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Oracle® Fusion Middleware Oracle Portal管理者ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B61385-02
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D wwv_context APIの使用

wwv_contextパッケージには、Oracle Portalで使用するOracle Text索引を作成および管理するプロシージャが含まれています。この付録では、このパッケージの内容について次の項で説明します。


注意:

Oracle Text索引と、そのOracle Portalでの使用方法の詳細は、第9章「Oracle Portalの検索機能の構成」を参照してください。

D.1 プロシージャ

wwv_contextパッケージには、次のプロシージャが含まれています。

add_attribute_section

commit_sync

create_index

create_missing_indexes

create_prefs

createindex

drop_all_indexes

drop_index

drop_invalid_indexes

drop_prefs

dropindex

optimize

set_parallel_degree

set_sync_memory

set_use_doc_index

set_use_url_index

同期

touch_index(p_indexes wwsbr_array)

touch_index

update_index_prefs

D.1.1 add_attribute_section

procedure add_attribute_section(
    p_attributeid     in number,
    p_attributesiteid in number
) 

アイテムおよびページ索引で使用されるセクション・グループに、新しいセクションを追加します。このセクション・グループは1つの属性と対応します。これによって、索引のメタデータのみが変更され、索引データそのものは変更されません。新しいセクションは検索できますが、索引そのものは変更されません。

索引は、存在する場合のみ変更されます。つまり索引が存在しない場合は、このプロシージャでは何も処理しません。

パラメータ

p_attributeId: 追加する属性セクションのID

p_attributeSiteId: 追加する属性セクションのサイトID

D.1.2 commit_sync

procedure commit_sync(
    p_index       in varchar2
    p_commit_sync in boolean
)

(Oracle Database 10g以降)ポータルへのデータのコミット直後にOracle Text索引を同期化するか、またはwwv_context.syncを使用して手動で同期化する必要があるかを指定します(「sync」を参照)。

索引を手動で同期化する場合、またはデータベースがOracle Database 10gより前の場合は、wwv_context.syncを直接実行するか、一定の間隔でwwv_context.syncをコールするジョブを作成できます。wwv_context.syncは、commit_syncがtrueに設定されている索引を無視します。第9.3.5.4項「索引の同期化のスケジューリング」も参照してください。


注意:

commit_syncプロパティは、バージョンがOracle Database 10g以降のデータベースでのみ使用可能です。それより前のバージョンでは、Oracle Text索引を手動で同期化するか、同期化スケジュール(特定の日付と時刻)に従って同期化します。第9.3.5.1項「Oracle Text索引の同期化」も参照してください。

パラメータ

p_index: 索引の名前。索引名の定数のいずれか1つを指定します。

p_commit_sync: コミット直後に索引を同期化するかを指定します。ポータルでデータがコミットされるたびに自動的に索引を同期化する場合は、commit_synctrueに設定します。wwv_context.syncを使用して索引を手動で同期化する場合は、commit_syncfalseに設定します。

例外

INVALID_INDEX: 索引の名前が認識されませんでした。

D.1.3 create_index

procedure create_index(
    p_index in varchar2
) 

特定のOracle Text索引を作成します。第9.3.3項「Oracle Text索引」も参照してください。

このプロシージャはトラブルシューティングの目的でのみ使用します。特に問題が発生していない状況では、create_missing_indexesを使用して、不足しているすべての索引を作成するか、またはcreateindexを使用して無効な索引を削除し、プリファレンスおよび不足している索引を再作成します。

パラメータ

p_index: 作成する索引の名前。索引名の定数のいずれか1つを指定します。

例外

INVALID_INDEX: 索引の名前が認識されませんでした。

D.1.4 create_missing_indexes

procedure create_missing_indexes(
    p_indexes out wwsbr_array
) 

不足しているOracle Text索引をすべて作成します。ビューctx_user_indexesに基づいて存在している索引は、存在しているとみなされます。

このプロシージャは、既存の索引が有効かどうかは調べません。有効でない部分がある索引を削除するには、プロシージャdrop_invalid_indexesを使用します。

