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Solaris のシステム管理 (上級編)     Oracle Solaris 10 8/11 Information Library (日本語)
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ドキュメントの情報

はじめに

1.  端末とモデムの管理 (概要)

2.  端末とモデムの設定 (手順)

3.  サービスアクセス機能によるシリアルポートの管理 (手順)

4.  システム資源の管理 (概要)

5.  システム情報の表示と変更 (手順)

システム情報の表示 (作業マップ)

システム情報の表示

システムで 32 ビットまたは 64 ビット機能が有効になっているか調べる方法

Oracle Solaris リリース情報を表示する方法

一般的なシステム情報を表示する方法

システムのホスト ID を表示する方法

システムの製品名を表示する方法

システムにインストールされているメモリーを表示する方法

日付と時刻を表示する方法

システムの物理プロセッサタイプを表示する方法

システムの論理プロセッサタイプを表示する方法

システムにインストールされているロケールを表示する方法

ロケールがシステムにインストールされているかどうかを調べる方法

システム情報の変更 (作業マップ)

システム情報の変更

システムの日付と時刻を手作業で設定する方法

その日のメッセージを設定する方法

システムのホスト名の変更方法

システムにロケールを追加する方法

システムからロケールを削除する方法

6.  ディスク使用の管理 (手順)

7.  UFS 割り当て制限の管理 (手順)

8.  システムタスクのスケジュール設定 (手順)

9.  システムアカウンティングの設定と管理 (手順)

10.  システムアカウンティング (リファレンス)

11.  システムパフォーマンスの管理 (概要)

12.  システムプロセスの管理 (手順)

13.  システムパフォーマンスの監視 (手順)

14.  ソフトウェアの問題解決 (概要)

15.  システムメッセージの管理

16.  コアファイルの管理 (手順)

17.  システムクラッシュ情報の管理 (手順)

18.  ソフトウェアで発生するさまざまな問題の解決 (手順)

19.  ファイルアクセスでの問題の解決 (手順)

20.  UFS ファイルシステムの不整合解決 (手順)

21.  ソフトウェアパッケージで発生する問題の解決 (手順)

索引

システム情報の表示 (作業マップ)

作業
説明
参照先
システムで 32 ビットまたは 64 ビットの機能が有効になっているかどうかを調べます。
isainfo コマンドを使用し、システムで 32 ビットまたは 64 ビット機能が有効になっているかどうかを確認します。x86 システムについては、isalist コマンドを使用してこの情報を表示できます。
Oracle Solaris リリース情報を表示します。
Oracle Solaris リリースバージョンを特定するには、/etc/release ファイルの内容を表示します。
一般的なシステム情報を表示します。
showrev コマンドを使用し、一般的なシステム情報を表示します。
システムのホスト ID 番号を表示します。
hostid コマンドを使用し、システムのホスト ID を表示します。
システムの製品名を表示します。
Solaris 10 1/06 リリースから、prtconf -b コマンドを使用して、システムの製品名を表示できます。
システムにインストールされているメモリーを表示します。
prtconf コマンドを使用し、システムにインストールされたメモリーに関する情報を表示します。
システムの日付と時刻を表示します。
date コマンドを使用し、システムの日付と時刻を表示します。
システムの物理プロセッサタイプを表示します。
psrinfo -p コマンドを使用し、システム上の物理プロセッサの合計数を表示します。

psrinfo -pv コマンドを使用すると、システム内の全物理プロセッサのほか、各物理プロセッサに関連した仮想プロセッサも表示されます。

システムの論理プロセッサタイプを表示します。
psrinfo -v コマンドを使用し、システムの論理プロセッサタイプを表示します。
システムにインストールされているロケールを表示します。
localeadm コマンドを使用し、システムにインストールされているロケールを表示します。
ロケールがシステムにインストールされているかどうかを調べます。
localeadm コマンドの -q オプションとロケール名を使用して、そのロケールがシステムにインストールされているかどうかを調べます。

