このセクションでは、Sun Ray クライアントに接続されている PostScript プリンタ、および接続されている非 PostScript プリンタをセットアップする方法の手順について説明します。Windows Connector を使用している場合に Windows から印刷する方法の詳細は、Chapter 18, Windows Connectorを参照してください。
Sun Ray Software は Sun Ray クライアントの USB ポートに直接接続されている PostScript プリンタを使用できます。非 PostScript プリンタのサポートについては、Section 15.15.3, “接続されている非 PostScript プリンタの設定方法”を参照してください。
Sun Ray Software でのプリンタの命名規則は、Oracle Solaris オペレーティング環境での規則とは異なります。
各印刷要求に対して、lp
サブシステムはスーパーユーザーとしてデバイスノードをオープンするので、印刷ジョブはホットデスク処理の影響を受けません。
Sun Ray クライアントに直接またはアダプタ経由で接続されたプリンタのプリントキューの開始は、Oracle Solaris でのプリントキューの開始プロセスと同じです。
プリンタが接続されている Sun Ray クライアントで、スーパーユーザー (root) として新しいセッションにログインします。
クライアントの MAC アドレスを決定するため、キーボード右上端にある電源キーの左側の 3 つのオーディオオプションキーを押します。
接続アイコンの下に表示される英数文字列が MAC アドレスです。
Sun Ray クライアントの位置を検索するには、次のように入力します。
# cd /tmp/SUNWut/units/*MAC_address
# pwd /tmp/SUNWut/units/IEEE802.MACID
使用している特定の Sun Ray クライアントの拡張 MAC アドレスへのパスが表示されます。
次のように入力して、プリンタのポートを検索します。
# cd dev/printers # pwd /tmp/SUNWut/units/IEEE802.MACID
/dev/printers # lsprinter-node-name
このディレクトリで、プリンタノードを検索します。
新しいプリンタを追加します。
Oracle Solaris の印刷マネージャーを起動します。
# /usr/sbin/printmgr &
「了解」をクリックしてリポジトリ用のファイルを選択します。
「プリンタ」->「新規接続プリンタ」に移動します。
次の情報を入力します。
プリンタ名: printername
備考欄 (任意)
プリンタのポート
プリンタのメーカー
プリンタのモデル
「その他」を選択してプリンタポートのパス名を入力します。プリンタポートを検索するには、手順 4 を参照してください。
プリンタが正しく設定されたことを確認します。
# lpstat -d printername
Sun Ray Software は Sun Ray クライアントの USB ポートに直接接続されている PostScript プリンタを使用できます。非 PostScript プリンタのサポートについては、Section 15.15.3, “接続されている非 PostScript プリンタの設定方法”を参照してください。
各印刷要求に対して、lp
サブシステムはスーパーユーザーとしてデバイスノードをオープンするので、印刷ジョブはホットデスク処理の影響を受けません。
次の汎用的な命令は、オペレーティングシステムの実装によって少し異なる場合がありますが、管理者が基本的な印刷サービスを設定できるために十分な情報を提供しています。
プリンタが接続されている Sun Ray クライアントで、スーパーユーザー (root) として新しいセッションにログインします。
クライアントの MAC アドレスを決定するため、キーボード右上端にある電源キーの左側の 3 つのオーディオオプションキーを押します。
接続アイコンの下に表示される英数文字列が MAC アドレスです。
Sun Ray クライアントを検索します。
# cd /tmp/SUNWut/units/*MAC_address
# pwd /tmp/SUNWut/units/IEEE802.MACID
使用している特定の Sun Ray クライアントの拡張 MAC アドレスへのパスが表示されます。
プリンタのポートを検索します。
# cd dev/printers # pwd /tmp/SUNWut/units/IEEE802.MACID
/dev/printers # lsprinter-node-name
このディレクトリで、プリンタノードを検索します。
Oracle Linux 管理ツールを使用してプリンタを設定します。
「その他」を選択して、手順 4 でデバイスノードを指定できるようにします。
プリンタが正しく設定されたことを確認します。
# lpstat -d printername
/dev/usb
にある Sun Ray プリンタノードへのソフトリンクを作成します。
たとえば、デバイスノードが
/tmp/SUNWut/units/IEEE802.
である場合、
mac-address
/dev/printers/device_node
次のコマンドを使用します。
# ln -s /tmp/SUNWut/units/IEEE802.mac-address
/dev/printers/device_node
/dev/usb/sunray-printer
印刷待ち行列の作成時に、このソフトリンク (/dev/usb/sunray-printer
) をデバイスの URI として使用します。
/etc/cups/cupsd.conf
を更新して、RunAsUser プロパティーを No に設定します。
cups デーモンを再起動します。
# /etc/init.d/cups restart
エンジニアリングプロッタなど PostScript を使用しないプリンタは、サードパーティーのソフトウェアでサポートされます。低価格のインクジェットプリンタの場合、次のようなサードパーティーのソフトウェアが必要です。
Easy Software の ESP PrintPro。http://www.easysw.com から入手可能。
Ghostscript。http://www.ghostscript.com から入手可能。
Vividata PShop。http://www.vividata.com から入手可能。
価格およびサポートされているプリンタの正確なモデルについては、各ベンダーにご確認ください。