6.10. グループマネージャの詳細

6.10.1. グループマネージャー構成

サーバーごとに、使用可能かどうかを監視してリダイレクションを促進するグループマネージャーモジュールがあります。認証マネージャーと対になっています。

設定ポリシーで、認証マネージャーは選択された認証モジュールを使用して、どのトークンが有効でどのユーザーにアクセス権があるかを判断します。

Caution

フェイルオーバーグループ内のすべてのサーバーで同じポリシーが存在する必要があり、そうでない場合は望ましくない結果が発生することがあります。

グループマネージャーは、それらの間で keepalive メッセージを交換することによって、フェイルオーバーグループトポロジのマップを作成します。keepalive メッセージは、すべての構成済みネットワークインタフェース上の UDP ポート (通常は 7009) に送信されます。keepalive メッセージには、Sun Ray サーバーがサーバーおよび各サーバーがアクセス可能な共通サブネットのリストを作成するのに十分な情報が含まれています。また、グループマネージャーは各インタフェース上の各サーバーから keepalive メッセージを受信した最新時間を追跡します。

keepalive メッセージには、サーバーに関する次の情報が含まれています。

最後の 2 つの項目は、負荷分散を促進するために使用されます。

グループマネージャーが保守する情報は、主としてトークンが提示された際のサーバー選択に使用されます。サーバーおよびサブネット情報は、特定のクライアントが接続できるサーバーを決定するために使用されます。これらのサーバーは、トークンが属するセッションについて照会されます。最後の keepalive メッセージがタイムアウトより古いサーバーは、ネットワーク接続またはサーバーがダウンしている可能性があるため、リストから削除されます。

6.10.1. グループマネージャー構成

認証マネージャー構成ファイル /etc/opt/SUNWut/auth.props には、グループマネージャーが実行時に使用するプロパティーが含まれています。次のプロパティーです。

  • gmport

  • gmKeepAliveInterval

  • enableGroupManager

  • enableLoadBalancing

  • enableMulticast

  • multicastTTL

  • gmSignatureFile

  • gmDebug

  • gmTarget

Note

これらのプロパティーのデフォルト値が変更されることはまれです。システムを調整またはデバッグするためにこれらの値を変更する場合は、豊富な知識を持つ Sun サポート担当がお客様に指示するようにしてください。auth.props ファイルはフェイルオーバーグループ内のすべてのサーバーで同じである必要があるため、変更されるプロパティーはフェイルオーバーグループ内のすべてのサーバーで変更される必要があります。

プロパティーの変更は、認証マネージャーが再起動されるまでは有効にならず、Sun Ray サービスのウォームリスタートを実行することで実行できます。