョンにバナーとして表示できます。この選択を簡略化して、ページ・グループ内のページに対して優先的に使用されるナビゲーション・ページを特定するために、デフォルト・ナビゲーション・ページを決めることができます。デフォルト・ナビゲーション・ページとして、「<なし>」を選択することも可能です。継承規則で、ページ・グループからの継承を指定している場合(4.5.2項を参照)、ここでの選択内容が新規ページ作成時のデフォルトの選択になります。つまり、デフォルトの選択オプションとして、ページ作成時に「バナー用のナビゲーション・ページ」ドロップダウン・リストに表示されます。ユーザーがページ作成時に明示的にナビゲーション・ページを選択しない場合、デフォルト・ナビゲーション・ページが使用されます。

デフォルト・ナビゲーション・ページは、ページ幅全体を占めるリージョンに追加されるため、ここで選択するナビゲーション・ページが、横幅のある水平なリージョンに適していることを確認してください。

ページ・グループのデフォルト・ナビゲーション・ページを選択するには、次のようにします。

  1. Oracle Portalにログインします。

  2. 「構築」タブをクリックして、前面に表示します。

  3. 「ページ・グループ」ポートレットの「作業場所」ドロップダウン・リストで、ページ・グループを選択します。

    デフォルトでは、「ページ・グループ」ポートレットは「Portalビルダー」ページの「構築」タブにあります。

  4. 「構成」リンクをクリックします。

  5. 「構成」タブをクリックして、前面に表示します。

  6. 「ページのデフォルト」セクションで、「編集」リンクをクリックします。

  7. 「デフォルト・ナビゲーション・ページ」リストで、ページ・グループのデフォルト・ナビゲーション・ページを選択します。

    このリストには、このページ・グループと「共有オブジェクト」ページ・グループでポートレットとして公開されているすべてのナビゲーション・ページが含まれます。

  8. 「OK」をクリックして「構成」タブに戻ります。

  9. 「閉じる」をクリックしてナビゲータに戻ります。

親ページのプロパティを継承するオプションがページ・グループで有効の場合、デフォルト・ナビゲーション・ページは無視されます。新規ページのナビゲーション・ページ設定は、親ページから自動的に継承されるためです。詳細は、4.5.2項「新規作成ページの継承規則の指定」を参照してください。

ナビゲーション・ページの作成方法の詳細は、第13章「ポータルのナビゲーションの設計」を参照してください。

4.5.5 ページ・グループのデフォルト・テンプレートまたはページ・スキンの選択

ページを作成する場合、PortalテンプレートまたはHTMLページ・スキンを選択してページのレイアウトとルック・アンド・フィールを定義します。この選択を簡略化して、ページ・グループ内のページに対して優先的に使用されるテンプレート・オプションを特定するために、ページ・グループ用のデフォルトのPortalテンプレートまたはページ・スキンを選択できます。または、「テンプレートを使用しない」を選択して、デフォルトを指定しないことも可能です。ページ・グループのデフォルトに選択したオプションは、ページ作成時の初期設定になります。


注意:

ここで選択するデフォルト・テンプレートは、ナビゲーション・ページには適用されません。ナビゲーション・ページのテンプレートは、個別に選択する必要があります。

Oracle Portalで使用可能なテンプレート・タイプの説明は、12.1項「Oracle Portalにおけるテンプレートの概要」を参照してください。

ページ・グループのデフォルト・テンプレート・オプションを選択するには、次のようにします。

  1. Oracle Portalにログインします。

  2. 「構築」タブをクリックして、前面に表示します。

  3. 「ページ・グループ」ポートレットの「作業場所」ドロップダウン・リストで、ページ・グループを選択します。

    デフォルトでは、「ページ・グループ」ポートレットは「Portalビルダー」ページの「構築」タブにあります。

  4. 「構成」リンクをクリックします。

  5. 「構成」タブをクリックして、前面に表示します。

  6. 「ページのデフォルト」セクションで、「編集」リンクをクリックします。

  7. 「デフォルトのテンプレート」セクションで、次の中からページ・グループのデフォルト・テンプレート・オプションを選択します。

    • テンプレートを使用しない: ページ・グループのデフォルト・テンプレートまたはページ・スキンを指定しない場合、このオプションを選択します。

    • HTMLページ・スキンを使用: ページ・グループのデフォルトとして使用するHTMLページ・スキンを指定する場合、このオプションを選択します。次に、使用可能なページ・スキンのリストからページ・スキンを選択します。「プレビュー」ボタンをクリックすると、ページ・スキンの使用時にどのように表示されるかを参照できます。