システム情報の表示

次の表に、一般的なシステム情報を表示するためのコマンドを示します。

表 5-1 システム情報を表示するためのコマンド

コマンド
表示されるシステム情報
マニュアルページ
date
日付と時刻
hostid
ホスト ID
isainfo
動作しているシステムのネイティブアプリケーションによってサポートされるビット数。ビット数は、トークンとしてスクリプトに渡すことができます。
isalist
x86 ベースのシステムのプロセッサタイプ
localeadm
システムにインストールされているロケール
prtconf
システム構成情報、インストールされたメモリー、および製品名
psrinfo
プロセッサタイプ
showrev
ホスト名、ホスト ID、リリース、カーネルアーキテクチャー、アプリケーションアーキテクチャー、ハードウェアプロバイダ、ドメイン、およびカーネルのバージョン
uname
オペレーティングシステム名、リリース、バージョン、ノード名、ハードウェア名、およびプロセッサタイプ

システムで 32 ビットまたは 64 ビット機能が有効になっているか調べる方法

例 5-1 SPARC: システムで 32 ビットまたは 64 ビット機能が有効になっているか調べる

旧リリースの Oracle Solaris OS を 32 ビットカーネルで実行する UltraSPARC システムの isainfo コマンド出力は、次のように表示されます。

$ isainfo -v
32-bit sparc applications

この出力は、システムが 32 ビットアプリケーションだけをサポートすることを示します。

最新リリースの Oracle Solaris OS で SPARC ベースのシステム用に出荷されるのは、64 ビットカーネルだけです。64 ビットカーネルを実行する UltraSPARC システムの isainfo コマンド出力は、次のように表示されます。

$ isainfo -v
64-bit sparcv9 applications 
32-bit sparc applications

この出力は、システムが 32 ビットと 64 ビットのアプリケーションを両方サポートすることを示しています。

動作しているシステムのネイティブアプリケーションによってサポートされるビット数を表示するには、isainfo -b コマンドを使用します。

32 ビット Oracle Solaris OS を実行する SPARC ベース、x86 ベース、UltraSPARC システムの出力は、次のように表示されます。

$ isainfo -b
32

64 ビット Oracle Solaris OS を実行する 64 ビット UltraSPARC システムの isainfo コマンド出力は、次のように表示されます。

$ isainfo -b
64

コマンドは 64 だけを返します。64 ビット UltraSPARC システムでは 32 ビットと 64 ビットのアプリケーションが両方動作しますが、64 ビットシステムで実行するには 64 ビットアプリケーションが最適です。

例 5-2 x86: システムで 32 ビットまたは 64 ビット機能が有効になっているか調べる

64 ビットカーネルを実行する x86 システムの isainfo コマンド出力は、次のように表示されます。

$ isainfo
amd64 i386

この出力は、システムが 64 ビットアプリケーションをサポートすることを示します。

x86 システムが 32 ビットカーネルを実行できるかどうか調べるには、isainfo -v コマンドを使用します。

$ isainfo -v
64-bit amd64 applications
        fpu tsc cx8 cmov mmx ammx a3dnow a3dnowx fxsr sse sse2 
32-bit i386 applications
        fpu tsc cx8 cmov mmx ammx a3dnow a3dnowx fxsr sse sse2 

この出力は、システムが 32 ビットと 64 ビットのアプリケーションを両方サポートすることを示しています。

動作しているシステムのネイティブアプリケーションによってサポートされるビット数を表示するには、isainfo -b コマンドを使用します。

32 ビット Oracle Solaris OS を実行する x86 システムの出力は、次のように表示されます。

$ isainfo -b
32

64 ビット Oracle Solaris OS を実行する x86 システムの isainfo コマンド出力は、次のように表示されます。

$ isainfo -b
64

また、x86 システムが 32 ビットモードと 64 ビットモードのどちらで動作しているかを判別するには、isalist コマンドも使用できます。

$ isalist
amd64 pentium_pro+mmx pentium_pro pentium+mmx pentium i486 i386 i86

上の例の amd64 は、システムで 64 ビットの 機能が有効になっていることを示します。

Oracle Solaris リリース情報を表示する方法

一般的なシステム情報を表示する方法

例 5-3 一般的なシステム情報を表示する

次の例は、showrev コマンドの出力を示します。-a オプションは、提供可能なあらゆるシステム情報を表示します。

$ showrev -a
Hostname: stonetouch
Hostid: 8099dfb9
Release: 5.10
Kernel architecture: sun4u
Application architecture: sparc
Hardware provider: 
Domain: 
Kernel version: SunOS 5.10 s10_46

