15.8. ホットデスク処理とデバイスノードの所有権

次で説明する、セッションがクライアントと接続および切断された場合の USB デバイスの動作は、USB のシリアルデバイスのみに適用されます。その他のデバイスクラスでは、所有権およびデバイスリース時間の意味が異なります。

クライアント上のアクティブなセッションを変更すると、そのデバイスノードの所有権は、新しいセッションに関連付けられているユーザーに移ります。ユーザーがクライアントでスマートカードを出し入れしたり、セッションにログインしたりすると、セッションが変更されます。

フェイルオーバー環境では、utselect コマンドまたは utswitch コマンドでセッションを変更できます。セッションの変更により、非 root ユーザーが現在オープンしているすべてのデバイスが、15 秒後にクローズされます。影響を受けるデバイスとの入出力はすべてエラーとなります。シリアルデバイスノードでは、元のセッションを 15 秒以内に復元させれば、所有権が破棄されることはなく、入出力も中断されずに継続します。

通常の印刷など、スーパーユーザーが現在オープンしているデバイスは、セッション変更の影響を受けません。