このプロシージャは、空の索引を作成します。索引に値を移入するには、プロシージャtouch_index(p_indexes wwsbr_array)を使用して、対象の索引について索引の再作成が必要であることをマークし、その後に索引と同期化する必要があります。

Oracle Textのデータストアおよびフィルタのプリファレンスはすでに存在しているため、このプロシージャでは作成しません。プリファレンスがない場合に作成するには、プロシージャcreate_prefsを使用します。

パラメータ

p_indexes: 作成した索引のリストが含まれている配列を返します。

D.1.5 create_prefs

procedure create_prefs

データストアおよびフィルタのプリファレンスを作成します。両方ともOracle Text索引を作成するときに使用します。第9.3.3.2項「Oracle Text索引の設定」も参照してください。

このプロシージャは、レクサー・プリファレンスは作成しません。レクサー・プリファレンスを作成するには、ORACLE_HOME\portal\admin\plsql\wwsディレクトリに格納されているsbrimtlx.sqlスクリプトを使用します。第9.3.3.5項「多言語機能(マルチレクサー)」も参照してください。

Oracle Textの設定は、索引が作成される前に作成する必要があります。その後の設定に対する変更は、Oracle Text索引を削除して再作成しないと、有効になりません。

D.1.6 createindex

procedure createindex(
    p_language in  varchar2 default wwnls_api.nls_default_language,
    p_message  out varchar2
) 

Oracle Portalで使用するOracle Text索引を作成します。詳細は、第9.3.3項「Oracle Text索引」を参照してください。

この高水準プロシージャは、次のタスクを実行します。

  • 既存のプリファレンス・オブジェクトをすべて削除します。

  • 無効な索引をすべて削除します。

  • Oracle Textのプリファレンスを再作成します。

  • 不足している索引を作成します(最初は空)。

  • 新しい索引の場合は、索引付けが可能なすべてのOracle Portalコンテンツに、索引の再作成が必要であることをマークします。

  • 索引を同期化します(最初に値を移入し、次に索引を最適化します)。

このプロシージャは、次のものと同じように機能します。

wwv_context.drop_prefs;
wwv_context.drop_invalid_indexes;
wwv_context.create_prefs;
wwv_context.create_missing_indexes(l_indexes);
wwv_context.touch_index(l_indexes);
wwv_context.sync;
wwv_context.optimize;

D.1.7 drop_all_indexes

procedure drop_all_indexes

Oracle Portalで使用するOracle Text索引をすべて削除します。

このプロシージャは、Oracle Textのプリファレンスは削除しません。これを削除するには、プロシージャdrop_prefsを使用します。

D.1.8 drop_index

procedure drop_index(
    p_index in varchar2
) 

特定のOracle Text索引を削除します。このプロシージャでは、索引が存在するかどうかは検証しません。

パラメータ

p_index: 削除する索引の名前。索引名の定数のいずれか1つを指定します。

例外

INVALID_INDEX: 索引の名前が認識されませんでした。

D.1.9 drop_invalid_indexes

procedure drop_invalid_indexes

無効なOracle Text索引のみを削除します。有効なOracle Text索引は削除されません。

次のビューで次のstatus列がすべてVALIDに設定されている場合は、索引が有効であるとみなされます。

  • user_indexes.status

  • user_indexes.domidx_status

  • user_indexes.domidx_optstatus

  • ctx_user_indexes.idx_status

いずれかのstatus列が有効でない場合、または索引が両方のビューのエントリを持っていない場合は、その索引は無効とみなされて削除されます。詳細は、第9.3.8項「Oracle Text索引の状態の表示」を参照してください。

D.1.10 drop_prefs

procedure drop_prefs

Oracle Textのデータストアおよびフィルタのプリファレンスを削除します。第9.3.3.2項「Oracle Text索引の設定」も参照してください。

データストアおよびフィルタのプリファレンスは、Oracle Text索引を作成するときに使用します。このプロシージャは、スクリプトsbrimtlx.sqlを使用して作成されたレクサー・プリファレンスは削除しません。このスクリプトは、ORACLE_HOME\portal\admin\plsql\wwsディレクトリにあります。

