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Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム) Oracle Solaris 10 8/11 Information Library (日本語) |
PCI ホットプラグ処理 (hotplug ) のトラブルシューティング
cfgadm コマンドによる SCSI ホットプラグ (作業マップ)
SPARC: SCSI デバイスを SCSI バスに取り付ける方法
SPARC: SCSI コントローラ上の同一デバイスを交換する方法
cfgadm コマンドによる PCI または PCIe ホットプラグ (作業マップ)
Reconfiguration Coordination Manager (RCM) スクリプトの概要
14. Oracle Solaris iSCSI ターゲットおよびイニシエータの構成 (手順)
22. UFS ファイルシステムのバックアップと復元 (概要)
23. UFS ファイルとファイルシステムのバックアップ (手順)
この節では、SPARC および x86 システム上で PCI または PCIe アダプタカードのホットプラグを実行する手順について説明します。
ホットプラグ操作では、cfgadm コマンドに加えて、prtconf コマンドが便利です。prtconf コマンドはハードウェアに関連する追加の構成情報を表示します。
ハードウェアの追加後に prtconf コマンドを使用して、ハードウェアが正しく構成されているかどうかを確認します。たとえば、構成作業後に prtconf -D コマンドを使用して、新しくインストールしたハードウェアデバイスにドライバが設定されているかどうかを確認します。ハードウェアの構成の前にデバイスドライバがシステムに追加されていない場合、add_drv コマンドを使用して手動で追加された可能性があります。
詳細については、prtconf(1M) と add_drv(1M) のマニュアルページを参照してください。
次の例では、簡潔にするため、PCI 接続点だけを表示しています。画面に表示される接続点はシステムによって異なります。
システムの LED インジケータを監視して、スロットのホットプラグ動作の状態を視覚的に把握できます。PCI Express の場合の LED の動作は、PCI Express の仕様で定義された動作と一致するか、そうでない場合は動作がプラットフォームに依存することがあります。
詳細は、ハードウェアマニュアルを参照してください。PCI Express の場合は、Attention ボタンが押されると電源インジケータが点滅し、状態遷移が始まったことを示します。状態遷移が終了すると、点滅が終了します。
この手順は、PCIe 構成情報を含めるように更新されました。
cfgadm コマンドは、システム上の PCI ホットプラグ対応デバイスとスロットの状態を表示します。詳細については、cfgadm(1m) のマニュアルページを参照してください。
PCI スロット構成情報を表示します。
次に例を示します。
# cfgadm Ap_Id Type Receptacle Occupant Condition pci1:hpc0_slot0 unknown empty unconfigured unknown pci1:hpc0_slot1 unknown empty unconfigured unknown pci1:hpc0_slot2 unknown empty unconfigured unknown pci1:hpc0_slot3 ethernet/hp connected configured ok pci1:hpc0_slot4 unknown empty unconfigured unknown
具体的な PCI デバイス情報を表示します。
次に例を示します。
# cfgadm -s "cols=ap_id:type:info" pci Ap_Id Type Information pci1:hpc0_slot0 unknown Slot 7 pci1:hpc0_slot1 unknown Slot 8 pci1:hpc0_slot2 unknown Slot 9 pci1:hpc0_slot3 ethernet/hp Slot 10 pci1:hpc0_slot4 unknown Slot 11
論理 Ap_Id の pci1:hpc0_slot0 は、ホットプラグ対応のスロット Slot 7 の論理 Ap_Id です。構成要素 hpc0 はこのスロットのホットプラグ対応のアダプタカードを示し、pci1 は PCI バスのインスタンスを示します。Type フィールドは、スロット中の PCI アダプタカードのタイプを示します。
PCIe スロット構成情報を表示します。
次に例を示します。
# cfgadm pci Ap_Id Type Receptacle Occupant Condition pcie1 unknown empty unconfigured unknown pcie2 unknown empty unconfigured unknown pcie3 unknown empty unconfigured unknown pcie4 etherne/hp connected configured ok pcie5 pci-pci/hp connected configured ok pcie6 unknown disconnected unconfigured unknown
具体的な PCIe デバイス情報を表示します。
次に例を示します。
# cfgadm -s "cols=ap_id:busy:o_state" pci Ap_Id Busy Occupant pcie1 n unconfigured pcie2 n unconfigured pcie3 n unconfigured pcie4 n configured pcie5 n configured pcie6 n configured
注 - ほとんどの場合、論理 Ap_Id は、システムのシャーシに貼られているスロットラベルと一致します。ハードウェアマニュアルでホットプラグ対応スロットの cfgadm の出力について参照してください。ホットプラグ操作を試す前に、Busy フィールドを表示して、 Ap_Id が別の状態に遷移していないことを確認できます。
PCIe アダプタカードを取り外す場合のために、次の手順が更新されました。ただし、アダプタカードを取り外す手順は、PCI と PCIe のどちらを使用するかに関係なく同じです。
次に例を示します。
