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Oracle Solaris 10 8/11 インストールガイド (ネットワークインストール) Oracle Solaris 10 8/11 Information Library (日本語) |
5. DVD メディアを使用したネットワークインストール (作業)
作業マップ: DVD メディアを使用したネットワークインストール
SPARC または x86 DVD メディアを使用してインストールサーバーを作成する方法
DVD イメージを使用したサブネット上でのブートサーバーの作成
DVD イメージを使用してサブネット上にブートサーバーを作成する方法
DVD イメージを使用してネットワークからインストールするシステムの追加
add_install_client を実行してネットワークからインストールするシステムを追加する方法 (DVD)
6. CD メディアを使用したネットワークインストール (作業)
9. ネットワークからのインストール (コマンドリファレンス)
13. SPARC: WAN ブートによるインストール (作業)
14. SPARC: WAN ブートによるインストール (例)
システムをインストールクライアントとして追加したら、クライアントに対してネットワークからインストールを行うことができます。この節では、次の作業について説明します。
ネットワーク経由で SPARC システムのブートおよびインストールを実行する方法については、 「SPARC: ネットワーク経由でクライアントをインストールする方法 (DVD)」を参照してください。
ネットワーク経由で x86 システムのブートおよびインストールを実行する方法については、「x86: GRUB を使用してネットワーク経由でクライアントをインストールする方法 (DVD)」を参照してください。
始める前に
この手順では、次の作業が完了していることを前提としています。
インストールサーバーを設定する。DVD メディアからインストールサーバーを作成する方法については、「SPARC または x86 DVD メディアを使用してインストールサーバーを作成する方法」を参照してください。
必要に応じて、ブートサーバーまたは DHCP サーバーを設定する。インストール対象であるシステムがインストールサーバーとは異なるサブネット上にある場合は、ブートサーバーを設定するか、DHCP サーバーを使用する必要があります。ブートサーバーを設定する方法については、「DVD イメージを使用したサブネット上でのブートサーバーの作成」を参照してください。ネットワークインストールをサポートするように DHCP サーバーを設定する方法については、「DHCP サービスによるシステム構成情報の事前設定 (作業)」を参照してください。
インストールに必要な情報を収集し、事前設定する。この作業は、次の方法のいずれか 1 つ、あるいはいくつかを組み合わせて実行できます。
『Oracle Solaris 10 8/11 インストールガイド (インストールとアップグレードの計画)』の「インストール用のチェックリスト」を使用して情報を収集します。
注 - システムに非大域ゾーンが含まれている場合は、アップグレードプログラムまたはパッチを追加するプログラムとして、Solaris Live Upgrade を推奨します。ほかのアップグレードプログラムでは、膨大なアップグレード時間が必要となる場合があります。これは、アップグレードの実行に要する時間が、インストールされている非大域ゾーンの数に比例して増加するからです。
Solaris Live Upgrade を使ったアップグレード方法については、『Oracle Solaris 10 8/11 インストールガイド (Solaris Live Upgrade とアップグレードの計画)』のパート I「Solaris Live Upgrade によるアップグレード」を参照してください。
sysidcfg ファイルを作成します (sysidcfg ファイルを使用してシステム構成情報を事前設定する場合)。sysidcfg ファイルの作成方法については、「sysidcfg ファイルによる事前設定」を参照してください。
ネームサーバーを設定します (ネームサービスを使用してシステム構成情報を事前設定する場合)。ネームサービスを使用して情報を事前設定する方法については、「ネームサービスによる事前設定」を参照してください。
プロファイルサーバー上の JumpStart ディレクトリにプロファイルを作成します (カスタム JumpStart インストールを使用する場合)。カスタム JumpStart インストールの設定方法については、『Oracle Solaris 10 8/11 インストールガイド (カスタム JumpStart/上級編)』の第 3 章「カスタム JumpStart インストールの準備 (作業)」を参照してください。
システムが動作中の場合は、システムの実行レベルを 0 にします。
ok プロンプトが表示されます。
ok boot net
ok boot net - text
ok boot net - nowin
システムがネットワークからブートします。
すべてのシステム情報が事前設定されている場合は、構成情報の入力は求められません。詳細については、第 2 章システム構成情報の事前設定 (作業)を参照してください。
事前設定されていないシステム情報がある場合は、『Oracle Solaris 10 8/11 インストールガイド (インストールとアップグレードの計画)』の「インストール用のチェックリスト」を参照して、構成の質問に答えてください。
注 - キーボードが自己識別型の場合は、インストール時にキー配列が自動的に設定されます。キーボードが自己識別型でない場合は、インストール時にサポートされているキー配列の一覧から選択できます。
PS/2 キーボードは自己識別型ではありません。インストール時にキー配列を選択するように求められます。
詳細は、「keyboard キーワード」を参照してください。
GUI を使用している場合は、システム構成情報の確認が終わると、「ようこそ (Welcome)」パネルが表示されます。
参照