      リストには、現在選択されているページ・グループと「共有オブジェクト」ページ・グループが所有するHTMLページ・スキンが表示されます。

    • Portalテンプレートを使用: ページ・グループのデフォルトとして使用するPortalテンプレートを指定する場合、このオプションを選択します。次に、使用可能なテンプレートのリストからテンプレートを選択します。

      このリストには、このページ・グループと「共有オブジェクト」ページ・グループのパブリック・テンプレートが表示されます。テンプレートをパブリックに設定するには、対応する表示設定の「このページ・グループ内で使用可能にする」を選択する必要があります。


    注意:

    ページ・グループと「共有オブジェクト」ページ・グループの両方に同じ名前のテンプレートが含まれる場合、選択リストのテンプレート名にページ・グループ名が追加されます。たとえば、<template_name> (page_group_name)となります。これは、選択リストでテンプレートを識別するのに便利です。

  8. 「OK」をクリックして「構成」タブに戻ります。

  9. 「閉じる」をクリックします。

親ページのプロパティを継承するオプションがページ・グループで有効の場合、デフォルト・テンプレート選択は無視されます。4.5.2項「新規作成ページの継承規則の指定」を参照してください。

テンプレートおよびページ・スキンの作成方法の詳細は、第12章「標準ルック・アンド・フィールの指定」を参照してください。

4.5.6 ページ・グループのタブ・ナビゲーション動作の指定

ページ・グループ・プロパティには、タブ・ナビゲーション動作(タブ永続性)を指定するコントロールが含まれます。タブ永続性により、ユーザーは、最後に参照したタブに戻ることができます。各ユーザーの情報は、ユーザー・セッション全体で(ログオンからログオフまで)保持されます。

たとえば、同じレベルの同じページにTab1とTab2という2つのタブがあるとします。Tab2には、SubtabAとSubtabBという2つのサブタブがあります。あるユーザーが、Tab2のSubtabBに移動し、次にTab1へと移動してから、Tab2に戻るとします。

  • タブ永続性が有効の場合、ユーザーがTab2に戻ると、SubtabBが選択されたままの状態で、ページURLにはTab2:SubtabBと表示されます。

  • タブ永続性が無効の場合(デフォルト)、ユーザーがTab2をクリックすると、1番目のサブタブであるSubtabAが選択され、ページURLにはTab2と表示されます。

サブタブがない場合も同じ原則が適用されます。たとえば、ユーザーがTab2に移動し、一度そのページを離れてから再び戻った場合、タブ永続性が有効の場合はTab2に戻り、タブ永続性が無効の場合はTab1に戻ります。

タブ永続性を無効のままとする方が、パフォーマンス的には有利です。ほとんどのページ・グループでは、この設定はデフォルトで無効です。ただし、「Portal設計時ページ」ページ・グループは例外です。デフォルトで有効になっています。このページ・グループには、Portalビルダーが含まれます。

ページ・グループのタブ永続性規則を指定するには、次のようにします。

  1. Oracle Portalにログインします。

  2. 「構築」タブをクリックして、前面に表示します。

  3. 「ページ・グループ」ポートレットの「作業場所」ドロップダウン・リストで、ページ・グループを選択します。

    デフォルトでは、「ページ・グループ」ポートレットは「Portalビルダー」ページの「構築」タブにあります。

  4. 「構成」リンクをクリックします。

  5. 必要に応じて、「メイン」タブをクリックして前面に表示します。

  6. 「ページ・プロパティ」セクションで、「ページのタブ永続性を許可する」チェック・ボックスに移動します。

    • ユーザー・セッション中にタブ・ナビゲーション情報を保持するには(タブ永続性)、このチェック・ボックスを選択します。

    • タブ永続性を無効にするには、このチェック・ボックスを選択解除します。

  7. 「OK」をクリックします。

4.5.7 ページ・グループのURLリライト規則の定義

ページ・グループのURLリライト規則は、Oracle HTTP Serverで設定されたリライト規則と連携して動作します。これにより、ユーザーが特定のオブジェクトにどのようにアクセスするかにかかわらず、常にそのオブジェクトの同じURLが表示されます。