D.1.11 dropindex

procedure dropindex(
    p_language in varchar2 default wwnls_api.nls_default_language,
    p_message  out varchar2
) 

Oracle Portalで使用される既存のOracle Text索引をすべて削除します。第9.3.3項「Oracle Text索引」も参照してください。

このプロシージャは、次のものと同じように機能します。

wwv_context.drop_prefs;
wwv_context.drop_all_indexes;

D.1.12 optimize

procedure optimize(
    p_optlevel in varchar2 default ctx_ddl.optlevel_full,
    p_maxtime  in number   default null,
    p_token    in varchar2 default null
) 

Oracle Portalで使用する既存のOracle Text索引をすべて最適化します。それぞれの索引は、Oracle Textプロシージャctx_ddl.optimize_index()をコールすることによって最適化されます。

このプロシージャのパラメータは、Oracle Textプロシージャctx_ddl.optimize_indexで必要なパラメータと同じです。

パラメータ

p_optlevel: 最適化のレベル。FULLFASTまたはTOKENのいずれかを指定します。

p_maxtime: Oracle Textが索引の最適化に費やす時間(分単位)。

p_token: 最適化するトークン(レベルTOKENで最適化を実行する場合)。

Oracle Technology Network (OTN)のサイト(http://www.oracle.com/technology/products/text/index.html)で、Oracle Textの参照ドキュメントも参照してください。

D.1.13 set_parallel_degree

procedure set_parallel_degree(
    p_index           in varchar2,
    p_parallel_degree in pls_integer
) 

プロシージャwwv_context.syncを使用して索引を同期化するときに使用する並列度を設定します(「sync」を参照)。マルチプロセッサ・コンピュータでは、同期化操作を同時に実行できます。複数のプロセッサを使用して同期化を実行すれば、特に大量のデータに対して索引を作成する場合に処理速度が向上します。

デフォルトの設定は1です。これは並列度が指定されていないことを示します。1より大きい値を指定するとパラレル同期が有効になります。並列度に、データベース・サーバーで使用可能なプロセッサの合計数より大きい値を指定すると、同期中に実現される並列度が要求した値よりも小さくなる場合があります。


注意:

コミット直後に索引を同期化する(get_commit_synctrueを返す)場合、この設定は無効になります。詳細は、「commit_sync」も参照してください。

OTNのサイト(http://www.oracle.com/technology/products/text/index.html)で、Oracle Textの参照ドキュメントも参照してください。

パラメータ

p_index: 索引の名前。索引名の定数のいずれか1つを指定します。

p_parallel_degree: 指定された索引を同期化するときに使用する並列度。

例外

INVALID_SETTING: p_parallel_degreeの書式または値が認識されませんでした。

INVALID_INDEX: 索引の名前が認識されませんでした。

INTERNAL_EXCEPTION: 予期しない内部エラーが発生しました。

D.1.14 set_sync_memory

procedure set_sync_memory(
    p_index  in varchar2,
    p_memory in varchar2
) 

プロシージャwwv_context.syncを使用して索引を同期化するときにOracle Textで使用する、実行時のメモリー量を指定します(「sync」を参照)。メモリー量は、バイト単位の値を入力するか、接尾辞にK、BまたはGを付加して、それぞれキロバイト、メガバイト、ギガバイトの値を表すこともできます。たとえば、値に10000と入力すると10000バイトを表し、10Kと入力すると10キロバイトを表します。

指定したメモリーがいっぱいになると、データはデータベースに書き込まれます。この状況が頻繁に発生すると、索引付けのパフォーマンスが低下し、Oracle Text索引はより断片化されます。索引の断片化は、ポータルでの検索の問合せ速度を低下させる可能性があります。メモリー量を小さく指定するとパフォーマンスに影響を与え、索引の断片化が増加しますが、実行時のメモリーが不足している場合などは有効です。

p_memoryNullに設定すると、デフォルトの索引メモリーの設定が使用されます。このデフォルト値は、Oracle Textの変更可能なシステム・パラメータDEFAULT_INDEX_MEMORYを使用して設定できます。別の値を指定する場合は、Oracle Textのシステム・パラメータMAX_INDEX_MEMORYよりも小さい値を指定する必要があります。