# cfgadm pci Ap_Id Type Receptacle Occupant Condition pcie1 unknown empty unconfigured unknown pcie2 unknown empty unconfigured unknown pcie3 unknown empty unconfigured unknown pcie4 etherne/hp connected configured ok pcie5 pci-pci/hp connected configured ok pcie6 unknown disconnected unconfigured unknown
たとえば、デバイスが Ethernet カードの場合、ifconfig コマンドでインタフェースを無効にしてからカードを引き抜きます。
# cfgadm -c unconfigure pcie4
次に例を示します。
# cfgadm pci Ap_Id Type Receptacle Occupant Condition pcie1 unknown empty unconfigured unknown pcie2 unknown empty unconfigured unknown pcie3 unknown empty unconfigured unknown pcie4 unknown connected unconfigured unknown pcie5 pci-pci/hp connected configured ok pcie6 unknown disconnected unconfigured unknown
注 - デバイスが構成解除されると、 Type と Condition も unknown になります。
# cfgadm -c disconnect pcie4
次に例を示します。
# cfgadm pci Ap_Id Type Receptacle Occupant Condition pcie1 unknown empty unconfigured unknown pcie2 unknown empty unconfigured unknown pcie3 unknown empty unconfigured unknown pcie4 unknown disconnected unconfigured unknown pcie5 pci-pci/hp connected configured ok pcie6 unknown disconnected unconfigured unknown
次に例を示します。
# cfgadm pci Ap_Id Type Receptacle Occupant Condition pcie1 unknown empty unconfigured unknown pcie2 unknown empty unconfigured unknown pcie3 unknown empty unconfigured unknown pcie4 unknown empty unconfigured unknown pcie5 pci-pci/hp connected configured ok pcie6 unknown disconnected unconfigured unknown
注 - プラットフォームの実装に応じて、ブート時に自動構成方式を有効または無効にすることができます。環境に適した自動構成方式を設定してください。
PCIe アダプタカードを取り付ける場合のために、次の手順が更新されました。ただし、アダプタカードを追加する手順は、PCI と PCIe のどちらを使用するかに関係なく同じです。
たとえば、pcie3 の場合は次のようになります。
# cfgadm pci Ap_Id Type Receptacle Occupant Condition pcie1 unknown empty unconfigured unknown pcie2 unknown empty unconfigured unknown pcie3 unknown empty unconfigured unknown pcie4 unknown empty unconfigured unknown pcie5 pci-pci/hp connected configured ok pcie6 unknown disconnected unconfigured unknown
次に例を示します。
# cfgadm pci Ap_Id Type Receptacle Occupant Condition pcie1 unknown empty unconfigured unknown pcie2 unknown empty unconfigured unknown pcie3 unknown disconnected unconfigured unknown pcie4 unknown empty unconfigured unknown pcie5 pci-pci/hp connected configured ok pcie6 unknown disconnected unconfigured unknown
次に例を示します。
# cfgadm -c connect pcie3
次に例を示します。
# cfgadm pci Ap_Id Type Receptacle Occupant Condition pcie1 unknown empty unconfigured unknown pcie2 unknown empty unconfigured unknown pcie3 unknown connected unconfigured unknown pcie4 unknown empty unconfigured unknown pcie5 pci-pci/hp connected configured ok pcie6 unknown disconnected unconfigured unknown
次に例を示します。
# cfgadm -c configure pcie3
次に例を示します。
# cfgadm pci Ap_Id Type Receptacle Occupant Condition pcie1 unknown empty unconfigured unknown pcie2 unknown empty unconfigured unknown pcie3 etherne/hp connected configured unknown pcie5 pci-pci/hp connected configured ok pcie6 unknown disconnected unconfigured unknown
たとえば、デバイスが Ethernet カードの場合、ifconfig コマンドでインタフェースを設定します。
注 - プラットフォームの実装に応じて、ブート時に自動構成方式を有効または無効にすることができます。環境に適した自動構成方式を設定してください。
cfgadm: Configuration operation invalid: invalid transition
無効な移行を行いました。
cfgadm -c コマンドが適切に発行されているかどうかを確認します。cfgadm コマンドで現在の受容体と占有装置の状態を確認し、Ap_id が正しいことを確認します。