13.11. Sun Ray クライアントの画面ブランキングを無効にする方法

13.11.1. すべての Sun Ray セッションで画面ブランキングを無効にする方法

Sun Ray クライアントを省電力モード (一定時間使用しないと画面が空白になります) にする必要がない場合があります。

電源管理は Sun Ray Software の機能で、デフォルトで有効になっています。省電力モードを無効にするには、いくつかの方法があります。

省電力モードを無効にするには...

その場合...

デスクトップ環境レベルで

電源管理機能またはスクリーンセーバー機能を無効にする方法については、デスクトップドキュメントを参照してください。

次にいくつかの例をあげます。

  • xset s noblank;xset s 0 0;xset s off コマンドを使用します。

  • Oracle Solaris の場合、xscreensaver (JDS) または dtsession (CDE) が無効になっていて、画面が空白になったりロックされたりしないように構成されていることを確認します。有効になっている場合、xscreensaver は、xset コマンドを使用して行なった設定をオーバーライドします。詳細は、xscreensaver(1) のマニュアルページを参照してください。

  • Oracle Linux の場合、gnome-screensaver が無効になっていて、画面が空白になったりロックされたりしないように構成されていることを確認します。詳細は、gnome-screensaver-command(1) のマニュアルページを参照してください。

Sun Ray クライアントのレベルから

構成 GUI で 「詳細」->「ビデオ」->「ブランキング」パラメータを 0 に設定します (有効になっている場合)。詳細については、Section 14.5, “Sun Ray クライアントのローカル構成を変更する方法 (構成 GUI)”を参照してください。

13.11.1. すべての Sun Ray セッションで画面ブランキングを無効にする方法

次の手順では、すべての Sun Ray セッションで画面ブランキングを無効にする方法を説明します。

Note

この構成はすべてのキオスクセッションで動作しますが、通常のセッションモードで Gnome ディスプレイマネージャーを使用するセッションでは動作しません。

  1. Sun Ray サーバーのスーパーユーザーになります。

  2. ディレクトリをセッション初期設定ディレクトリに変更します。

    • Oracle Solaris:

      # cd /usr/dt/config/Xsession.d
    • Oracle Linux:

      # cd /etc/X11/xinit/xinitrc.d
  3. 次のカスタマイズされたスクリプトを作成します (この手順では、このスクリプトを 0050.utblank.sh と呼びます)。

    #!/bin/sh
    
    # This script disables the X Server from blanking
    # For both Oracle Solaris and Oracle Linux
    
    # Check for OS and add the path to xset for Oracle Solaris
    
    TheOS=`uname`
    if [ "$TheOS" = "SunOS" ];then
    PATH=$PATH:/usr/openwin/bin;export PATH
    fi
    
    # Disable the Xserver from screen blanking
    xset s noblank;xset s 0 0;xset s off
    Note

    このスクリプトが適切な時間に実行されるように、スクリプト名には接頭辞 0050. を付けるようにしてください。

    Note

    Oracle Linux の場合、スクリプト名には拡張子 .sh を付ける必要があり、そうでない場合はスクリプトが参照されません。

  4. スクリプトを保存し、スクリプトをすべての人が実行可能にします。

    # chmod 775 0050.utblank.sh
  5. 新規セッションを開始すると、スクリプトが参照されます。