OpenWindows version: 
Solaris X11 Version 6.6.2 19 November 2010
No patches are installed

システムのホスト ID を表示する方法

例 5-4 システムのホスト ID を表示する

次の例は、hostid コマンドの出力を示します。

$ hostid
80a5d34c

システムの製品名を表示する方法

Solaris 10 1/06: prtconf コマンドの -b オプションを使用すると、システムの製品名を表示できます。この機能の詳細については、prtconf(1M) のマニュアルページを参照してください。

例 5-5 システムの製品名を表示する

次に、prtconf -b コマンドの出力例を示します。

$ prtconf -b
name:  SUNW,Ultra-5_10
model:  SUNW,375-0066
banner-name:  Sun Ultra 5/10 UPA/PCI (UltraSPARC-IIi 333MHz)

次に、prtconf -vb コマンドの出力例を示します。

$ prtconf -vb
name:  SUNW,Ultra-5_10
model:  SUNW,375-0066
banner-name:  Sun Ultra 5/10 UPA/PCI (UltraSPARC-IIi 333MHz)
idprom: 01800800.20a6c363.00000000.a6c363a9.00000000.00000000.405555aa.aa555500
openprom model:  SUNW,3.15
openprom version: 'OBP 3.15.2 1998/11/10 10:35'

システムにインストールされているメモリーを表示する方法

例 5-6 システムにインストールされているメモリーを表示する

次の例は、prtconf コマンドの出力を示します。grep Memory コマンドは prtconf コマンドの出力内容を選別して、メモリー情報だけを表示します。

$ prtconf | grep Memory
Memory size: 128 Megabytes

日付と時刻を表示する方法

例 5-7 日付と時刻を表示する

次の例は、date コマンドの出力を示します。

$ date
Wed Jan 21 17:32:59 MST 2004
$

システムの物理プロセッサタイプを表示する方法

システムの論理プロセッサタイプを表示する方法

例 5-8 SPARC: システムのプロセッサタイプを表示する

この例では、SPARC システムのプロセッサタイプに関する情報を表示する方法を示します。

$ psrinfo -v
Status of virtual processor 0 as of: 04/16/2004 10:32:13
  on-line since 03/22/2004 19:18:27.
  The sparcv9 processor operates at 650 MHz,
  and has a sparcv9 floating point processor.

例 5-9 x86: システムのプロセッサタイプを表示する

この例では、x86 システムのプロセッサタイプに関する情報を表示する方法を示します。

$ isalist
pentium_pro+mmx pentium_pro pentium+mmx pentium i486 i386 i86

システムにインストールされているロケールを表示する方法

  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

    役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。

  2. localeadm コマンドを使用し、システムに現在インストールされているロケールを表示します。-l オプションを使用すると、システムにインストールされているロケールを表示できます。次に例を示します。
    # localeadm -l
    Checking for installed pkgs. This could take a while.
    
    Checking for Australasia region (aua)
    (1of2 pkgs)
    |......|
    .
    .
    .
    The following regions are installed on concordance on Wed Dec 17 15:13:00 MST 2003
    
    
    POSIX (C)
    
    Central Europe (ceu)
    [ Austria, Czech Republic, Germany, Hungary, Poland, Slovakia, 
    Switzerland (German), Switzerland (French) ]
    
    Done.

ロケールがシステムにインストールされているかどうかを調べる方法

  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

    役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。

  2. システムにロケールがインストールされているかどうかは、 localeadm コマンドを使用して調べます。-q オプションとロケール名を使用して、そのロケールがインストールされているかどうかをシステムに照会します。たとえば、中央ヨーロッパ地域 (ceu) がシステムにインストールされているかどうかを調べるには、次のように実行します。
    # localeadm -q ceu
    locale/region name is ceu
    Checking for Central Europe region (ceu)
    .
    .
    .
    The Central Europe region (ceu) is installed on this system