Solaris インストール GUI による対話式インストールを完了させる方法については、『Oracle Solaris 10 8/11 インストールガイド (基本編)』の「GRUB 付き Solaris インストールプログラムを使用してインストールまたはアップグレードを行う方法」を参照してください。
x86 システム用の Solaris インストールプログラムでは、GRUB ブートローダーが使用されます。この手順では、GRUB ブートローダーを使用してネットワーク経由で x86 システムをインストールする方法を説明します。GRUB ブートローダーの概要については、『Oracle Solaris 10 8/11 インストールガイド (インストールとアップグレードの計画)』の第 7 章「SPARC および x86 ベースのブート (概要と計画)」を参照してください。
ネットワーク経由でシステムをインストールするには、ネットワーク経由でブートするようにクライアントシステムに指示する必要があります。システム BIOS またはネットワークアダプタ BIOS のどちらか一方、またはその両方の BIOS 設定プログラムを使うことによって、クライアントシステム上でネットワークブートを使用できるようにします。いくつかのシステムでは、ほかのデバイスからのブートよりも先にネットワークブートが実行されるように、ブートデバイスの優先順位を調整する必要があります。各設定プログラムに関しては、製造業者のマニュアルを参照するか、またはブート中に表示される設定プログラムの指示を参照してください。
始める前に
この手順では、次の作業が完了していることを前提としています。
インストールサーバーを設定する。DVD メディアからインストールサーバーを作成する方法については、「SPARC または x86 DVD メディアを使用してインストールサーバーを作成する方法」を参照してください。
必要に応じて、ブートサーバーまたは DHCP サーバーを設定する。インストール対象であるシステムがインストールサーバーとは異なるサブネット上にある場合は、ブートサーバーを設定するか、DHCP サーバーを使用する必要があります。ブートサーバーを設定する方法については、「DVD イメージを使用したサブネット上でのブートサーバーの作成」を参照してください。ネットワークインストールをサポートするように DHCP サーバーを設定する方法については、「DHCP サービスによるシステム構成情報の事前設定 (作業)」を参照してください。
インストールに必要な情報を収集し、事前設定する。この作業は、次の方法のいずれか 1 つ、あるいはいくつかを組み合わせて実行できます。
『Oracle Solaris 10 8/11 インストールガイド (インストールとアップグレードの計画)』の「インストール用のチェックリスト」を使用して情報を収集します。
注 - システムに非大域ゾーンが含まれている場合は、アップグレードプログラムまたはパッチを追加するプログラムとして、Solaris Live Upgrade を推奨します。ほかのアップグレードプログラムでは、膨大なアップグレード時間が必要となる場合があります。これは、アップグレードの実行に要する時間が、インストールされている非大域ゾーンの数に比例して増加するからです。
Solaris Live Upgrade を使ったアップグレード方法については、『Oracle Solaris 10 8/11 インストールガイド (Solaris Live Upgrade とアップグレードの計画)』のパート I「Solaris Live Upgrade によるアップグレード」を参照してください。
sysidcfg ファイルを作成します (sysidcfg ファイルを使用してシステム構成情報を事前設定する場合)。sysidcfg ファイルの作成方法については、「sysidcfg ファイルによる事前設定」を参照してください。
ネームサーバーを設定します (ネームサービスを使用してシステム構成情報を事前設定する場合)。ネームサービスを使用して情報を事前設定する方法については、「ネームサービスによる事前設定」を参照してください。
プロファイルサーバー上の JumpStart ディレクトリにプロファイルを作成します (カスタム JumpStart インストールを使用する場合)。カスタム JumpStart インストールの設定方法については、『Oracle Solaris 10 8/11 インストールガイド (カスタム JumpStart/上級編)』の第 3 章「カスタム JumpStart インストールの準備 (作業)」を参照してください。
この手順では、システムをネットワークからブートできることも前提としています。
PXE 対応ネットワークアダプタの中には、ブート時にしばらく表示されるプロンプトに対して特定のキーを押すと、PXE ブートを実行する機能を持つものがあります。
ブートの優先順位を BIOS で設定する方法については、ハードウェアのマニュアルを参照してください。
システムがネットワークからブートします。GRUB メニューが表示されます。
注 - 使用しているネットワークインストールサーバーの構成によっては、システムに表示される GRUB メニューが次の例と異なる場合があります。
GNU GRUB version 0.95 (631K lower / 2095488K upper memory) +-----------------------------------------------------------------------------------------------------------+ | Solaris Oracle Solaris 10 8/11 /cdrom0 | | | | +-----------------------------------------------------------------------------------------------------------+ Use the ^ and v keys to select which entry is highlighted. Press enter to boot the selected OS, 'e' to edit the commands before booting, or 'c' for a command-line.
