この章では、Oracle Portalに関連する問題について説明します。内容は次のとおりです。
このドキュメントに記載されている既知の問題および回避方法に加え、My Oracle Supportノート834615.1(Oracle Fusion Middleware 11g Portal(11.1.1)サポート・ステータスおよびアラート)を確認することをお薦めします。この記事には、Oracle Portal 11gリリース1(11.1.1)のリリース後に発見された既知の問題が含まれます。
この項では、一般的な問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。
32.2.3項「FirefoxおよびSafariブラウザでOracle Portal画面のツールチップが表示されない問題」
ポータル・スキーマがインストールされているデータベースのリリースが10.2以上の場合、Portalナビゲータの「データベース・オブジェクト」タブでデータベース・リンクの名前変更または編集を行う際に、リモート・ユーザーのパスワードを再入力する必要があります。これは、「特定ユーザー」オプションで作成されたデータベース・リンクにのみ適用されます。
ページ間で、または同じページのリージョン間でコンテンツを移動する場合、承認はトリガーされません。たとえば、ターゲット・ページが承認プロセスで構成されており、コントリビュータがコンテンツをソース・ページからターゲット・ページに移動した場合、承認がすべてのユーザーに必要であっても、その移動されたコンテンツによりターゲット・ページで承認プロセスはトリガーされません。
FirefoxおよびSafariブラウザでは、イメージの説明でALT属性を使用して設定されるツールチップ・テキストの表示はサポートされません。
回避方法として、ブラウザ固有のアドオンをダウンロードおよびインストールできます。たとえば、Firefoxの場合、Popup ALT Attributeなどがあります(https://addons.mozilla.org/en-US/firefox/addon/1933
を参照)。
JVMのデフォルト・キャラクタ・エンコーディングがISO8859-1に設定されている場合、ポータル・リポジトリ・データベースのキャラクタ・セットは、JVMのデフォルト・キャラクタ・エンコーディングに一致させる必要があります。この条件が満たされない場合、ASCII以外のURLにアクセスできなくなる可能性があります。
ページ・グループ内のページにASCII文字以外の名前のZipファイルを追加してファイルを解凍すると、次の例外がスローされます。
IllegalArgumentException: null and unzip will be failed.
この例外を回避するには、Zipファイルの名前にASCII文字を使用する必要があります。
Oracle Portalのデフォルト・オブジェクト(表、ビュー、パッケージ、索引など)の手動による変更は、サポートされません。手動による変更を行うと、Oracle Portalが使用できなくなる可能性があります。ポータル・オブジェクトの内部構造は、リリース間で変化する場合があります。
詳細は、My Oracle Supportノート403179.1を参照してください。
RCUポータル・スキーマの作成が「ORA-24246: 空のアクセス制御リスト(ACL)は許可されていません」というエラー・メッセージで失敗した場合、次の手順を実行してください。
SYSユーザーとしてデータベースに接続します。
SQLプロンプトで、次のコマンドを実行します。
BEGIN DBMS_NETWORK_ACL_ADMIN.drop_acl ( acl => '/sys/acls/portal-permissions.xml'); COMMIT; END; /
サンプルのスクロールRSSポートレットまたはサンプルのシンプルRSSポートレットをポータル・ページに追加しようとすると、エラー・メッセージが表示されます。
このエラーは、サンプル・ポートレットで使用されるRSSが使用できなくなったために発生します。
現在のところ、この問題の回避方法はありません。
Oracle Textが有効化されている場合、ページを検索すると次の内部サーバー・エラーが発生することがあります。
Internal error (WWC-00006) An unexpected error has occurred (WWS-32100) Unknown Exception (WWC-45131) User-Defined Exception (WWV-11230) Unexpected error - ORA-00600: internal error code, arguments: [qkeIsExprReferenced1], [], [], [], [], [], [], [] (WWC-35000)
このエラーが発生したら、https://support.oracle.com/
からパッチID 7041059をダウンロードしてインストールする必要があります。
Oracle Portalスキーマの作成後に、次のエラーが発生することがあります。
checkinstall2=Add ACL for network packages if DB is 11.1 or higher... old 4: schema varchar2(2000) := upper('&&1'); new 4: schema varchar2(2000) := upper('CLASSIC17_PORTAL'); Package DBMS_NETWORK_ACL_ADMIN exists, assign ACL if not already assigned Removing dangling principals,if any from the ACL privilege list ... ERROR: when assigning network ACL declare * ERROR at line 1: ORA-24246: empty access control list (ACL) not allowed ORA-06512: at "SYS.DBMS_NETWORK_ACL_ADMIN", line 421 ORA-06512: at line 1 ORA-01403: no data found ORA-06512: at line 83
このエラーを修正するには、異なる接頭辞を使用してスキーマを作成し、次のコマンドを実行してACLの問題を解決する必要があります。
begin DBMS_NETWORK_ACL_ADMIN.DELETE_PRIVILEGE('portal-permissions.xml','PREFIX_PORTA L'); end;
PREFIX_PORTAL
は、削除されたスキーマで使用されていたスキーマ接頭辞に置き換えられます。
リポジトリ作成ユーティリティを実行して新規スキーマをインストールする必要があります。