ページ・グループのリライト規則を使用して、ページ・グループ内のURLのリライト規則を指定します。この設定は、Oracle HTTP Serverで作成されたリライト規則とともに動作します。Oracle HTTP Serverのリライト規則では、Portalへの最初のアクセスで使用されるURLの表示を制御します。このページで作成するリライト規則では、それ以降のPortal内の移動で使用されるURLの表示を制御します。この機能により、ユーザーがPortalにアクセスし、その後その内部で移動する際に使用されるPortal URLの表示に一貫性を持たせることができます。

ページ・グループのリライト規則は、Oracle HTTP Serverで設定されるリライト規則とともに作成する必要があります。ページ・グループのリライト規則では、URLの同じ要素を置き換えますが、その置換え方は逆になります。たとえば、中間層のリライト規則で/mycompany//host/portal/dad/で置き換えている場合、ページ・グループ用に作成するリライト規則では、この逆を行う必要があります。つまり、/host/portal/dad//mycompany/で置き換えます。

この項では、Oracle HTTP Serverおよびページ・グループ・プロパティのリライト規則を設定する方法について、基本的な情報を提供します。Oracle HTTP Serverでリライト規則を設定する方法の詳細は、次のURLにあるOracle Fusion Middleware管理者ガイド for Oracle HTTP Servermod_rewriteに関する項を参照してください。

Oracle HTTP Serverのリライト規則を設定するには、次のファイルに移動します。

ORACLE_INSTANCE/config/OHS/ohs1/httpd.conf

規則をファイルの最後に追加します。たとえば、次のように指定します。

RewriteRule ^/mycompany/(.*)$/portal/page/mycompany_dad/mycompany_pgrp/$1 [PT]

Oracle HTTP Serverのリライト規則は、ユーザーが次のURLをブラウザに入力するか、別のドキュメントにリンクとして含めた場合に適用されるよう設定できます。

http://mymachine.mycompany.com:5000/mycompany/page1

このURLは、次のようにページの実際のURLに変換されます。

http://mymachine.mycompany.com:5000/portal/page/mycompany_dad/mycompany_pgrp/page1

PortalのすべてのURLと中間層のリライト規則によって制御されるURLの一貫性を保つには、ページ・グループのリライト規則オプションに移動し、次の検索パターンを入力します。

/portal/page/mycompany_dad/mycompany_pgrp/

次に、置換パターンを入力します。

/mycompany/

これで、ブラウザのアドレス・バーに表示されるURLは、次のように中間層のリライト規則で処理されるURLと同じになります。

http://mymachine.mycompany.com:5000/mycompany/page1

ページ・グループのURLリライト規則を指定するには、次のようにします。

  1. Oracle Portalにログインします。

  2. 「構築」タブをクリックして、前面に表示します。

  3. 「ページ・グループ」ポートレットの「作業場所」ドロップダウン・リストで、ページ・グループを選択します。

    デフォルトでは、「ページ・グループ」ポートレットは「Portalビルダー」ページの「構築」タブにあります。

  4. 「構成」リンクをクリックします。

  5. 「構成」タブをクリックして、前面に表示します。

  6. 「URLリライト規則」セクションの「編集」リンクをクリックします。

  7. 「検索パターン」フィールドに、置き換えるページ・グループURLの一部を入力します。

    たとえば、次のようになります。

    /portal/page/mycompany_dad/mycompany_pgrp/
    
  8. 「置換パターン」フィールドに、検索パターンと置き換える文字列を入力します。

    たとえば、次のようになります。

    /mycompany/
    
  9. 「OK」をクリックして変更内容を保存し、「構成」タブに戻ります。

  10. 「閉じる」をクリックします。

4.5.8 ページ・グループのパラメータおよびイベントの有効化と無効化

パラメータは、ページとポートレット間で渡される値です。パラメータには、次の2種類があります。

  • ページ・パラメータ

    • ページは、パラメータ値を受け取り、格納できます。

  • ポートレット・パラメータ

    ポートレットは、次のことが可能です。

    • ページ・パラメータ値の読取り

    • イベントに応じたページ・パラメータの更新

    • 別のポートレットからのパラメータ値の読取り(Application Programming Interface(API)を使用)