「SPARC または x86 DVD メディアを使用してインストールサーバーを作成する方法」で設定したネットワークインストールサーバーからインストールする場合は、このエントリを選択します。
インストール中にデバイス構成を変更する場合は、「add_install_client を実行してネットワークからインストールするシステムを追加する方法 (DVD)」に説明されているように add_install_client コマンドを使用してあらかじめブート引数を設定していないと、特定のブート引数の設定が必要な場合があります。
GRUB メニューに、次のようなブートコマンドが表示されます。
kernel /I86pc.Solaris_10/multiboot kernel/unix \ -B install_media=192.168.2.1:/export/cdrom0/boot \ module /platform/i86pc/boot_archive
編集するブートコマンドが、GRUB 編集ウィンドウに表示されます。
GRUB 編集メニューでは、次のコマンド構文を使用します。
grub edit>kernel /image_directory/multiboot kernel/unix/ \ install [url|ask] -B options install_media=media_type
ブート引数およびコマンド構文の詳細については、表 9-1 を参照してください。
注 - 行なった編集を取り消して GRUB メニューに戻るには、Esc キーを押します。
GRUB メニューが表示されます。ブートコマンドに行なった編集が表示されます。
デフォルトのブートディスクが、システムのインストールまたはアップグレードに必要な条件を満たしているかどうかが検査されます。Solaris インストールがシステム構成を検出できない場合は、不足している情報の入力を求めるプロンプトが表示されます。
検査が完了すると、インストールの選択画面が表示されます。
インストールの選択画面には、次のオプションが表示されます。
Select the type of installation you want to perform: 1 Solaris Interactive 2 Custom JumpStart 3 Solaris Interactive Text (Desktop session) 4 Solaris Interactive Text (Console session) 5 Apply driver updates 6 Single user shell Enter the number of your choice followed by the <ENTER> key. Alternatively, enter custom boot arguments directly. If you wait 30 seconds without typing anything, an interactive installation will be started.
このインストールの種類を選択すると、デフォルトの GUI インストーラを無効にしてテキストインストーラを実行します。
このインストールの種類を選択すると、デフォルトの GUI インストーラを無効にしてテキストインストーラを実行します。
自動的なカスタム JumpStart インストール (オプション 2) を実行する場合は、『Oracle Solaris 10 8/11 インストールガイド (カスタム JumpStart/上級編)』を参照してください。
Solaris インストール GUI およびテキストインストーラの詳細は、『Oracle Solaris 10 8/11 インストールガイド (インストールとアップグレードの計画)』の「システム要件と推奨事項」を参照してください。
システムでデバイスとインタフェースが構成され、構成ファイルが検索されます。インストールプログラムが開始します。手順 7 に進んでインストールを続行してください。
使用しているシステムで Oracle Solaris OS を実行できるようにするために、ドライバの更新または ITU のインストールが必要になる場合があります。ドライバの更新または ITU のインストールを行う手順に従ってください。
インストールする前にシステム管理作業を実行する必要がある場合には、シングルユーザーシェルを起動します。インストールする前に実行できるシステム管理作業については、『Solaris のシステム管理 (基本編)』を参照してください。
これらのシステム管理作業が完了すると、前の手順で表示されたオプションリストが表示されます。インストールを続行する場合は、適切なオプションを選択してください。
すべてのシステム情報が事前設定されている場合は、構成情報の入力は求められません。詳細については、第 2 章システム構成情報の事前設定 (作業)を参照してください。
事前設定されていないシステム情報がある場合は、『Oracle Solaris 10 8/11 インストールガイド (インストールとアップグレードの計画)』の「インストール用のチェックリスト」を参照して、構成の質問に答えてください。
注 - キーボードが自己識別型の場合は、インストール時にキー配列が自動的に設定されます。キーボードが自己識別型でない場合は、インストール時にサポートされているキー配列の一覧から選択できます。
詳細は、「keyboard キーワード」を参照してください。
注 - インストール時に、デフォルトの NFSv4 ドメイン名を選択できます。あるいは、カスタムの NFSv4 ドメイン名を指定することもできます。詳細については、「nfs4_domain キーワード」を参照してください。
インストール GUI を使用している場合は、システム構成情報の確認が終わると、「ようこそ (Welcome)」パネルが表示されます。
注 - インストール後にシステムをブートすると、GRUB メニューに、新しくインストールした Oracle Solaris OS などのインストールされているオペレーティングシステムの一覧が表示されます。ブートするオペレーティングシステムを選択します。新たに選択を行わなかった場合は、デフォルトの選択が読み込まれます。
使用するマシンに複数のオペレーティングシステムをインストールする場合、ブートするためには、それらのオペレーティングシステムを GRUB ブートローダーに認識させる必要があります。詳細については、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の「x86 システムのブート動作を変更する」を参照してください。
参照
Solaris インストール GUI による対話式インストールを完了させる方法については、『Oracle Solaris 10 8/11 インストールガイド (基本編)』の「GRUB 付き Solaris インストールプログラムを使用してインストールまたはアップグレードを行う方法」を参照してください。