詳細は、OTNのサイト(http://www.oracle.com/technology/products/text/index.html)でOracle Textの参照ドキュメントを参照してください。


注意:

コミット直後に索引を同期化する(get_commit_synctrueを返す)場合、この設定は無効になります。詳細は、「commit_sync」も参照してください。

パラメータ

p_index: 索引の名前。索引名の定数のいずれか1つを指定します。

p_memory: この索引の同期化に使用するメモリーの最大量。

例外

INVALID_SETTING: p_memoryの書式または範囲が認識されませんでした。

INVALID_INDEX: 索引の名前が認識されませんでした。

INTERNAL_EXCEPTION: 予期しない内部エラーが発生しました。

D.1.15 set_use_doc_index

procedure set_use_doc_index(
p_value in boolean )

ドキュメント索引が必須であるかどうかを指定します。第9.3.7項「ドキュメント索引およびURL索引の作成の無効化」も参照してください。

セッション期間中、この情報に対するリクエストの繰返しを避けるため、この値はキャッシュされます。

パラメータ

p_value: trueまたはfalseのいずれかを指定します。trueに設定すると、ドキュメント索引が必須になります。

D.1.16 set_use_url_index

procedure set_use_url_index(
p_value in boolean )

URL索引が必須であるかどうかを指定します。詳細は、第9.3.7項「ドキュメント索引およびURL索引の作成の無効化」を参照してください。

セッション期間中、この情報に対するリクエストの繰返しを避けるため、この値はキャッシュされます。

パラメータ

p_value: trueまたはfalseのいずれかを指定します。trueに設定すると、URL索引が必須になります。

D.1.17 sync

procedure sync

Oracle Portalで使用するOracle Text索引をすべて同期化します。それぞれの索引は、Oracle Textプロシージャctx_ddl.sync_index()をコールすることによって同期化します。このプロシージャでは、前回の同期化の後で更新された行の索引をすべて再作成します。同期化が終了すると、新しく追加または更新したコンテンツを検索できるようになります。第9.3.5.1項「Oracle Text索引の同期化」も参照してください。

同期化する前に、保留状態のキューが、表wwsbr_url$の内容で更新されます。この表には、Oracle Portalに格納されているURL属性の値がすべて含まれています。URLの値が定数wwv_context_util.g_noindexの値と同じ場合は、このキューの行が削除されます。行には、元のURLがOracle Textによって索引付けされていなかったことを示すために、この値が設定されます。たとえば、https://またはjavascript:で始まるURLなどが該当します。

ctx_ddl.sync_indexの詳細は、OTNのサイト(http://www.oracle.com/technology/products/text/index.html)でOracle Textに関するドキュメントを参照してください。

D.1.18 touch_index(p_indexes wwsbr_array)

procedure touch_index(
    p_indexes in wwsbr_array
) 

1つ以上の索引のコンテンツにアクセスします。索引にアクセスすると、すべての索引コンテンツは同期化が必要とマークされます。詳細は、第9.3.5.6項「すべての索引のコンテンツの同期化」を参照してください。

索引のコンテンツがこの方法でマークされると、プロシージャsyncを使用して、マークされたコンテンツの索引を再作成します。

このプロシージャは、現行のサブスクライバのみでなく、複数の仮想プライベート・ポータルのサブスクライバ間で動作します。このプロシージャは、それぞれのサブスクライバに順に切り替えて、終了すると元のサブスクライバに戻ります。

パラメータ

p_indexes: アクセスする索引名が含まれている配列。索引名の定数を1つ以上指定します。

D.1.19 touch_index

procedure touch_index(
    p_index in varchar2 default null
) 