イベントは、ポートレット開発者によって定義されたユーザー操作です。ユーザー操作には、Webページ上のリンク、ボタン、またはその他のコントロールのクリックなどが含まれます。ページ設計者は、イベントを使用して、現在のページを再ロードするか、別のページをロードするよう指定できます。オプションで、その新しくロードしたページにパラメータを渡すことも可能です。ポートレットのイベントは、provider.xmlファイルに指定します。

パラメータとイベントの詳細は、第22章「パラメータとイベントの使用」を参照してください。

ページ・グループの作成時に、パラメータとイベントはデフォルトで有効になります。パラメータとイベントが有効の場合、ページ設計者は、選択したページ・グループのページにパラメータを追加することや、ページ・グループのページに配置されたポートレットに関連するポートレット・パラメータおよびイベントを使用することができます。無効の場合、パラメータとイベントの使用は許可されないため、パラメータとイベントに関連するタブやフィールドは、ユーザー・インタフェースに表示されません。

ページ・グループでパラメータとイベントを有効または無効にするには、次のようにします。

  1. Oracle Portalにログインします。

  2. 「構築」タブをクリックして、前面に表示します。

  3. 「ページ・グループ」ポートレットの「作業場所」ドロップダウン・リストで、ページ・グループを選択します。

    デフォルトでは、「ページ・グループ」ポートレットは「Portalビルダー」ページの「構築」タブにあります。

  4. 「構成」リンクをクリックします。

  5. 「構成」タブをクリックして、前面に表示します。

  6. 「パラメータとイベント」セクションで、「編集」リンクをクリックします。

  7. 表示されるページで、次のオプションを選択します。

    • 現在のページ・グループでパラメータとイベントの使用を有効化するには、「パラメータおよびイベントを有効にする」を選択します。

    • 現在のページ・グループでパラメータとイベントの使用を無効化するには、「パラメータおよびイベントを有効にする」を選択解除します。

  8. 「OK」をクリックして「構成」タブに戻ります。

  9. 「閉じる」をクリックします。

4.5.9 ページ・グループへのJavaServer Pagesアクセスの有効化

Portal内でJavaServer Pages(JSP)をより有効に使用するため、JSPにポートレットを追加できます。JSPにポートレットを追加するには、まずJSPのページ・グループに対するJSPアクセスを有効化する必要があります。また、Oracle Portalポートレットを使用するには、ポートレットを外部に公開する必要があります。外部公開ポートレットは、ユーザーによるJSPへの追加を可能にするよう明示的に設定されたポートレットです。このポートレットは、外部に公開するときに指定した名前で参照します。外部公開ポートレットは、<portal:showPortlet>などのJSPタグを使用して参照します。

この項では、ページ・グループへのJSPアクセスを有効化し、ポートレットを外部に公開する方法について説明します。この項の内容は、次のとおりです。

Oracle Technology Networkの追加情報

JSPにポートレットを追加する方法(Oracle JSPタグの使用方法を含む)の詳細は、次のURLにあるOracle Technology Networkの『Integrating Java Server Pages with Oracle Portal』を参照してください。

http://www.oracle.com/technology/products/ias/portal/pdf/pd_jsps_10g.pdf

4.5.9.1 JSPアクセスの有効化

ページ・グループへのJavaServer Pagesアクセスを有効化するには、次のようにします。

  1. Oracle Portalにログインします。

  2. 「構築」タブをクリックして、前面に表示します。

  3. 「ページ・グループ」ポートレットの「作業場所」ドロップダウン・リストで、ページ・グループを選択します。

    デフォルトでは、「ページ・グループ」ポートレットは「Portalビルダー」ページの「構築」タブにあります。

  4. 「構成」リンクをクリックします。

  5. 「構成」タブをクリックして、前面に表示します。

  6. 「JSPアクセス」セクションで、「編集」リンクをクリックします。

  7. 「外部アクセスを許可」チェック・ボックスを選択します。

    この操作は、内部および外部JSPの両方で必須です。

  8. 「アクセス・キー」フィールドに、ページ・グループとJSP間のセキュリティを確保するためのテキスト文字列を入力します。

    アクセス・キーには、最大200文字までの英数字(A〜Z、a〜z、0〜9)を指定できます。空白、アンダースコア(_)、またはその他の特殊文字は使用できません。

    アクセス・キーは、内部および外部JSPの両方に必要です。

    外部JSPでページ・グループにアクセスするには、外部JSPのサポート用として作成する構成ファイルにこのキーを指定する必要があります。JSPの実行時に、外部公開ポートレットが含まれていると、構成ファイルのアクセス・キーがページ・グループのアクセス・キーと比較されます。キーが一致すると、ポートレットが表示されます。

