この章では、Fusion Middleware Controlに関連する問題について説明します。次のトピックが含まれています。
注意: この章では、Fusion Middleware ControlでOracle Fusion Middleware製品を管理する際に生じる問題について説明します。使用中の製品固有の問題については、この文書内で、その製品固有のリリース・ノートの章を参照してください。 |
この項では、一般的な問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。
5.1.2項「Fusion Middleware Controlで「TopLinkセッション」コマンドを選択したときに表示されるエラーの修正」
5.1.7項「新しいタブでポップアップ・ウィンドウを開くようにInternet Explorer 7を構成している場合の問題」
5.1.10項「SSE4.2命令セットをサポートするIntelシステムでJDK 160_18を実行する場合に発生する表示の問題」
5.1.11項「Apple SafariブラウザでFusion Middleware Controlを表示する場合に必要なAdobe Flashプラグイン」
5.1.12項「Oracle Identity Management 11.1.1.4.0パッチ・セットのインストール後のFusion Middleware Controlへのアクセス不可」
5.1.13項「Fusion Middleware Controlを使用してOracle BI EEをスケール・アウトする場合のディスク領域の考慮事項」
セキュリティ上の理由から、Fusion Middleware Controlでのセッションは、事前定義された非アクティブ期間の経過後にタイムアウトされ、ユーザーはコンソールに再度ログインするよう求められます。ほとんどの場合、セッションのタイムアウト前に表示されていたページに戻ります。
ただし、Fusion Middleware Controlのデプロイメント・ウィザードを使用しているなどの一定の状況下では、ログイン後に製品の同じ場所に戻りません。この場合、ユーザーは、セッションがタイムアウトする前に使用していた特定のFusion Middleware Controlページに移動する必要があります。
Fusion Middleware Controlでは、「アプリケーションのデプロイ」メニューの「TopLinkセッション」を選択することで、Oracle TopLinkの管理ページを表示できます。
ただし、このコマンドの選択時にエラー・メッセージが表示された場合、次のMBeanシステム・プロパティの1つまたは両方を追加することで、この問題を修正できます。
Windowsオペレーティング・システム:
rem set JAVA_OPTIONS=%JAVA_OPTIONS% -Declipselink.register.dev.mbean=true rem set JAVA_OPTIONS=%JAVA_OPTIONS% -Declipselink.register.run.mbean=true
UNIXオペレーティング・システム:
JAVA_OPTIONS="${JAVA_OPTIONS} -Declipselink.register.dev.mbean=true" JAVA_OPTIONS="${JAVA_OPTIONS} -Declipselink.register.run.mbean=true"
詳細は、次のURLにあるEclipse WIKI Webサイトを参照してください。
http://wiki.eclipse.org/Integrating_EclipseLink_with_an_Application_Server_(ELUG)#How_to_Integrate_JMX
Fusion Middleware Controlのグラフィック・サブシステムでは、必要に応じてそのグラフィックの一部が生成されます。DISPLAY環境変数が設定されている場合、Fusion Middleware Controlでは、指定されたDISPLAY環境をオープンしようとします。
グラフィック・エラーのためにFusion Middleware Controlの起動に失敗した場合、DISPLAY環境変数が適切なDISPLAY環境に設定されているかどうかを確認してください。
DISPLAY環境変数が間違って設定されている場合は、そのDISPLAY環境変数の設定を解除してください。その後、Fusion Middleware Controlを再起動します。
Oracle Metadata Services(MDS)を必要とするOracle SOA Suiteアプリケーションのデプロイ後、まれにですが、アプリケーションの「MDS構成」ページにMDSリポジトリに関する完全な情報が含まれていないことがあります。
この問題に対処するには、「メタデータ・リポジトリ」ページを使用してリポジトリを再登録します。詳細は、Fusion Middleware Controlのオンライン・ヘルプに含まれるMDSリポジトリの作成および登録に関するトピックを参照してください。
Fusion Middleware ControlからOracle Web Cacheを起動、停止または再起動するには、「Webキャッシュ」メニューの「コントロール」を選択し、次に「起動」、「停止」または「再起動」を選択します。
構成ページで「停止」を選択し、次に「起動」を選択すると、Fusion Middleware Controlから例外エラーが返されることがあります。現在の環境でこれらのエラーが発生したら、Web Cacheのホームページから操作を実行します。
Fusion Middleware Controlを英語以外の一部の言語環境で使用する場合、コンポーネントのホームページにある表の一部が不適切に表示されます。たとえば、表のいくつかの行が結合されて、内容が表示されません。
ページで非表示になっているデータは存在しないため、これらの状況は無視して問題ありません。不適切に表示される表のセルには、パフォーマンス・データなどの情報は含まれません。
常に新しいブラウザ・タブでポップアップ・ウィンドウを表示するようにMicrosoft Internet Explorer 7を構成している場合、Fusion Middleware Controlの使用時に問題が発生する可能性があります。たとえば、Enteprise Managerのコンテンツは新しいタブに正常に表示されるのに、Fusion Middleware Controlがマウスのクリックに応答しなくなることがあります。作業を継続する唯一の方法は、タブを閉じることです。
この問題を回避するには、Internet Explorerの「インターネット オプション」ダイアログ・ボックスを使用して、新しいタブでポップアップ・ウィンドウを表示するオプションを無効にします。
Fusion Middleware Controlの追加のリリース・ノートは、第4章「Oracle Fusion Middlewareの管理」を参照してください。