Oracle Portalデータベース・オブジェクトでは、マルチバイト・キャラクタを含む行データを1つ挿入してその行を更新した場合、更新が機能しません。この問題を回避して表とビューの更新を正常に行うには、データベースで表とビューを手動で更新する必要があります。
この項では、アップグレードの問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。
SSL環境をOracle Portal 10gからOracle Portal 11gリリース1(11.1.1)にアップグレードする場合、同じホスト名上にSSOとポータル中間層が存在すると、Oracle Portalにログインできなくなります。Internet Explorerでは、同じホスト名上において、SSLモードを使用する異なる2つのポート間でリダイレクトを繰り返すという問題が発生します。回避方法として、Mozilla Firefoxを使用できます。
この項では、相互運用性の問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。
32.4.1項「Oracle Portal 11g リリース1(11.1.1)とSecured Enterprise Search(SES)10.1.8.3の相互運用性」
32.4.2項「Oracle Portal 11g リリース1(11.1.1)とSecured Enterprise Search(SES)10.1.8.4の相互運用性」
32.4.3項「Oracle Portal 11gリリース1(11.1.1)中間層をOracle Portal Repository 10g リリースと相互運用している場合のWebプロバイダの作成」
この相互運用環境を使用するには、https://support.oracle.com/
からパッチID 7685124をダウンロードしてインストールする必要があります。My Oracle Supportでノート816929.1を参照してください。
この相互運用シナリオを使用するには、https://support.oracle.com/
からパッチID 7971335をダウンロードしてインストールする必要があります。
Portal 11gリリース1(11.1.1)では、11g中間層と10gポータル・リポジトリを組み合せて使用している場合、Webプロバイダを作成できません。
この項では、Oracle Portalユーザー・インタフェースに関連する問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。
親またはテンプレートから権限を継承しているページにリスト・ビューを使用して権限を設定できない問題
リスト・ビューを使用して1つ以上のページに対するアクセス権を設定する場合、その権限は、親ページまたはテンプレートから権限を継承しているページには設定されません。この問題を回避するには、サブページの「アクセス」タブを使用して、目的のページの権限を個別に変更します。
この項では、Oracle Portalでのエクスポートとインポートに関連する問題および回避方法について説明します。この項の内容は次のとおりです。
トランスポート・セットにReportsサーバー・コンポーネントを含めると、それらはエクスポートおよびインポート時に削除されます。また、エクスポートおよびインポート用の任意のページ・グループでOracle Reportsアイテム・タイプを構成しないでください。構成すると、インポートされたページ・グループで(そのページ・グループの「構成」タブにある「コンテンツ・タイプおよびクラス」の「編集」リンクをクリックして)アイテム・タイプを構成しようとしたときに、次のエラーが表示されます。
Internal error (WWC-00006) Unexpected error - User-Defined Exception (WWC-35000) Unexpected error - ORA-01403: no data found (WWC-35000)
トランスポート・セットの転送の完了後、「マニフェストの表示」をクリックするとトランスポート・セットのマニフェストが表示されます。転送されたデータの事前チェックを実行する前に、必ずトランスポート・セットを保存してください。この手順により、マニフェストの変更が取得されます。
ページ・グループのインポートは、次のエラー・メッセージとともに失敗する可能性があります。
[Error: (WWU-80338)] context = Schema Validation user = ORCLADMIN There were some inconsistencies found and hence import process is aborted.Check the debug log for further details.Fix those inconsistencies, by running schema validation in cleanup mode to proceed
この問題は、共有ポートレットを含むページ・グループを削除した後に発生することがあります。エクスポートまたはインポート・プロセスが円滑に実行されるように、クリーンアップ・モードでSVUを実行する必要があります。
この項では、OmniPortlet、Webクリッピング、シンプル・パラメータ・フォーム、ページ・ポートレットおよびWSRPプロバイダに関連する問題および回避方法について説明します。この項の内容は次のとおりです。
フェデレーテッド・ポータル・アダプタでは、独自のポータルにリモート・ポータル・ページを表示できます。ただし、2つのポータル・インスタンスで同じOracle Single Sign-Onサーバーを共有していない場合、リモート・ポータル・ページがパブリックであっても、そのリモート・ページをページ・ポートレットとして表示できません。ページ・ポートレットのかわりに、次の例に示すようなメッセージが表示されます。
Portlet 257,75057 responded with content-type text/plain when the client was requesting content-type text/html
この問題を回避するには、同じOracle Single Sign-Onサーバーを使用するように両方のポータル・インスタンスを構成します。
ポートレット・コンテナにポートレットを再デプロイすると、プロデューサとそのすべてのコンシューマ間に存在する既存のすべてのセッションが失われます。コンシューマが既存のプロデューサ・セッションを再利用しようとしても、再デプロイ後に最初にプロデューサに接続した時点で、次の例のようなエラー・メッセージが表示される可能性があります。
Error: Could not get markup. The cookie or session is invalid or there is a runtime exception.