1つの索引またはすべての索引のコンテンツにアクセスします。このプロシージャは、指定された1つの索引にアクセスするのに便利です。また、このプロシージャは、NULL値を渡すことによってすべての索引にアクセスすることができます。第9.3.5.6項「すべての索引のコンテンツの同期化」も参照してください。

このプロシージャは前述のtouch_index(p_indexes wwsbr_array)をコールします。

パラメータ

p_index: アクセスする索引の名前。すべての索引にアクセスする場合はNULLを指定します。名前を指定する場合は、索引名の定数のいずれか1つを指定します。

詳細は、第D.1.18項「touch_index(p_indexes wwsbr_array)」を参照してください。

D.1.20 update_index_prefs

procedure update_index_prefs

現在のOracle Text索引データベース・プリファレンスを更新します。このプロシージャは、バージョンがOracle Database 10gより前のデータベースでのみ有効です。

索引の作成後にデータストア・プリファレンスを変更した場合、その変更内容は索引に自動で適用されません。このプロシージャを使用して、データストア・プリファレンスの変更をOracle Text索引に適用します。

索引が欠落している場合、それらの索引に操作は実行されません。

D.2 ファンクション

wwv_contextパッケージには、次のファンクションが含まれています。

checkindex

doc_index

get_commit_sync

get_parallel_degree

get_sync_memory

get_use_doc_index

get_use_url_index

valid_doc_index

valid_url_index

url_index

D.2.1 checkindex

function checkindex(
    p_force in boolean default false
) return boolean

必須のOracle Text索引がすべて存在するかどうかをチェックします。ドキュメント索引とURL索引はオプションのため、これらの索引の存在と妥当性を検証するには、valid_doc_indexおよびvalid_url_indexをコールします。第9.3.7項「ドキュメント索引およびURL索引の作成の無効化」も参照してください。

セッション期間中、checkindexの戻り値はキャッシュされます。p_forcetrueが渡されると、Oracle Text索引の状態は、事前にキャッシュされている値とは関係なく常に再評価されます。

パラメータ

p_force: trueまたはfalseのいずれかを指定します。trueに設定すると、Oracle Text索引がチェックされます。

戻り値

すべての必須索引が存在し、かつ有効である場合、trueが返されます。

D.2.2 doc_index

function doc_index
return boolean

ドキュメント索引が必須であるかどうか(get_use_doc_indexを使用)、および使用可能かどうか(valid_doc_indexを使用)をチェックします。

戻り値

ドキュメント索引が必須で、かつ有効である場合、trueが返されます。

D.2.3 get_commit_sync

function get_commit_sync(
  p_index in varchar2)
return boolean

索引を、ポータルへのデータのコミット直後に同期化するか、または手動で同期化するかを検証します。詳細は、「commit_sync」も参照してください。


注意:

commit_syncプロパティは、バージョンがOracle Database 10gより前のデータベースでは使用できません。以前のバージョンのデータベースでコールされた場合、このファンクションはfalseを返します。

パラメータ

p_index: 索引の名前。索引名の定数のいずれか1つを指定します。

戻り値

ポータルへのデータのコミット直後に同期化するよう索引が構成されている場合は、trueを返します。手動で同期化するように構成されている場合は、falseを返します。

D.2.4 get_parallel_degree

function get_parallel_degree(
    p_index in varchar2)
return boolean

プロシージャwwv_context.syncを使用して索引を同期化するときに使用する並列度を取得します(「sync」を参照)。マルチプロセッサ・コンピュータでは、同期化操作を同時に実行できます。複数のプロセッサを使用して同期化を実行すれば、特に大量のデータに対して索引を作成する場合に処理速度が向上します。

デフォルトの設定は1です。これは並列度が指定されていないことを示します。1より大きい値を指定するとパラレル同期が有効になります。並列度に、データベース・サーバーで使用可能なプロセッサの合計数より大きい値を指定すると、同期中に実現される並列度が要求した値よりも小さくなる場合があります。


注意:

コミット直後に索引を同期化する(get_commit_synctrueを返す)場合、並列度の設定は無効になります。

OTNのサイト(http://www.oracle.com/technology/products/text/index.html)で、Oracle Textの参照ドキュメントも参照してください。