  9. 「OK」をクリックして「構成」タブに戻ります。

  10. 「閉じる」をクリックします。

4.5.9.2 ポートレットの外部への公開

ポートレットを外部に公開するには、まずページ・グループでJSPアクセスを有効化する必要があります。ポートレットを外部に公開する前に、前項に記載された一連の手順を実行してください。

ポートレットを外部に公開するには、次のようにします。

  1. Oracle Portalにログインします。

  2. 「構築」タブをクリックして、前面に表示します。

  3. 「ページ・グループ」ポートレットの「作業場所」ドロップダウン・リストで、ページ・グループを選択します。

    デフォルトでは、「ページ・グループ」ポートレットは「Portalビルダー」ページの「構築」タブにあります。

  4. 選択したページ・グループの横の「ブラウズ」リンクをクリックします。

    Portalナビゲータが表示されます。

  5. 「外部公開ポートレット」リンクをクリックします。

    このリンクが表示されない場合、ページ・グループへのJSPアクセスが有効化されていない可能性があります。詳細は、4.5.9.1項「JSPアクセスの有効化」を参照してください。

  6. 「新規作成」の横の「外部公開ポートレット」リンクをクリックします。

  7. 表示されるページで、「ポートレット名」フィールドにポートレットの名前を入力します。

    この名前は、表示するポートレットを識別するためにJSP内で使用されます。入力する名前は、ページ・グループ内で一意である必要があり、最大200文字まで指定できます。名前は、アルファベット(A〜Z、a〜z)で始まる必要があり、英数字(A〜Z、a〜z、0〜9)とアンダースコア(_)のみ使用できます。空白やその他の特殊文字は使用できません。

  8. 「ポートレットの選択」アイコンをクリックし、JSPで使用するポートレットを選択します。

    「ポートレットの選択」アイコンをクリックすると、ポートレット・リポジトリに移動します。リポジトリ階層をドリルダウンして、使用するポートレットを検索できます。リストされているポートレットをクリックしたら、作業は終了です。選択したポートレットは、JSPで使用するために公開され、画面はPortalナビゲータに戻ります。

  9. 「OK」をクリックします。

4.5.9.3 追加のJSP情報

Oracle Portalで使用するために、次の2つのタイプのJSPを作成できます。

  • 内部JSP: Oracle Portalの内部で作成されるJSPです。内部JSPは設定が簡単で管理も容易です。これは、標準ページ・ウィザードを使用して作成します。内部JSPは、Oracle Portalシステムに自動的に格納され、Oracle Portalによって管理および保護されます。詳細は、6.6項「JavaServer Pages(JSP)の作成」を参照してください。

  • 外部JSP: テキスト・エディタやその他の外部ツールの使用によりOracle Portalの外部で作成されるJSPです。外部JSPは、Oracle Portalの外部に格納されます。Oracle Portalは、外部JSPに対してファイル管理またはセキュリティ機能を提供しません。Oracle Portalで外部JSPを承認し、ページ・グループで表示する場合、追加の要件があります。構成ファイルを作成してOracle Portal環境にインストールし、サーバー設定を変更して外部JSPにOracle Portalへのログインを許可する必要があります。詳細は、Oracle Fusion Middleware管理者ガイド for Oracle Portalを参照してください。

一般的には、内部JSPの方が簡単に作成および使用できます。外部JSPの方が柔軟性があり、修正が簡単で、内部JSPよりもかなり高速に動作します。

外部JSPと内部JSPのどちらを使用する場合でも、JSPはページ・グループに関連付けられている必要があります。また、そのページ・グループでは、JSPアクセスが有効化されている必要があります。