Fusion Middleware Controlの追加のリリース・ノートは、各リリース・ノートのそれぞれのコンポーネントの章にも含まれます。
Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlでは、コンポーネントの多くのホームページにパフォーマンス・チャートが表示されます。たとえば、現在のレスポンスおよび負荷のメトリックや、CPU使用率およびメモリー使用量を表示するチャートがあります。
これらのチャートのいずれかをホームページ上の新しい場所に移動すると、状況によっては「表ビュー」リンク(データの表形式ビューを提供)が適切に動作せず、チャートの自動リフレッシュが停止する可能性があります。
この問題を修正するには、ページの右上隅にあるリフレッシュ・アイコンをクリックし、ページをリフレッシュします。
一部の新しいIntelベースのコンピュータでは、SSE4.2命令セットがサポートされます。これらのコンピュータのいずれかでJava Development Kit(JDK)の160_18
バージョンを使用する場合、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlで表示上の問題が発生する可能性があります。
これは、Sun Developer Network(SDN)の次の問題に関連しています。
http://bugs.sun.com/view_bug.do?bug_id=6875866
特に、Fusion Middleware Controlを使用する場合、フォント・サイズと位置合せに関する問題が発生することがあり、次のようなエラーがサーバー・ログ・ファイルに記録されます。
Servlet failed with Exception java.lang.StringIndexOutOfBoundsException: String index out of range
この問題を解決するには、次の手順を実行します。
Oracle WebLogic Serverドメイン・ホームで、setDomainEnv
構成ファイルを検索して開きます。
次に例を示します。
DOMAIN_HOME/bin/setDomainEnv.sh
setDomainEnv
ファイルのJAVA_OPTIONS
エントリに次の要素を追加し、変更を保存します。
-XX:-UseSSE42Intrinsics
次に例を示します。
JAVA_OPTIONS="${JAVA_OPTIONS} ${JAVA_PROPERTIES}
-Dwlw.iterativeDev=${iterativeDevFlag} -Dwlw.testConsole=${testConsoleFlag}
-Dwlw.logErrorsToConsole=${logErrorsToConsoleFlag} -XX:-UseSSE42Intrinsics"
Oracle WebLogic Serverドメイン・ホームで次のディレクトリを検索します。
DOMAIN_HOME/servers/AdminServer/tmp/_WL_user/em/jmb4hf/public/adf/styles/cache/
ディレクトリからスタイルシート・ファイル(.css)を削除します。
Oracle WebLogic Serverドメインを再起動します。
Webブラウザのキャッシュを消去します。
Apple Safariブラウザを使用してFusion Middleware Controlを表示するには、Adobe Flashブラウザ・プラグインをインストールする必要があります。
グラフィックなどのFusion Middleware Control要素の表示に問題が発生した場合、Adobe Webサイトからプラグインの新規バージョンをダウンロードしてインストールしてください。
Oracle Fusion Middleware 11g リリース1(11.1.1.4.0)パッチ・セットのインストール後、Oracle Identity Managementコンポーネントを管理するため「Fusion Middleware Control」ページにアクセスする際に問題が発生する場合があります。
具体的には次のようなエラーが管理サーバー・ログ・ファイルに記録されます。
[ACTIVE].ExecuteThread: '0' for queue: 'weblogic.kernel.Default (self-tuning)'] [userId: <anonymous>] [ecid: 0000In^zrbUF8DQ6ubU4UH1D1qXF00000s,0] [APP: em] [[ oracle.adf.controller.ControllerException: ADFC-00025: The ADF controller has not been successfully initalized.
このような問題が発生した場合は、管理サーバーを再起動します。再起動すると、「Fusion Middleware Control」ページへのログインが可能になります。
『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』のFusion Middleware Controlを使用したシステム・コンポーネントのスケーリングに関する項では、Fusion Middleware Controlを使用してOracle BI EEデプロイメントの容量の管理方法について説明しています。
この項で説明している機能を使用する場合は、定義するサービスおよびホストの数が、Oracle BI EEのインストールに必要なディスク領域の量に影響することに注意してください。環境をスケール・アウトする場合は、システムのディスク領域を必ず監視してください。環境をスケール・アウトすると追加ログ・ファイルの操作も必要になることに注意してください。
この項では、ドキュメントの訂正箇所を示します。次のトピックが含まれています。
Fusion Middleware Controlのヘルプにおける次の組込みの管理者ガイドでは、検索が使用できません。
Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Federationの管理者ガイド
Oracle Fusion Middleware Content Serverのシステム管理者ガイド(Oracle Enterprise Content Management Suiteでのインストール用)
Fusion Middleware Controlオンライン・ヘルプ・システムには、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』の内容が含まれています。Fusion Middleware Controlオンライン・ヘルプの17.11項では、Oracle BIプレゼンテーション・カタログのパッチ適用について説明しています。この機能はリリース11.1.1.5ではサポートされていません。この項はOracle BI EEとともに出荷されたガイドのバージョン、またはOracle Technology Networkに記載されたガイドのバージョンには含まれていません。