パラメータ

p_index: 索引の名前。索引名の定数のいずれか1つを指定します。

戻り値

指定された索引を同期化するときに使用する並列度を返します。

例外

INVALID_INDEX: 索引の名前が認識されませんでした。

INTERNAL_EXCEPTION: 予期しない内部エラーが発生しました。

D.2.5 get_sync_memory

function get_sync_memory(
    p_index in varchar2)
return boolean

プロシージャwwv_context.syncを使用して索引を同期化するときにOracle Textで使用する、実行時のメモリー量を(バイト単位で)取得します(「sync」を参照)。

メモリーがいっぱいになると、データはデータベースに書き込まれます。この状況が頻繁に発生すると、索引付けのパフォーマンスが低下し、Oracle Text索引はより断片化されます。索引の断片化は、ポータルでの検索の問合せ速度を低下させる可能性があります。メモリー量が小さいとパフォーマンスに影響を与え、索引の断片化が増加しますが、実行時のメモリーが不足している場合などは有効です。

NULL値は、デフォルトの索引メモリーの設定が使用されていることを示します。このデフォルト値は、Oracle Textの変更可能なシステム・パラメータDEFAULT_INDEX_MEMORYを使用して設定できます。詳細は、ONTのサイト(http://www.oracle.com/technology/products/text/index.html)で、Oracle Textの参照ドキュメントを参照してください。


注意:

コミット直後に索引を同期化する(get_commit_synctrueを返す)場合、メモリーの設定は無効になります。

パラメータ

p_index: 索引の名前。索引名の定数のいずれか1つを指定します。

戻り値

指定された索引を同期化するときに使用するメモリー量を(バイト単位で)返します。

例外

INVALID_INDEX: 索引の名前が認識されませんでした。

INTERNAL_EXCEPTION: 予期しない内部エラーが発生しました。

D.2.6 get_use_doc_index

function get_use_doc_index
return boolean

ドキュメント索引が必須であるかどうかを判別します。第9.3.7項「ドキュメント索引およびURL索引の作成の無効化」も参照してください。

セッション期間中、この情報に対するリクエストの繰返しを避けるため、この値はキャッシュされます。

戻り値

ドキュメント索引が必須である場合、trueが返されます。

D.2.7 get_use_url_index

function get_use_url_index
return boolean

URL索引が必須であるかどうかを判別します。第9.3.7項「ドキュメント索引およびURL索引の作成の無効化」も参照してください。

セッション期間中、この情報に対するリクエストの繰返しを避けるため、この値はキャッシュされます。

戻り値

URL索引が必須である場合、trueが返されます。

D.2.8 valid_doc_index

function valid_doc_index
return boolean

ドキュメント索引が有効で、使用可能な状態にあるかどうかを判別します。第9.3.7項「ドキュメント索引およびURL索引の作成の無効化」も参照してください。ファンクションcheckindexがコールされていない場合は、コールされます。

セッション期間中、この情報に対するリクエストの繰返しを避けるため、この値はキャッシュされます。

戻り値

ドキュメント索引が存在し、かつ有効である場合、trueが返されます。

D.2.9 valid_url_index

function valid_url_index
return boolean

URL索引が有効で、使用可能な状態にあるかどうかを判別します。第9.3.7項「ドキュメント索引およびURL索引の作成の無効化」も参照してください。ファンクションcheckindexがコールされていない場合は、コールされます。

