Path
クラスは、java.nio.file
パッケージの主要なエントリ・ポイントの1つです。 アプリケーションでファイルI/Oを使用する場合は、このクラスの強力な機能についてぜひ学習してください。
java.io.File
を使用している場合でも、File.toPath
メソッドを使用するとPath
クラスの機能を活用できます。 詳細は、旧来のファイルI/Oコードを参照してください。
Path
クラスはその名前が示すとおり、ファイル・システムでのパスをプログラムで表現するものです。 Path
オブジェクトは、そのパスを構成するために使用されるファイル名とディレクトリ・リストを含んでおり、ファイルの調査、場所の特定、操作に使用されます。
Path
インスタンスは、基盤となるプラットフォームの影響を受けます。 Solaris OSではPath
にSolarisの構文(/home/joe/foo
)が使用され、Microsoft WindowsではPath
にWindowsの構文(C:\home\joe\foo
)が使用されます。 つまり、Path
はシステムに依存します。 そのため、仮にSolarisファイル・システムとWindowsファイル・システムのディレクトリ構造が同じで、Solarisファイル・システムのPath
インスタンスとWindowsファイル・システムのPath
インスタンスが同じ相対ファイル・パスを特定している場合でも、これら2つを比較したときに一致すると推測することはできません。
Path
に対応するファイルまたはディレクトリは存在しない場合があります。 Path
インスタンスを作成して、このインスタンスに対して新規要素の追加、要素の抽出、他のパスとの比較などのさまざまな操作を実行できます。 また、必要に応じてFiles
クラスのメソッドを使用して、Path
に対応するファイルが存在するかどうかのチェックや、そのファイルの作成、オープン、削除、権限の変更などを実行できます。
次のページでは、Path
クラスの詳細を説明します。