プロデューサのセッションを再確立するには、ポータル・ページをリフレッシュします。新規ブラウザ・セッションでポートレットに再アクセスする場合は、新規プロデューサ・セッションが自動的に確立されるため、このエラー・メッセージは表示されません。
Oracle Portal Integration Solutions(Microsoft Exchange)では、SSLはサポートされません。これは既知の制限です。
Oracle Portal Developer Kit(PDK)リリース10.1.2は、PortalおよびWirelessのインストールに含まれます。PDK-JavaおよびPDK-PL/SQLのリリース・ノートは、次の中間層ORACLE_HOME
の場所にあります。
PDK-Java: ORACLE_HOME
/portal/pdkjava/v2/pdkjava.v2.releasenotes.html
PDK-PL/SQL: ORACLE_HOME
/portal/pdkjava/v2/pdkplsql.release.notes.html
Oracle PDKの最新リリース
新機能、新規APIおよび追加ドキュメントを提供するOracle PDKの新規リリースが、定期的に公開されます。最新の機能をすべて利用するには、Oracle Technology Network(OTN)(http://www.oracle.com/technology/products/ias/portal/pdk.html
)のPDKダウンロード・ページから最新のPDKをダウンロードしてください。
最新のOracle PDKリリースのリリース・ノートは、OTNのOracle Portalと、次のPDKダウンロードの場所にあります。
pdk\plsql\pdkplsql.release.notes.html
pdk\jpdk\v2\pdkjava.v2.release.notes.html
この項では、Oracle Portalでのグローバリゼーション・サポートに関連する問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。
すべてのテキスト領域およびフィールドの方向は、右から左(RTL)です。ただし、一部のテキスト領域は、左から右(LTR)に機能させることができます。Internet Explorerユーザーは、左側の[Ctrl]および[Shift]キーを押すことでこれを変更できます。
ASCII以外の文字を含むアイテムURLを一方のブラウザの場所またはアドレス・フィールドから別のブラウザにコピーして貼り付ける場合、ログイン資格証明がOracleAS Single Sign-Onを通じて認証されていないと、そのアイテムにアクセスできない可能性があります。
この問題を回避するには、アイテムにアクセスしてアイテムURLをコピーする前にポータルにログインしておきます。
一部の環境では、ログ・ファイルのマルチバイト・キャラクタが破損する可能性があります。
たとえば、WLS_PORTAL管理対象サーバーをOracle WebLogic Server管理コンソールから起動すると、「ユーザー名」
、「パスワード」
、起動中
などのマルチバイト・キャラクタが破損することがあります。
回避方法:
Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用してWLS_PORTAL起動パラメータの-Dfile.encoding=iso-8859-1
を-Dfile.encoding=utf8
に変更します。
MW_HOME/user_projects/domains/DomainName/bin
にあるsetDomainEnv.sh
ファイルで-Dfile.encoding=iso-8859-1
を-Dfile.encoding=utf8
に変更します。
詳細は、ノート403179.1を参照してください。
この項では、OTN上のOracle Portal 11gリリース1のドキュメントに関する修正事項をリストします。
Oracle Fusion Middleware Oracle Portalのユーザーズ・ガイドのページまたはポータル・テンプレートへのパラメータの追加に関する項には、ポータル・ページまたはテンプレートへのパラメータの追加手順が記述されています。
この項には、追加できるパラメータの最大数が記述されていません。各ページに追加できるパラメータの最大数は2000です。
2000を超えるパラメータを追加した場合、リクエスト処理時に次のエラー・メッセージが記録されます。
エラー: リポジトリ・ゲートウェイ・エラー: リクエスト処理エラー: 渡された引数が多すぎます。<n>個のパラメータを取得しました。上限は2000です