セッション期間中、この情報に対するリクエストの繰返しを避けるため、この値はキャッシュされます。

戻り値

URL索引が存在し、かつ有効である場合、trueが返されます。

D.2.10 url_index

function url_index
return boolean

URL索引が必須であり(get_use_url_indexを使用)、使用可能かどうか(valid_url_indexを使用)をチェックします。

戻り値

URL索引が必須で、かつ有効である場合、trueが返されます。

D.3 定数

wwv_contextパッケージには、次の定数が含まれています。

D.3.1 索引名の定数

次の定数を使用して、Oracle Portalで使用されるOracle Text索引を指定します。

  • ページ索引: wwv_context.PAGE_TEXT_INDEX

  • ドキュメント索引: wwv_context.DOC_TEXT_INDEX

  • パースペクティブ索引: wwv_context.PERSPECTIVE_TEXT_INDEX

  • アイテム索引: wwv_context.ITEM_TEXT_INDEX

  • カテゴリ索引: wwv_context.CATEGORY_TEXT_INDEX

  • URL索引: wwv_context.URL_TEXT_INDEX

PAGE_TEXT_INDEX

PAGE_TEXT_INDEX constant varchar2(30) := 'WWSBR_CORNER_CTX_INDX'

DOC_TEXT_INDEX

DOC_TEXT_INDEX constant varchar2(30) := 'WWSBR_DOC_CTX_INDX'

PERSPECTIVE_TEXT_INDEX

PERSPECTIVE_TEXT_INDEX constant varchar2(30) := 'WWSBR_PERSP_CTX_INDX'

ITEM_TEXT_INDEX

ITEM_TEXT_INDEX constant varchar2(30) := 'WWSBR_THING_CTX_INDX'

CATEGORY_TEXT_INDEX

CATEGORY_TEXT_INDEX constant varchar2(30) := 'WWSBR_TOPIC_CTX_INDX'

URL_TEXT_INDEX

URL_TEXT_INDEX constant varchar2(30) := 'WWSBR_URL_CTX_INDX'

D.3.2 Oracle TextのAUTO_FILTER書式定数

ドキュメント索引およびURL索引は、AUTO_FILTERを使用してドキュメントを索引作成に適したプレーン・テキスト形式に変換します。すべてのドキュメント・タイプに絞込みが必要なわけではありません。ドキュメント・タイプの中には、直接索引を作成できるものもあります。AUTO_FILTERでは、次の設定を使用して、絞込みの必要なドキュメントを特定します。

  • BINARY_FORMAT: ドキュメントがプレーン・テキストやHTML以外の形式で、AUTO_FILTERでサポートされている形式(PDFなど)であることを示します。このようなドキュメントは、索引作成の可能なテキスト形式に変換されます(そのバイナリ形式がAUTO_FILTERでサポートされている場合)。

  • TEXT_FORMAT: ドキュメントがプレーン・テキストまたはHTMLであることを示します。これが指定されると、ドキュメントの絞込みは行われませんが、キャラクタ・セットが変換される場合があります。

  • IGNORE: ドキュメントの索引を作成する必要がないことを示します(例: イメージ・ファイルなど)。


注意:

AUTO_FILTERINSO_FILTERと同じ機能を提供します。INSO_FILTERは現在使用されていません。

BINARY_FORMAT

BINARY_FORMAT constant varchar2(10) := 'BINARY';

TEXT_FORMAT

TEXT_FORMAT   constant varchar2(10) := 'TEXT';

IGNORE

IGNORE        constant varchar2(10) := 'IGNORE';

D.3.3 Oracle Textのジョブ定数

Oracle Textのメンテナンス・ジョブの管理に次の定数が使用されます。

SYNC_JOB_PREF

SYNC_JOB_PREF constant varchar2(20) := 'text_sync_jobid';

OPTIMIZE_JOB_PREF

OPTIMIZE_JOB_PREF constant varchar2(20) := 'text_optimize_jobid';

D.3.4 索引作成に適さないURLの定数

行に索引を作成できないことを表すための絶対URL。URLの索引は、wwsbr_url.absolute_urlの列に作成されます。この列は、トリガーによって値が移入されます。

javascript:で始まるURLなど、索引作成には不適切なURLの場合には、この定数値が使用されます。第9.3.6.2項「サポートされていないURL」も参照してください。

G_NOINDEX

G_NOINDEX constant varchar2(15) := 'wwsbr_noindex'

D.4 例外

INVALID_INDEX

索引の名前が認識されませんでした。

INVALID_INDEX exception

INVALID_SETTING

APIの設定に無効な値が指定されました。

INVALID_SETTING exception